14 / 21
12 儂は最も高貴な人間、いや神の末裔なんだぞ! (ジョーダン国王陛下視点)※R15
しおりを挟む
(ジョーダン国王陛下視点)
儂がメイドに自分の精液を飲ませてやってなにが悪い? 儂はこの国で一番偉い国王なのだぞ。ここでは儂が神であり法律ではないのか? しかも下級メイドなど家畜と一緒だ。貧しい平民出身で王宮の底辺の仕事をする女達。人間の姿をした家畜のようなものだと思う。その命さえも儂の自由になるどうでもいい存在。
だが、そのようなメイドのなかにも若くて可愛い女が何人かいた。勿体ない話しだ。王宮勤めとはいえ下働きの仕事で、せっかくの可愛い顔もこのままではなんの役にも立たぬ。だったら儂が夢を与えてやろう。儂という神に等しき存在と交わる機会を与えることはメイド達の生き甲斐にもなろう。
拒んだメイドなど一人もいない。皆喜んで儂に奉仕し儂の精液、いや聖液を飲み干したものさ。だからこの夜会でなぜ皆がそれほど儂を白い眼差しで見るのかわからん。
男達まで眉をひそめる。本当は儂を羨ましいくせに。
「良く考えてみよ。メイド達にとっては栄誉であろう。儂のような高貴な男に相手にしてもらえ、貴重な聖液まで飲ませてもらったのだぞ? メイド達は皆儂にひざまずき礼を言った。つまりありがたがっていたのだ」
「まさかコップを使わずに直に飲ませていたこともあるのですか? それはメイド達はクビになりたくもないし、拒んで罪を着せられて処刑もされたくありませんからね。文句も言えず、父上になんでも従ったのでしょう。しかし、なんというみっともないことをなさるのか。抵抗できない女達にそのようなことを強要するとは、あなたの血がわたしにも入っているのかと思うとぞっとしますよ」
キース王子が生意気にも儂にそのようなことを言ってくる。なぜ、わからんのだ? 同じ男なら儂の気持ちがわかるはずだろう?
「お前が儂の息子ならわかるだろう? 高貴な男は女達を支配する権利がある。メイドぐらいでなぜそれほど騒ぐ?
お前だっていずれわかるさ。これは男の根本的な欲望なんだ。聖液をたくさんの女にばらまく。これは高貴な選ばれた男には当たり前に許される行為だろう? 聖なる体液・・・・・・ぶほっ」
キャサリン第2妃が儂の右頬に拳を繰り出す。全く女のくせになんたる力だ。
「それ以上気持ちの悪い事を吐かないでくださいませ! ひと昔前なら通用した理屈かもしれませんが、今はそのような時代ではないのですよ。なにより自分に逆らえない女に強要することがダサいです。男なら自分と同等の立場の女性に自ら飲むと言わせるべきでしょう!」
(キャサリン第2妃よ、お前は儂のものを飲みたかったのかぁーー?)
「キャサリン第2妃よ、お前を第1妃に迎え儂のものを毎晩飲ませてやる栄誉を与えよう。お前は素直に儂を愛していると言えないだけなのだろう。だから王太子時代より儂に説教という形で、照れ隠しに関わりを持とうとしてきたのだろう? わかっているのだ」
「うげっ! 先ほどの発言はものの例えですわ。間違ってもこの私が飲みたいわけではございません! 気持ち悪い。それに、あなたが王太子の時代から一瞬たりとも愛など感じたことはありません。これは政略結婚で私の義務でした。お説教はあなたがあまりに怠け者だったのでしただけです」
(キャサリン第2妃よ、お前はなんて冷たい女だ。そうか! 今まで全力で愛してやらなかったから拗ねているのだな)
「許せ。これ以降は他の女には手をださぬ。お前だけに手をだそう。だからヤキモチはやめよ。みっともないぞ。儂を愛していない振りなどしなくて良い」
「はぁ? 私に手をだすですって? 結構です。とても迷惑ですし、そのまま国王でいられると思っていることが驚きですわ。二人の女性(ジェンナとマリー)に騙され王家の威信に傷をつけた愚王よ。これより主だった貴族達を集め議会にかけ処分を決めますわ。それまで北の塔に幽閉します」
幽閉、なんでだ? 北の塔に閉じ込められる? ・・・・・・だが、メイドは付くよな?
「食事の用意や身の回りの世話は儂のお気に入りのメイドにさせてくれ」
「一番年老いた侍従にさせます。確か今年で77歳でしたかしら?」
「77歳・・・・・・男でもいいからもっと若くしてくれ。せめて25歳で・・・・・・」
「なにを考えているのですか! けがらわしいっ!」
キャサリン第2妃の拳が今度は左頬に飛んできた。殴られた頬が熱を帯びてヒリヒリと痛む。
「あら、両頬がリンゴのほっぺのように赤くなって・・・・・・これでバランスがとれましたわね」
にっこり笑ったのはアラナ王太子妃だ。この者さえ王宮に入れなければこのようなことにはならなかった。失敗した・・・・・・平民だと思い侮りすぎたのだ。
儂がメイドに自分の精液を飲ませてやってなにが悪い? 儂はこの国で一番偉い国王なのだぞ。ここでは儂が神であり法律ではないのか? しかも下級メイドなど家畜と一緒だ。貧しい平民出身で王宮の底辺の仕事をする女達。人間の姿をした家畜のようなものだと思う。その命さえも儂の自由になるどうでもいい存在。
だが、そのようなメイドのなかにも若くて可愛い女が何人かいた。勿体ない話しだ。王宮勤めとはいえ下働きの仕事で、せっかくの可愛い顔もこのままではなんの役にも立たぬ。だったら儂が夢を与えてやろう。儂という神に等しき存在と交わる機会を与えることはメイド達の生き甲斐にもなろう。
拒んだメイドなど一人もいない。皆喜んで儂に奉仕し儂の精液、いや聖液を飲み干したものさ。だからこの夜会でなぜ皆がそれほど儂を白い眼差しで見るのかわからん。
男達まで眉をひそめる。本当は儂を羨ましいくせに。
「良く考えてみよ。メイド達にとっては栄誉であろう。儂のような高貴な男に相手にしてもらえ、貴重な聖液まで飲ませてもらったのだぞ? メイド達は皆儂にひざまずき礼を言った。つまりありがたがっていたのだ」
「まさかコップを使わずに直に飲ませていたこともあるのですか? それはメイド達はクビになりたくもないし、拒んで罪を着せられて処刑もされたくありませんからね。文句も言えず、父上になんでも従ったのでしょう。しかし、なんというみっともないことをなさるのか。抵抗できない女達にそのようなことを強要するとは、あなたの血がわたしにも入っているのかと思うとぞっとしますよ」
キース王子が生意気にも儂にそのようなことを言ってくる。なぜ、わからんのだ? 同じ男なら儂の気持ちがわかるはずだろう?
「お前が儂の息子ならわかるだろう? 高貴な男は女達を支配する権利がある。メイドぐらいでなぜそれほど騒ぐ?
お前だっていずれわかるさ。これは男の根本的な欲望なんだ。聖液をたくさんの女にばらまく。これは高貴な選ばれた男には当たり前に許される行為だろう? 聖なる体液・・・・・・ぶほっ」
キャサリン第2妃が儂の右頬に拳を繰り出す。全く女のくせになんたる力だ。
「それ以上気持ちの悪い事を吐かないでくださいませ! ひと昔前なら通用した理屈かもしれませんが、今はそのような時代ではないのですよ。なにより自分に逆らえない女に強要することがダサいです。男なら自分と同等の立場の女性に自ら飲むと言わせるべきでしょう!」
(キャサリン第2妃よ、お前は儂のものを飲みたかったのかぁーー?)
「キャサリン第2妃よ、お前を第1妃に迎え儂のものを毎晩飲ませてやる栄誉を与えよう。お前は素直に儂を愛していると言えないだけなのだろう。だから王太子時代より儂に説教という形で、照れ隠しに関わりを持とうとしてきたのだろう? わかっているのだ」
「うげっ! 先ほどの発言はものの例えですわ。間違ってもこの私が飲みたいわけではございません! 気持ち悪い。それに、あなたが王太子の時代から一瞬たりとも愛など感じたことはありません。これは政略結婚で私の義務でした。お説教はあなたがあまりに怠け者だったのでしただけです」
(キャサリン第2妃よ、お前はなんて冷たい女だ。そうか! 今まで全力で愛してやらなかったから拗ねているのだな)
「許せ。これ以降は他の女には手をださぬ。お前だけに手をだそう。だからヤキモチはやめよ。みっともないぞ。儂を愛していない振りなどしなくて良い」
「はぁ? 私に手をだすですって? 結構です。とても迷惑ですし、そのまま国王でいられると思っていることが驚きですわ。二人の女性(ジェンナとマリー)に騙され王家の威信に傷をつけた愚王よ。これより主だった貴族達を集め議会にかけ処分を決めますわ。それまで北の塔に幽閉します」
幽閉、なんでだ? 北の塔に閉じ込められる? ・・・・・・だが、メイドは付くよな?
「食事の用意や身の回りの世話は儂のお気に入りのメイドにさせてくれ」
「一番年老いた侍従にさせます。確か今年で77歳でしたかしら?」
「77歳・・・・・・男でもいいからもっと若くしてくれ。せめて25歳で・・・・・・」
「なにを考えているのですか! けがらわしいっ!」
キャサリン第2妃の拳が今度は左頬に飛んできた。殴られた頬が熱を帯びてヒリヒリと痛む。
「あら、両頬がリンゴのほっぺのように赤くなって・・・・・・これでバランスがとれましたわね」
にっこり笑ったのはアラナ王太子妃だ。この者さえ王宮に入れなければこのようなことにはならなかった。失敗した・・・・・・平民だと思い侮りすぎたのだ。
82
あなたにおすすめの小説
私の手からこぼれ落ちるもの
アズやっこ
恋愛
5歳の時、お父様が亡くなった。
優しくて私やお母様を愛してくれたお父様。私達は仲の良い家族だった。
でもそれは偽りだった。
お父様の書斎にあった手記を見た時、お父様の優しさも愛も、それはただの罪滅ぼしだった。
お父様が亡くなり侯爵家は叔父様に奪われた。侯爵家を追い出されたお母様は心を病んだ。
心を病んだお母様を助けたのは私ではなかった。
私の手からこぼれていくもの、そして最後は私もこぼれていく。
こぼれた私を救ってくれる人はいるのかしら…
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 作者独自の設定です。
❈ ざまぁはありません。
この恋に終止符(ピリオド)を
キムラましゅろう
恋愛
好きだから終わりにする。
好きだからサヨナラだ。
彼の心に彼女がいるのを知っていても、どうしても側にいたくて見て見ぬふりをしてきた。
だけど……そろそろ潮時かな。
彼の大切なあの人がフリーになったのを知り、
わたしはこの恋に終止符(ピリオド)をうつ事を決めた。
重度の誤字脱字病患者の書くお話です。
誤字脱字にぶつかる度にご自身で「こうかな?」と脳内変換して頂く恐れがあります。予めご了承くださいませ。
完全ご都合主義、ノーリアリティノークオリティのお話です。
菩薩の如く広いお心でお読みくださいませ。
そして作者はモトサヤハピエン主義です。
そこのところもご理解頂き、合わないなと思われましたら回れ右をお勧めいたします。
小説家になろうさんでも投稿します。
ジェリー・ベケットは愛を信じられない
砂臥 環
恋愛
ベケット子爵家の娘ジェリーは、父が再婚してから離れに追いやられた。
母をとても愛し大切にしていた父の裏切りを知り、ジェリーは愛を信じられなくなっていた。
それを察し、まだ子供ながらに『君を守る』と誓い、『信じてほしい』と様々な努力してくれた婚約者モーガンも、学園に入ると段々とジェリーを避けらるようになっていく。
しかも、義妹マドリンが入学すると彼女と仲良くするようになってしまった。
だが、一番辛い時に支え、努力してくれる彼を信じようと決めたジェリーは、なにも言えず、なにも聞けずにいた。
学園でジェリーは優秀だったが『氷の姫君』というふたつ名を付けられる程、他人と一線を引いており、誰にも悩みは吐露できなかった。
そんな時、仕事上のパートナーを探す男子生徒、ウォーレンと親しくなる。
※世界観はゆるゆる
※ざまぁはちょっぴり
※他サイトにも掲載
〖完結〗もうあなたを愛する事はありません。
藍川みいな
恋愛
愛していた旦那様が、妹と口付けをしていました…。
「……旦那様、何をしているのですか?」
その光景を見ている事が出来ず、部屋の中へと入り問いかけていた。
そして妹は、
「あら、お姉様は何か勘違いをなさってますよ? 私とは口づけしかしていません。お義兄様は他の方とはもっと凄いことをなさっています。」と…
旦那様には愛人がいて、その愛人には子供が出来たようです。しかも、旦那様は愛人の子を私達2人の子として育てようとおっしゃいました。
信じていた旦那様に裏切られ、もう旦那様を信じる事が出来なくなった私は、離縁を決意し、実家に帰ります。
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全8話で完結になります。
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。
夫から「用済み」と言われ追い出されましたけれども
神々廻
恋愛
2人でいつも通り朝食をとっていたら、「お前はもう用済みだ。門の前に最低限の荷物をまとめさせた。朝食をとったら出ていけ」
と言われてしまいました。夫とは恋愛結婚だと思っていたのですが違ったようです。
大人しく出ていきますが、後悔しないで下さいね。
文字数が少ないのでサクッと読めます。お気に入り登録、コメントください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる