(完)私の恋人を奪う人妻の姉

青空一夏

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こんなはずじゃなかった(イザベラ視点)その1

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 私が、お父様の子でないと判明してからのお父様は全く別人になってしまった。
私は、病院で朝から晩まで働かされた。以前は受付に3時間もいれば、充分働いたと褒めてくれたのに、今ではその倍以上働いても怒鳴られた。

「こんなこともできないのか! 予約時間を間違えるとは、まともに受付の事務すらできんのか? お前は、病院の掃除でもしていろ! バカ者が」

 患者の予約時間なんて、前だってしょっちゅう間違えていたのに・・・・・・。病院の周りの外掃除から中の廊下や複数あるトイレ、病室をくまなく掃除する。おまけに、入院患者のベッドのシーツ替えや、タオル類の洗濯。数え上げればキリがないほど、雑用はあった。

「こんなの、虐めよ! お父様は、私が憎いからこんなに厳しくするのね?」

 私は泣きながら抗議をすると、お父様は呆れた顔をしていた。

「憎ければ、とっくに追い出しているだろうよ? お前の慰謝料は私が払っているんだぞ! 全く、甘やかしすぎたなぁ。掃除と雑用ぐらいはバカでもできるだろう?」

 酷い! お父様は、私に酷すぎる。私は、お母様と一緒に泣いた。お母様も、離婚はされていないものの、今は私とおなじように掃除婦のように扱われていた。

 私はアーロンと結婚をしたが、彼はとても私に優しかった。私とお母様は、アーロンに相談をしに行った。

「かわいそうに・・・・・・イザベラは、綺麗な洋服を着て楽しいことをしていた方が、ずっと合っていると思うよ? 僕に任せて? お義母様の方も考えますからね。楽しみにしていてください」

アーロンはそう言いながら、私の頭を撫でた。最高のダーリンだわ。

 
 ほどなくして、お父様は急死した。死因は心筋梗塞とアーロンは言った。
私は、もう病院では働かなくてもよくなった。

「アーロン! お金をちょーだい。ドレスを買いたいし、新しいバッグも欲しいわ」

 アーロンにお願いすると、もう買ってあるよ、と言われた。
なんて、手回しのいい優しい旦那様かしら! ジェネシスから奪って、本当に良かったわ。

翌日に山のような衣装が屋敷に届いた。
嬉しさにウキウキしながら、それを広げると、どれもこれを外で着てまともに歩ける衣装ではない。
スケスケだったり、隠さなければならないところに穴があいていたり・・・・・・

「アーロン・・・・・・これって?」
 午前中の診療を終えたアーロンに聞くと彼はにっこり笑って言った。

「あぁ、君のユニフォームだよ? 明日から、しっかり働いて来いよ! ほら、駅前にできたピンクなお店。一日働けば、結構な金になる。借金が膨らんでもうすぐ取り立て屋が来るところだったから、良いタイミングだったなぁ」

 え? 借金ってなによ? お父様は、亡くなる前には大金を残していたんじゃなかったの?


   
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