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アーシャさんの衝撃発言
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「そうですか? まずはこの離婚届を出してしまってからお話し合いをしましょうねぇ? 私に慰謝料を請求するとは! 謝るなら今ですよ?」
「あははは。なぜ、私らが謝らなければならないのです? とにかく、その離婚届は早急に出してください。我が家に優秀な婿が来て、可愛いイザベラが病院の受付でもすれば、なお一層、私の病院は繁盛するに違いない!」
お父様は、嬉しそうな表情で豪快に笑った。受付に可愛い子って、男性にしかウケないと思うけれど・・・・・・患者さんは色気づいた男性ばかりではない。女性も子供もいて、その人達が求めるものは優しい暖かい応対だ。病気で不安な心を少しでも明るくする雰囲気が大事で、ぽってりした唇にグロスをたっぷり塗ったイザベラは、あてはまらない気がした。
「そうですとも! そちらこそ、謝るなら今ですよ! 嫡男のノア様はワトソン伯爵におなりになったけれど、今だに独身で跡継ぎもいない。うちのイザベラがアーシャさんとの子供を産んでワトソン伯爵になってあげても良かったのに・・・・・・アーシャさんときたら・・・・・・子種がないのでしょう? 一向に、イザベラは妊娠しませんよ」
「そうだ!そうだ! 子種がなくて妊娠できなかったのも慰謝料の対象になるはずだ!」
私の両親は、アーシャさんを責め立てました。これには、さすがに私も黙ってはいられません。
「お父様は医者なのに、なぜそのようないい加減なことを言うのです? 不妊の原因は男性ばかりの原因ではないですよ? 検査すればわかることです。 イザベラは産婦人科で検査したのですか?」
「はぁ? 私の娘が不良品なわけがないだろう? そんなことは調べなくてもわかっているわい!」
「そうですとも! 私の可愛いイザベラが子供が産めないわけがないでしょう? そのアーシャさんが、悪いに決まっています」
私は、きっぱりと宣言した。
「ならば、裁判で争いましょう! そして、もしアーシャさんにそのような原因があっても慰謝料の対象にはならないことをお父様達は学ぶべきでしょうね!」
医者には、なんでも自分の思い通りになると信じている人達がいる。私のお父様のような人種だ。
「ジェネシスは、どちらの味方なんだ? そんな娘は勘当だ! 親子の縁は今日でお終いだ。 なんて妹だ! 姉の幸せを妬むなんて」
あぁ、この言葉は私にとっては天の恵みだわ。
「アーシャさん、メーガン・ワトソン前伯爵夫人。今のお父様の言葉の証人になってください。お父様は親子の縁を切るとおっしゃいました。もう、なにが起こっても私は関係ありませんからね?」
「うん、証人になろう! では、私からも、母上とジェネシスさんに証人になってもらおう。この離婚はマイロ男爵家が望んだものだ。私、アーシャ・ワトソン伯爵はこの離婚を了承しよう!」
ん?アーシャさんっていつから伯爵に?
「「えぇーー?」」
私の両親の大きな悲鳴にも似た叫び声がアーシャさんの家の玄関に響き渡ったのだった。
「あははは。なぜ、私らが謝らなければならないのです? とにかく、その離婚届は早急に出してください。我が家に優秀な婿が来て、可愛いイザベラが病院の受付でもすれば、なお一層、私の病院は繁盛するに違いない!」
お父様は、嬉しそうな表情で豪快に笑った。受付に可愛い子って、男性にしかウケないと思うけれど・・・・・・患者さんは色気づいた男性ばかりではない。女性も子供もいて、その人達が求めるものは優しい暖かい応対だ。病気で不安な心を少しでも明るくする雰囲気が大事で、ぽってりした唇にグロスをたっぷり塗ったイザベラは、あてはまらない気がした。
「そうですとも! そちらこそ、謝るなら今ですよ! 嫡男のノア様はワトソン伯爵におなりになったけれど、今だに独身で跡継ぎもいない。うちのイザベラがアーシャさんとの子供を産んでワトソン伯爵になってあげても良かったのに・・・・・・アーシャさんときたら・・・・・・子種がないのでしょう? 一向に、イザベラは妊娠しませんよ」
「そうだ!そうだ! 子種がなくて妊娠できなかったのも慰謝料の対象になるはずだ!」
私の両親は、アーシャさんを責め立てました。これには、さすがに私も黙ってはいられません。
「お父様は医者なのに、なぜそのようないい加減なことを言うのです? 不妊の原因は男性ばかりの原因ではないですよ? 検査すればわかることです。 イザベラは産婦人科で検査したのですか?」
「はぁ? 私の娘が不良品なわけがないだろう? そんなことは調べなくてもわかっているわい!」
「そうですとも! 私の可愛いイザベラが子供が産めないわけがないでしょう? そのアーシャさんが、悪いに決まっています」
私は、きっぱりと宣言した。
「ならば、裁判で争いましょう! そして、もしアーシャさんにそのような原因があっても慰謝料の対象にはならないことをお父様達は学ぶべきでしょうね!」
医者には、なんでも自分の思い通りになると信じている人達がいる。私のお父様のような人種だ。
「ジェネシスは、どちらの味方なんだ? そんな娘は勘当だ! 親子の縁は今日でお終いだ。 なんて妹だ! 姉の幸せを妬むなんて」
あぁ、この言葉は私にとっては天の恵みだわ。
「アーシャさん、メーガン・ワトソン前伯爵夫人。今のお父様の言葉の証人になってください。お父様は親子の縁を切るとおっしゃいました。もう、なにが起こっても私は関係ありませんからね?」
「うん、証人になろう! では、私からも、母上とジェネシスさんに証人になってもらおう。この離婚はマイロ男爵家が望んだものだ。私、アーシャ・ワトソン伯爵はこの離婚を了承しよう!」
ん?アーシャさんっていつから伯爵に?
「「えぇーー?」」
私の両親の大きな悲鳴にも似た叫び声がアーシャさんの家の玄関に響き渡ったのだった。
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