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続編
3 国王の末路
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※残酷描写ほぼないです。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
(元国王視点)
「さぁ、乗ってくださぁい。あたしはこの船の船長よぉーー。行き先は泣く子も黙るベーリングルグル海峡ねっ。仲良くしましょー。あたしあんたぐらいのおじ様が好きなのよぉーー。ふふっ」
筋肉ムキムキの男なのに化粧をした者が儂に話しかけた。背筋がぞくっとして思わず目を逸らす。
「あらあら、早速話相手が見つかって良かったですわね? それにカニ漁は暇すぎて気が狂いそうになることもありませんわよ。お望み通りの環境を与えてさしあげた私に感謝なさいませ」
「おまえは儂が死んでも悲しくないのか? 儂はキースの父親なのだぞ」
「いつでもジェンナを優先し、メイドに浅ましい真似をして、マリーという平民にまで手を出して。ご自分の仕事はなさらず、面倒なことは私に全て丸投げしてきましたよね? そんな男の死を悲しむ女がこの世にいますでしょうか?」
「儂は高貴な血筋。この血を流させるとは神をも恐れぬ冒涜だとは思わぬか!」
「高貴な血筋はキースが無事受け継ぎました。その性格まで受け継がなくてなによりでしたわ。ですからなんの心配もありません。どうぞ第2の人生をお楽しみくださいませ」
心から朗らかに笑うキャサリンは悪魔だ。そんなに嬉しそうな表情を初めて見た儂はしばし見とれた。
「そうか。初めから愛されていなかったんだな」
最高の笑顔を、この時になって漸く向けてくれた妻に恨み言を吐くと、彼女はコロコロと笑った。
「貴族同士の政略結婚で初めから愛があるわけないでしょう? 婚約時代から二人で一緒に育んでいくべき愛を、マイナスにするような言動をなさっていたのはご自分ですよ。なにを今更被害者ヅラをしているのですか?」
(元はと言えばこいつにもう少し可愛げがあったらジェンナなど好きにならなかったのに!)
ベーリンググルグル海峡は噂に聞いたことはあった。大金を稼ぎたい命知らずな者達が一攫千金を望んで来る場所で、2,3ヶ月で文官のおよそ5年分の金を稼げると言われていた。だからこその過酷な現場。猛烈な嵐が吹き荒れてとても立っていられない。
「寒いよ。ここは寒すぎる!!」
「当たり前じゃないのぉーー。風速40メートルはあるわね。この風で感じる体感温度は-30℃ってとこかしらぁ」
オカマの船長が身体をくねくねさせてこともなげに言う。その瞬間大きな高波がきて儂はあっさりとその波に飲み込まれた。
「両手をポケットにつっこんでいるからよぉーー。なんてバカなのぉーー。いきなり死んじゃったじゃなぁーーい。キャサリン殿下に怒られちゃうーー」
そんな声が遠くで聞こえたけれど、極寒の水に浸かった身体はたちまち呼吸困難に陥った。
(息ができない・・・・・・神様、助けて。お願いだ、儂は王なんだぞ・・・・・・)
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(元国王視点)
「さぁ、乗ってくださぁい。あたしはこの船の船長よぉーー。行き先は泣く子も黙るベーリングルグル海峡ねっ。仲良くしましょー。あたしあんたぐらいのおじ様が好きなのよぉーー。ふふっ」
筋肉ムキムキの男なのに化粧をした者が儂に話しかけた。背筋がぞくっとして思わず目を逸らす。
「あらあら、早速話相手が見つかって良かったですわね? それにカニ漁は暇すぎて気が狂いそうになることもありませんわよ。お望み通りの環境を与えてさしあげた私に感謝なさいませ」
「おまえは儂が死んでも悲しくないのか? 儂はキースの父親なのだぞ」
「いつでもジェンナを優先し、メイドに浅ましい真似をして、マリーという平民にまで手を出して。ご自分の仕事はなさらず、面倒なことは私に全て丸投げしてきましたよね? そんな男の死を悲しむ女がこの世にいますでしょうか?」
「儂は高貴な血筋。この血を流させるとは神をも恐れぬ冒涜だとは思わぬか!」
「高貴な血筋はキースが無事受け継ぎました。その性格まで受け継がなくてなによりでしたわ。ですからなんの心配もありません。どうぞ第2の人生をお楽しみくださいませ」
心から朗らかに笑うキャサリンは悪魔だ。そんなに嬉しそうな表情を初めて見た儂はしばし見とれた。
「そうか。初めから愛されていなかったんだな」
最高の笑顔を、この時になって漸く向けてくれた妻に恨み言を吐くと、彼女はコロコロと笑った。
「貴族同士の政略結婚で初めから愛があるわけないでしょう? 婚約時代から二人で一緒に育んでいくべき愛を、マイナスにするような言動をなさっていたのはご自分ですよ。なにを今更被害者ヅラをしているのですか?」
(元はと言えばこいつにもう少し可愛げがあったらジェンナなど好きにならなかったのに!)
ベーリンググルグル海峡は噂に聞いたことはあった。大金を稼ぎたい命知らずな者達が一攫千金を望んで来る場所で、2,3ヶ月で文官のおよそ5年分の金を稼げると言われていた。だからこその過酷な現場。猛烈な嵐が吹き荒れてとても立っていられない。
「寒いよ。ここは寒すぎる!!」
「当たり前じゃないのぉーー。風速40メートルはあるわね。この風で感じる体感温度は-30℃ってとこかしらぁ」
オカマの船長が身体をくねくねさせてこともなげに言う。その瞬間大きな高波がきて儂はあっさりとその波に飲み込まれた。
「両手をポケットにつっこんでいるからよぉーー。なんてバカなのぉーー。いきなり死んじゃったじゃなぁーーい。キャサリン殿下に怒られちゃうーー」
そんな声が遠くで聞こえたけれど、極寒の水に浸かった身体はたちまち呼吸困難に陥った。
(息ができない・・・・・・神様、助けて。お願いだ、儂は王なんだぞ・・・・・・)
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