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41~50話
41a、っお、おわり……? ※
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「……大丈夫か?」
「はぁっ、はっ……、も、もうっ、ダメです……」
ころんと仰向けにシーツへ下ろされる。
恥じらう余力もなく四肢を投げ出したままぜぇぜぇ息をついていると、太ももにわだかまっていたドロワースをするりと剥ぎ取られた。
ギシッとマットレスが沈み、グレニスが私に覆い被さる。
「……ああ、随分と艶っぽい顔になったな」
満足げに私の頬を撫でる手のひら。
その手がぬるく心地よく感じるほどに、私の頬は熱を持っているようだ。
「グレンだって……っ」
見上げたグレニスは照明を背にして陰になり、しかし陽炎のように揺らめく群青がしっかりと私を捉える。
どこまでも真っ直ぐ私を見つめる瞳は、触れれば燃え移りそうなほどの熱を宿して。
こんな表情は見たことがない。
いつの間に脱ぎ去ったのか一糸まとわぬグレニスは、濡れた唇をひと舐めしてふぅぅと熱い吐息をついた。
眼光が鋭く輝いて、肉食獣を前にした小動物というのはこんな光景を目にするのだろうかと、ふと思う。
「本当はもっと慣らすべきなんだろうが……悪いな、俺ももう限界だ」
そう言うと、噛みつくような口付けが私の吐息を奪った。
「はぁっ、はっ……、も、もうっ、ダメです……」
ころんと仰向けにシーツへ下ろされる。
恥じらう余力もなく四肢を投げ出したままぜぇぜぇ息をついていると、太ももにわだかまっていたドロワースをするりと剥ぎ取られた。
ギシッとマットレスが沈み、グレニスが私に覆い被さる。
「……ああ、随分と艶っぽい顔になったな」
満足げに私の頬を撫でる手のひら。
その手がぬるく心地よく感じるほどに、私の頬は熱を持っているようだ。
「グレンだって……っ」
見上げたグレニスは照明を背にして陰になり、しかし陽炎のように揺らめく群青がしっかりと私を捉える。
どこまでも真っ直ぐ私を見つめる瞳は、触れれば燃え移りそうなほどの熱を宿して。
こんな表情は見たことがない。
いつの間に脱ぎ去ったのか一糸まとわぬグレニスは、濡れた唇をひと舐めしてふぅぅと熱い吐息をついた。
眼光が鋭く輝いて、肉食獣を前にした小動物というのはこんな光景を目にするのだろうかと、ふと思う。
「本当はもっと慣らすべきなんだろうが……悪いな、俺ももう限界だ」
そう言うと、噛みつくような口付けが私の吐息を奪った。
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