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2 なんでこうなるのぉ/ わざと悪い点数とるのも楽じゃないのよ/ 僕が因果応報をしてあげるよ
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ꕤ୭*ダーシー視点
ーーなんでこうなるのぉおーー
「昨日はトイレに籠もりっぱなしで散々だったわ。今日はなにをしてお姉様を貶めようかしら?」
私のお姉様は真面目だけが取り柄の冴えない女だ。それでも圧倒的に私より頭がいいのがムカつく。
――私は王太子の許嫁なんだからねっ!
先週は学園で語学とバイオリンの試験があった。今日はその結果を廊下に貼り出される日だ。私はお昼休みにお姉様の教室まで行き成績結果を見る。なんとお姉様は学年1位と2位!
慌ててお姉様のクラスを覗き込み、窓辺の席に座っているお姉様に手招きした。
「どうしたの? お昼休みに私のところに来るなんて珍しいわね? なにか忘れ物でもしたの?」
「お姉様! こういうときは遠慮するべきじゃないかしら?」
「なにを遠慮するの?」
――なんて鈍くさいの! 言わなくても察してよっ。
「私よりいい成績をとってはダメです! いいですか? 王太子の婚約者は私ですよ? その私より優秀だと私の立場がないですよね?」
「あぁーー。そうね、確かに。わかったわ」
「いいですか? 次は10番以内には絶対に入らないでくださいね!」
「はい、はい。11番ならいいのね? 加減が難しいわよね。今回だって実力を全部出し切っていないのに」
「!? お、お姉様は目立たなければいいんです!!」
「それから、お姉様! 今日は友人とかき氷を食べて帰りますから、アルバートと先に帰ってくださいね。私は友人の馬車で送ってもらいますから!」
――こんな暑い日は気のあう友人とおしゃべりして甘味処に限るわ!
たっぷりの苺ミルクがかかったサクサクしたかき氷を満喫した後、おしゃべりしながら市場を散歩していたら魚屋から冷たい水を浴びせられた。
「あ、嬢ちゃん! すまないねぇーー。おかしいなぁ。石もないところで転ぶなんて・・・・・・それになぜ氷水につけたウナギがこんなに元気なんだ?」
「うひゃぁーー!! つめたーーい!! ひっ!! 嫌ぁーー!! 気持ち悪い! これ蛇よね? 蛇でしょう? しかも生臭いしヌルヌルじゃない」
私の制服のブラウスに入ってきたスケベ蛇を捕まえようとしたけれど滑ってとれない。気持ち悪いし臭いし、もぉ泣きたい!! ぞっとするわよぉーー。誰か助けて!!
ーーなんで、こぉなるのぉおおーー!!
「それ蛇じゃないしウナギだからね。それから、そのおじさんにタオル貸してもらったほうがいいよ」
一緒に歩いていた友人は鼻をつまみながら、苦笑して言った。
貸してもらったタオルには『魚八』の文字とタコの絵。なんかムカつくぅうぅーー!!
ꕤ୭*ジョージア(ヒロイン)視点
ダーシーがあんまりおバカさんすぎて、あの妹より下の成績をとるのもひと苦労です。でも、あの剣幕が怖いから次のテストは白紙で出しましょうかねぇ。
そんなふうに自室でつぶやいていたら、弟のアルバートが私にアイスティーを持ってきてくれて、まるで心の声が聞こえたように私に言うのでした。
「お姉様は、そのままで大丈夫。これからは僕が守ってあげますから。テストも本気をだすように」
上機嫌に笑っているアルバートは、それから意味不明な言葉を小さな声でつぶやきました。
「涼しくなりたかったんでしょう? ウナギ恐怖症になればいいよ」
「え? ウナギ? なんのこと?」
「いいえ、今のは独り言です。聞かなかったことにしてね。お姉様に言ったのではないのです」
嬉しそうに笑うアルバート。ウナギは美味しいわよね?
ꕤ୭*アルバート視点
ダーシーは本当に性格が悪い! 容姿だけは天使かもしれないが僕は少しも綺麗なんて思わないよ。
ジョージアお姉様の方がずっと綺麗だ。いつもジョージアお姉様に意地悪するダーシーは被害者ぶるのがうまい。僕が引き取られる前からずっとこうだったらしい。
だからね、僕はジョージアお姉様を守ろうと思うんだ。僕は学園の1年生でダーシーは2年生、ジョージアお姉様は3年生だ。1年生の僕だっていくらでも3年生のジョージアお姉様を守れるよ。
だって、僕には秘密があるからね・・・・・・
ーーなんでこうなるのぉおーー
「昨日はトイレに籠もりっぱなしで散々だったわ。今日はなにをしてお姉様を貶めようかしら?」
私のお姉様は真面目だけが取り柄の冴えない女だ。それでも圧倒的に私より頭がいいのがムカつく。
――私は王太子の許嫁なんだからねっ!
先週は学園で語学とバイオリンの試験があった。今日はその結果を廊下に貼り出される日だ。私はお昼休みにお姉様の教室まで行き成績結果を見る。なんとお姉様は学年1位と2位!
慌ててお姉様のクラスを覗き込み、窓辺の席に座っているお姉様に手招きした。
「どうしたの? お昼休みに私のところに来るなんて珍しいわね? なにか忘れ物でもしたの?」
「お姉様! こういうときは遠慮するべきじゃないかしら?」
「なにを遠慮するの?」
――なんて鈍くさいの! 言わなくても察してよっ。
「私よりいい成績をとってはダメです! いいですか? 王太子の婚約者は私ですよ? その私より優秀だと私の立場がないですよね?」
「あぁーー。そうね、確かに。わかったわ」
「いいですか? 次は10番以内には絶対に入らないでくださいね!」
「はい、はい。11番ならいいのね? 加減が難しいわよね。今回だって実力を全部出し切っていないのに」
「!? お、お姉様は目立たなければいいんです!!」
「それから、お姉様! 今日は友人とかき氷を食べて帰りますから、アルバートと先に帰ってくださいね。私は友人の馬車で送ってもらいますから!」
――こんな暑い日は気のあう友人とおしゃべりして甘味処に限るわ!
たっぷりの苺ミルクがかかったサクサクしたかき氷を満喫した後、おしゃべりしながら市場を散歩していたら魚屋から冷たい水を浴びせられた。
「あ、嬢ちゃん! すまないねぇーー。おかしいなぁ。石もないところで転ぶなんて・・・・・・それになぜ氷水につけたウナギがこんなに元気なんだ?」
「うひゃぁーー!! つめたーーい!! ひっ!! 嫌ぁーー!! 気持ち悪い! これ蛇よね? 蛇でしょう? しかも生臭いしヌルヌルじゃない」
私の制服のブラウスに入ってきたスケベ蛇を捕まえようとしたけれど滑ってとれない。気持ち悪いし臭いし、もぉ泣きたい!! ぞっとするわよぉーー。誰か助けて!!
ーーなんで、こぉなるのぉおおーー!!
「それ蛇じゃないしウナギだからね。それから、そのおじさんにタオル貸してもらったほうがいいよ」
一緒に歩いていた友人は鼻をつまみながら、苦笑して言った。
貸してもらったタオルには『魚八』の文字とタコの絵。なんかムカつくぅうぅーー!!
ꕤ୭*ジョージア(ヒロイン)視点
ダーシーがあんまりおバカさんすぎて、あの妹より下の成績をとるのもひと苦労です。でも、あの剣幕が怖いから次のテストは白紙で出しましょうかねぇ。
そんなふうに自室でつぶやいていたら、弟のアルバートが私にアイスティーを持ってきてくれて、まるで心の声が聞こえたように私に言うのでした。
「お姉様は、そのままで大丈夫。これからは僕が守ってあげますから。テストも本気をだすように」
上機嫌に笑っているアルバートは、それから意味不明な言葉を小さな声でつぶやきました。
「涼しくなりたかったんでしょう? ウナギ恐怖症になればいいよ」
「え? ウナギ? なんのこと?」
「いいえ、今のは独り言です。聞かなかったことにしてね。お姉様に言ったのではないのです」
嬉しそうに笑うアルバート。ウナギは美味しいわよね?
ꕤ୭*アルバート視点
ダーシーは本当に性格が悪い! 容姿だけは天使かもしれないが僕は少しも綺麗なんて思わないよ。
ジョージアお姉様の方がずっと綺麗だ。いつもジョージアお姉様に意地悪するダーシーは被害者ぶるのがうまい。僕が引き取られる前からずっとこうだったらしい。
だからね、僕はジョージアお姉様を守ろうと思うんだ。僕は学園の1年生でダーシーは2年生、ジョージアお姉様は3年生だ。1年生の僕だっていくらでも3年生のジョージアお姉様を守れるよ。
だって、僕には秘密があるからね・・・・・・
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