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中編
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中編
(アラン視点)
「アンセルにとても良く似た男性をシャンゼリア通りで見かけました。赤ちゃんを抱いた可愛い女性の肩を抱き、とても仲睦まじそうだったのです。この世には、似ている人間が3人いるって聞いたことがありますが、そのようなことってあるのですね? びっくりしましたわ」
ミリアンが市井へのお使いから戻って来た際、面白そうに笑って言う。
「あっははは。そんなに似ていたのかい? ちなみにその男はどのような服装だった? 印象は?」
「そうですねぇーー。双子かと思うほどそっくりだったです。服装は仕立ての良い、高給オーダー服ですわね。まるで貴族のようでしたが、侍従や騎士などは側にいませんでしたから平民なのかしら? 女性はピンクの髪と瞳の小柄な可愛い方でした。お買い物をシャンゼリア通りでたくさんしたようで、大きな紙袋を持っていましたわ」
「そうか。高給店ばかり並ぶシャンゼリア通りで大きな袋を抱えて、赤ちゃんを抱いた妻を連れて笑い合いながら歩く男か。ずいぶんと幸せな男だな」
「えぇ、おっしゃるとおりですわ。やはり、アラン様も小柄な可愛いピンク髪の女性がタイプなのですか?」
「ピンク髪の女性が好きなわけないだろう? 私が好きなのは背が高くて頑張り屋で、人を疑うことを知らない純粋な女性だ。容姿は関係ないが、強いて言うなら金髪で淡い水色の瞳が好きだ」
「・・・・・・まぁ、髪と瞳の色は私と一緒ですわね? 光栄ですわ。では、私はお仕事に戻りますね」
にこにこと微笑み、侍女としての仕事に勤しむ彼女は鈍感だ。私は特別な好意を見せないように気をつけているが、いまだにミリアンが好きなのだ。
ミリアンの父親はわたしの父上の弟だ。幼い頃は互いに行き来しており仲が良かった。わたしは彼女の包み込むような優しさが好きだった。兄上と比較されてよく落ち込んでいたわたしを、元気づけてくれたあの言葉は忘れない。
「アランはアランのお兄様ステファン様に負けないぐらい優秀だと思うわ。ステファン様は語学が得意でよくほめられるけど、アランは算術が得意で暗算がすごく速いわ。ステファン様は剣術に長けているけど、アランは小型ナイフやスローイングナイフを器用に扱うわ。ステファン様が目立つだけで、たくさんの才能はアランの方が持っていると思う」
あんな言葉を言ってくれる女の子を好きにならないわけがない。それからの私は兄上と張り合うことは止めて、自分の得意な分野を頑張ってきたのだ。
プロポーズして振られた時は正直ショックだった。
「アランは異性としてみられないわ。だって幼い頃から知っているから兄弟みたいで・・・・・・ごめんなさい」
幼なじみって不利だと思った。身近な存在だと恋愛対象外になるなら、従兄弟になんか生まれたくなかった。
昔のことを思い出し、思わず苦笑いを浮かべた。その似た男がとても気になる。まちがいない、それは絶対にアンセルだ、そんな予感がしたのだ。
シャンゼリア通りに、ミリアンの似顔絵を持たせたラスディラス伯爵家の配下の者をおくった。祭日に重点的に張り込みをすることと、高給店に聞き込み調査をするという指示もしておく。
ほどなくしてわかったのは彼がロベール・バロという名前であることと、高給マッサージ店の経営者だということだ。さらに調べあげると、この人物は1年半ほど前までは住所不定の路上生活者だった。
(マッサージ店? どんな店なんだ?)
