理想郷 - 私と幼馴染みの異世界物語 -

由奈(YUNA)

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CASE4 レジスタンス

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「それは……」

涼くんは口ごもっちゃってそれから何も言わなかった。

アゲハは座り直してお茶に手を伸ばしていた。

アゲハはずっと、冷静なまま。



「ちなみに、そのお腹は大丈夫?」

「ん?あぁ、、、たぶん平気。まだ結構痛いけど身体は丈夫だし、治りも早くなったからね。それよりも魔法のが厄介で、こっちはまだまだ時間かかりそうな感じだよ」

魔法はゼロさんに頑張ってもらうしかないのかな?

ゼロさんの手は、手袋をしていたけど、、、 ミレイみたいに火傷っぽくなってるのかな?


「まぁ、そんな感じで普通に生きるだけでも自分の身を守れるくらいの力はあった方がいい。だからシンクロは俺が教えるよ」

突然、アゲハはそう言ったけど……


「いいの?」

「もちろん。今朝もそう言ったじゃん」


今朝の会話、覚えていたんだね。

寝言に近い感じじゃなかったんだ…。



「あと、俺のために来てくれてありがとう。………以上!俺からの話は終わり!」


パンッて手を叩いたアゲハの表情は笑ってたから。

来て良かったって思ったよ。




だけど……


「じゃあ俺が話すけど、お前俺を恨んでねーの?ヘラヘラ笑ってるけど、内心ハラワタ煮えくり返ってんじゃねーのかよっ!」


桃華と顔を見合わせたけど、、、今聞かなくてもいいんじゃないかな?


「最初はね、そうだった……だけど今は今で辛いだけじゃないから恨んでない。ほら、身体が普通に動くし走れるし。悪いことばかりじゃないよ。だからその話ももうやめよう?この話も終着点が見いだせないよ」


笑ってそう言った表情は、さっきと少し違っていた。

さっきの笑顔との違いは、たぶん私にしか分からないと思う。

本当にちょっとした違いだったから。

無理したときに隠そうとする笑顔。

そういうところは、小さい頃から変わらないね。




それからすぐに

ドアをノックする音がして、レオンが顔を覗かせた。


「おい、ギル来ててアゲハたち呼んでるけど来れるか?」

「え!?来たならすぐ呼んでよ!」


アゲハが慌てて立ち上がって、バタバタとカップとか片付けをはじめた。


まだお昼前だから予定より早い。


「ちなみに、ランさんは?」

「すっげー不機嫌。『色々あって異界人増えました』ってエドガーが言ってからもうオーラがな、、、」


エドガーの説明が悪くない!?

なんでそんな雑な説明なの!?

アゲハも笑ってるけど大丈夫なの?色々と。



「さぁ、行こうか?」


アゲハはレオンと話ながら私の前を歩いていた。



「アゲハくん、なんか違う世界の人になっちゃったみたいだね」


桃華が少し、寂しそうにそう言った。


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