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13.冬休みはイベントがいっぱいです
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「別にウチは複雑な家庭じゃない。それに事情を知ってて大和と付き合ったのヒナタじゃん」
「うん、そーだよ。別に嵐が~!とか大和が~!じゃない。
……一人いるじゃん。完璧な他人が」
ガッツリと私を睨み付けたヒナタさん。
………もう、二人の前で何も隠す気ないんだね。
「彼氏がさぁ、他人の女と同じ家で暮らしてるとかマジ無理」
「…ヒナタ、もう俺たちを見かけても話し掛けないでね?
俺も嵐も、他人とは一緒に住んでないからそう言われる筋合いないし」
大和くんが笑顔でそう答えたんだけど、よく見たら左手で嵐くんの服を掴んで引っ張っている状況。
「えっ?」
ヒナタさんがなぜか驚いていて、言葉を失っていた。
「妹を悪く言う人とは友達にもなれないなら。
こんな場所で長々と立ち話したくないし、俺ら行くから。
元気でね」
大和くんはそう言ってヒナタさんと反対方向を向いた。
嵐くんも大和くんに引っ張られて回れ右した感じになったから、私も頭を下げてから二人に着いて行くことにした。
最後に見たヒナタさんの表情は
すごく、悲しそうに見えた。
「葵がいたらぶちギレてただろうね」
「それは間違いなく!」
「ってかめちゃめちゃ引っ張るから言いたいこと言えなかったし」
「喧嘩を止めた…んだよね?」
「心、正解!」
お会計が済んだ葵ちゃんもヒナタさんを見ていたから、事情を大和くんが説明していた。
「新年早々何やってんだか」
葵ちゃんは呆れ気味だったけど、私たちもそう思ってる。
新作の、しかも混んでる店内で何してるんだろうって感じだね。
「全くだよね。あっ、靴見たい靴!アディダサの新作出たらしいよ!」
大和くんが笑顔で嵐くんを引っ張って二人で先に行ってしまった。
「あぁ言ってるけど大和はショックだったと思うよ。ヒナタさんがめっちゃ好きだったみたいだし」
そう言った葵ちゃんはこれ以上はヒナタさんの話をしなかった。
「うん、そーだよ。別に嵐が~!とか大和が~!じゃない。
……一人いるじゃん。完璧な他人が」
ガッツリと私を睨み付けたヒナタさん。
………もう、二人の前で何も隠す気ないんだね。
「彼氏がさぁ、他人の女と同じ家で暮らしてるとかマジ無理」
「…ヒナタ、もう俺たちを見かけても話し掛けないでね?
俺も嵐も、他人とは一緒に住んでないからそう言われる筋合いないし」
大和くんが笑顔でそう答えたんだけど、よく見たら左手で嵐くんの服を掴んで引っ張っている状況。
「えっ?」
ヒナタさんがなぜか驚いていて、言葉を失っていた。
「妹を悪く言う人とは友達にもなれないなら。
こんな場所で長々と立ち話したくないし、俺ら行くから。
元気でね」
大和くんはそう言ってヒナタさんと反対方向を向いた。
嵐くんも大和くんに引っ張られて回れ右した感じになったから、私も頭を下げてから二人に着いて行くことにした。
最後に見たヒナタさんの表情は
すごく、悲しそうに見えた。
「葵がいたらぶちギレてただろうね」
「それは間違いなく!」
「ってかめちゃめちゃ引っ張るから言いたいこと言えなかったし」
「喧嘩を止めた…んだよね?」
「心、正解!」
お会計が済んだ葵ちゃんもヒナタさんを見ていたから、事情を大和くんが説明していた。
「新年早々何やってんだか」
葵ちゃんは呆れ気味だったけど、私たちもそう思ってる。
新作の、しかも混んでる店内で何してるんだろうって感じだね。
「全くだよね。あっ、靴見たい靴!アディダサの新作出たらしいよ!」
大和くんが笑顔で嵐くんを引っ張って二人で先に行ってしまった。
「あぁ言ってるけど大和はショックだったと思うよ。ヒナタさんがめっちゃ好きだったみたいだし」
そう言った葵ちゃんはこれ以上はヒナタさんの話をしなかった。
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