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6 ブロッサムは副メイド長になる? / 怪我した小さなガマガエルを助けるブロッサム
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「ユーラ侍女長! 私がブロッサムさんの指導をいたしますわ」
ご親切にも、ケイテイ様が私の教育を買って出てくださった。なんて優しい方なのでしょう。
「えっ? ケイテイさんは侍女としてここで働いていますよね? ブロッサムさんはメイドなので、そもそもお仕事の内容が違いますよ」
「サンディメイド長の許可をいただいています。ユーラ侍女長よりサンディメイド長の方が、ターナー伯爵家に長年仕えていると聞きました」
もしかして、私のことで揉めてる?
「すみません。お掃除やコックさんのお手伝いなら、今までもやってきたので、ご指導いただかなくても大丈夫ですよ」
私は掃除道具があると思われる地下に行き、早速必要な掃除具や洗剤、清掃用具を見つけた。ほうき、ちりとり、掃除用クロス、拭き掃除用のモップ、バケツ、ゴミ袋、窓拭き用具などが収納された掃除用具部屋は、大抵地下のランドリールームの横にある。
家具や調度品を移動させ掃除しやすい状態にするので、近くにいたメイドにも声をかけて協力して移動させた。
ほうきを使って床を掃除し、ほこりを取り除く。モップで床を磨き、家具たちを元通りの位置に戻す。そうしてお次は、拭き掃除用の清掃液に浸したクロスで、家具、棚、テーブルなどを丁寧に拭いた。
さらに、木材用の保護剤を使用して、上等な家具を綺麗に磨きあげる。窓ガラスや鏡を拭く際にはミルクが必要だ。厨房に行きコック長さんに、余ったミルクを分けてもらった。
綿のクロスをミルクに浸し固く絞って窓ガラスを拭いていく。その後、別のクロスを温水で湿らせ、窓ガラスを二度拭きし、 最後に乾いた布で拭き上げると、ピカピカになった。
「大変優秀なメイドです。これなら私の指導もいりませんね。数日間、様子を見て問題ないようなら、副メイド長にしても良いぐらいです」
サンディメイド長から声がかけられて、私は元気よくお礼を言った。掃除が終わったら、ゴミを集めてゴミ袋に入れ、裏庭に設置してある焼却炉に持っていった。
食べ残しの食材などは地に埋め、それが肥沃な土に変わるよう神に祈りを捧げながら、土を優しくかぶせていると、その後ろから非難の言葉が聞こえた。
「ちょっと、あんた! 調子に乗っているんじゃないわよっ! 今日来たばかりで副メイド長になるなんて、あたいらは許さないからねっ!」
ケイテイさんが率いるメイド達が、私に一斉になにかを投げつけてきたわ。よく見たらイナゴで、とても美味しそうだった。
「あら、食べ物を無駄にしてはいけませんよ。これは茹でたり焼いて食べる貴重なタンパク源です」
「バッタを食べる? 冗談でしょう? 普通のメイドなら泣いて嫌がるわよ」
「こちらの領地では召し上がらないのですか? ビアス侯爵領では普通に食べますよ。なかなか美味しいのですわ」
イナゴが私に投げつけられたのを見て、持ち歩いていた大判のハンカチでそれを包み、厨房室へ運ぶことに決めた。
庭園を歩いている途中、池のほとりでガマガエルたちが楽しそうに合唱している場面に遭遇した。しばらくその光景を楽しんでいるうちに、小さなガマガエルの一匹が脚を引きずっているのに気づいた。
小さなガマガエルの傷口を、もう一枚の清潔なハンカチで拭き、近くに生えていたアロエベラの液を優しく塗ってあげた。そのカエルは少し驚いたような目つきで私を見つめていたけれど、じっと動かずに我慢していた。ハンカチを切り裂いて、カエルの脚に包帯のように巻いてあげたわ。
「安静にしていればすぐに回復すると思うわ。私はイナゴを調理して戻ってくるから、お大事にね」と言うと、ガマガエルたちが一斉に「ゲコゲコ」と返事をした。まるで私の言葉が理解されているかのようだったのよ。
※(ちょこっとメイド達視点)
「あんなに可愛い顔をしていて、虫も怖がらないなんて生意気よね」
「なんとかして追い出したいわね」
「それにしても、今日は池の周りのガマ達のうるさいこと! そうだ! あの醜悪なガマガエルに囲まれたら泣いて逃げ帰るんじゃない? ガマ達をたくさん捕まえて、あの子の寝ているベッドに放り投げるのよ」
「あっははは! すっごく楽しそうね。やりましょう、やりましょう」
侍女のケイティさんも大賛成してくれたから、あたいらは今夜それを決行するよ! ケイティさんは男爵家のお嬢様で、とてもお偉い方らしい。
もしかしたらクリスフォード様の奥方になるかもしれない、とご本人(ケイティ)がおっしゃっていた。これは次期奥方様の命令でもあるから、絶対成功させなくっちゃね。
ご親切にも、ケイテイ様が私の教育を買って出てくださった。なんて優しい方なのでしょう。
「えっ? ケイテイさんは侍女としてここで働いていますよね? ブロッサムさんはメイドなので、そもそもお仕事の内容が違いますよ」
「サンディメイド長の許可をいただいています。ユーラ侍女長よりサンディメイド長の方が、ターナー伯爵家に長年仕えていると聞きました」
もしかして、私のことで揉めてる?
「すみません。お掃除やコックさんのお手伝いなら、今までもやってきたので、ご指導いただかなくても大丈夫ですよ」
私は掃除道具があると思われる地下に行き、早速必要な掃除具や洗剤、清掃用具を見つけた。ほうき、ちりとり、掃除用クロス、拭き掃除用のモップ、バケツ、ゴミ袋、窓拭き用具などが収納された掃除用具部屋は、大抵地下のランドリールームの横にある。
家具や調度品を移動させ掃除しやすい状態にするので、近くにいたメイドにも声をかけて協力して移動させた。
ほうきを使って床を掃除し、ほこりを取り除く。モップで床を磨き、家具たちを元通りの位置に戻す。そうしてお次は、拭き掃除用の清掃液に浸したクロスで、家具、棚、テーブルなどを丁寧に拭いた。
さらに、木材用の保護剤を使用して、上等な家具を綺麗に磨きあげる。窓ガラスや鏡を拭く際にはミルクが必要だ。厨房に行きコック長さんに、余ったミルクを分けてもらった。
綿のクロスをミルクに浸し固く絞って窓ガラスを拭いていく。その後、別のクロスを温水で湿らせ、窓ガラスを二度拭きし、 最後に乾いた布で拭き上げると、ピカピカになった。
「大変優秀なメイドです。これなら私の指導もいりませんね。数日間、様子を見て問題ないようなら、副メイド長にしても良いぐらいです」
サンディメイド長から声がかけられて、私は元気よくお礼を言った。掃除が終わったら、ゴミを集めてゴミ袋に入れ、裏庭に設置してある焼却炉に持っていった。
食べ残しの食材などは地に埋め、それが肥沃な土に変わるよう神に祈りを捧げながら、土を優しくかぶせていると、その後ろから非難の言葉が聞こえた。
「ちょっと、あんた! 調子に乗っているんじゃないわよっ! 今日来たばかりで副メイド長になるなんて、あたいらは許さないからねっ!」
ケイテイさんが率いるメイド達が、私に一斉になにかを投げつけてきたわ。よく見たらイナゴで、とても美味しそうだった。
「あら、食べ物を無駄にしてはいけませんよ。これは茹でたり焼いて食べる貴重なタンパク源です」
「バッタを食べる? 冗談でしょう? 普通のメイドなら泣いて嫌がるわよ」
「こちらの領地では召し上がらないのですか? ビアス侯爵領では普通に食べますよ。なかなか美味しいのですわ」
イナゴが私に投げつけられたのを見て、持ち歩いていた大判のハンカチでそれを包み、厨房室へ運ぶことに決めた。
庭園を歩いている途中、池のほとりでガマガエルたちが楽しそうに合唱している場面に遭遇した。しばらくその光景を楽しんでいるうちに、小さなガマガエルの一匹が脚を引きずっているのに気づいた。
小さなガマガエルの傷口を、もう一枚の清潔なハンカチで拭き、近くに生えていたアロエベラの液を優しく塗ってあげた。そのカエルは少し驚いたような目つきで私を見つめていたけれど、じっと動かずに我慢していた。ハンカチを切り裂いて、カエルの脚に包帯のように巻いてあげたわ。
「安静にしていればすぐに回復すると思うわ。私はイナゴを調理して戻ってくるから、お大事にね」と言うと、ガマガエルたちが一斉に「ゲコゲコ」と返事をした。まるで私の言葉が理解されているかのようだったのよ。
※(ちょこっとメイド達視点)
「あんなに可愛い顔をしていて、虫も怖がらないなんて生意気よね」
「なんとかして追い出したいわね」
「それにしても、今日は池の周りのガマ達のうるさいこと! そうだ! あの醜悪なガマガエルに囲まれたら泣いて逃げ帰るんじゃない? ガマ達をたくさん捕まえて、あの子の寝ているベッドに放り投げるのよ」
「あっははは! すっごく楽しそうね。やりましょう、やりましょう」
侍女のケイティさんも大賛成してくれたから、あたいらは今夜それを決行するよ! ケイティさんは男爵家のお嬢様で、とてもお偉い方らしい。
もしかしたらクリスフォード様の奥方になるかもしれない、とご本人(ケイティ)がおっしゃっていた。これは次期奥方様の命令でもあるから、絶対成功させなくっちゃね。
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