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4 家族の絆は案外もろいようでした(マイク視点)
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マイク視点
近頃の僕の日常はとても幸せで充実していた。美しく頭が良く事業をどんどん拡張していく敏腕経営者の妻を持ち、可愛い言いなりの愛人と愛娘をおおっぴらに囲える生活は最高だ。妻のダーシーは妹のアイリスが僕の愛人だということもシャーロットが僕の子供だということも知らない。
アイリスとの関係は僕達夫婦が子供に恵まれないことを悩んでいた時期ぐらいから始まった。子供を身ごもることができないダーシーのせいで僕まで種なしの疑惑をかけられ、社交界で肩身の狭い思いをするのに耐えられなかった。それにいずれ養子を迎える、なんて話が出るとしても所詮それは他人の子供だ。そんな他人なんて可愛がれるわけがない。だからアイリスに気持ちが動いた。
「いいことを考えたわ! 私がマイクの子供を産んであげればいいのじゃないかしら? このままお姉様に子供ができなければいずれ養子の話がでてくるでしょう? 私達の子供をお姉様の養子にさせるの。マイクは自分の子供を可愛がれるし、私は次期伯爵の母親になれるわ! どうかしら?」
それはとてもいい提案のように思われたし実際とてもうまくいった。ただ僕の子供じゃない他の男の子供(ポピー)がとても邪魔だった。ポピーもアイリスの子供だからダーシーの姪なわけでオークリー伯爵家の血を継ぐ者だ。こんな者は存在してはいけない。なぜなら、ポピーは賢く物覚えがとても良いことがわかったから。
このまま成長してシャーロットよりずっと優秀なことが周知の事実になれば、シャーロットの地位を確実に脅かす存在になる。ダーシーはより優秀な子供を跡継ぎにさせたがるはずだから。経営手腕のあるやり手実業家だからこそ、ポピーの優秀さに惚れ込む可能性が高い・・・・・・これはまずい・・・・・・
「ポピーを痛めつけるんだ。これ以上勉強させたりまともに育てちゃいけない。シャーロットを脅かすことになるからね。賢いダーシーは当主としてどちらが相応しいか考え直すはずだよ」
アイリスに言えば素直に頷き、にやりと笑った。
「私もポピーは真面目すぎるロジャーに似ていて苦手なのよ。言われた通りにするわ。離れに閉じ込めておきましょう。どうせお姉様は仕事ばかりでポピーのことなんて気にしないわ」
だからポピーは食事も満足に与えられず、気に入らないことがあればアイリスとシャーロットにぶたれていた。
ロジャーは優秀な文官で人当たりも良く人格者だった。僕も文官になろうとしたけれど試験に落ちたな・・・・・・思い出すと悔しくなる。ロジャーはたまに僕をバカにしたような冷めた目で見ていた気もするし・・・・・・。そうポピーの瞳はロジャーにそっくりだ。・・・・・・そしていつしか僕もポピーを殴り始めていた。
弱い者虐めはスカッとするんだよ。良心の呵責と罪悪感があいまってほどよいスパイスとなり、それでも抵抗できない者を殴る快感。これは一種のエクスタシーだ。あっはははは!
ポピーを殴りながらダーシーのことを考えることもあった。ダーシーはケチのつけどころがない完璧な女性だったから僕はいつだって強烈な引け目を感じていたのだ。頭が良く経営者としての素晴らしい才覚をもち、おまけにとても美しい。欠点は仕事にのめり込みすぎることぐらい。貧乏男爵家の三男の僕はダーシーには頭があがらないし逆らうこともできない。
なぜ彼女が僕を選んでくれたかは僕の努力によるところだ。謙虚に誠実に彼女を思いやるふりをしてきた。あれほどの敏腕女伯爵様だと男に求めるのは”雄々しさ”とか”優秀さ”じゃない。いわゆる温かい陽だまりのような”癒やし”を男に求めるんだ。
――くっそ! サドの僕が癒やし系の男を演出してきたなんて忌々しい!
ますますむしゃくしゃしてポピーを殴る拳にも力が入った。
まぁ、今までの経緯はそんなところだ。そして今のこの瞬間は最高に幸せで絶好調さ。僕の愛娘は次期当主として養女に迎えられており、なにもかもが望みどおりになっている。
ホテルの客室係の案内で通された部屋は特別室! 広い部屋と大きな窓から見える山々の素晴らしさに感動すら覚えた。運ばれてきた料理もどれも美味しかったのだが・・・・・・その夜中に気が遠くなるほどの腹痛に悩まされあまり眠れなかったのはどうしてだろう?
同じものを食べたアイリスとシャーロットはなんともなかったから料理のせいとは思えない。深刻な病気だったらどうしよう? ひと昔前に流行った病気は胃腸にも異変が起こって下痢が続き衰弱して死ぬ伝染病だったけどそんなものが今更流行るとも思えない。
翌日は熱もないし食欲はあるので杞憂だったようだ。僕達はテーマパークでも思いっきり遊び楽しい時間を満喫した。お金や生活の心配のまるでない生活は天国だ。
ホテルの従業員は皆感じがよくて親切だった。私達が手を繋いでお土産を買っている様子やアイリスが僕にベタベタしてくる様子を微笑ましく見守ってくれていた。このような一流ホテルは客のプライバシーは絶対的に守ってくれる。私達は寛ぎ本物の家族として絆を深めた。
「本当に仲の良いご家族ですね!」ホテルの支配人らしき男が羨ましそうに言ってくる。
「もちろんですよ、大事な妻と子供です。僕達の家族愛は永遠だ」
だが、帰りの馬車はオークリー伯爵家ではなく、なぜか王宮方面にゆっくりと向かっていた。着いた先は王宮の隣の貴族専用の家庭裁判所!
そこにはすでにオークリー伯爵家の護衛騎士がおり、僕とアイリスを乱暴に馬車から引きずり降ろしたのだった。
「無礼者! 何をするの! 私は次期女伯爵なのよ!」
真っ赤な顔で文句を言うシャーロット。
「うるせぇガキだな! いつまで伯爵家の跡継ぎぶるつもりだよ!」
シャーロットは御者から頬を叩かれて唖然としていた。
渋々と歩んでいった裁判所の一室ではさきほどまで私達をもてなしてくれたホテルの従業員達がずらりと並び、その中心にはダーシーがいたのだった。
「私はあなた方が本当の家族になれるように身を引いてあげようと思います。それとあのホテルで昔の伝染病患者の症状と同じ患者さんが一人でたらしいわ。下痢はしていないわよね?」
天使のような微笑みを浮かべたダーシーに僕はぞっとしたのだった。
「伝染病・・・・・・まさか僕・・・・・・お腹が痛かったのは・・・・・・」
つい漏らした声に、アイリスとシャーロットは顔を引きつらせて遠ざかっていった。
「ひっ! 冗談じゃないわよ。もっと離れて!」
「マイク伯父様! どうしてくれるの! 私は輝かしい未来を持つ子供なのよ!」
二人は思いっきり嫌な顔をして冷たい目で僕を見るのだった。
――なんだよ? 僕の身体を心配する言葉はひとつもないのかよ?
近頃の僕の日常はとても幸せで充実していた。美しく頭が良く事業をどんどん拡張していく敏腕経営者の妻を持ち、可愛い言いなりの愛人と愛娘をおおっぴらに囲える生活は最高だ。妻のダーシーは妹のアイリスが僕の愛人だということもシャーロットが僕の子供だということも知らない。
アイリスとの関係は僕達夫婦が子供に恵まれないことを悩んでいた時期ぐらいから始まった。子供を身ごもることができないダーシーのせいで僕まで種なしの疑惑をかけられ、社交界で肩身の狭い思いをするのに耐えられなかった。それにいずれ養子を迎える、なんて話が出るとしても所詮それは他人の子供だ。そんな他人なんて可愛がれるわけがない。だからアイリスに気持ちが動いた。
「いいことを考えたわ! 私がマイクの子供を産んであげればいいのじゃないかしら? このままお姉様に子供ができなければいずれ養子の話がでてくるでしょう? 私達の子供をお姉様の養子にさせるの。マイクは自分の子供を可愛がれるし、私は次期伯爵の母親になれるわ! どうかしら?」
それはとてもいい提案のように思われたし実際とてもうまくいった。ただ僕の子供じゃない他の男の子供(ポピー)がとても邪魔だった。ポピーもアイリスの子供だからダーシーの姪なわけでオークリー伯爵家の血を継ぐ者だ。こんな者は存在してはいけない。なぜなら、ポピーは賢く物覚えがとても良いことがわかったから。
このまま成長してシャーロットよりずっと優秀なことが周知の事実になれば、シャーロットの地位を確実に脅かす存在になる。ダーシーはより優秀な子供を跡継ぎにさせたがるはずだから。経営手腕のあるやり手実業家だからこそ、ポピーの優秀さに惚れ込む可能性が高い・・・・・・これはまずい・・・・・・
「ポピーを痛めつけるんだ。これ以上勉強させたりまともに育てちゃいけない。シャーロットを脅かすことになるからね。賢いダーシーは当主としてどちらが相応しいか考え直すはずだよ」
アイリスに言えば素直に頷き、にやりと笑った。
「私もポピーは真面目すぎるロジャーに似ていて苦手なのよ。言われた通りにするわ。離れに閉じ込めておきましょう。どうせお姉様は仕事ばかりでポピーのことなんて気にしないわ」
だからポピーは食事も満足に与えられず、気に入らないことがあればアイリスとシャーロットにぶたれていた。
ロジャーは優秀な文官で人当たりも良く人格者だった。僕も文官になろうとしたけれど試験に落ちたな・・・・・・思い出すと悔しくなる。ロジャーはたまに僕をバカにしたような冷めた目で見ていた気もするし・・・・・・。そうポピーの瞳はロジャーにそっくりだ。・・・・・・そしていつしか僕もポピーを殴り始めていた。
弱い者虐めはスカッとするんだよ。良心の呵責と罪悪感があいまってほどよいスパイスとなり、それでも抵抗できない者を殴る快感。これは一種のエクスタシーだ。あっはははは!
ポピーを殴りながらダーシーのことを考えることもあった。ダーシーはケチのつけどころがない完璧な女性だったから僕はいつだって強烈な引け目を感じていたのだ。頭が良く経営者としての素晴らしい才覚をもち、おまけにとても美しい。欠点は仕事にのめり込みすぎることぐらい。貧乏男爵家の三男の僕はダーシーには頭があがらないし逆らうこともできない。
なぜ彼女が僕を選んでくれたかは僕の努力によるところだ。謙虚に誠実に彼女を思いやるふりをしてきた。あれほどの敏腕女伯爵様だと男に求めるのは”雄々しさ”とか”優秀さ”じゃない。いわゆる温かい陽だまりのような”癒やし”を男に求めるんだ。
――くっそ! サドの僕が癒やし系の男を演出してきたなんて忌々しい!
ますますむしゃくしゃしてポピーを殴る拳にも力が入った。
まぁ、今までの経緯はそんなところだ。そして今のこの瞬間は最高に幸せで絶好調さ。僕の愛娘は次期当主として養女に迎えられており、なにもかもが望みどおりになっている。
ホテルの客室係の案内で通された部屋は特別室! 広い部屋と大きな窓から見える山々の素晴らしさに感動すら覚えた。運ばれてきた料理もどれも美味しかったのだが・・・・・・その夜中に気が遠くなるほどの腹痛に悩まされあまり眠れなかったのはどうしてだろう?
同じものを食べたアイリスとシャーロットはなんともなかったから料理のせいとは思えない。深刻な病気だったらどうしよう? ひと昔前に流行った病気は胃腸にも異変が起こって下痢が続き衰弱して死ぬ伝染病だったけどそんなものが今更流行るとも思えない。
翌日は熱もないし食欲はあるので杞憂だったようだ。僕達はテーマパークでも思いっきり遊び楽しい時間を満喫した。お金や生活の心配のまるでない生活は天国だ。
ホテルの従業員は皆感じがよくて親切だった。私達が手を繋いでお土産を買っている様子やアイリスが僕にベタベタしてくる様子を微笑ましく見守ってくれていた。このような一流ホテルは客のプライバシーは絶対的に守ってくれる。私達は寛ぎ本物の家族として絆を深めた。
「本当に仲の良いご家族ですね!」ホテルの支配人らしき男が羨ましそうに言ってくる。
「もちろんですよ、大事な妻と子供です。僕達の家族愛は永遠だ」
だが、帰りの馬車はオークリー伯爵家ではなく、なぜか王宮方面にゆっくりと向かっていた。着いた先は王宮の隣の貴族専用の家庭裁判所!
そこにはすでにオークリー伯爵家の護衛騎士がおり、僕とアイリスを乱暴に馬車から引きずり降ろしたのだった。
「無礼者! 何をするの! 私は次期女伯爵なのよ!」
真っ赤な顔で文句を言うシャーロット。
「うるせぇガキだな! いつまで伯爵家の跡継ぎぶるつもりだよ!」
シャーロットは御者から頬を叩かれて唖然としていた。
渋々と歩んでいった裁判所の一室ではさきほどまで私達をもてなしてくれたホテルの従業員達がずらりと並び、その中心にはダーシーがいたのだった。
「私はあなた方が本当の家族になれるように身を引いてあげようと思います。それとあのホテルで昔の伝染病患者の症状と同じ患者さんが一人でたらしいわ。下痢はしていないわよね?」
天使のような微笑みを浮かべたダーシーに僕はぞっとしたのだった。
「伝染病・・・・・・まさか僕・・・・・・お腹が痛かったのは・・・・・・」
つい漏らした声に、アイリスとシャーロットは顔を引きつらせて遠ざかっていった。
「ひっ! 冗談じゃないわよ。もっと離れて!」
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二人は思いっきり嫌な顔をして冷たい目で僕を見るのだった。
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