(完)実の妹が私を嵌めようとするので義理の弟と仕返しをしてみます

青空一夏

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3 人を呪わば穴二つ

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ꕤ୭*父親視点

「魔力測定ですか? なぜ当家に引き取ったアルバートを?」

「あぁ、最近強力な魔法の波動がここエジャートン侯爵家からしたものでな」
 国王陛下自ら極秘で私を呼び出し、最高の魔法使いが我が家にいらっしゃると聞かされた。

「間違いない! お前が引き取ったアルバートは今世紀最強の魔法使いだ! とすればだ、この国の発展の為にも宰相として育て上げたい! 王家でその身柄を引き受けよう!」

「え? 恐れながらあの子はエジャートン侯爵家を継がそうと引き取ったものです。おいそれと王家にはやれません!」
と、言いたいところを涙をのんで王宮から帰ってきたがどうにも納得がいかない。

 そんな宝をなぜ王家にやらなければならん? 偉大な魔法使いなら、なんでも言うことを聞かせて我がエジャートン侯爵家の為に終世貢献させたい。

 きっと世界征服だって、この国の富を全部一人占めすることだってできるはずなのに!



ꕤ୭*アルバート視点

「魔力測定ですか? 私はなんの魔力もありませんよ。陛下の勘違いでしょうね」

 エジャートン侯爵から、陛下が僕を偉大な魔法使いだと思っていることを聞いた。もし、そうなら王家に引き取られると言う。

 これって可愛がられる為でもなんでもない、王家の繁栄の為に命がけで働けってことだよ。冗談じゃないよ。

――面倒くさいことは嫌いだよ。魔力はこの国の権力者の為ではなく自分の愛する者の為に使いたい!

 それから三日後、3人の魔力測定委員がやって来て、ちゃちな水晶なんかで僕の魔力を測ろうとした。そうはいかないよ。

 エジャートン侯爵家のサロンには、とりあえず僕とジョージアお姉様、ダーシーも集められた。

「お? おぉ? 妙です! アルバート様ではなくダーシ様から魔力の放出が感じられますぞ! ダーシ様、試しにこの水晶をお持ちになってください」

 ダーシーが持った途端、凄まじい光が飛ぶ。あぁ、妖精もだしてあげよう。ティースプーンの大きさの羽が生えた可愛い女の子がダーシの周りを飛び回った。

「すごい! おめでとうございます。ダーシ様こそは今世紀最大の魔法使いです」

 無能な魔力測定委員などいくらでも騙せるよ。

「やはり、そうか! そうだと思った。将来の王太子妃であり最強の魔法使いだなんて!神様はダーシーに幾重にも祝福を与えたんだなぁーー」

 エジャートン侯爵も満面の笑みを浮かべている。喜んでもらえて嬉しいよ。

「うふふふ! やっぱりね。最近妙なことばかりあったのは力の目覚めだったのね?」
 ダーシーは小鼻をピクピクさせて得意気だ。

――いや、だからそれは僕が少し悪戯しただけでダーシーには米粒ほどの魔法力もないって。しかし、バカを調子に乗らせるとなんでこう図に乗るかなぁ?

「ふふふ。そしたらジョージアお姉様をブタみたいに太らせてみましょう! それぇ~~、ジョージアお姉様よ、醜く太って誰からも見向きもされなくなぁれ♪ アイム ア ピッグ!」

――あっははは! 私はブタですって、そんなに豚になりたいのかい? それならそうなるがいい! You pig! (このブタ野郎!)

「え? あら? おかしいわ? 服がきつい! なんかウエストが!」

 ポンポンとドレスの後ろボタンがはじけ飛び、体積が二倍になったダーシー。すごいな・・・・・・おめでとう! よく育ってくれて僕も嬉しいよ。

「大魔女様はこれからダイエットが大変でしょうから、僕達だけで午後の紅茶とケーキを食べましょうか? 今日はね、ロールケーキにフルーツをたっぷり入れましたよ」

 僕はジョージアお姉様に笑いながら声をかけ、その手をとってその場を後にした。僕の趣味は料理だからね。もちろんそれを食べられるのはジョージアお姉様だけさ。




「きゃぁーー!! 私の顔がお腹が腕が!! 二倍になってるーー。酷い、酷いわよぉーー」

「おやおや。魔力は絶大なのにそそっかしいようですなぁ。魔法を解除して元に戻ればよろしいのでは?」

 魔力測定委員の言葉にダーシーの叫ぶ声が聞こえた。

「あぁーー、なんど唱えても無理なのよ。元に戻れないわ。どうしたらいいのぉ~~!!」



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