2 / 5
2 美男美女のカップル・私って頭がおかしい?
しおりを挟む
2
私は、いきなり、なにになったつもりでいるかと聞かれて、しばらく考えた。この天蓋付きベッドや、高価そうな床に敷かれた絨毯を見れば、相当なお金持ちのお部屋で・・・さっきの侍女(アイビー)が言ったことを合わせれば多分。
「えっと、・・・王女様かしら・・・私、多分、王女様だって思います。それで、貴方はどなたですか?」
その男性は私の言葉に、心底、呆れたように大きなため息をつく。私は、緊張しすぎて、手が汗ばんできた。こんな、美しい男性はアニメのなかでしか見たことがないもの。
「私は、とても残念だけれど、貴女の夫だよ。それから、私は、君のお芝居に付き合うつもりはないからね」
その綺麗な男性は、私に冷たく言い捨てると、大股で部屋を出て行った。
「ちょっと、お待ちください、ディロン様! なんですか? 王女様に向かってその口の利き方は? たかが、辺境伯の身分で!」
アイビーが、綺麗な男性を責めていた。よく、わからないけれど、彼が私の夫ならば辺境伯の身分だと貶めることは、間違っている。
「たかが、とはなんですか? そんなことを言ってはいけないわ」
私の言葉に、目を剥いたのは、ディロン様のほうだった。
「うん、確かに、おかしい! タタムが、こんなに優しいはずがない! やはり、馬などに乗るからいけない。ほら、いつもみたいに、拗ねなさい! 『どうせ、私は5歳も年増なのですから!』が、口癖だったろう?」
「えぇ? 私はまだ16歳ですよ? 私は、貴方より、5歳は年下だと思うわ」
私が、そう言うと、その場にいた侍女達とディロン様が固まった。
「まずいな! これは、重傷だな。医者は、まだか?」
その場にさらに、緊張がはしり、年配の侍女(ニキータ)までが来て、私をジロリと睨んだ。
「全く! 王女様、貴女はもうディロン・チャイナ辺境伯の妻なのですよ? いつまでも、王女様気分はおやめになってください。私達をからかってなにが楽しいのですか?」」
その、女性は私を、芋虫でも見るような目付きで見た。私って、そんなに醜い容姿だったかしら?
そういえば、私って容姿は日本の高校生のままなのかな?高校生で、奥様って変じゃない?
私は、鏡台の方に歩いていき、鏡をのぞきこんで、唖然とする。これ・・・だぁれ?
そこには、女神様がいたのだった。絶世の美女が、驚きの表情で自分の頬に手をさわり、首を傾げていた。
「うわぁーー、綺麗ぃーーそれに、確かに大人っぽいわねぇー」
私は、鏡を見て思わず感嘆の声を上げた。だって、髪も瞳も藤色の、モデルのような女性がそこにはいたから。確かに、これだと、20代前半かなぁー。大きな瞳に、ぷっくりした唇は、理想的なバランスを保っていた。
身体つきはといえば・・・ほぼパーフェクトだわ。胸はあるけどウエストは驚くほど細い・・・。
にしても、これって、本当に私の身体かなぁーー? 日本にいた頃は、小柄な幼児体型の私だったから、こんなに大人の色っぽい女性になっているのが不思議だった。
私は、ディロン様と私が映っているその鏡を見て、お似合いのカップルだなって思った。
「こんなに綺麗な私達なら、きっと産まれてくる子も、すごい美男美女ですよね」
私が、他人事のような感想を言うのを聞いてディロン様は、さらに綺麗な眉をひそめたのだった。
「タタムは頭が、おかしくなったようだ。医者が来るまで寝ていなさい!」
さっと、お姫様抱っこをされて、天蓋付きベッドに運ばれた私は、落馬して頭がおかしくなった女扱いをされた。
私は、初めてのお姫様抱っこに舞い上がって、ディロン様の綺麗な顔立ちを見つめて、そっとその頬をなでた。
ディロン様は、私を驚きの眼差しで、見つめて耳まで真っ赤になったのだった。
あらら、これって・・・
私は、いきなり、なにになったつもりでいるかと聞かれて、しばらく考えた。この天蓋付きベッドや、高価そうな床に敷かれた絨毯を見れば、相当なお金持ちのお部屋で・・・さっきの侍女(アイビー)が言ったことを合わせれば多分。
「えっと、・・・王女様かしら・・・私、多分、王女様だって思います。それで、貴方はどなたですか?」
その男性は私の言葉に、心底、呆れたように大きなため息をつく。私は、緊張しすぎて、手が汗ばんできた。こんな、美しい男性はアニメのなかでしか見たことがないもの。
「私は、とても残念だけれど、貴女の夫だよ。それから、私は、君のお芝居に付き合うつもりはないからね」
その綺麗な男性は、私に冷たく言い捨てると、大股で部屋を出て行った。
「ちょっと、お待ちください、ディロン様! なんですか? 王女様に向かってその口の利き方は? たかが、辺境伯の身分で!」
アイビーが、綺麗な男性を責めていた。よく、わからないけれど、彼が私の夫ならば辺境伯の身分だと貶めることは、間違っている。
「たかが、とはなんですか? そんなことを言ってはいけないわ」
私の言葉に、目を剥いたのは、ディロン様のほうだった。
「うん、確かに、おかしい! タタムが、こんなに優しいはずがない! やはり、馬などに乗るからいけない。ほら、いつもみたいに、拗ねなさい! 『どうせ、私は5歳も年増なのですから!』が、口癖だったろう?」
「えぇ? 私はまだ16歳ですよ? 私は、貴方より、5歳は年下だと思うわ」
私が、そう言うと、その場にいた侍女達とディロン様が固まった。
「まずいな! これは、重傷だな。医者は、まだか?」
その場にさらに、緊張がはしり、年配の侍女(ニキータ)までが来て、私をジロリと睨んだ。
「全く! 王女様、貴女はもうディロン・チャイナ辺境伯の妻なのですよ? いつまでも、王女様気分はおやめになってください。私達をからかってなにが楽しいのですか?」」
その、女性は私を、芋虫でも見るような目付きで見た。私って、そんなに醜い容姿だったかしら?
