38 / 57
第38話 無法都市からの追手
しおりを挟む
再びエルを先頭にすれ違う人を避けながら露店を見て回る。
大きな広場ではないが、それでも二十を超す露店が出店され、人はそれ以上の多さだ。
無法都市にいたころの癖で常にマジックバッグが取られないかと警戒しちまう。
しかし、すれ違う者たちは誰も俺のマジックバッグの事なんぞ気にすることなく楽しそうに露店市を楽しんでいるようだった。
「ん?」
そんな人込みの中にに明らかに背負う雰囲気がカタギの者とは違う男が数人紛れているのを見つけた。
「おい、あの男……」
ヴィーも同じ男達を見つけたようだ。
「ああ、分かってる。あんまり見るなよ。気づかれちまう」
目の端で、俺も男を追い続けている。男達はこちらには気づいていないのか、無警戒に広場を悠々と闊歩していた。
俺は目の前にある青果を売る露天にさりげなく身を隠す。
「ヴィー、俺と腕を組め。いいか、さりげなくだぞ」
「……」
言われた通り黙ってヴィーは俺と腕を組む。
俺の腕が柔らかいヴィーの乳に当たってなんとも心地が良い。
だが、そんなことは言っていられる状況とは言えない。
俺は目の前からリンゴを手に取り商品を確かめるふりをしながら、奴らの動向に目を配る。
「無法都市からの追手か?」
「ああ、十中八九間違いねえ。俺を探して、この町に来たみてえだな」
「どうする?この町を去るのか?」
「そうしたいのは山々だが俺にゃ金庫を開けるっていう大仕事が残ってるからなあ……それまでは、この町を動く気はねえな」
命は惜しいが金はもっとほしい俺は、少なくとも、あと数日は町から動く気はない。
手に持つリンゴを元あった場所に戻し、この場を去ろうと追手から目線を切る。
しかし、広場を抜けた先の道から異様に手足の長い男が現れるのを目にする。
ならず者どものくせに、皆そいつに向かってペコペコと頭を下げ顔色を伺っている。
「おいおいおいおい……とんだ大物のご登場だぜ」
俺はその男に見覚えがあった。
「どうしたんだ?」
「お前『五悪道』って知ってるか?」
「たしか……、大盗賊ウォンカの手下じゃなかったか?」
さすが騎士団所属の騎士様だぜ。ローカルなネーミングもご存知でいらっしゃる。
「まあ、遠からずってとこだな。あいつらはただの手下じゃねえ。五人の大幹部様のことを言うんだよ。
んで、あそこにおわしますのが、何を隠そう、その五悪道が一人、偸盗のゴンズイ様だ」
やっと事の重大さを理解したヴィーの表情が引き締まる。
「そんな大物が……ま、まさか、お前がここにいるのがバレたのか!?」
「いや、バレてるならもう少し気合い入れて探すはずだ。たぶん、近隣の町を手当たり次第に俺を探してんだろ。ケケケ、ひげ剃ってて命拾いしたぜ」
昔の仲間でさえ俺の素顔を見たことはない。
この調子で大人しくしていれば、おそらく無法都市の追手はどこか別の町に出てってくれるはずだ。
「そうか。ならば良いのだ……が……えっとぉ……」
なぜか組んでいた腕を外され、距離を取られる。
ああ、俺の乳が……
二の腕に名残惜しさを感じている俺を放っておいて、エルが背後に立つ誰ぞに対ししどろもどろになりながら言い訳がましいことをしゃべり始める。
「あ、あのぉ……これは違うんです。これには事情がありまして……」
あーぁ、振り返らずとも分かっちまった。おそらくエルが背後に立っているんだろ?