私はロベールが経営するという店”天使のマッサージ店”を訪れた。そこは男性客ばかりのマッサージ店で、若い女性がマッサージ(※普通のマッサージです。性感マッサージではありません)をしてくれるのだが、やけに露出の多い服で密着しながら施術された。おまけに耳そうじ券やら、膝枕券など不必要な券をやたら勧めてくるのも迷惑だった。
ロベールがフロントで常連客と笑いあっている姿を確認するが、あれは間違いなくアンセルだと思う。
私は彼にアンセル、と声をかけてみる。驚いたように振り向いた彼は、『事務所でお話ししましょう』と固い声を出した。
「まさかこのような場所に、高潔なラスディラス伯爵閣下がいらっしゃるとは思いませんでした。案外、むっつりスケベなんですね?」
「よくもミリアンに借金を負わせてこのようなことができたな?」
「ミリアンはわたしが死んでいると信じているはずです。完璧に私は別人ですよ。戸籍だってあるし、私がアンセルだという証拠はひとつもない。ロベール・バロは実在していたけれど、路上で死んだ浮浪者で死体もない。バレるはずはないです。今の時代、闇で戸籍なんていくらでも買えますからね」
「ミリアンはお前の借金のせいで過労で倒れた。私が助けなかったら、きっと娼館に売られたはずだ。お前という奴はクズだな・・・・・・」
「あぁーー。アラン様にチャンスをあげられて嬉しいですよ。あなたはミリアンの従兄弟で、以前彼女にプロポーズしたことがあるのでしょう? ミリアンから『昔、アランに悪いことをしてしまった』という話をきいたことがあります。でも、これでヒーローになれたでしょう? 今ならきっとミリアンはアラン様を受け入れるでしょうね。まぁ、わたしのお古でかまわないならですが・・・・・・あっはははは」
「確かにお前がアンセルだと証明するのは難しいかもしれないな。だが、このまま幸せが続くと思ったら大間違いだ」
アンセルは私の言葉に薄ら笑いを浮かべた。
「ふふふ。この店は新たな趣向でとても人気があるのですよ。アラン様になにが出来るというのです? 私の店はきちんと営業許可を得ているのです。ラスディラス伯爵家はクリーンなイメージが売りの貴族じゃないですか? 下手なことをしたら評判が下がりますよ」
(ばかな男だ。貴族が自分の名前を出して営業妨害行為を行うはずがないだろう?)
私は高給娼館のオーナーを屋敷に呼んだ。
「わたしが出資するから”天使のマッサージ店”の隣にマッサージ店を開店してほしい。娼婦に水着を着させてマッサージをさせろ。耳掃除や膝枕は二回来たら無料でやるとか、とにかく男性客を呼び寄せろ。それ以降のサービスも客が望めば娼館に連れていけばいい。だが、普通のマッサージ料金は隣店の2割安に設定してほしい」
「え? どういうことですか? 娼婦にマッサージ師の勉強をさせるのですか?」
「そうさ。本格的に学ばせればその子達の為にもなるだろう? 娼婦をやめたければ、普通のマッサージ師になればいい。娼婦を頑張りたい女性には新たな客を獲得するチャンスだ。マッサージでお得意さんになれば、娼館にも来るようになるさ。マッサージに若い女性を求めている男なんて考えていることは一緒だと思う」
「ふふふ。要は、ラスディラス伯爵閣下は、その店を潰したいのでしょう?」
「その通りだ。あの店の客を一人残らず奪ってほしい。それからあのオーナーの妻に・・・・・・」
「アラン様、夕食の準備が整いましたよ。食堂で召し上がりますよね?」
「あぁ、食堂で食べるよ。今日はミリアンも一緒に食べよう」
「はい、今日はアラン様の身の回りをお世話する侍女達が食事できる日でしたね?」
「そうだよ。だからミリアンは隣に座っておくれ」
「はい、わかりました。アラン様が使用人を家族同様と思っている、というお言葉を実感しております。毎食、使用人を食堂に呼んで一緒に食べるなんて画期的です。皆、自分の番が来るのを楽しみにしていますわ」
「使用人達が遠慮しないように、ミリアンはいつも一緒に食べなくてはいけないよ。ミリアンが遠慮なくわたしと食事をしている姿を見て、他の者達もわたしと安心して食事ができるんだ」
