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おまけ
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しおりを挟むꕤ୭*存在するだけでありがとう(クリスティアーナの母親視点)
私はクリスティアーナが女神と呼ばれ、ダイアナが毒婦と蔑まれる様子を傍観するしかなかった。私達のなにがいけなかったのだろう?
「子供は最後までどちらが大物になるかわからん。両方を同じくらい大事にすれば良かった」
夫はそう言って悔やんでため息をついたわ。
私はその頃から、ボランティア活動を始めるようになった。足の不自由な障害を抱えた子を、必死になって育てている母親ばかりがいる。
「障害を持った子を産ませるなんて、神様は酷いことをなさるわね? この子さえいなければと思ったことは?」
私の問いに彼女達は笑って答えた。
「一回もないとは言いません。私達も人間だから心が弱っているときもあります。でも、いて良かったと思う事の方が多いですよ。この子がただそこに存在してくれるだけで、嬉しいと思うのが母親でしょう?」
そんなこと考えたこともなかった。存在してくれるだけで嬉しいなんて言われたことも、言ったこともない私には理解ができない。
ある日、その障害を持った子供の一人に懐かれた。その子は深刻な病気で余命を宣告されているらしい。
「今日はおばさんと遊べて楽しかったです。おばさんがこうしていてくれるだけで、私は幸せよ」
その少女の言葉に胸を突かれた。じわっと広がるふんわりと温かい気持ち。私が初めてもった感情かもしれない。
きっと死ぬまでにはまっとうな人間に、私もなれそうな気がした瞬間だった・・・・・・
ꕤ୭*半年もかかった初夜(クリスティアーナ視点)
「クリスティアーナ。そろそろ僕たちの子供を産んだほうがいいんじゃないかな?」
結婚して半年ほど経ったある日、美しさの中にも精悍さが垣間見えてきたオースティン様が、落ち着き払った声で私に提案してきた。
「わかりました。では、今夜から私の寝室においでくださいませ」
にっこりして申しあげると、私は農民達との謁見に向かう。毎日いろいろなお願いが持ち込まれるからきりがないけれど、これも国の繁栄の為だから仕方がない。と思っていたけれど・・・・・・最近はお願いというより・・・・・・
「王太子妃殿下、初孫ができたんです。ぜひ、生き神様でいらっしゃいます女神様に、頭を撫でていただきたくて参りました」
「女神様、こんな大きな立派なカボチャが収穫できましたので、ぜひ女神様にめしあがっていただきたいと思いまして、持ってまいりました!」
「まぁ、嬉しいわ。どうも、ありがとう」
まるで家族の一員のように、私にいろいろの報告をしてくる農民達なのだった。
商業の発展はオースティン様が尽力しているから、私達はバランスのとれた夫婦だと思う。
最近の私は魔法のコントロールはできるようになってきたけれど、新たな問題は相手の心の声が自然と聞こえてきちゃうことだった。
(クリスティアーナが大好きなんだけど、まだ一緒に寝てもらえない・・・・・・どうしたらいいのかな・・・・・・そうだ子供がほしいって言えば一緒に寝てくれるかな。どうしたら、私をもっと好きになってもらえるのだろう・・・・・・)
さっきだってオースティン様の、この心の声がダダ漏れすぎて笑いをこらえるのに必死だったんだもの。
私はもうとっくにオースティン様のことは大好きなのに、悩むなんておかしい。友人としてのほうが比重は大きいかもしれないけれど、信頼して尊敬している男性だ。これ以上好きになってほしいと彼の心の声は言うけれど、そんなの急には無理よ。
私は少しづつオースティン様を好きになっていく。そして最期の時を迎えた時に、愛していると自信をもって言いあえるような関係になりたいのよ。
夫婦って長い時間を一緒に過ごすのだから、急がなくていい。1番大事なのは愛を持続することなのだから。
私は薔薇の花ビラを浮かべたバスタブに浸かり、オースティン様の為に身体を磨く。香油を塗り髪をときレースの施されたネグリジェを着る。
私の歩いていく先では、見惚れるように男らしいオースティン様が余裕の笑みで手を差し出した。私は軽く微笑んで彼の手に自分の手を重ねる。
「綺麗だね」(一生大事にしよう。側妃なんてつくらないし、クリスティアーナさえいたら僕はなんにもいらないんだ。僕の女王様に永遠の愛を誓おう)
そのひと言だけですべてを現してくれる彼の心の声に、私は満足しながら微笑んだのだった。
。:.゚ஐ⋆*🍓・:*ೄ‧͙·*✨ஐ⋆*🍓・:*ೄ‧͙·*♪
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ライト文芸
「愛を教えてくれた人」
お読みいただけると嬉しいです。
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