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こんなはずじゃなかった(イザベラ視点)その2
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「お父様が残した遺産があるはずだわ。なぜ、借金なんてあるの?」
私は、訳がわからない。アーシャに払う慰謝料だってその遺産で賄えるはずだし、病院を普通に経営していれば利益だって出ていたはずだ。私は、計算は得意じゃないけど、借金なんてあるはずない。不満げな顔をしていたら、シュッとアーロンの平手がお尻に飛んできた。
「私が、作ったものに決まっているだろう? あぁ、私はそのピンクな店の常連なんだよ。店に入ったら『マリアちゃん』って子と親しくなってくれよ。彼女は、つれなくてさぁ、今度行く時にはお土産を持って行きたい。好物を聞いておいてくれよ」
え? 店の常連・・・・・・? アーロンは、ずっと、そんな所に行っていたの?私は、顔をしかめて文句を言った。
「こんなの、聞いていないわよ。女がいる店に、入り浸って借金を作ったというの? そんなに、借金って膨らむものなの?」
「あっははは。借金が膨らむのは当たり前だろ? だって、私は、賭け事も大好きだし、女がいる店も何軒でもハシゴできる絶倫だ」
「ろくでなし! 離婚するわ! 私のお金を返してよ!」
「無理だよ。もう遺産は全部、借金の返済に回してしまった。イザベラのお金なんて、ないよ? ねぇ、私達はとても相性がいいよね? ジェネシスに感謝しなくっちゃ」
アーロンは、とても素晴らしい笑顔を見せた。
「だって、イザベラは『男遊び』が趣味だよね? それならお金を貰ってすればいい。イザベラが稼いだお金で、私も趣味の『女遊び』ができる。『持ちつ持たれつ』の良い関係だな。なんていい夫婦なんだろう」
嘘だわ。こんなのは悪夢だ・・・・・・ギャンブルに女遊び、そして暴力・・・・・・こんな男だってわかっていたらジェネシスから奪わなかったのに・・・・・・
*:.。 。.:*・゚✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*
次の日、私は、そのいかがわしいドレスを着てその上にマントを羽織りトボトボと駅の方角に歩いていた。
駅のイルミネーションは綺麗で、昨日まで、それはとても輝いて見えた。
今は、けばけばしいだけで、冷たくよそよそしい色合いに見える。
ふと、見ると、今まで空き地だった場所に大きな立て札が立てられていた。
『ワトソン総合病院建設予定地 病院長:ジェネシス・ワトソン伯爵令嬢』
私はこの病院の前を通ってこれからずっとピンクなお店で働くことになるのぉ!?
誰か! 助けてよぉーー。こんなのは、現実じゃぁないわ!
「なに、やってんだい? イザベラさんだろぉ? 俺はぁ、ピンクな店のオーナだよぉ。まさか、逃げようとしてねーーよなぁ? あんたの旦那のツケがたんまりあるんだぜぇ? 明日から、迎えに行くからよぉ。あぁ、うちは、店に住み込んでもらっても構わねぇぜぃ。ふへへへ」
だらしなく太った大柄な男が、背後から声をかけてきて、私の手を引っ張ったのだった。
私は、訳がわからない。アーシャに払う慰謝料だってその遺産で賄えるはずだし、病院を普通に経営していれば利益だって出ていたはずだ。私は、計算は得意じゃないけど、借金なんてあるはずない。不満げな顔をしていたら、シュッとアーロンの平手がお尻に飛んできた。
「私が、作ったものに決まっているだろう? あぁ、私はそのピンクな店の常連なんだよ。店に入ったら『マリアちゃん』って子と親しくなってくれよ。彼女は、つれなくてさぁ、今度行く時にはお土産を持って行きたい。好物を聞いておいてくれよ」
え? 店の常連・・・・・・? アーロンは、ずっと、そんな所に行っていたの?私は、顔をしかめて文句を言った。
「こんなの、聞いていないわよ。女がいる店に、入り浸って借金を作ったというの? そんなに、借金って膨らむものなの?」
「あっははは。借金が膨らむのは当たり前だろ? だって、私は、賭け事も大好きだし、女がいる店も何軒でもハシゴできる絶倫だ」
「ろくでなし! 離婚するわ! 私のお金を返してよ!」
「無理だよ。もう遺産は全部、借金の返済に回してしまった。イザベラのお金なんて、ないよ? ねぇ、私達はとても相性がいいよね? ジェネシスに感謝しなくっちゃ」
アーロンは、とても素晴らしい笑顔を見せた。
「だって、イザベラは『男遊び』が趣味だよね? それならお金を貰ってすればいい。イザベラが稼いだお金で、私も趣味の『女遊び』ができる。『持ちつ持たれつ』の良い関係だな。なんていい夫婦なんだろう」
嘘だわ。こんなのは悪夢だ・・・・・・ギャンブルに女遊び、そして暴力・・・・・・こんな男だってわかっていたらジェネシスから奪わなかったのに・・・・・・
*:.。 。.:*・゚✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*
次の日、私は、そのいかがわしいドレスを着てその上にマントを羽織りトボトボと駅の方角に歩いていた。
駅のイルミネーションは綺麗で、昨日まで、それはとても輝いて見えた。
今は、けばけばしいだけで、冷たくよそよそしい色合いに見える。
ふと、見ると、今まで空き地だった場所に大きな立て札が立てられていた。
『ワトソン総合病院建設予定地 病院長:ジェネシス・ワトソン伯爵令嬢』
私はこの病院の前を通ってこれからずっとピンクなお店で働くことになるのぉ!?
誰か! 助けてよぉーー。こんなのは、現実じゃぁないわ!
「なに、やってんだい? イザベラさんだろぉ? 俺はぁ、ピンクな店のオーナだよぉ。まさか、逃げようとしてねーーよなぁ? あんたの旦那のツケがたんまりあるんだぜぇ? 明日から、迎えに行くからよぉ。あぁ、うちは、店に住み込んでもらっても構わねぇぜぃ。ふへへへ」
だらしなく太った大柄な男が、背後から声をかけてきて、私の手を引っ張ったのだった。
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