「はい!!」
素直なミリアンの頭をつい撫でたくなる。この遠慮深い従姉妹は、昔のようにわたしを呼び捨てにはしないし、一緒に食事もしようとしなかった。だから、使用人全員と順番に食事をする決まりを作った。
ミリアンの為にしたことが使用人には好評で、わたしへの忠実度が不思議なくらいあがった。いいことづくめだな。
(ちょこっと俯瞰視点)
「どういうことだよぉおおおおーー。なんで、隣にド派手なマッサージ店が開店しているんだ? うちの料金の方が2割増しなのか? しかもあちらは高給娼婦がやるマッサージ店? あり得ない・・・・・・娼婦って身体を売るだけじゃないのかよぉおお」
ロベール(アンセル)は新規開店した店の前で、絶望の声をあげたのだった。
(アラン視点)
「アンセルにとても良く似た男性をシャンゼリア通りで見かけました。赤ちゃんを抱いた可愛い女性の肩を抱き、とても仲睦まじそうだったのです。この世には、似ている人間が3人いるって聞いたことがありますが、そのようなことってあるのですね? びっくりしましたわ」
ミリアンが市井へのお使いから戻って来た際、面白そうに笑って言う。
「あっははは。そんなに似ていたのかい? ちなみにその男はどのような服装だった? 印象は?」
「そうですねぇーー。双子かと思うほどそっくりだったです。服装は仕立ての良い、高給オーダー服ですわね。まるで貴族のようでしたが、侍従や騎士などは側にいませんでしたから平民なのかしら? 女性はピンクの髪と瞳の小柄な可愛い方でした。お買い物をシャンゼリア通りでたくさんしたようで、大きな紙袋を持っていましたわ」
「そうか。高給店ばかり並ぶシャンゼリア通りで大きな袋を抱えて、赤ちゃんを抱いた妻を連れて笑い合いながら歩く男か。ずいぶんと幸せな男だな」
「えぇ、おっしゃるとおりですわ。やはり、アラン様も小柄な可愛いピンク髪の女性がタイプなのですか?」
「ピンク髪の女性が好きなわけないだろう? 私が好きなのは背が高くて頑張り屋で、人を疑うことを知らない純粋な女性だ。容姿は関係ないが、強いて言うなら金髪で淡い水色の瞳が好きだ」
「・・・・・・まぁ、髪と瞳の色は私と一緒ですわね? 光栄ですわ。では、私はお仕事に戻りますね」
にこにこと微笑み、侍女としての仕事に勤しむ彼女は鈍感だ。私は特別な好意を見せないように気をつけているが、いまだにミリアンが好きなのだ。
ミリアンの父親はわたしの父上の弟だ。幼い頃は互いに行き来しており仲が良かった。わたしは彼女の包み込むような優しさが好きだった。兄上と比較されてよく落ち込んでいたわたしを、元気づけてくれたあの言葉は忘れない。
「アランはアランのお兄様ステファン様に負けないぐらい優秀だと思うわ。ステファン様は語学が得意でよくほめられるけど、アランは算術が得意で暗算がすごく速いわ。ステファン様は剣術に長けているけど、アランは小型ナイフやスローイングナイフを器用に扱うわ。ステファン様が目立つだけで、たくさんの才能はアランの方が持っていると思う」
あんな言葉を言ってくれる女の子を好きにならないわけがない。それからの私は兄上と張り合うことは止めて、自分の得意な分野を頑張ってきたのだ。
プロポーズして振られた時は正直ショックだった。
「アランは異性としてみられないわ。だって幼い頃から知っているから兄弟みたいで・・・・・・ごめんなさい」
幼なじみって不利だと思った。身近な存在だと恋愛対象外になるなら、従兄弟になんか生まれたくなかった。
昔のことを思い出し、思わず苦笑いを浮かべた。その似た男がとても気になる。まちがいない、それは絶対にアンセルだ、そんな予感がしたのだ。
シャンゼリア通りに、ミリアンの似顔絵を持たせたラスディラス伯爵家の配下の者をおくった。祭日に重点的に張り込みをすることと、高給店に聞き込み調査をするという指示もしておく。
ほどなくしてわかったのは彼がロベール・バロという名前であることと、高給マッサージ店の経営者だということだ。さらに調べあげると、この人物は1年半ほど前までは住所不定の路上生活者だった。
(マッサージ店? どんな店なんだ?)
私はロベールが経営するという店”天使のマッサージ店”を訪れた。そこは男性客ばかりのマッサージ店で、若い女性がマッサージ(※普通のマッサージです。性感マッサージではありません)をしてくれるのだが、やけに露出の多い服で密着しながら施術された。おまけに耳そうじ券やら、膝枕券など不必要な券をやたら勧めてくるのも迷惑だった。
ロベールがフロントで常連客と笑いあっている姿を確認するが、あれは間違いなくアンセルだと思う。
私は彼にアンセル、と声をかけてみる。驚いたように振り向いた彼は、『事務所でお話ししましょう』と固い声を出した。
「まさかこのような場所に、高潔なラスディラス伯爵閣下がいらっしゃるとは思いませんでした。案外、むっつりスケベなんですね?」
「よくもミリアンに借金を負わせてこのようなことができたな?」
「ミリアンはわたしが死んでいると信じているはずです。完璧に私は別人ですよ。戸籍だってあるし、私がアンセルだという証拠はひとつもない。ロベール・バロは実在していたけれど、路上で死んだ浮浪者で死体もない。バレるはずはないです。今の時代、闇で戸籍なんていくらでも買えますからね」
「ミリアンはお前の借金のせいで過労で倒れた。私が助けなかったら、きっと娼館に売られたはずだ。お前という奴はクズだな・・・・・・」
「あぁーー。アラン様にチャンスをあげられて嬉しいですよ。あなたはミリアンの従兄弟で、以前彼女にプロポーズしたことがあるのでしょう? ミリアンから『昔、アランに悪いことをしてしまった』という話をきいたことがあります。でも、これでヒーローになれたでしょう? 今ならきっとミリアンはアラン様を受け入れるでしょうね。まぁ、わたしのお古でかまわないならですが・・・・・・あっはははは」
「確かにお前がアンセルだと証明するのは難しいかもしれないな。だが、このまま幸せが続くと思ったら大間違いだ」
アンセルは私の言葉に薄ら笑いを浮かべた。
「ふふふ。この店は新たな趣向でとても人気があるのですよ。アラン様になにが出来るというのです? 私の店はきちんと営業許可を得ているのです。ラスディラス伯爵家はクリーンなイメージが売りの貴族じゃないですか? 下手なことをしたら評判が下がりますよ」
(ばかな男だ。貴族が自分の名前を出して営業妨害行為を行うはずがないだろう?)
私は高給娼館のオーナーを屋敷に呼んだ。
「わたしが出資するから”天使のマッサージ店”の隣にマッサージ店を開店してほしい。娼婦に水着を着させてマッサージをさせろ。耳掃除や膝枕は二回来たら無料でやるとか、とにかく男性客を呼び寄せろ。それ以降のサービスも客が望めば娼館に連れていけばいい。だが、普通のマッサージ料金は隣店の2割安に設定してほしい」
「え? どういうことですか? 娼婦にマッサージ師の勉強をさせるのですか?」
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「ふふふ。要は、ラスディラス伯爵閣下は、その店を潰したいのでしょう?」
「その通りだ。あの店の客を一人残らず奪ってほしい。それからあのオーナーの妻に・・・・・・」
「アラン様、夕食の準備が整いましたよ。食堂で召し上がりますよね?」
「あぁ、食堂で食べるよ。今日はミリアンも一緒に食べよう」
「はい、今日はアラン様の身の回りをお世話する侍女達が食事できる日でしたね?」
「そうだよ。だからミリアンは隣に座っておくれ」
「はい、わかりました。アラン様が使用人を家族同様と思っている、というお言葉を実感しております。毎食、使用人を食堂に呼んで一緒に食べるなんて画期的です。皆、自分の番が来るのを楽しみにしていますわ」
「使用人達が遠慮しないように、ミリアンはいつも一緒に食べなくてはいけないよ。ミリアンが遠慮なくわたしと食事をしている姿を見て、他の者達もわたしと安心して食事ができるんだ」
「はい!!」
素直なミリアンの頭をつい撫でたくなる。この遠慮深い従姉妹は、昔のようにわたしを呼び捨てにはしないし、一緒に食事もしようとしなかった。だから、使用人全員と順番に食事をする決まりを作った。
ミリアンの為にしたことが使用人には好評で、わたしへの忠実度が不思議なくらいあがった。いいことづくめだな。
(ちょこっと俯瞰視点)
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