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第4話 無法都市へ
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「さっさと歩きやがれ!」
嬢ちゃんに向けた俺の苛立つ声が闇夜に響いた。
先頭に立つ女騎士が俺の怒りを感じ取ったのか気を紛らわせるように話しかけてくる。
「聞きたいことがあるんだが。私たちは一体どこに向かっているんだ?」
「……俺達のアジトだ」
「それはどこにあるんだ?」
「うるせえ!てめぇは黙って歩けねぇのか!?」
俺は女騎士の策略にまんまとはまっちまった。苛立ちの矛先が嬢ちゃんから女騎士へと変わる。
「いいじゃないか。私もただ歩くのには飽きたんだ。どこに行くのかだけでも教えてくれ」
「ちっ!……無法都市カーラマハルだ。そこに俺達のアジトがある」
「むっ、無法都市だと?」
「知っているのですか?ヴィー」
「噂程度には……曰く…でも、あながち間違いじゃねぇな。お前らも楽しみにしてろ。二人ともそこで隷属の首輪を嵌めてやる」
「なっ!なんだと!?」
女騎士が驚きと怒りの混じった声を上げる。まあ、そりゃそうだろう。隷属の首輪と言えばその名の通り奴隷に施す主従を強制的に押し付けるための魔術的首輪だ。
「いやなら逃げてもいいんだぞ。俺にはこいつがいれば十分だからな」
そう言って自慢の大鉈をちらつかせながら嬢ちゃんを指す。
「ぐっ」
女騎士はどうせ「卑怯者」と俺を罵りたかったんだろうが、大人しくその言葉を飲み込んだ。
嬢ちゃんの方はと言えば特に文句もないようで沈黙に徹している。
そこからは、誰も俺と楽しい会話をする者はいなくなった。
これから先のことを考えているのか、それとも自分の不運をなげいているのか大人しく歩き続ける。
その姿に俺は昔聞いたことのある子牛が売られていく歌を思い出し、前を歩く二人に聞かせるように歌ってやる。
「ドーナ~。ドーナ~……」
◇
次第に川幅が広がり、水流も穏やかになってくると同時に空が白み始めた。
俺はようやく安堵のため息を吐く。
正直、あの男がいつ暗闇から俺を殺しに来るのかと生きた心地がしなかった。
俺の指示で再び森の中へと入っていく。
しばらく歩くと森を縦断する錆びた二本のレールが現れる。
これは大昔ドワーフ達が作ったミスリル採掘場へと続くトロッコの線路だ。
どういう仕掛けかこの線路の周りにだけモンスターは寄り付かない。
今は誰も知ることのないアミダのようにいくつも分岐する廃線を俺たちは手繰って森の中を進んだ。
正しい道を知るのは邪道を行く者のみってな。
日が頭上に上がるころ、俺達は目的の場所に到達する。
「ここが……無法都市」
森が開けると線路は途切れた。
線路が途切れた先には元ミスリル鉱山が高く聳え、その周りにペラ板で出来た安っぽいあばら屋が所狭しと立ち並ぶスラム街が広がっていた。
「さっさと行け。俺達が行くのはまだ先だ」
採掘場周辺のバラックに住むのは最近ここに流れ着いたルーキーか、イカれたジャンキーしかいない。
ミミズがのたくった様な細い道には、昼間っから薬のキマった屑どもが道を塞ぐように寝そべる。
そんな連中をご丁寧にもわざわざ避けて通る女どもに腹が立つ。
「いちいち避けて歩くな!こんなもん道に転がる犬の糞と変わらんだろが!」
俺はちょうど足元に転がる痩せ細った男の腹を踏みつけて歩いて見せる。
男は何の反応もしない。この辺りはこれが当たり前。だいたい三割ぐらいは死体だ。
せっかく俺がここの歩き方を教えてやったのに女共ときたら、全く学習しない。
仕方なく俺だけ糞どもを踏みつけ歩き続ける。
何とか俺達はポッカリと空いた鉱山の入り口に辿り着く。
そこには門番を務める虎の獣人バグーが立っていた。
「おぉ、久しぶりだな。仲間はどうした?」
たぶん、俺の様子を見て仲間が死んだことは気付いてやがる。
それなのにバグーのヤツはニヤけた面で「どうした?」なんてわざとらしく尋ねてくる。ここに住む奴らは実にお優しいことで……
仕方ねえ、乗ってやるか。
「あいつら今頃地獄の悪魔のナニをしゃぶってご機嫌取りしてるころだろ」
「ガハハハハ!!そりゃ傑作だ。頭のお前は生き残って女にしゃぶってもらうってのに仲間は悪魔のご機嫌取りかよ!最高じゃねぇか!!そうだ、どっちか一人俺に貸してくれよ」
バグーが大きな体を屈め品定めでもするかのように下卑た顔を女に近づける。
生まれてこの方磨かれる事を知らない黄ばんだ牙が並ぶ口から放たれる悪臭に女達は顔をしかめ後退る。
仕方なしに俺はバグーと女達の間に入ることにした。
「やめろ。こいつらは、これから隷属の首輪を入れるとこなんだよ。あんたに遊ばれて壊されちゃかなわん」
「なんだよ、売りもんか。つまんねぇな。さっさと行け」
勝手に女どもを売り物と勘違いしたバグーが、そのでかい図体をやっと退けて採掘場の中に入ることが出来た。
丸太で補強された簡素な入り口をくぐり、俺達は狭くじめつく坑道を歩く。
途中、嬢ちゃんが珍しく俺に話し掛けてきた。
「私たちは売られるのでしょうか?」
「ん?さっきの虎男との話か?」
「……はい」
奴隷の末路はだいたい惨めなもんだ。嬢ちゃんもその辺は理解しているらしくどんよりと不安げな様子だった。
「心配するな。俺が無事に目的の場所まで着いた時にお前達は自由にしてやる。隷属の首輪は言ってみりゃ保険みたいなもんだ。いつお前の飼い猫に引っ掛かれるか分からんからな」
俺は出来るだけ嫌味ったらしく前を歩く女騎士に聞こえるように話した。
「そうですか、頑張ります」
何とも張り合いのない返事を返す嬢ちゃんだ。いったいお前が何を頑張るというのだろうか。
ここに来て坑道もいよいよ迷宮じみた複雑な道へと変わる。
同じようなトンネルに同じような別れ道。正しく歩かなければ、一生目的地どころか出口にすら戻ることは出来ない。
まぁ、何度も通った道だ。俺なら目隠ししても目的の場所へ行ける。
しばらく行くとドワーフが掘った坑道に不釣り合いな程豪奢な扉が突如現れた。
嬢ちゃんに向けた俺の苛立つ声が闇夜に響いた。
先頭に立つ女騎士が俺の怒りを感じ取ったのか気を紛らわせるように話しかけてくる。
「聞きたいことがあるんだが。私たちは一体どこに向かっているんだ?」
「……俺達のアジトだ」
「それはどこにあるんだ?」
「うるせえ!てめぇは黙って歩けねぇのか!?」
俺は女騎士の策略にまんまとはまっちまった。苛立ちの矛先が嬢ちゃんから女騎士へと変わる。
「いいじゃないか。私もただ歩くのには飽きたんだ。どこに行くのかだけでも教えてくれ」
「ちっ!……無法都市カーラマハルだ。そこに俺達のアジトがある」
「むっ、無法都市だと?」
「知っているのですか?ヴィー」
「噂程度には……曰く…でも、あながち間違いじゃねぇな。お前らも楽しみにしてろ。二人ともそこで隷属の首輪を嵌めてやる」
「なっ!なんだと!?」
女騎士が驚きと怒りの混じった声を上げる。まあ、そりゃそうだろう。隷属の首輪と言えばその名の通り奴隷に施す主従を強制的に押し付けるための魔術的首輪だ。
「いやなら逃げてもいいんだぞ。俺にはこいつがいれば十分だからな」
そう言って自慢の大鉈をちらつかせながら嬢ちゃんを指す。
「ぐっ」
女騎士はどうせ「卑怯者」と俺を罵りたかったんだろうが、大人しくその言葉を飲み込んだ。
嬢ちゃんの方はと言えば特に文句もないようで沈黙に徹している。
そこからは、誰も俺と楽しい会話をする者はいなくなった。
これから先のことを考えているのか、それとも自分の不運をなげいているのか大人しく歩き続ける。
その姿に俺は昔聞いたことのある子牛が売られていく歌を思い出し、前を歩く二人に聞かせるように歌ってやる。
「ドーナ~。ドーナ~……」
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次第に川幅が広がり、水流も穏やかになってくると同時に空が白み始めた。
俺はようやく安堵のため息を吐く。
正直、あの男がいつ暗闇から俺を殺しに来るのかと生きた心地がしなかった。
俺の指示で再び森の中へと入っていく。
しばらく歩くと森を縦断する錆びた二本のレールが現れる。
これは大昔ドワーフ達が作ったミスリル採掘場へと続くトロッコの線路だ。
どういう仕掛けかこの線路の周りにだけモンスターは寄り付かない。
今は誰も知ることのないアミダのようにいくつも分岐する廃線を俺たちは手繰って森の中を進んだ。
正しい道を知るのは邪道を行く者のみってな。
日が頭上に上がるころ、俺達は目的の場所に到達する。
「ここが……無法都市」
森が開けると線路は途切れた。
線路が途切れた先には元ミスリル鉱山が高く聳え、その周りにペラ板で出来た安っぽいあばら屋が所狭しと立ち並ぶスラム街が広がっていた。
「さっさと行け。俺達が行くのはまだ先だ」
採掘場周辺のバラックに住むのは最近ここに流れ着いたルーキーか、イカれたジャンキーしかいない。
ミミズがのたくった様な細い道には、昼間っから薬のキマった屑どもが道を塞ぐように寝そべる。
そんな連中をご丁寧にもわざわざ避けて通る女どもに腹が立つ。
「いちいち避けて歩くな!こんなもん道に転がる犬の糞と変わらんだろが!」
俺はちょうど足元に転がる痩せ細った男の腹を踏みつけて歩いて見せる。
男は何の反応もしない。この辺りはこれが当たり前。だいたい三割ぐらいは死体だ。
せっかく俺がここの歩き方を教えてやったのに女共ときたら、全く学習しない。
仕方なく俺だけ糞どもを踏みつけ歩き続ける。
何とか俺達はポッカリと空いた鉱山の入り口に辿り着く。
そこには門番を務める虎の獣人バグーが立っていた。
「おぉ、久しぶりだな。仲間はどうした?」
たぶん、俺の様子を見て仲間が死んだことは気付いてやがる。
それなのにバグーのヤツはニヤけた面で「どうした?」なんてわざとらしく尋ねてくる。ここに住む奴らは実にお優しいことで……
仕方ねえ、乗ってやるか。
「あいつら今頃地獄の悪魔のナニをしゃぶってご機嫌取りしてるころだろ」
「ガハハハハ!!そりゃ傑作だ。頭のお前は生き残って女にしゃぶってもらうってのに仲間は悪魔のご機嫌取りかよ!最高じゃねぇか!!そうだ、どっちか一人俺に貸してくれよ」
バグーが大きな体を屈め品定めでもするかのように下卑た顔を女に近づける。
生まれてこの方磨かれる事を知らない黄ばんだ牙が並ぶ口から放たれる悪臭に女達は顔をしかめ後退る。
仕方なしに俺はバグーと女達の間に入ることにした。
「やめろ。こいつらは、これから隷属の首輪を入れるとこなんだよ。あんたに遊ばれて壊されちゃかなわん」
「なんだよ、売りもんか。つまんねぇな。さっさと行け」
勝手に女どもを売り物と勘違いしたバグーが、そのでかい図体をやっと退けて採掘場の中に入ることが出来た。
丸太で補強された簡素な入り口をくぐり、俺達は狭くじめつく坑道を歩く。
途中、嬢ちゃんが珍しく俺に話し掛けてきた。
「私たちは売られるのでしょうか?」
「ん?さっきの虎男との話か?」
「……はい」
奴隷の末路はだいたい惨めなもんだ。嬢ちゃんもその辺は理解しているらしくどんよりと不安げな様子だった。
「心配するな。俺が無事に目的の場所まで着いた時にお前達は自由にしてやる。隷属の首輪は言ってみりゃ保険みたいなもんだ。いつお前の飼い猫に引っ掛かれるか分からんからな」
俺は出来るだけ嫌味ったらしく前を歩く女騎士に聞こえるように話した。
「そうですか、頑張ります」
何とも張り合いのない返事を返す嬢ちゃんだ。いったいお前が何を頑張るというのだろうか。
ここに来て坑道もいよいよ迷宮じみた複雑な道へと変わる。
同じようなトンネルに同じような別れ道。正しく歩かなければ、一生目的地どころか出口にすら戻ることは出来ない。
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