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連載
続編 コンスタンティン恋の自覚そのいち
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※コンスタンティン視点です。学園生活の様子とともにコンスタンティンとのラブラブも書いていきます。
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グレイスは生徒会長になってから意欲的に学園の改革に取り組んでいた。校庭の花壇も専門の庭師に任せっきりにするのではなく、花の手入れに興味のある生徒達が庭師の指導のもとで、昼休みや放課後に協力しあうようにしたらしい。
「校内の簡単な掃除や授業に使う資料集めも、生徒達が協力してするようにしたいんです。学園は勉強だけが学べるのではなく、さまざまな行事を通してより良い人格形成ができる場所ですから」
たくさんの案を考えついては、わたしに目を輝かせて話してくれる。その様子が可愛らしくて思わず見とれた。栗色の髪は艶々で、ブラウンの瞳は理知的なきらめきを帯び、頬は上気してピンクに染まっている。
自分のアイディアを提案する時の嬉しそうな表情にこちらの頬も緩んだ。グレイスが楽しそうな顔をするとわたしも自然と心が弾む。
(なんだろうな? この感覚は? グレイスの笑顔が眩しい・・・・・・)
「コンスタンティン様、聞いていらっしゃいます? 家の手伝いや弟妹の世話等で、学園にまともに通えない子供達はまだまだいます。学びたいと思う子達の手助けが出来れば良いのにと思うのですが・・・・・・」
つい彼女の顔に見とれてぼーっとしていたのだろう。話題がどんどん変わっていくのに反応の薄いわたしに、グレイスが訝しげに首を傾げていた。
「あぁ、ごめんよ。・・・・・・読み書きのできない親達もいるから、そこもなんとかできるといいな」
グレイスは学園の中だけではなく外にも目を向けている。グレイスの願いはかつての自身の経験から生じたものだ。毒親の元で学園に通えなかった悲しい経験は、彼女にとってはマイナスではなくプラスに働いていた。
スラリと背が高く背筋を伸ばして歩く優雅な姿に、気高く清い心まで備わったレディになっていくグレイス。初めは妹のように守ってあげたい存在だったはずなのに、いつのまにか気がつけば彼女の姿を追っている自分がいる。
祖父(ウォルフェンデン侯爵)も父上も、母上やエリザベッタも皆グレイスの大ファンだ。このままいけばグレイスがわたしの妻になるのはほぼ確定だ。そのような既設のレールに沿うことに異論などあるはずもない。
しかし、これは恋とは少し違っていると思っていた。守ってあげたい、応援したい、そのような存在がグレイスで、彼女を独占したいとか彼女に恋い焦がれている、というわけでは決してない・・・・・・と思う。
グレイスとの話が終わり庭園の四阿で考え込んでいたら、エリザベッタがこちらにやって来てストンと隣に腰を下ろす。
「グレイスお姉様はますます綺麗になって、卒業したら社交界デビューも控えております。多くの殿方がグレイスお姉様を望むでしょう。お母様達はグレイスお姉様に、お兄様との結婚を無理強いはなさいません。早くグレイスお姉様に告白して婚約してしまわないと、誰かが横から攫って行きますわよ」
「まだグレイスは学生じゃないか? 卒業したらすぐに申し込むつもりではいるのだ」
「グレイスお姉様は最高の男性に溺愛されるに値する女性ですわ。お兄様はグレイスお姉様をありったけの情熱をもって愛してあげてくださいませねっ!」
ありったけの情熱ってなんだ? もしかして目の前で愛の歌を作詞作曲して歌い出すとか? 褒め言葉だらけのポエムをグレイスに捧げるとか?
(それは無理だな。そんな恥ずかしいことはできない)
グレイスは恋い焦がれてこちらの胸が痛むような恋人というより、ずっと見守って大事にしたい家族なんだ。
しかし、アーネット子爵夫妻の別荘がポールスランド伯爵邸の近くに建ち、アーネット子爵夫人がグレイスを溺愛し始める。その結果、アーネット子爵夫妻の別荘滞在期間は年々伸びていった。
それにともない、グレイスがあちらで寝泊まりする日が増えていく。もちろんアーネット子爵家の実子として迎えられているので、なにもおかしいことではなく当然のことだった。
しかし、いつも彼女の姿がある日常が変わった。心にぽっかりと穴があいた気持ちだ。会いに行こうと思えば歩いてすぐの距離なのに。
「そう言えば最近あちらにはイーサン様が連日いらっしゃっているようです。あの方は副生徒会長なので無理もありませんが、どうやらグレイスお姉様に好意を持っているようです」
サロンで寛ぐ家族の前でエリザベッタが爆弾発言をした。
「イーサン? 入学当初からグレイスと一緒のクラスだった医者の息子だろう? あいつがグレイスを好きだって言ったのかい?」
「ふふふ。なんとなくそう思っただけですわ。お兄様、後れを取ってはなりませんよ」
悪戯っぽく笑うエリザベッタに、大いに気持ちがぐらついた。わたしがこのような話しを聞いただけで動揺するはずがないのに・・・・・・イライラとした気持ちが湧き上がってくるのを抑えられない。
(まさか、これが嫉妬? 独占欲なのか?)
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グレイスは生徒会長になってから意欲的に学園の改革に取り組んでいた。校庭の花壇も専門の庭師に任せっきりにするのではなく、花の手入れに興味のある生徒達が庭師の指導のもとで、昼休みや放課後に協力しあうようにしたらしい。
「校内の簡単な掃除や授業に使う資料集めも、生徒達が協力してするようにしたいんです。学園は勉強だけが学べるのではなく、さまざまな行事を通してより良い人格形成ができる場所ですから」
たくさんの案を考えついては、わたしに目を輝かせて話してくれる。その様子が可愛らしくて思わず見とれた。栗色の髪は艶々で、ブラウンの瞳は理知的なきらめきを帯び、頬は上気してピンクに染まっている。
自分のアイディアを提案する時の嬉しそうな表情にこちらの頬も緩んだ。グレイスが楽しそうな顔をするとわたしも自然と心が弾む。
(なんだろうな? この感覚は? グレイスの笑顔が眩しい・・・・・・)
「コンスタンティン様、聞いていらっしゃいます? 家の手伝いや弟妹の世話等で、学園にまともに通えない子供達はまだまだいます。学びたいと思う子達の手助けが出来れば良いのにと思うのですが・・・・・・」
つい彼女の顔に見とれてぼーっとしていたのだろう。話題がどんどん変わっていくのに反応の薄いわたしに、グレイスが訝しげに首を傾げていた。
「あぁ、ごめんよ。・・・・・・読み書きのできない親達もいるから、そこもなんとかできるといいな」
グレイスは学園の中だけではなく外にも目を向けている。グレイスの願いはかつての自身の経験から生じたものだ。毒親の元で学園に通えなかった悲しい経験は、彼女にとってはマイナスではなくプラスに働いていた。
スラリと背が高く背筋を伸ばして歩く優雅な姿に、気高く清い心まで備わったレディになっていくグレイス。初めは妹のように守ってあげたい存在だったはずなのに、いつのまにか気がつけば彼女の姿を追っている自分がいる。
祖父(ウォルフェンデン侯爵)も父上も、母上やエリザベッタも皆グレイスの大ファンだ。このままいけばグレイスがわたしの妻になるのはほぼ確定だ。そのような既設のレールに沿うことに異論などあるはずもない。
しかし、これは恋とは少し違っていると思っていた。守ってあげたい、応援したい、そのような存在がグレイスで、彼女を独占したいとか彼女に恋い焦がれている、というわけでは決してない・・・・・・と思う。
グレイスとの話が終わり庭園の四阿で考え込んでいたら、エリザベッタがこちらにやって来てストンと隣に腰を下ろす。
「グレイスお姉様はますます綺麗になって、卒業したら社交界デビューも控えております。多くの殿方がグレイスお姉様を望むでしょう。お母様達はグレイスお姉様に、お兄様との結婚を無理強いはなさいません。早くグレイスお姉様に告白して婚約してしまわないと、誰かが横から攫って行きますわよ」
「まだグレイスは学生じゃないか? 卒業したらすぐに申し込むつもりではいるのだ」
「グレイスお姉様は最高の男性に溺愛されるに値する女性ですわ。お兄様はグレイスお姉様をありったけの情熱をもって愛してあげてくださいませねっ!」
ありったけの情熱ってなんだ? もしかして目の前で愛の歌を作詞作曲して歌い出すとか? 褒め言葉だらけのポエムをグレイスに捧げるとか?
(それは無理だな。そんな恥ずかしいことはできない)
グレイスは恋い焦がれてこちらの胸が痛むような恋人というより、ずっと見守って大事にしたい家族なんだ。
しかし、アーネット子爵夫妻の別荘がポールスランド伯爵邸の近くに建ち、アーネット子爵夫人がグレイスを溺愛し始める。その結果、アーネット子爵夫妻の別荘滞在期間は年々伸びていった。
それにともない、グレイスがあちらで寝泊まりする日が増えていく。もちろんアーネット子爵家の実子として迎えられているので、なにもおかしいことではなく当然のことだった。
しかし、いつも彼女の姿がある日常が変わった。心にぽっかりと穴があいた気持ちだ。会いに行こうと思えば歩いてすぐの距離なのに。
「そう言えば最近あちらにはイーサン様が連日いらっしゃっているようです。あの方は副生徒会長なので無理もありませんが、どうやらグレイスお姉様に好意を持っているようです」
サロンで寛ぐ家族の前でエリザベッタが爆弾発言をした。
「イーサン? 入学当初からグレイスと一緒のクラスだった医者の息子だろう? あいつがグレイスを好きだって言ったのかい?」
「ふふふ。なんとなくそう思っただけですわ。お兄様、後れを取ってはなりませんよ」
悪戯っぽく笑うエリザベッタに、大いに気持ちがぐらついた。わたしがこのような話しを聞いただけで動揺するはずがないのに・・・・・・イライラとした気持ちが湧き上がってくるのを抑えられない。
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