6 / 17
第二章 運命の出会いは突然に?(3)
しおりを挟む
商業ギルドを出た足で、アルシオーネは貴族たちの住まいのある区画に向かっていた。
領地を出る際に子爵から、王都にある屋敷を使っていいと許可を得ていたのだ。
しかし、身分を隠している状態で堂々と住むのはどうなのかと悩んでいたアルシオーネにセバスティアンがある提案をしたのだ。
それは、ずっと使われていなかった屋敷の管理をするために子爵に雇われてきた使用人に成りすますというものだった。
アルシオーネは、その案に乗ることにして、子爵から紹介状迄書いてもらっていたのだ。
それは、万が一にも貴族たちの屋敷を警備している兵士に不審に思われないようにというものだった。
特に咎められることもなく、奥の方にあるトライベッカ子爵の屋敷にたどり着いたアルシオーネは、預かった鍵で門を開き、屋敷の中に入って行ったのだった。
長年手入れすることも出来ずに放置されていたも同然の屋敷は、至る所が傷んでいた。
庭木は荒れ放題で、屋敷の中もホコリが積もり蜘蛛の巣だらけだったのだ。
すぐに全てを綺麗にすることは無理だと判断したアルシオーネは、台所と寝る場所、トイレと風呂場だけを使えるように掃除することにした。
偶然作り上げた手作りのなんちゃってマジックバックから掃除に仕えそうな物を取り出して、夜までかかって掃除を終えていた。
長旅と商業ギルドでの出来事もあって、その日は夜ご飯も食べずに眠りについていた。
翌朝は、久しぶりにベッドで眠れたこともありこれまでの疲れが取れたかのように体が軽くなっていた。
アルシオーネは、一旦風呂で汗を流して、久しぶりに素顔になっていた。
今までは、人の目もあって特殊メイク張りの変装を解くことが出来なかったのだ。
簡単なワンピース姿で、携帯食で簡単に朝食を済ませたアルシオーネは、今日から販売する薬について吟味を始めた。
回復薬は勿論、風邪薬や頭痛薬の領地でもよく飲まれていた薬は販売しようと考えていたのだが、それ以外に何を売ればいいのかと頭を悩ませていたのだ。
領地で人気があったのは、手荒れを良くする軟膏や、アルシオーネお手製の健康に効く薬草茶などだ。
特に、薬草茶は飲めば飲むほど若返るとご婦人方に人気があったのだ。
アルシオーネにその自覚はなかったが、薬草茶には若返りの効能があり、飲み続けていたご婦人方は、十歳は若返ったという自覚があったのだ。
それをアルシオーネに感謝を込めて伝えても「皆さん、お茶を飲む前からお綺麗でしたよ? わたしのお茶ぐらいで変わるわけないですよ~。でも、褒めてもらえてうれしいです」と、本気にはしていなかったのだ。
とりあえず、初日は様子を見ることにしたアルシオーネは、無難に回復薬と風邪薬と頭痛薬のみを販売にすることに決めてから、出掛ける支度にとりかかった。
田舎娘に見えるようにメイクをしてから鏡の前に立ったアルシオーネは、その出来栄えに頷いていた。
そこからどう見ても、その辺で畑仕事していてもおかしくない自分の姿に満足したアルシオーネは、マジックバックに売り物の薬を詰め込んで屋敷を後にしたのだった。
そして、昨日教えてもらった露店に向かいながら、王都の景色を楽しんでいた。
昨日は、景色を見ている余裕がなかったが、今日は周りを見回す余裕がアルシオーネにあったのだ。
綺麗に整えられた街並みと活気にあふれた人々の明るい声。
道行く人々の表情は楽しそうで、これが王都なのだとアルシオーネは実感していた。
すれ違う人たちのお洒落な姿に目を奪われつつも、決してそれを羨むことはなかった。
アルシオーネの中にあるのは、お洒落を楽しみたいというものではなく、お金を稼いで家族をそして領地のみんなを幸せにしたいというものだけだったのだ。
ゆっくりとした足取りでついた場所は、中央広場に位置する露店が集まる場所だった。
そこには、食べ物や飲み物、小物やアクセサリーなどの様々なものを売る露店が広がっていた。
そして、アルシオーネと同じように薬を売っている店も多数あった。
それとなく覗いてみると「体力が大幅に回復する」「風邪が早く治る」などの売り文句で薬が売られていたのだ。
それを見たアルシオーネの感想は、「やっぱり、薬を売るとなると似たようなものが並ぶわよね」というものだった。
周囲の露店を眺めつつ、そこそこ賑わっている場所にある空き露店に着いたアルシオーネは、早速商業ギルドから貸与えられた露店に薬を並べたのだ。
しかし、周囲の美味しそうな食べ物に勝てるわけもなく、一向に薬が売れる気配はなかった。
初めのころは、声を出して売り込みをしようとしたが、アルシオーネのエグい訛りに驚いた通行人たちは、逆に露店に近づかないように距離を空けて歩くという事態になってしまっていたのだ。
それに気が付いたアルシオーネは、呼び込みの掛け声を止めて、ただにこにことしながら誰かが立ち止まるのを我慢強く待つ事に作戦を変えたのだった。
しかし、それはそれでお客が近ずくこともなく、その日は何も売れることなく店じまいをすることになったのだった。
屋敷に帰る道すがら、商業ギルドに寄り、今日の成果が何もなかったということだけを報告すると、アルシオーネを迎えたサブマスターは、悲し気な表情でアルシオーネを気遣って、美味しい飴をくれたのだった。
その後も、アルシオーネの訛りと見た目が嫌煙されたのか、薬が売れることがないまま時だけが過ぎていったのだった。
そんな中、とぼとぼと肩を落として帰路についているアルシオーネに声を掛ける人物が現れたのだ。
それは、貴族の令息と思われる青年だった。
仕立てのいい服を身に纏い、良く磨かれた靴を履いたその青年は、とぼとぼと歩くアルシオーネを引き留めて言ったのだ。
「お嬢さん、どうかこの子犬の面倒を見てはいただけませんか?」
突然そんなことを言われたアルシオーネは、目の前に立つ貴族の青年を仰ぎ見ていた。
小柄なアルシオーネが見上げるほどの高身長の青年は、真っ黒な髪に榛色の瞳をしていた。
意志の強そうな太い眉と、真剣な色を宿した瞳、形のいいすっきりとした鼻と薄い唇のとても見目のいい青年だった。
それだけではなく、武術でも嗜んでいるのか体格が良く、アルシオーネと比べると大人と子供くらいの体格差があった。
そして、その厚みのある胸に抱かれた子犬は、ミルクティー色の毛とルビーのような赤い瞳をしていた。
突然知らない男に呼び止められたアルシオーネは、戸惑いつつもその腕に抱かれた子犬に何故か惹かれるものがあったのだ。
無意識にミルクティー色の子犬に手を伸ばしていたアルシオーネは、指先に触れる柔らかな感触に自然と表情を綻ばせていた。
そんなアルシオーネを見た青年は、ニカっと白い歯を見せてほほ笑んだ後にとても魅力的な提案をしてきたのだ。
「この子は、俺の大切な……大切な子なんだよ。この子が抵抗せずにその身に触れさせたということは、君が……、いや何でもない。ああ、つまりだな。そう、謝礼を出す。このくらい出すから、面倒を見てくれないかな?」
青年はそう言って、指を五本立てたのだ。
アルシオーネは、五本立てられて指の意味を瞬時に理解して、慎重に青年に問いかけていた。
「謝礼ば……。金貨五枚だか?」
(謝礼って……、金貨五枚もですか?)
アルシオーネの問いかけを聞いた青年は緩く頭を振ってそれを否定した後に指五本の正確な金額を口に出したのだ。
「いや、金貨五百枚だ」
青年の言葉を聞いたアルシオーネは、訛ることを忘れて素の声を上げていた。
「ききき……、金貨ごごごご、五百枚?! はわぁ……」
想像していた以上の金額を示されたアルシオーネは、素っ頓狂な声を上げた後に膝から崩れ落ちていた。
しかし、アルシオーネが地面に倒れるより前に、青年ががっちりとした腕でアルシオーネの細い体を支えていた。
アルシオーネを支える青年だったが、彼女に触れるなとでもいうかのように子犬が「キャンキャン!」と鳴きだして大慌てで口の中で言い訳じみた言葉を発していた。
「こ、こら! ヴェル、落ち着きなさい。えっ? 彼女に触れるなって? いやいや、そんなことすればお嬢さんが……、はぁ。我慢しなさい。ちょっ、ヴェル、暴れるな」
そんなやり取りにはちっとも気が付いていないアルシオーネの頭の中は、黄金色に染まっていた。
(金貨五百枚金貨五百枚金貨五百枚金貨五百枚金貨五百枚金貨五百枚金貨五百枚)
頭の中を金貨の海で埋め尽くされていたアルシオーネは、下からワンピースの裾を引っ張られる感覚に気が付き我に返っていた。
足元を見ると、小さな子犬が懸命に何かを訴えるかのように吠えながらアルシオーネのワンピースの裾を引っ張っていたのだ。
その頃には、ひとりで立てるようになっていたアルシオーネから身を離していた青年は、懸命な様子の子犬を見て大きなため息を吐くばかりだった。
領地を出る際に子爵から、王都にある屋敷を使っていいと許可を得ていたのだ。
しかし、身分を隠している状態で堂々と住むのはどうなのかと悩んでいたアルシオーネにセバスティアンがある提案をしたのだ。
それは、ずっと使われていなかった屋敷の管理をするために子爵に雇われてきた使用人に成りすますというものだった。
アルシオーネは、その案に乗ることにして、子爵から紹介状迄書いてもらっていたのだ。
それは、万が一にも貴族たちの屋敷を警備している兵士に不審に思われないようにというものだった。
特に咎められることもなく、奥の方にあるトライベッカ子爵の屋敷にたどり着いたアルシオーネは、預かった鍵で門を開き、屋敷の中に入って行ったのだった。
長年手入れすることも出来ずに放置されていたも同然の屋敷は、至る所が傷んでいた。
庭木は荒れ放題で、屋敷の中もホコリが積もり蜘蛛の巣だらけだったのだ。
すぐに全てを綺麗にすることは無理だと判断したアルシオーネは、台所と寝る場所、トイレと風呂場だけを使えるように掃除することにした。
偶然作り上げた手作りのなんちゃってマジックバックから掃除に仕えそうな物を取り出して、夜までかかって掃除を終えていた。
長旅と商業ギルドでの出来事もあって、その日は夜ご飯も食べずに眠りについていた。
翌朝は、久しぶりにベッドで眠れたこともありこれまでの疲れが取れたかのように体が軽くなっていた。
アルシオーネは、一旦風呂で汗を流して、久しぶりに素顔になっていた。
今までは、人の目もあって特殊メイク張りの変装を解くことが出来なかったのだ。
簡単なワンピース姿で、携帯食で簡単に朝食を済ませたアルシオーネは、今日から販売する薬について吟味を始めた。
回復薬は勿論、風邪薬や頭痛薬の領地でもよく飲まれていた薬は販売しようと考えていたのだが、それ以外に何を売ればいいのかと頭を悩ませていたのだ。
領地で人気があったのは、手荒れを良くする軟膏や、アルシオーネお手製の健康に効く薬草茶などだ。
特に、薬草茶は飲めば飲むほど若返るとご婦人方に人気があったのだ。
アルシオーネにその自覚はなかったが、薬草茶には若返りの効能があり、飲み続けていたご婦人方は、十歳は若返ったという自覚があったのだ。
それをアルシオーネに感謝を込めて伝えても「皆さん、お茶を飲む前からお綺麗でしたよ? わたしのお茶ぐらいで変わるわけないですよ~。でも、褒めてもらえてうれしいです」と、本気にはしていなかったのだ。
とりあえず、初日は様子を見ることにしたアルシオーネは、無難に回復薬と風邪薬と頭痛薬のみを販売にすることに決めてから、出掛ける支度にとりかかった。
田舎娘に見えるようにメイクをしてから鏡の前に立ったアルシオーネは、その出来栄えに頷いていた。
そこからどう見ても、その辺で畑仕事していてもおかしくない自分の姿に満足したアルシオーネは、マジックバックに売り物の薬を詰め込んで屋敷を後にしたのだった。
そして、昨日教えてもらった露店に向かいながら、王都の景色を楽しんでいた。
昨日は、景色を見ている余裕がなかったが、今日は周りを見回す余裕がアルシオーネにあったのだ。
綺麗に整えられた街並みと活気にあふれた人々の明るい声。
道行く人々の表情は楽しそうで、これが王都なのだとアルシオーネは実感していた。
すれ違う人たちのお洒落な姿に目を奪われつつも、決してそれを羨むことはなかった。
アルシオーネの中にあるのは、お洒落を楽しみたいというものではなく、お金を稼いで家族をそして領地のみんなを幸せにしたいというものだけだったのだ。
ゆっくりとした足取りでついた場所は、中央広場に位置する露店が集まる場所だった。
そこには、食べ物や飲み物、小物やアクセサリーなどの様々なものを売る露店が広がっていた。
そして、アルシオーネと同じように薬を売っている店も多数あった。
それとなく覗いてみると「体力が大幅に回復する」「風邪が早く治る」などの売り文句で薬が売られていたのだ。
それを見たアルシオーネの感想は、「やっぱり、薬を売るとなると似たようなものが並ぶわよね」というものだった。
周囲の露店を眺めつつ、そこそこ賑わっている場所にある空き露店に着いたアルシオーネは、早速商業ギルドから貸与えられた露店に薬を並べたのだ。
しかし、周囲の美味しそうな食べ物に勝てるわけもなく、一向に薬が売れる気配はなかった。
初めのころは、声を出して売り込みをしようとしたが、アルシオーネのエグい訛りに驚いた通行人たちは、逆に露店に近づかないように距離を空けて歩くという事態になってしまっていたのだ。
それに気が付いたアルシオーネは、呼び込みの掛け声を止めて、ただにこにことしながら誰かが立ち止まるのを我慢強く待つ事に作戦を変えたのだった。
しかし、それはそれでお客が近ずくこともなく、その日は何も売れることなく店じまいをすることになったのだった。
屋敷に帰る道すがら、商業ギルドに寄り、今日の成果が何もなかったということだけを報告すると、アルシオーネを迎えたサブマスターは、悲し気な表情でアルシオーネを気遣って、美味しい飴をくれたのだった。
その後も、アルシオーネの訛りと見た目が嫌煙されたのか、薬が売れることがないまま時だけが過ぎていったのだった。
そんな中、とぼとぼと肩を落として帰路についているアルシオーネに声を掛ける人物が現れたのだ。
それは、貴族の令息と思われる青年だった。
仕立てのいい服を身に纏い、良く磨かれた靴を履いたその青年は、とぼとぼと歩くアルシオーネを引き留めて言ったのだ。
「お嬢さん、どうかこの子犬の面倒を見てはいただけませんか?」
突然そんなことを言われたアルシオーネは、目の前に立つ貴族の青年を仰ぎ見ていた。
小柄なアルシオーネが見上げるほどの高身長の青年は、真っ黒な髪に榛色の瞳をしていた。
意志の強そうな太い眉と、真剣な色を宿した瞳、形のいいすっきりとした鼻と薄い唇のとても見目のいい青年だった。
それだけではなく、武術でも嗜んでいるのか体格が良く、アルシオーネと比べると大人と子供くらいの体格差があった。
そして、その厚みのある胸に抱かれた子犬は、ミルクティー色の毛とルビーのような赤い瞳をしていた。
突然知らない男に呼び止められたアルシオーネは、戸惑いつつもその腕に抱かれた子犬に何故か惹かれるものがあったのだ。
無意識にミルクティー色の子犬に手を伸ばしていたアルシオーネは、指先に触れる柔らかな感触に自然と表情を綻ばせていた。
そんなアルシオーネを見た青年は、ニカっと白い歯を見せてほほ笑んだ後にとても魅力的な提案をしてきたのだ。
「この子は、俺の大切な……大切な子なんだよ。この子が抵抗せずにその身に触れさせたということは、君が……、いや何でもない。ああ、つまりだな。そう、謝礼を出す。このくらい出すから、面倒を見てくれないかな?」
青年はそう言って、指を五本立てたのだ。
アルシオーネは、五本立てられて指の意味を瞬時に理解して、慎重に青年に問いかけていた。
「謝礼ば……。金貨五枚だか?」
(謝礼って……、金貨五枚もですか?)
アルシオーネの問いかけを聞いた青年は緩く頭を振ってそれを否定した後に指五本の正確な金額を口に出したのだ。
「いや、金貨五百枚だ」
青年の言葉を聞いたアルシオーネは、訛ることを忘れて素の声を上げていた。
「ききき……、金貨ごごごご、五百枚?! はわぁ……」
想像していた以上の金額を示されたアルシオーネは、素っ頓狂な声を上げた後に膝から崩れ落ちていた。
しかし、アルシオーネが地面に倒れるより前に、青年ががっちりとした腕でアルシオーネの細い体を支えていた。
アルシオーネを支える青年だったが、彼女に触れるなとでもいうかのように子犬が「キャンキャン!」と鳴きだして大慌てで口の中で言い訳じみた言葉を発していた。
「こ、こら! ヴェル、落ち着きなさい。えっ? 彼女に触れるなって? いやいや、そんなことすればお嬢さんが……、はぁ。我慢しなさい。ちょっ、ヴェル、暴れるな」
そんなやり取りにはちっとも気が付いていないアルシオーネの頭の中は、黄金色に染まっていた。
(金貨五百枚金貨五百枚金貨五百枚金貨五百枚金貨五百枚金貨五百枚金貨五百枚)
頭の中を金貨の海で埋め尽くされていたアルシオーネは、下からワンピースの裾を引っ張られる感覚に気が付き我に返っていた。
足元を見ると、小さな子犬が懸命に何かを訴えるかのように吠えながらアルシオーネのワンピースの裾を引っ張っていたのだ。
その頃には、ひとりで立てるようになっていたアルシオーネから身を離していた青年は、懸命な様子の子犬を見て大きなため息を吐くばかりだった。
0
あなたにおすすめの小説
身代わり令嬢、恋した公爵に真実を伝えて去ろうとしたら、絡めとられる(ごめんなさぁぁぁぁい!あなたの本当の婚約者は、私の姉です)
柳葉うら
恋愛
(ごめんなさぁぁぁぁい!)
辺境伯令嬢のウィルマは心の中で土下座した。
結婚が嫌で家出した姉の身代わりをして、誰もが羨むような素敵な公爵様の婚約者として会ったのだが、公爵あまりにも良い人すぎて、申し訳なくて仕方がないのだ。
正直者で面食いな身代わり令嬢と、そんな令嬢のことが実は昔から好きだった策士なヒーローがドタバタとするお話です。
さくっと読んでいただけるかと思います。
《完結》「パパはいますか?」ある日、夫に似た子供が訪ねて来た。
ヴァンドール
恋愛
嫁いですぐに夫は戦地に赴いた。すると突然一人の男の子が訪ねて来た「パパはいますか?」
その子供の顔は戦地に行った夫にそっくりだった。
余命僅かな大富豪を看取って、円満に未亡人になるはずでした
ぜんだ 夕里
恋愛
傾きかけた家を救うため、私が結んだのはあまりにも不謹慎な契約――余命いくばくもない大富豪の辺境伯様と結婚し、彼の最期を穏やかに看取ることで莫大な遺産を相続する、というものだった。
しかし、人の死を利用して富を得るなど不正義!
そう考えた私が立てたのは、前代未聞の計画。
「そうだ、遺産が残らないくらい贅沢の限りを尽くしてもらえば、すべて丸く収まるじゃない!」
我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。
たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。
しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。
そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。
ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。
というか、甘やかされてません?
これって、どういうことでしょう?
※後日談は激甘です。
激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。
※小説家になろう様にも公開させて頂いております。
ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。
タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~
家を乗っ取られて辺境に嫁がされることになったら、三食研究付きの溺愛生活が待っていました
ミズメ
恋愛
ライラ・ハルフォードは伯爵令嬢でありながら、毎日魔法薬の研究に精を出していた。
一つ結びの三つ編み、大きな丸レンズの眼鏡、白衣。""変わり者令嬢""と揶揄されながら、信頼出来る仲間と共に毎日楽しく研究に励む。
「大変です……!」
ライラはある日、とんでもない事実に気が付いた。作成した魔法薬に、なんと"薄毛"の副作用があったのだ。その解消の為に尽力していると、出席させられた夜会で、伯爵家を乗っ取った叔父からふたまわりも歳上の辺境伯の後妻となる婚約が整ったことを告げられる。
手詰まりかと思えたそれは、ライラにとって幸せへと続く道だった。
◎さくっと終わる短編です(10話程度)
◎薄毛の話題が出てきます。苦手な方(?)はお気をつけて…!
契約結婚の相手が優しすぎて困ります
みみぢあん
恋愛
ペルサル伯爵の婚外子リアンナは、学園に通い淑女の教育を受けているが、帰宅すれば使用人のような生活をおくっていた。 学園の卒業が近くなったある日、リアンナは父親と変わらない年齢の男爵との婚約が決まる。 そんなリアンナにフラッドリー公爵家の後継者アルベールと契約結婚をしないかと持ちかけられた。
「お前みたいな卑しい闇属性の魔女など側室でもごめんだ」と言われましたが、私も殿下に嫁ぐ気はありません!
野生のイエネコ
恋愛
闇の精霊の加護を受けている私は、闇属性を差別する国で迫害されていた。いつか私を受け入れてくれる人を探そうと夢に見ていたデビュタントの舞踏会で、闇属性を差別する王太子に罵倒されて心が折れてしまう。
私が国を出奔すると、闇精霊の森という場所に住まう、不思議な男性と出会った。なぜかその男性が私の事情を聞くと、国に与えられた闇精霊の加護が消滅して、国は大混乱に。
そんな中、闇精霊の森での生活は穏やかに進んでいく。
料理スキルしか取り柄がない令嬢ですが、冷徹騎士団長の胃袋を掴んだら国一番の寵姫になってしまいました
さら
恋愛
婚約破棄された伯爵令嬢クラリッサ。
裁縫も舞踏も楽器も壊滅的、唯一の取り柄は――料理だけ。
「貴族の娘が台所仕事など恥だ」と笑われ、家からも見放され、辺境の冷徹騎士団長のもとへ“料理番”として嫁入りすることに。
恐れられる団長レオンハルトは無表情で冷徹。けれど、彼の皿はいつも空っぽで……?
温かいシチューで兵の心を癒し、香草の香りで団長の孤独を溶かす。気づけば彼の灰色の瞳は、わたしだけを見つめていた。
――料理しかできないはずの私が、いつの間にか「国一番の寵姫」と呼ばれている!?
胃袋から始まるシンデレラストーリー、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる