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続編
4 王妃の末路
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あたしは国王を騙し、偽りの世継ぎを産んだ大罪人となった。当然身分を失い貴族でもなくなり、死刑の宣告を受けた。
「嘘でしょう? あたしを殺すなんて冗談でしょう?」
「冗談ではありませんよ。あなたには死んでもらいます。希代の悪女を処刑しなければ、世の中の秩序が乱れるではありませんか? 王を惑わし国を傾けた傾国の美女として斬首台の露として消えなさい」
あのキャサリン第2妃が無表情でそう言った。
(傾国の美女? そりゃあたしは綺麗だけれど・・・・・・いやいや、そう言う問題じゃなくて・・・・・・死ぬなんてごめんよ)
そうして死刑執行日。汚い布袋を被せられて死刑台まで歩かされていたはずなのに、なぜか馬車に乱暴に押し込まれた。目の前にはキャサリン第2妃がいる。
「今お前が死刑になるところです。布袋をとってよく見ておきなさい。お前が死ぬところを」
「は? なにを言っているのよ」
死刑台に登らされているのは確かにあたしに背格好がよく似ていた。群衆の怒りの野次があたりに飛び交う。
「売女を殺せ!」
「浪費ばかりしていた贅沢女を罰しろーー」
「早く死ねーー!」
(こんなにあたしは民衆から嫌われていたの?)
斬首台の女が縄に縛られ執行人達に引っ張られている。恐怖に引きつった顔は布袋で見えない。けれど足がすくんでいるようで、思うように前に進めないでいた。
「さっさと歩けよーー! 早く斬首台に首を乗せろーー」
群衆の一人が石を投げると、皆もそれに応じて続けて石を投げ始めた。その女の胸や足、腕にあたり、そのたびに倒れては起き上がる。残酷な民衆によるリンチ。
(これはショーなんだ。趣味の悪い殺人ショー)
「王妃が斬首台で散るのは100年ぶりだとか。皆嬉しそうではありませんか? お前も楽しみなさい?」
やっと斬首台に着いた女の細い首筋にギラギラと光る刃が落ちた。血が辺りに飛び散り布袋が被された頭はそのまま転がり、布袋に覆われたまま民衆から蹴られ踏みつけられている。
異様な光景に吐き気がした。
「あの死んだ女は誰なのよ?」
「あれは死刑の決まっていた犯罪者ですよ。ちょうど背格好の似たような者を見つけられて満足です。まぁ、多少の違いは皆気づかないでしょう。お前の王妃として相応しくない振る舞いを私は何度も忠告しました。それを無視した結果がこれです。これでジェンナという人間はこの世にいません。これからお前がいるべき場所に送ってあげましょう。もっとも相応しい場所だわ」
着いた場所は高級娼館だった。まさか王妃だったあたしが娼婦になるの?
「年増だけど綺麗だな。俺さぁ、近親相姦って興味があってさ。母さんの名前で呼んでもいい?」
「え? 気持ち悪い」
「なんだと! 娼婦のくせに客を悪く言うのかよ」
お腹を蹴られてうずくまる。
「ほら謝れよ。土下座して足の裏を舐めろ!」
(なんでこんな汚い小僧の足を舐めなきゃならないの? あたしはこの国で一番尊い女だったのよ?)
「早くしろよ!」
今度は太股に蹴りが飛んできた。
泣きそうになりながらも、足の裏を舐める。それは泥がついていてとても臭かった。
「うっ、うっ。おえぇっーーっ」
「あぁ、わりぃ、わりぃ。俺、三日ほど風呂入ってねーーんだよ。だって給料日にここに来るのが楽しみでさ。銭湯行く金もケチっていたから。こんな高級店滅多に来ることができねーーんだから、気張ってサービスしてくれよぉ」
(なんで貧乏人がここに来るのよ? 高級娼館だったら客は金持ちの実業家か貴族じゃないの?)
なんとか接客し終えたあたしは娼館オーナーに文句を言いに行く。
「ここは高級娼館であたしは王妃なのよ! なんで平民のあんな若い下品な男を客にとらすのよ?」
「あぁ、それはあるお方の指示ですよ。一番下劣で愚かな客を担当させるようにと承っております」
「キャサリンね? あいつの指示なのね? あたしは王妃なのよ! ちっきしよーー。あたしが第1妃になったからって恨んでたんだ。ずっと平気な顔していたくせにこの日を待っていたのね?」
「気が狂っているというのは本当ですね。王妃殿下は斬首台で亡くなりましたよ。これなら、なおさらまともな客は回せません。おかしな男だけの相手をさせます。お前は底辺の客担当だ!」
(待ってよ。あたしはこんな所でおかしな男のオモチャになって朽ちていくの? これがあたしの居場所なの? 誰か・・・・・・助けて)
そして毎日、朝起きる度に一日が始まることに絶望する。死にそびれた王妃は惨めなんだ。あたしは今だから思う。あの斬首台で潔く死んだ方が幸せだったと。
でもそれは二度と叶わない夢だ。
「死にたいって? 大丈夫さ、あれだけ怪しい客ばかりの相手をしてるんだ。そのうちあんたは性病で死ぬさ」
仲間の娼婦があたしの愚痴を笑う。高級娼婦から笑われてゴミのように死んでいく底辺客担当のあたし。同じ娼婦でも待遇は全然違う。これがあたしにお似合い場所だと言うの?
ただ公爵令嬢から婚約者の王太子を獲っただけじゃない! あいつが誘惑されるのが悪い。あの国王が騙されたのが悪い。あたしはこの可愛い容姿に似合う最高の地位が欲しかっただけなのだから!
そして3年後、私は性病に冒され娼館の座敷牢で寝ているのだった。
「苦しい・・・・・・み、水・・・・・・お願い・・・・・・誰か、水ぐらい持ってきてよぉーー」
それに答える者はいなかった。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
次回は最終話でヒロインの幸せな様子で完結でぇす。
国王陛下の手抜きざまぁは反省してまぁす💦
「嘘でしょう? あたしを殺すなんて冗談でしょう?」
「冗談ではありませんよ。あなたには死んでもらいます。希代の悪女を処刑しなければ、世の中の秩序が乱れるではありませんか? 王を惑わし国を傾けた傾国の美女として斬首台の露として消えなさい」
あのキャサリン第2妃が無表情でそう言った。
(傾国の美女? そりゃあたしは綺麗だけれど・・・・・・いやいや、そう言う問題じゃなくて・・・・・・死ぬなんてごめんよ)
そうして死刑執行日。汚い布袋を被せられて死刑台まで歩かされていたはずなのに、なぜか馬車に乱暴に押し込まれた。目の前にはキャサリン第2妃がいる。
「今お前が死刑になるところです。布袋をとってよく見ておきなさい。お前が死ぬところを」
「は? なにを言っているのよ」
死刑台に登らされているのは確かにあたしに背格好がよく似ていた。群衆の怒りの野次があたりに飛び交う。
「売女を殺せ!」
「浪費ばかりしていた贅沢女を罰しろーー」
「早く死ねーー!」
(こんなにあたしは民衆から嫌われていたの?)
斬首台の女が縄に縛られ執行人達に引っ張られている。恐怖に引きつった顔は布袋で見えない。けれど足がすくんでいるようで、思うように前に進めないでいた。
「さっさと歩けよーー! 早く斬首台に首を乗せろーー」
群衆の一人が石を投げると、皆もそれに応じて続けて石を投げ始めた。その女の胸や足、腕にあたり、そのたびに倒れては起き上がる。残酷な民衆によるリンチ。
(これはショーなんだ。趣味の悪い殺人ショー)
「王妃が斬首台で散るのは100年ぶりだとか。皆嬉しそうではありませんか? お前も楽しみなさい?」
やっと斬首台に着いた女の細い首筋にギラギラと光る刃が落ちた。血が辺りに飛び散り布袋が被された頭はそのまま転がり、布袋に覆われたまま民衆から蹴られ踏みつけられている。
異様な光景に吐き気がした。
「あの死んだ女は誰なのよ?」
「あれは死刑の決まっていた犯罪者ですよ。ちょうど背格好の似たような者を見つけられて満足です。まぁ、多少の違いは皆気づかないでしょう。お前の王妃として相応しくない振る舞いを私は何度も忠告しました。それを無視した結果がこれです。これでジェンナという人間はこの世にいません。これからお前がいるべき場所に送ってあげましょう。もっとも相応しい場所だわ」
着いた場所は高級娼館だった。まさか王妃だったあたしが娼婦になるの?
「年増だけど綺麗だな。俺さぁ、近親相姦って興味があってさ。母さんの名前で呼んでもいい?」
「え? 気持ち悪い」
「なんだと! 娼婦のくせに客を悪く言うのかよ」
お腹を蹴られてうずくまる。
「ほら謝れよ。土下座して足の裏を舐めろ!」
(なんでこんな汚い小僧の足を舐めなきゃならないの? あたしはこの国で一番尊い女だったのよ?)
「早くしろよ!」
今度は太股に蹴りが飛んできた。
泣きそうになりながらも、足の裏を舐める。それは泥がついていてとても臭かった。
「うっ、うっ。おえぇっーーっ」
「あぁ、わりぃ、わりぃ。俺、三日ほど風呂入ってねーーんだよ。だって給料日にここに来るのが楽しみでさ。銭湯行く金もケチっていたから。こんな高級店滅多に来ることができねーーんだから、気張ってサービスしてくれよぉ」
(なんで貧乏人がここに来るのよ? 高級娼館だったら客は金持ちの実業家か貴族じゃないの?)
なんとか接客し終えたあたしは娼館オーナーに文句を言いに行く。
「ここは高級娼館であたしは王妃なのよ! なんで平民のあんな若い下品な男を客にとらすのよ?」
「あぁ、それはあるお方の指示ですよ。一番下劣で愚かな客を担当させるようにと承っております」
「キャサリンね? あいつの指示なのね? あたしは王妃なのよ! ちっきしよーー。あたしが第1妃になったからって恨んでたんだ。ずっと平気な顔していたくせにこの日を待っていたのね?」
「気が狂っているというのは本当ですね。王妃殿下は斬首台で亡くなりましたよ。これなら、なおさらまともな客は回せません。おかしな男だけの相手をさせます。お前は底辺の客担当だ!」
(待ってよ。あたしはこんな所でおかしな男のオモチャになって朽ちていくの? これがあたしの居場所なの? 誰か・・・・・・助けて)
そして毎日、朝起きる度に一日が始まることに絶望する。死にそびれた王妃は惨めなんだ。あたしは今だから思う。あの斬首台で潔く死んだ方が幸せだったと。
でもそれは二度と叶わない夢だ。
「死にたいって? 大丈夫さ、あれだけ怪しい客ばかりの相手をしてるんだ。そのうちあんたは性病で死ぬさ」
仲間の娼婦があたしの愚痴を笑う。高級娼婦から笑われてゴミのように死んでいく底辺客担当のあたし。同じ娼婦でも待遇は全然違う。これがあたしにお似合い場所だと言うの?
ただ公爵令嬢から婚約者の王太子を獲っただけじゃない! あいつが誘惑されるのが悪い。あの国王が騙されたのが悪い。あたしはこの可愛い容姿に似合う最高の地位が欲しかっただけなのだから!
そして3年後、私は性病に冒され娼館の座敷牢で寝ているのだった。
「苦しい・・・・・・み、水・・・・・・お願い・・・・・・誰か、水ぐらい持ってきてよぉーー」
それに答える者はいなかった。
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次回は最終話でヒロインの幸せな様子で完結でぇす。
国王陛下の手抜きざまぁは反省してまぁす💦
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