そういえば、私って容姿は日本の高校生のままなのかな?高校生で、奥様って変じゃない?
私は、鏡台の方に歩いていき、鏡をのぞきこんで、唖然とする。これ・・・だぁれ?
そこには、女神様がいたのだった。絶世の美女が、驚きの表情で自分の頬に手をさわり、首を傾げていた。
「うわぁーー、綺麗ぃーーそれに、確かに大人っぽいわねぇー」
私は、鏡を見て思わず感嘆の声を上げた。だって、髪も瞳も藤色の、モデルのような女性がそこにはいたから。確かに、これだと、20代前半かなぁー。大きな瞳に、ぷっくりした唇は、理想的なバランスを保っていた。
身体つきはといえば・・・ほぼパーフェクトだわ。胸はあるけどウエストは驚くほど細い・・・。
にしても、これって、本当に私の身体かなぁーー? 日本にいた頃は、小柄な幼児体型の私だったから、こんなに大人の色っぽい女性になっているのが不思議だった。
私は、ディロン様と私が映っているその鏡を見て、お似合いのカップルだなって思った。
「こんなに綺麗な私達なら、きっと産まれてくる子も、すごい美男美女ですよね」
私が、他人事のような感想を言うのを聞いてディロン様は、さらに綺麗な眉をひそめたのだった。
「タタムは頭が、おかしくなったようだ。医者が来るまで寝ていなさい!」
さっと、お姫様抱っこをされて、天蓋付きベッドに運ばれた私は、落馬して頭がおかしくなった女扱いをされた。
私は、初めてのお姫様抱っこに舞い上がって、ディロン様の綺麗な顔立ちを見つめて、そっとその頬をなでた。
ディロン様は、私を驚きの眼差しで、見つめて耳まで真っ赤になったのだった。
あらら、これって・・・
17
あなたにおすすめの小説
【1話完結】あなたの恋人は毎夜わたしのベッドで寝てますよ。
ariya
ファンタジー
ソフィア・ラテットは、婚約者アレックスから疎まれていた。
彼の傍らには、いつも愛らしい恋人リリアンヌ。
婚約者の立場として注意しても、アレックスは聞く耳を持たない。
そして迎えた学園卒業パーティー。
ソフィアは公衆の面前で婚約破棄を言い渡される。
ガッツポーズを決めるリリアンヌ。
そのままアレックスに飛び込むかと思いきや――
彼女が抱きついた先は、ソフィアだった。
みんながみんな「あの子の方がお似合いだ」というので、婚約の白紙化を提案してみようと思います
下菊みこと
恋愛
ちょっとどころかだいぶ天然の入ったお嬢さんが、なんとか頑張って婚約の白紙化を狙った結果のお話。
御都合主義のハッピーエンドです。
元鞘に戻ります。
ざまぁはうるさい外野に添えるだけ。
小説家になろう様でも投稿しています。
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
不治の病の私とは離縁すると不倫真っ最中の夫が言ってきました。慰謝料、きっちりいただきますね?
カッパ
恋愛
不治の病が発覚した途端、夫であるラシュー侯爵が離縁を告げてきました。
元々冷え切っていた夫婦関係です、異存はありません。
ですが私はあなたの不貞を知っておりますので、ちゃあんと慰謝料はきっちり支払っていただきますね?
それから・・・わたしの私物も勿論持っていきますから。
【完】お望み通り婚約解消してあげたわ
さち姫
恋愛
婚約者から婚約解消を求められた。
愛する女性と出会ったから、だと言う。
そう、それなら喜んで婚約解消してあげるわ。
ゆるゆる設定です。3話完結で書き終わっています。
番を辞めますさようなら
京佳
恋愛
番である婚約者に冷遇され続けた私は彼の裏切りを目撃した。心が壊れた私は彼の番で居続ける事を放棄した。私ではなく別の人と幸せになって下さい。さようなら…
愛されなかった番。後悔ざまぁ。すれ違いエンド。ゆるゆる設定。
※沢山のお気に入り&いいねをありがとうございます。感謝感謝♡
ただずっと側にいてほしかった
アズやっこ
恋愛
ただ貴方にずっと側にいてほしかった…。
伯爵令息の彼と婚約し婚姻した。
騎士だった彼は隣国へ戦に行った。戦が終わっても帰ってこない彼。誰も消息は知らないと言う。
彼の部隊は敵に囲まれ部下の騎士達を逃がす為に囮になったと言われた。
隣国の騎士に捕まり捕虜になったのか、それとも…。
怪我をしたから、記憶を無くしたから戻って来れない、それでも良い。
貴方が生きていてくれれば。
❈ 作者独自の世界観です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる