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3 文化祭で窮地に立たされた僕(マックス視点)
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貴族学園の文化祭。その日は多くの保護者や他校の生徒も集まる大イベントだ。そんな時にひときわ大きな声のアナウンスが入った。
「マックス・オズボーン先生、マックス・オズボーン先生。至急、『皆の休憩室』までお越しください。マックス・オズボーン先生、マックス・オズボーン先生! 弁護士サンディ・カートレット様がお待ちです」
――は? 弁護士ぃーー? なんだよ、それぇーー?
「いったい、何をしたんだね?」
「弁護士が学園まで訪ねてくるなんて! オズボーン先生、まさか痴漢でもしたのじゃないでょうねぇ?」
ドタドタとかけてくる学園長と副学園長に僕はタジタジだ。
「い、いいえ……なにもしていないはずです」
私は『皆の休憩室』まで行き、そこにルーナとやたらイケメンの男の姿を見つけた。
「いったい、どういうつもりだ! ルーナ! 学園長、この女は私の元恋人です。しかし、もう話し合って別れていますよ。おい、職場まで来るなんてストーカ規制法で訴えてやるぞ!」
「おっと、依頼人に直接話しかけてくれるなよ。私がこの件を引き受けた弁護士のサンディ・カートレットだ。私達はいきなりここに来たわけではない。弁護士からの話し合いの通知を無視するからこうなるんだ。さてと、私からの通知は受け取りましたよね? 内容証明郵便で送りましたから言い逃れはできませんよ?」
「はぁ? もう済んだ話でこちらから話すことはなにもないよ。そもそも色恋沙汰に弁護士っておかしいだろう? よりを戻したいとか勘弁だよ。他に好きな女性ができたんだ。なにが悪いんだよ? 手紙は知らないよ。きてた気もするけど紛失した。 」
「よりを戻したいわけないだろう! 寝ぼけるな、クズが! ごほん、失礼! マックス・オズボーン先生は実家から勘当されて婚約者の部屋に転がり込み5年間もヒモ生活をしていました。その間1フランも金をだすことはなかった。彼女の支えがあったからこそ人気講師になれたのに年収が上がった途端教え子に手をだし結婚式場も決まっていた婚約者をいきなり捨てましたね。理由は25歳のおばさんより17歳の女の方がいいから。こんな男が慰謝料を1フランも払わず別れられると思いますか?」
「いや、だって・・・・・・あなただってそう思っているはずだ。女は若い方がいいんだ。25なんてもう終わってるじゃないか!」
「なにが終わってるですってぇーー? 私は今年35になりますけれどいったいなにが終わるのでしょうね?」
女性の副学園長が恐ろしい形相で詰問し、その後ろには明らかに25歳は過ぎている保護者ママ達が憎々しげにこちらを睨み付けていた。
「あ、えっと違うんです。これは誤解です。女性はいくつになっても素敵ですから・・・・・・」
「黙らっしゃい! だいたい、教え子に手を出すとは犯罪ですよ? まだ17歳なら未成年者です。学園長、保安員を呼びましょう。取り締まってもらわないと。こいつは性犯罪者です!」
「そうよ、そうよ! 副学園長のおっしゃる通りです」
「ヒモ男ですって。最低! こんなのが教師なんておかしいわ。や・め・ろ! や・め・ろ !」
「学園長! こんなのはクビにしなさいよ! 冗談じゃないわ。これじゃ、安心して子供を通わせられないわよ」
PTA会長が僕をクビにしろと騒ぎ立てた。副学園長や保護者ママ達の怒りが凄まじい!
――え? 待って、そんな・・・・・・クビ? 慰謝料? なんで? 僕の栄光に包まれる生活はどうなるの? だれか助けて・・・・・・
「マックス・オズボーン先生、マックス・オズボーン先生。至急、『皆の休憩室』までお越しください。マックス・オズボーン先生、マックス・オズボーン先生! 弁護士サンディ・カートレット様がお待ちです」
――は? 弁護士ぃーー? なんだよ、それぇーー?
「いったい、何をしたんだね?」
「弁護士が学園まで訪ねてくるなんて! オズボーン先生、まさか痴漢でもしたのじゃないでょうねぇ?」
ドタドタとかけてくる学園長と副学園長に僕はタジタジだ。
「い、いいえ……なにもしていないはずです」
私は『皆の休憩室』まで行き、そこにルーナとやたらイケメンの男の姿を見つけた。
「いったい、どういうつもりだ! ルーナ! 学園長、この女は私の元恋人です。しかし、もう話し合って別れていますよ。おい、職場まで来るなんてストーカ規制法で訴えてやるぞ!」
「おっと、依頼人に直接話しかけてくれるなよ。私がこの件を引き受けた弁護士のサンディ・カートレットだ。私達はいきなりここに来たわけではない。弁護士からの話し合いの通知を無視するからこうなるんだ。さてと、私からの通知は受け取りましたよね? 内容証明郵便で送りましたから言い逃れはできませんよ?」
「はぁ? もう済んだ話でこちらから話すことはなにもないよ。そもそも色恋沙汰に弁護士っておかしいだろう? よりを戻したいとか勘弁だよ。他に好きな女性ができたんだ。なにが悪いんだよ? 手紙は知らないよ。きてた気もするけど紛失した。 」
「よりを戻したいわけないだろう! 寝ぼけるな、クズが! ごほん、失礼! マックス・オズボーン先生は実家から勘当されて婚約者の部屋に転がり込み5年間もヒモ生活をしていました。その間1フランも金をだすことはなかった。彼女の支えがあったからこそ人気講師になれたのに年収が上がった途端教え子に手をだし結婚式場も決まっていた婚約者をいきなり捨てましたね。理由は25歳のおばさんより17歳の女の方がいいから。こんな男が慰謝料を1フランも払わず別れられると思いますか?」
「いや、だって・・・・・・あなただってそう思っているはずだ。女は若い方がいいんだ。25なんてもう終わってるじゃないか!」
「なにが終わってるですってぇーー? 私は今年35になりますけれどいったいなにが終わるのでしょうね?」
女性の副学園長が恐ろしい形相で詰問し、その後ろには明らかに25歳は過ぎている保護者ママ達が憎々しげにこちらを睨み付けていた。
「あ、えっと違うんです。これは誤解です。女性はいくつになっても素敵ですから・・・・・・」
「黙らっしゃい! だいたい、教え子に手を出すとは犯罪ですよ? まだ17歳なら未成年者です。学園長、保安員を呼びましょう。取り締まってもらわないと。こいつは性犯罪者です!」
「そうよ、そうよ! 副学園長のおっしゃる通りです」
「ヒモ男ですって。最低! こんなのが教師なんておかしいわ。や・め・ろ! や・め・ろ !」
「学園長! こんなのはクビにしなさいよ! 冗談じゃないわ。これじゃ、安心して子供を通わせられないわよ」
PTA会長が僕をクビにしろと騒ぎ立てた。副学園長や保護者ママ達の怒りが凄まじい!
――え? 待って、そんな・・・・・・クビ? 慰謝料? なんで? 僕の栄光に包まれる生活はどうなるの? だれか助けて・・・・・・
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