……ほら、やっぱりだ。
振り返れば、悲しそうな顔をしたエルがこちらを見て立っていた。
「お、お前からも何か言え!!」
ヴィーが肘でコツコツ俺を叩いてせっついてくる。
仕方ねえなぁ。
俺は「さあ、早く説明しろ」と追い立てるようにコツコツするヴィーの腕を取って改めて腕を組み直して見せる。
「ま、こういうことだ。ギシシシ」
「なっ!!!何言ってるんだ、お前!!!!!違うんです!本当に違うんですよ?」
「……ふぅーん」
短剣をやったときにはあんなに嬉しそうにはしゃいでいたくせに、今じゃ雪精でも氷漬けにできそうなほど冷たい目を俺に向けてきている。
「私、先帰ってるね……」
短くそれだけ言うとエルは踵を返してスタスタと宿の方へと歩き出した。
ヴィーはそんなエルを追うために俺の腕を力ずくで振りほどく。
「お前、何考えているんだ!」
「冗談じゃねえか冗談。ほれ、さっさと行け。エルが逃げちまうぞ」
俺は犬でも追い払うように、シッシッと手を振ってあっちに行けと伝える。
「お前は本当に最低の奴だな!!」
捨て台詞を残して、ヴィーは俺の元を後にした。
残された俺はその場でポツンと立ち尽くす。
はたから見りゃ、まるで俺が二股掛けた末に振られた惨めな男のようじゃねえか。どうも、周りの人間もそう思っているようで冷ややかな視線が俺に降り注ぐ。
ゴンズイ達追手も、一瞬こちらを覗うがすぐに興味をなくして広場を去っていった。
「はぁ……ったく」
領主になるって男は辛いぜ。
あの場でエルに追手の姿なんて確認させていれば、その気配を探知され今ごろ三人で仲良く逃走しているところだ。
ヴィーでも気づかぬほどの気配探知をあのゴンズイはやってのけていたのだ。
流石は五悪道さんってところだな。
俺はとりあえず広場を一回りしてから宿へと戻ることにした。
大きな広場ではないが、それでも二十を超す露店が出店され、人はそれ以上の多さだ。
無法都市にいたころの癖で常にマジックバッグが取られないかと警戒しちまう。
しかし、すれ違う者たちは誰も俺のマジックバッグの事なんぞ気にすることなく楽しそうに露店市を楽しんでいるようだった。
「ん?」
そんな人込みの中にに明らかに背負う雰囲気がカタギの者とは違う男が数人紛れているのを見つけた。
「おい、あの男……」
ヴィーも同じ男達を見つけたようだ。
「ああ、分かってる。あんまり見るなよ。気づかれちまう」
目の端で、俺も男を追い続けている。男達はこちらには気づいていないのか、無警戒に広場を悠々と闊歩していた。
俺は目の前にある青果を売る露天にさりげなく身を隠す。
「ヴィー、俺と腕を組め。いいか、さりげなくだぞ」
「……」
言われた通り黙ってヴィーは俺と腕を組む。
俺の腕が柔らかいヴィーの乳に当たってなんとも心地が良い。
だが、そんなことは言っていられる状況とは言えない。
俺は目の前からリンゴを手に取り商品を確かめるふりをしながら、奴らの動向に目を配る。
「無法都市からの追手か?」
「ああ、十中八九間違いねえ。俺を探して、この町に来たみてえだな」
「どうする?この町を去るのか?」
「そうしたいのは山々だが俺にゃ金庫を開けるっていう大仕事が残ってるからなあ……それまでは、この町を動く気はねえな」
命は惜しいが金はもっとほしい俺は、少なくとも、あと数日は町から動く気はない。
手に持つリンゴを元あった場所に戻し、この場を去ろうと追手から目線を切る。
しかし、広場を抜けた先の道から異様に手足の長い男が現れるのを目にする。
ならず者どものくせに、皆そいつに向かってペコペコと頭を下げ顔色を伺っている。
「おいおいおいおい……とんだ大物のご登場だぜ」
俺はその男に見覚えがあった。
「どうしたんだ?」
「お前『五悪道』って知ってるか?」
「たしか……、大盗賊ウォンカの手下じゃなかったか?」
さすが騎士団所属の騎士様だぜ。ローカルなネーミングもご存知でいらっしゃる。
「まあ、遠からずってとこだな。あいつらはただの手下じゃねえ。五人の大幹部様のことを言うんだよ。
んで、あそこにおわしますのが、何を隠そう、その五悪道が一人、偸盗のゴンズイ様だ」
やっと事の重大さを理解したヴィーの表情が引き締まる。
「そんな大物が……ま、まさか、お前がここにいるのがバレたのか!?」
「いや、バレてるならもう少し気合い入れて探すはずだ。たぶん、近隣の町を手当たり次第に俺を探してんだろ。ケケケ、ひげ剃ってて命拾いしたぜ」
昔の仲間でさえ俺の素顔を見たことはない。
この調子で大人しくしていれば、おそらく無法都市の追手はどこか別の町に出てってくれるはずだ。
「そうか。ならば良いのだ……が……えっとぉ……」
なぜか組んでいた腕を外され、距離を取られる。
ああ、俺の乳が……
二の腕に名残惜しさを感じている俺を放っておいて、エルが背後に立つ誰ぞに対ししどろもどろになりながら言い訳がましいことをしゃべり始める。
「あ、あのぉ……これは違うんです。これには事情がありまして……」
あーぁ、振り返らずとも分かっちまった。おそらくエルが背後に立っているんだろ?
……ほら、やっぱりだ。
振り返れば、悲しそうな顔をしたエルがこちらを見て立っていた。
「お、お前からも何か言え!!」
ヴィーが肘でコツコツ俺を叩いてせっついてくる。
仕方ねえなぁ。
俺は「さあ、早く説明しろ」と追い立てるようにコツコツするヴィーの腕を取って改めて腕を組み直して見せる。
「ま、こういうことだ。ギシシシ」
「なっ!!!何言ってるんだ、お前!!!!!違うんです!本当に違うんですよ?」
「……ふぅーん」
短剣をやったときにはあんなに嬉しそうにはしゃいでいたくせに、今じゃ雪精でも氷漬けにできそうなほど冷たい目を俺に向けてきている。
「私、先帰ってるね……」
短くそれだけ言うとエルは踵を返してスタスタと宿の方へと歩き出した。
ヴィーはそんなエルを追うために俺の腕を力ずくで振りほどく。
「お前、何考えているんだ!」
「冗談じゃねえか冗談。ほれ、さっさと行け。エルが逃げちまうぞ」
俺は犬でも追い払うように、シッシッと手を振ってあっちに行けと伝える。
「お前は本当に最低の奴だな!!」
捨て台詞を残して、ヴィーは俺の元を後にした。
残された俺はその場でポツンと立ち尽くす。
はたから見りゃ、まるで俺が二股掛けた末に振られた惨めな男のようじゃねえか。どうも、周りの人間もそう思っているようで冷ややかな視線が俺に降り注ぐ。
ゴンズイ達追手も、一瞬こちらを覗うがすぐに興味をなくして広場を去っていった。
「はぁ……ったく」
領主になるって男は辛いぜ。
あの場でエルに追手の姿なんて確認させていれば、その気配を探知され今ごろ三人で仲良く逃走しているところだ。
ヴィーでも気づかぬほどの気配探知をあのゴンズイはやってのけていたのだ。
流石は五悪道さんってところだな。
俺はとりあえず広場を一回りしてから宿へと戻ることにした。
0
あなたにおすすめの小説
没落港の整備士男爵 ~「構造解析」スキルで古代設備を修理(レストア)したら、大陸一の物流拠点になり、王家も公爵家も頭が上がらなくなった件~
namisan
ファンタジー
大陸の南西端に位置するベルナ子爵領。
かつては貿易で栄えたこの港町も、今は見る影もない。
海底には土砂が堆積して大型船は入港できず、倉庫街は老朽化し、特産品もない。借金まみれの父と、諦めきった家臣たち。そこにあるのは、緩やかな「死」だけだった。
そんな没落寸前の領地の嫡男、アレン(16歳)に転生した主人公には、前世の記憶があった。
それは、日本で港湾管理者兼エンジニアとして働き、現場で散った「整備士」としての知識。
そして、彼にはもう一つ、この世界で目覚めた特異な能力があった。
対象の構造や欠陥、魔力の流れが設計図のように視えるスキル――【構造解析】。
「壊れているなら、直せばいい。詰まっているなら、通せばいい」
アレンは錆びついた古代の「浚渫(しゅんせつ)ゴーレム」を修理して港を深く掘り直し、魔導冷却庫を「熱交換の最適化」で復活させて、腐るだけだった魚を「最高級の輸出品」へと変えていく。
ドケチな家令ガルシアと予算を巡って戦い、荒くれ者の港湾長ゲンと共に泥にまみれ、没落商会の女主人メリッサと手を組んで販路を開拓する。
やがてその港には、陸・海・空の物流革命が巻き起こる。
揺れない「サスペンション馬車」が貴族の移動を変え、「鮮度抜群の魚介グルメ」が王族の胃袋を掴み、気性の荒いワイバーンを手懐けた「空輸便」が世界を結ぶ。
魔力ゼロの俺だけが、呪いの装備を『代償なし』で使い放題 ~命を削る魔剣も、俺が持てば『ただのよく切れる剣』~
仙道
ファンタジー
現代日本で天才研究者だった相模登(さがみ のぼる)は、ある日突然、異世界へ転移した。 そこは『スキル』と『魔力』が全てを決める世界。
しかし登には、ステータス画面もなければ、魔力も、スキルも一切存在しなかった。
ただの一般人として迷宮に放り出された彼は、瀕死の女騎士と出会う。彼女の前には、使う者の命を瞬時に吸い尽くす『呪いの魔剣』が落ちていた。
武器はそれしかない。女騎士は絶望していたが、登は平然と魔剣を握りしめる。 「なぜ……生きていられるの?」 登には、剣が対価として要求する魔力は存在しない。故に、魔剣はデメリットなしの『ただのよく切れる剣』として機能した。
これは、世界で唯一「対価」を支払う必要がない登が、呪われた武具を次々と使いこなし、その副作用に苦しむ女騎士やエルフ、聖女を救い出し、無自覚に溺愛されていく物語。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
鑑定持ちの荷物番。英雄たちの「弱点」をこっそり塞いでいたら、彼女たちが俺から離れなくなった
仙道
ファンタジー
異世界の冒険者パーティで荷物番を務める俺は、名前もないようなMOBとして生きている。だが、俺には他者には扱えない「鑑定」スキルがあった。俺は自分の平穏な雇用を守るため、雇い主である女性冒険者たちの装備の致命的な欠陥や、本人すら気づかない体調の異変を「鑑定」で見抜き、誰にもバレずに密かに対処し続けていた。英雄になるつもりも、感謝されるつもりもない。あくまで業務の一環だ。しかし、致命的な危機を未然に回避され続けた彼女たちは、俺の完璧な管理なしでは生きていけないほどに依存し始めていた。剣聖、魔術師、聖女、ギルド職員。気付けば俺は、最強の美女たちに囲まれて逃げ場を失っていた。
「餌代の無駄」と追放されたテイマー、家族(ペット)が装備に祝福を与えていた。辺境で美少女化する家族とスローライフ
天音ねる(旧:えんとっぷ)
ファンタジー
【祝:男性HOT18位】Sランクパーティ『紅蓮の剣』で、戦闘力のない「生産系テイマー」として雑用をこなす心優しい青年、レイン。
彼の育てる愛らしい魔物たちが、実はパーティの装備に【神の祝福】を与え、その強さの根源となっていることに誰も気づかず、仲間からは「餌代ばかりかかる寄生虫」と蔑まれていた。
「お前はもういらない」
ついに理不尽な追放宣告を受けるレイン。
だが、彼と魔物たちがパーティを去った瞬間、最強だったはずの勇者の聖剣はただの鉄クズに成り果てた。祝福を失った彼らは、格下のモンスターに惨敗を喫する。
――彼らはまだ、自分たちが捨てたものが、どれほど偉大な宝だったのかを知らない。
一方、レインは愛する魔物たち(スライム、ゴブリン、コカトリス、マンドラゴラ)との穏やかな生活を求め、人里離れた辺境の地で新たな暮らしを始める。
生活のためにギルドへ持ち込んだ素材は、実は大陸の歴史を塗り替えるほどの「神話級」のアイテムばかりだった!?
彼の元にはエルフやドワーフが集い、静かな湖畔の廃屋は、いつしか世界が注目する「聖域」へと姿を変えていく。
そして、レインはまだ知らない。
夜な夜な、彼が寝静まった後、愛らしい魔物たちが【美少女】の姿となり、
「れーんは、きょーも優しかったの! だからぽるん、いーっぱいきらきらジェル、あげたんだよー!」
「わ、私、今日もちゃんと硬い石、置けました…! レイン様、これがあれば、きっともう危ない目に遭いませんよね…?」
と、彼を巡って秘密のお茶会を繰り広げていることを。
そして、彼が築く穏やかな理想郷が、やがて大国の巨大な陰謀に巻き込まれていく運命にあることを――。
理不尽に全てを奪われた心優しいテイマーが、健気な“家族”と共に、やがて世界を動かす主となる。
王道追放ざまぁ × 成り上がりスローライフ × 人外ハーモニー!
HOT男性49位(2025年9月3日0時47分)
→37位(2025年9月3日5時59分)→18位(2025年9月5日10時16分)
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる