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2 醜悪な浮気現場
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※R15。ほんの軽いベッドシーンあり。たいしたことない感じには書いてありますが、とりあえずご注意です。
「あら、そのカーテンや絨毯はなぁに?」
「はい。こちらにお届けするようにと承っております。料金は50万ダーラー(1ダーラー=1円)になります」
「えぇ? 50万ダーラー? 嘘でしょう? そんな物を買った覚えはありません。届け先を間違えたのでは?」
「あぁ、それは私が注文したのよ。お姉様には関係ないわ。さぁ、メイド達! それを皆で私の部屋に持って行きなさい。古いカーテンや絨毯は捨ててしまいなさい!」
「ちょっとお待ちなさい! この料金はどうするの? だいたい、なんで絨毯とカーテンだけでこんなに高いのよ?」
「それはもちろん、貴族の方々も愛用する高級絨毯ですもの。当たり前でしょう?」
「高級絨毯はわかるわ。でも私達は平民だし、あなたは無職なのよ?」
「なにを騒いでいるんだい? ルビーの声がうるさすぎて頭痛がしてくるよ」
ルーベンは顔をしかめながらこちらにやって来た。
「ルーベンさまぁ。お姉様がカーテンと絨毯を買ったらすごく怒ったの。無職のくせにって!」
途端に可愛い甘ったるい声を出すサファイアに、私はイライラとし始めていた。
「ルビー、妹にはもっと思いやりを持ちなさいと何度も言ったよね? 君はそんなに冷たい女じゃなかったはずだ」
「私はただサファイアの今後も考えて、注意をしていただけですわ。それにこの絨毯は高価すぎます。私達は貴族じゃないのですよ?」
「僕が経営しているルーベン商会はとても儲かっているだろう? 香水の製造・販売は年々勢いを増している。なんの文句があるんだよ。お金なら充分あるだろう?」
「お姉様って本当にケチよね。ルーベン商会はお貴族様御用達ですっごく儲かっているでしょう? こんな絨毯なんかどうってことないじゃない?」
この屋敷のあらゆる物が、サファイア好みに変えられていく。応接室や控えの間や中庭も、メイド達さえも勝手にクビにして、新たに気に入った者を雇い入れだすサファイア。
この屋敷の女主人は、今や完全に入れ替わっていた。
そして・・・・・・ある日の夜、私はルーベンがサファイアの部屋に入っていくのを目撃する。胸が張り裂けそうだったけれど、『やっぱりね』という諦めの気持ちの方が大きい。
頃合いを見計らって、そっとその扉を開けて覗きこめば、サファイアとルーベンが裸で絡み合っていた。
「あぁーー、そこ! もっと、そこがいいのぉーー」
「うん、ここだね? ここがいいんだね? うっ、僕も気持ちいいよ。最高だ! ルビーなんかよりずっといい!」
「あん、私もいい! 溶けるぅううぅうーー」
絡み合う二人の肢体と卑猥な言葉の連発! 吐き気がこみ上げて慌ててその場を逃げた私だ。もとからあの行為はあまり好きではないし、まして夫と妹のあの行為は、とても下劣でけがわらしい。
「離婚してほしいわ。もう、こんな生活はうんざりよ」
私は翌朝早くに、ルーベンに離縁状を叩きつけた。
「言い出したのはルビーだから、僕は慰謝料も払わないし財産分与もしないよ。僕たちに子供がいないのが幸いしたね」
ルーベンは残念そうな悲しい顔を取り繕っていたが、その瞳は嬉しさに輝いていた。
「別にお金は要りませんわ。私とあなたはもう他人です。サファイアも妹とは思いません! 二度と会いたくないわ」
「まぁ、お姉様ったらお気の毒な方ね。私達だって文句ばかり言うお姉様には二度と会いたくないわよ。自分に魅力がないからって、そんなに怒ることないでしょう? 私の方がルーベン様に合っているのですもの仕方ないわよ」
「・・・・・・そうね。あなた達二人とも、とてもお似合いだわ」
「あら、そのカーテンや絨毯はなぁに?」
「はい。こちらにお届けするようにと承っております。料金は50万ダーラー(1ダーラー=1円)になります」
「えぇ? 50万ダーラー? 嘘でしょう? そんな物を買った覚えはありません。届け先を間違えたのでは?」
「あぁ、それは私が注文したのよ。お姉様には関係ないわ。さぁ、メイド達! それを皆で私の部屋に持って行きなさい。古いカーテンや絨毯は捨ててしまいなさい!」
「ちょっとお待ちなさい! この料金はどうするの? だいたい、なんで絨毯とカーテンだけでこんなに高いのよ?」
「それはもちろん、貴族の方々も愛用する高級絨毯ですもの。当たり前でしょう?」
「高級絨毯はわかるわ。でも私達は平民だし、あなたは無職なのよ?」
「なにを騒いでいるんだい? ルビーの声がうるさすぎて頭痛がしてくるよ」
ルーベンは顔をしかめながらこちらにやって来た。
「ルーベンさまぁ。お姉様がカーテンと絨毯を買ったらすごく怒ったの。無職のくせにって!」
途端に可愛い甘ったるい声を出すサファイアに、私はイライラとし始めていた。
「ルビー、妹にはもっと思いやりを持ちなさいと何度も言ったよね? 君はそんなに冷たい女じゃなかったはずだ」
「私はただサファイアの今後も考えて、注意をしていただけですわ。それにこの絨毯は高価すぎます。私達は貴族じゃないのですよ?」
「僕が経営しているルーベン商会はとても儲かっているだろう? 香水の製造・販売は年々勢いを増している。なんの文句があるんだよ。お金なら充分あるだろう?」
「お姉様って本当にケチよね。ルーベン商会はお貴族様御用達ですっごく儲かっているでしょう? こんな絨毯なんかどうってことないじゃない?」
この屋敷のあらゆる物が、サファイア好みに変えられていく。応接室や控えの間や中庭も、メイド達さえも勝手にクビにして、新たに気に入った者を雇い入れだすサファイア。
この屋敷の女主人は、今や完全に入れ替わっていた。
そして・・・・・・ある日の夜、私はルーベンがサファイアの部屋に入っていくのを目撃する。胸が張り裂けそうだったけれど、『やっぱりね』という諦めの気持ちの方が大きい。
頃合いを見計らって、そっとその扉を開けて覗きこめば、サファイアとルーベンが裸で絡み合っていた。
「あぁーー、そこ! もっと、そこがいいのぉーー」
「うん、ここだね? ここがいいんだね? うっ、僕も気持ちいいよ。最高だ! ルビーなんかよりずっといい!」
「あん、私もいい! 溶けるぅううぅうーー」
絡み合う二人の肢体と卑猥な言葉の連発! 吐き気がこみ上げて慌ててその場を逃げた私だ。もとからあの行為はあまり好きではないし、まして夫と妹のあの行為は、とても下劣でけがわらしい。
「離婚してほしいわ。もう、こんな生活はうんざりよ」
私は翌朝早くに、ルーベンに離縁状を叩きつけた。
「言い出したのはルビーだから、僕は慰謝料も払わないし財産分与もしないよ。僕たちに子供がいないのが幸いしたね」
ルーベンは残念そうな悲しい顔を取り繕っていたが、その瞳は嬉しさに輝いていた。
「別にお金は要りませんわ。私とあなたはもう他人です。サファイアも妹とは思いません! 二度と会いたくないわ」
「まぁ、お姉様ったらお気の毒な方ね。私達だって文句ばかり言うお姉様には二度と会いたくないわよ。自分に魅力がないからって、そんなに怒ることないでしょう? 私の方がルーベン様に合っているのですもの仕方ないわよ」
「・・・・・・そうね。あなた達二人とも、とてもお似合いだわ」
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