5 / 7
4-2 オバタリアンは食材が無駄になるのは許せない&ピーマン頭のイリスィオス
しおりを挟む
「……だったら、私から提案があるわ」
「提案ですか? 奥様、それはどのようなものでしょう? このアルシナ全力でもって奥様をお支えしましょう」
アルシナがキラキラと目を輝かせて頷いた。
「皿の枚数が富と権力の象徴であるならケビン公爵家は使用人全員に豊かな食事を提供しましょう。私はこれ以降、必ず使用人達と食事をします。もちろんアルシナと執事、私の護衛や専属侍女は毎日一緒に食べなさい。その他にも、そうねぇー、10人ほど順番に私の食事に招きましょう」
「そのようなことをする貴族はいません! 当主夫人の残飯は潔く捨てる、そのような無駄も厭わないのが豊かさと富の象徴……」
「これはね、残飯が勿体ないからってだけじゃないのよ。当主夫人たるもの、使用人ひとり一人とふれあうことが大切なの。身近でお話をする機会を与えることによって、いろいろな問題や改善点も模索できるし、なんといってもケビン公爵家の使用人達の結束が図れるじゃないの! 美味しいものを一緒に食べるって一番手っ取り早いコミュニケーションだと思うわ。これは、ケビン公爵家の発展の為です!」
「んまぁーー。なんてご立派な! 確かに仰るとおりです! すぐにそのようにしましょう」
「うふふ。では、早くアルシナさんもここに座って。さぁ、そこにいる護衛さんも席に座って。あぁ、そこの侍女さん達もどうぞ。あちらのメイドさんも執事のジョナサンを呼んで来たらここに座って一緒に食べましょう!」
総勢20人ほどの使用人が当主夫人の食堂の長いテーブルを囲み食事をするなどケビン公爵家にとっては初めての試みであった。
当初は緊張する使用人達だったが真理がニコニコと嬉しそうに「大勢で食べる食事って美味しいわね」と心から微笑んだので、和やかなムードで皆食事を楽しんだ。
このケビン公爵家にお仕えして良かった、そのような思いが使用人達ひとりひとりに芽生えだした瞬間であった。
すると、その場に招かざる客が一人現れ、
「うわっ! 何事だ! 使用人と一緒に食事など何を考えている!」
イリスィオスがふらっと本邸に立ち寄り、仰天した声をあげたのだった。
「あら、なにかご用ですか? 使用人の教育は公爵夫人たる私の責任ですので、こうして共に食事をしマナーを教えたり悩みを聞いたり相談の場としているのですわ。これも私の仕事の一つです。それにこれほどの食材を余らせて捨てるなんて言語道断! そういえばフランスでマリーアントワネットの時代も豪勢な食事は食べきれないほど出されたとか歴史で習ったわねぇ。勿体ないお化けがさぞや活躍したことでしょう」
「はぁ? なにをわけのわからんことを言っている? 最近のジュリエットはおかしいぞ。あの湖に身を投げた時からだ」
「これが本当の私ですわ。それに身を投げたのではなく足が滑っただけです。それよりなにかご用ですか? あなたがそこにぼさっと立っていると皆が食事できませんわよ」
「だ、だったら僕もここで一緒に食べたい。僕の大切なジュリエットと一緒に! だってほら僕はジュリエットだけを愛しているわけだし……崇高な愛の為に愛人がいるだけで……」
「話がピーマンですわ。というより、かぼちゃね。お食事が終わってからまたいらしてくださいませ」
「ぴ、ピーマン、かぼちゃ? 僕はピーマンの話などしていない」
真理はもうイリスィオスの方を見ていない。侍女長のアルビナもイリスィオスの方をチラッと見ただけでそのまま食事を続けていた。アルビナは今現在は侍女長であるが、かつてはイリスィオスの乳母であったこともあり、少年の頃は家庭教師も務めていたイリスィオスが唯一頭の上がらない人物だったのである。
「旦那様は奥様の仰るとおりに、愛人と離れでお食事なさいませ! それが道理というものです。ペクスィモさんは妊娠しているのですからね! 旦那様が孕ませたのですから責任をもって一緒にお食事してあげてください。大切な奥様は私にお任せを」
イリスィオスはトボトボと離れに向かいため息をついた。
「愛人は性のはけ口だよ。大切なジュリエットにできないことをさせているだけなのに……ストレスや不満は愛人にぶつけて癒やしてもらい、だからこそジュリエットの前ではニコニコといい夫でいられる。それに夫婦間の不満だって愛人がいれば緩衝材になって家庭はうまくいくんだ。でも、これってうまくいっているのかな……ところで話がピーマンってなんだ?」
離れに着くと、エラスティスが不満げにイリスィオスにまとわりつき、
「ダイヤモンド鉱山へのご視察にはご同行させてくださいませ! ペクスィモだけが懐妊するなんて許せませんわ! 私だって旦那様の子供を産みたいです! 大きなダイヤも欲しいです」
「あぁ、そうだな。ペクスィモは妊娠してるから移動はさせないほうがいいし、エラだけ連れて行こう。ところで今度その手足を縛って……とか……などしてもいいか?」
「ふふふ、もちろんですわ。その為に私がいるのですから。ジュリエット様やペクスィモにはできないことをしてあげますよ」
「うん、うん。それでこそエラだ」
イリスィオスはエラスティスの胸に手を伸ばし軽く揉むと下卑た笑いを浮かべたのだった。
それを柱の陰から見ていたペクスィモは翌日侍女に、
「お姉様のところに行きたいわ。行っていいかどうか聞いてきて?」
涙をいっぱい浮かべて頼んだのである。
୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧
ご注意
「話がピーマン」とは、話の中身が空洞のピーマンのようで、内容が全然通じない」といった意味で使われた。
「あなた、遅れているよ」とか「ぜんぜんダメね」といった、やや軽蔑の意が込められていることばである。
最初は早大生が使い始めたらしいが、その後、全国の中高生に広まっていった。
「あの先生は話がピーマン」など、流行に疎く、中高生に対して理解がないことを揶揄(やゆ)*した言葉として使っていた。
*揶揄(やゆ)・・・からかうこと。
※[夕刊フジ]より引用
さらにもうひとつ引用します。面白かったのでw
これは1970年代後半に流行したといわれる「頭がピーマン(ピーマンは中身がスカスカなので、脳みそがスカスカ=頭が悪いという意味)」がら派生したものだと思われます。話の内容がスカスカという、まあ悪口です。
■他に野菜・果物系での言い回し活用例
・話がカボチャ
ピーマンと同じように中が空洞になっていて、ピーマンより大きいことから、「話がピーマン」よりもっと分からない話のこと。
・話がドテカボチャ
同じカボチャですが、意味が全く異なるらしい。一人だけみんなと違う話をすることの意味だそうです。ちなみにドテカボチャとは、土手などに自生するカボチャのことで、食用には向かないことから「役立たず」という意味の悪口となっていました。
・話がタマネギ
一応、ピーマン、カボチャと同系列で、刺激的なんだけど中身がない話。
・話がキャベツ
複雑に入り組み、何重にもなった話のこと。
・話がセロリ
スジスジしているだけに、筋が通ってる話のこと。
・話がレタス
真っ青になる話。
・話がトマト
トマトの色が赤いことから「真っ赤なウソ」を意味するのだそう。ひねりがないとの指摘あり。
・話がキュウリ
これも別にキュウリじゃなくてもいいと思う系。話が長いという意味だそうです。
・話がサツマイモ
サツマイモが悪いわけじゃないんです。食べるとオナラが出るということから、臭い話。
(服部淳@編集ライター、脚本家様の今とぴから一部抜粋引用)
青空は「話がピーマン」は知っていますが、かぼちゃやトマトは使わなかった気がしますね。
他にもこんなのがあったようです。
このような言い回しあの当時、していたかなぁ。遠い昔すぎて忘れましたw
・話がピラフ
ごちゃ混ぜになった話。ピラフはいろいろな具が混ざっていることから。
・話がおじや
これもピラフと同様で、ごちゃ混ぜになった話ということ。
・話がスパゲティ
フォークでグルグル巻きにしたイメージからでしょうか、こんがらがった話のこと。
・話がトコロテン
掴みどころがない話のこと。
・話がドジョウ
こちらもトコロテンと同じ意味。
今使うと新鮮かもねヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
「提案ですか? 奥様、それはどのようなものでしょう? このアルシナ全力でもって奥様をお支えしましょう」
アルシナがキラキラと目を輝かせて頷いた。
「皿の枚数が富と権力の象徴であるならケビン公爵家は使用人全員に豊かな食事を提供しましょう。私はこれ以降、必ず使用人達と食事をします。もちろんアルシナと執事、私の護衛や専属侍女は毎日一緒に食べなさい。その他にも、そうねぇー、10人ほど順番に私の食事に招きましょう」
「そのようなことをする貴族はいません! 当主夫人の残飯は潔く捨てる、そのような無駄も厭わないのが豊かさと富の象徴……」
「これはね、残飯が勿体ないからってだけじゃないのよ。当主夫人たるもの、使用人ひとり一人とふれあうことが大切なの。身近でお話をする機会を与えることによって、いろいろな問題や改善点も模索できるし、なんといってもケビン公爵家の使用人達の結束が図れるじゃないの! 美味しいものを一緒に食べるって一番手っ取り早いコミュニケーションだと思うわ。これは、ケビン公爵家の発展の為です!」
「んまぁーー。なんてご立派な! 確かに仰るとおりです! すぐにそのようにしましょう」
「うふふ。では、早くアルシナさんもここに座って。さぁ、そこにいる護衛さんも席に座って。あぁ、そこの侍女さん達もどうぞ。あちらのメイドさんも執事のジョナサンを呼んで来たらここに座って一緒に食べましょう!」
総勢20人ほどの使用人が当主夫人の食堂の長いテーブルを囲み食事をするなどケビン公爵家にとっては初めての試みであった。
当初は緊張する使用人達だったが真理がニコニコと嬉しそうに「大勢で食べる食事って美味しいわね」と心から微笑んだので、和やかなムードで皆食事を楽しんだ。
このケビン公爵家にお仕えして良かった、そのような思いが使用人達ひとりひとりに芽生えだした瞬間であった。
すると、その場に招かざる客が一人現れ、
「うわっ! 何事だ! 使用人と一緒に食事など何を考えている!」
イリスィオスがふらっと本邸に立ち寄り、仰天した声をあげたのだった。
「あら、なにかご用ですか? 使用人の教育は公爵夫人たる私の責任ですので、こうして共に食事をしマナーを教えたり悩みを聞いたり相談の場としているのですわ。これも私の仕事の一つです。それにこれほどの食材を余らせて捨てるなんて言語道断! そういえばフランスでマリーアントワネットの時代も豪勢な食事は食べきれないほど出されたとか歴史で習ったわねぇ。勿体ないお化けがさぞや活躍したことでしょう」
「はぁ? なにをわけのわからんことを言っている? 最近のジュリエットはおかしいぞ。あの湖に身を投げた時からだ」
「これが本当の私ですわ。それに身を投げたのではなく足が滑っただけです。それよりなにかご用ですか? あなたがそこにぼさっと立っていると皆が食事できませんわよ」
「だ、だったら僕もここで一緒に食べたい。僕の大切なジュリエットと一緒に! だってほら僕はジュリエットだけを愛しているわけだし……崇高な愛の為に愛人がいるだけで……」
「話がピーマンですわ。というより、かぼちゃね。お食事が終わってからまたいらしてくださいませ」
「ぴ、ピーマン、かぼちゃ? 僕はピーマンの話などしていない」
真理はもうイリスィオスの方を見ていない。侍女長のアルビナもイリスィオスの方をチラッと見ただけでそのまま食事を続けていた。アルビナは今現在は侍女長であるが、かつてはイリスィオスの乳母であったこともあり、少年の頃は家庭教師も務めていたイリスィオスが唯一頭の上がらない人物だったのである。
「旦那様は奥様の仰るとおりに、愛人と離れでお食事なさいませ! それが道理というものです。ペクスィモさんは妊娠しているのですからね! 旦那様が孕ませたのですから責任をもって一緒にお食事してあげてください。大切な奥様は私にお任せを」
イリスィオスはトボトボと離れに向かいため息をついた。
「愛人は性のはけ口だよ。大切なジュリエットにできないことをさせているだけなのに……ストレスや不満は愛人にぶつけて癒やしてもらい、だからこそジュリエットの前ではニコニコといい夫でいられる。それに夫婦間の不満だって愛人がいれば緩衝材になって家庭はうまくいくんだ。でも、これってうまくいっているのかな……ところで話がピーマンってなんだ?」
離れに着くと、エラスティスが不満げにイリスィオスにまとわりつき、
「ダイヤモンド鉱山へのご視察にはご同行させてくださいませ! ペクスィモだけが懐妊するなんて許せませんわ! 私だって旦那様の子供を産みたいです! 大きなダイヤも欲しいです」
「あぁ、そうだな。ペクスィモは妊娠してるから移動はさせないほうがいいし、エラだけ連れて行こう。ところで今度その手足を縛って……とか……などしてもいいか?」
「ふふふ、もちろんですわ。その為に私がいるのですから。ジュリエット様やペクスィモにはできないことをしてあげますよ」
「うん、うん。それでこそエラだ」
イリスィオスはエラスティスの胸に手を伸ばし軽く揉むと下卑た笑いを浮かべたのだった。
それを柱の陰から見ていたペクスィモは翌日侍女に、
「お姉様のところに行きたいわ。行っていいかどうか聞いてきて?」
涙をいっぱい浮かべて頼んだのである。
୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧
ご注意
「話がピーマン」とは、話の中身が空洞のピーマンのようで、内容が全然通じない」といった意味で使われた。
「あなた、遅れているよ」とか「ぜんぜんダメね」といった、やや軽蔑の意が込められていることばである。
最初は早大生が使い始めたらしいが、その後、全国の中高生に広まっていった。
「あの先生は話がピーマン」など、流行に疎く、中高生に対して理解がないことを揶揄(やゆ)*した言葉として使っていた。
*揶揄(やゆ)・・・からかうこと。
※[夕刊フジ]より引用
さらにもうひとつ引用します。面白かったのでw
これは1970年代後半に流行したといわれる「頭がピーマン(ピーマンは中身がスカスカなので、脳みそがスカスカ=頭が悪いという意味)」がら派生したものだと思われます。話の内容がスカスカという、まあ悪口です。
■他に野菜・果物系での言い回し活用例
・話がカボチャ
ピーマンと同じように中が空洞になっていて、ピーマンより大きいことから、「話がピーマン」よりもっと分からない話のこと。
・話がドテカボチャ
同じカボチャですが、意味が全く異なるらしい。一人だけみんなと違う話をすることの意味だそうです。ちなみにドテカボチャとは、土手などに自生するカボチャのことで、食用には向かないことから「役立たず」という意味の悪口となっていました。
・話がタマネギ
一応、ピーマン、カボチャと同系列で、刺激的なんだけど中身がない話。
・話がキャベツ
複雑に入り組み、何重にもなった話のこと。
・話がセロリ
スジスジしているだけに、筋が通ってる話のこと。
・話がレタス
真っ青になる話。
・話がトマト
トマトの色が赤いことから「真っ赤なウソ」を意味するのだそう。ひねりがないとの指摘あり。
・話がキュウリ
これも別にキュウリじゃなくてもいいと思う系。話が長いという意味だそうです。
・話がサツマイモ
サツマイモが悪いわけじゃないんです。食べるとオナラが出るということから、臭い話。
(服部淳@編集ライター、脚本家様の今とぴから一部抜粋引用)
青空は「話がピーマン」は知っていますが、かぼちゃやトマトは使わなかった気がしますね。
他にもこんなのがあったようです。
このような言い回しあの当時、していたかなぁ。遠い昔すぎて忘れましたw
・話がピラフ
ごちゃ混ぜになった話。ピラフはいろいろな具が混ざっていることから。
・話がおじや
これもピラフと同様で、ごちゃ混ぜになった話ということ。
・話がスパゲティ
フォークでグルグル巻きにしたイメージからでしょうか、こんがらがった話のこと。
・話がトコロテン
掴みどころがない話のこと。
・話がドジョウ
こちらもトコロテンと同じ意味。
今使うと新鮮かもねヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
522
あなたにおすすめの小説
心を失った彼女は、もう婚約者を見ない
基本二度寝
恋愛
女癖の悪い王太子は呪われた。
寝台から起き上がれず、食事も身体が拒否し、原因不明な状態の心労もあり、やせ細っていった。
「こりゃあすごい」
解呪に呼ばれた魔女は、しゃがれ声で場違いにも感嘆した。
「王族に呪いなんて効かないはずなのにと思ったけれど、これほど大きい呪いは見たことがないよ。どれだけの女の恨みを買ったんだい」
王太子には思い当たる節はない。
相手が勝手に勘違いして想いを寄せられているだけなのに。
「こりゃあ対価は大きいよ?」
金ならいくらでも出すと豪語する国王と、「早く息子を助けて」と喚く王妃。
「なら、その娘の心を対価にどうだい」
魔女はぐるりと部屋を見渡し、壁際に使用人らと共に立たされている王太子の婚約者の令嬢を指差した。
旦那様には愛人がいますが気にしません。
りつ
恋愛
イレーナの夫には愛人がいた。名はマリアンヌ。子どものように可愛らしい彼女のお腹にはすでに子どもまでいた。けれどイレーナは別に気にしなかった。彼女は子どもが嫌いだったから。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました。
過去に戻った筈の王
基本二度寝
恋愛
王太子は後悔した。
婚約者に婚約破棄を突きつけ、子爵令嬢と結ばれた。
しかし、甘い恋人の時間は終わる。
子爵令嬢は妃という重圧に耐えられなかった。
彼女だったなら、こうはならなかった。
婚約者と結婚し、子爵令嬢を側妃にしていれば。
後悔の日々だった。
婚約破棄は嘘だった、ですか…?
基本二度寝
恋愛
「君とは婚約破棄をする!」
婚約者ははっきり宣言しました。
「…かしこまりました」
爵位の高い相手から望まれた婚約で、此方には拒否することはできませんでした。
そして、婚約の破棄も拒否はできませんでした。
※エイプリルフール過ぎてあげるヤツ
※少しだけ続けました
伯爵令嬢は、愛する二人を引き裂く女は悪女だと叫ぶ
基本二度寝
恋愛
「フリージア様、あなたの婚約者のロマンセ様と侯爵令嬢ベルガモ様は愛し合っているのです。
わかりませんか?
貴女は二人を引き裂く悪女なのです!」
伯爵家の令嬢カリーナは、報われぬ恋に嘆く二人をどうにか添い遂げさせてやりたい気持ちで、公爵令嬢フリージアに訴えた。
彼らは互いに家のために結ばれた婚約者を持つ。
だが、気持ちは、心だけは、あなただけだと、周囲の目のある場所で互いの境遇を嘆いていた二人だった。
フリージアは、首を傾げてみせた。
「私にどうしろと」
「愛し合っている二人の為に、身を引いてください」
カリーナの言葉に、フリージアは黙り込み、やがて答えた。
「貴女はそれで構わないの?」
「ええ、結婚は愛し合うもの同士がすべきなのです!」
カリーナにも婚約者は居る。
想い合っている相手が。
だからこそ、悲恋に嘆く彼らに同情したのだった。
魅了から覚めた王太子は婚約者に婚約破棄を突きつける
基本二度寝
恋愛
聖女の力を体現させた男爵令嬢は、国への報告のため、教会の神官と共に王太子殿下と面会した。
「王太子殿下。お初にお目にかかります」
聖女の肩書を得た男爵令嬢には、対面した王太子が魅了魔法にかかっていることを瞬時に見抜いた。
「魅了だって?王族が…?ありえないよ」
男爵令嬢の言葉に取り合わない王太子の目を覚まさせようと、聖魔法で魅了魔法の解術を試みた。
聖女の魔法は正しく行使され、王太子の顔はみるみる怒りの様相に変わっていく。
王太子は婚約者の公爵令嬢を愛していた。
その愛情が、波々注いだカップをひっくり返したように急に空っぽになった。
いや、愛情が消えたというよりも、憎悪が生まれた。
「あの女…っ王族に魅了魔法を!」
「魅了は解けましたか?」
「ああ。感謝する」
王太子はすぐに行動にうつした。
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
契約破棄された聖女は帰りますけど
基本二度寝
恋愛
「聖女エルディーナ!あなたとの婚約を破棄する」
「…かしこまりました」
王太子から婚約破棄を宣言され、聖女は自身の従者と目を合わせ、頷く。
では、と身を翻す聖女を訝しげに王太子は見つめた。
「…何故理由を聞かない」
※短編(勢い)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる