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本編
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これを機会にと、父は僕に侍従を付けてくれた。
名前はシリル・ペリドット。代々サファイア公爵家に仕える執事の次男だった。
歳は21歳で、学園卒業後は別邸に住んでいる祖父母に仕えていた。
長男も長兄の侍従をしており、後々の公爵家の執事になるようにと、祖父母に仕えながらも、色々と学んでいたらしい。でも、そんな優秀な人が僕なんかの侍従で本当にいいのかな?
「シリルは僕でいいの?エド兄様の方が仕えがいがあるんじゃない?」
「そんなことはございません。リアム様に仕えられることができ、光栄にございます。」
「……シリルがいいって言うなら、僕はいいけど。」
シリルは淡々とした話し方で、感情が全く読めなかったから、少ししょぼんと気持ちが萎む。だって本当は嫌かもしれない。目が見えないから、僕の侍従になったら大変だと思う。
父はそんな僕の様子に頭を撫でながら、
「シリルは、無口無表情が常だけど、本当にリアムの侍従になりたがって、侍従選抜戦で頑張って優勝したんだよ。」
「だ、旦那様!」
シリルは恥ずかしいことを言われたみたいで、声が少し上擦っていた。それより、
「侍従選抜戦?」
「リアムの侍従になりたいって使用人が多くてね。選抜戦をしたんだけど、あれは壮絶な試験の数々だった。ルーフェスもエドワードも『リアムの為にこれくらいなら出来て当たり前』と言って、厳しい試験を受験者に課したんだ。」
「兄様達が、僕のために?」
「そう、2人がその中で認めたのがシリルで、本当にリアムの侍従になりたがっているシリルの気持ちは汲んで欲しいな。」
「わかりました。シリルは声に感情が出にくいので、きちんと自分の気持ちを言って欲しいです。物事の良いこと、悪いことが僕はわからないことが多いので、きちんと教えて欲しいです。」
「シリル、主のお願いだ。ちゃんと言葉にして伝えなさい。」
「はい、かしこまりました。リアム様、口下手な私ですが、よろしくお願い致します。」
と、柔らかい声音で言ってくれた。やっとシリルの本当の気持ちが伝わってきた。
しかし、選抜戦って。僕の侍従なのに、僕抜きで楽しいことをしていた兄達には、後で文句を言っておこうと思う。なんで僕も呼んでくれなかったの?!
帝国の皇都は、『杜の都』と言われるほど、花や木に溢れている。
街路樹が並び立ち、舗道には花壇があり、色とりどりの花が植えられていると、祖母が教えてくれた。
道も綺麗な石畳で舗装されて、皇都に入ってから馬車の酷い揺れがおさまった。
開いている窓から、花の香りがふんわりと鼻をくすぐる。
馬車移動で疲れていた僕には、とても癒された。
馬車はこのまま皇宮へと向かわれた。
年に一回馬車に乗るか乗らないかくらいの僕は、いきなり1ヶ月近い馬車の旅はキツかった。
とにかく腰とお尻が痛かった。座りっぱなしって体に良くないと実感した。しかも踏ん張っていないと、座席から投げ出されそうになる。思わぬところで足腰を鍛えることになり、筋肉痛と戦うことになった。
馬車から降りるとプルプルと動けない僕を、祖父か祖母、もしくはシリルが抱っこをして移動をする。
もう10歳なのですけど!
でも僕は10歳の子に見えないくらい小さいらしい。好き嫌いなく食べているんだけど、運動が足りないのか、一見、学園入学前の子に見られがちだった。流行り病から、病気らしい病気にはかかっていないが、動かなくなった分だけ食べれなくなったから、同年代の子より食は細いらしい。
『お祖父様、お祖母様、大変です。あまりの痛さにお尻が更に割れそうです!』
と、馬車の旅の3日目辺りに祖父母にそう訴えれば、大笑いされ、クッションを追加してもらった。
お尻の肉が薄いから、ダイレクトに振動が響いて、本当に痛いんだよ。
座席にもっとクッション性を持たせるためにスプリング入りにしてもらうか、馬車の車輪の軸部分にサスペンションを入れるとか、誰か考えてくれないかなぁ。
絵に描けないから、スプリングの説明の仕方がわからないし。
自動車の解体図を絵の勉強で見たから、サスペンションの役割を覚えているだけで、どう取り付けていいのかわからないし。まず、車の免許を取ってなかったから、本当に詳しいことはわからない。
…お尻の痛さで、前世にそんなものがあったなと思い出した。痛みが伴わないと前世を思い出さない仕様なのかな?それはそれで、物凄くイヤなんだけど。ラノベのチート主人公が普通に羨ましすぎるよ。
約1ヶ月に渡る過酷な旅(リアムの感想)の目的地、帝国の皇都に無事に着いた。
皇都の入り口の門から約1時間ほどで皇宮の門に到着する。
「リアム、探査魔法は使えないからな。」
と、祖父は僕の足首に魔力封鎖のアンクレットを取り付ける。
多分父から預かったものだろう。
万が一、迷子になって探査魔法を使っても、捕まってしまうのだから仕方がないことだ。
『万が一なんてことはないよ』と笑い飛ばしたら、『万が二があるかもしれない!』と、みんなに真剣に言われたら、大人しく従うしかなかった。
言葉の使い方がおかしいというツッコミもできなかった。
その代わりに、アンクレットにはもう一つの機能を付けた。位置情報、所謂GPSだ。祖父のブレスレットと連動して、一定の距離が離れた場合だけ位置を教えてくれるらしい。どうやって位置がわかるのか聞いてみたけど、詳しくは教えてくれなかった。実際に迷子になったらわかるって言うから、迷子になってやると意気込む。
顔に出ていたのか、迷子計画はすぐにバレてしまった。
まぁ、シリルが僕の傍を絶対に離れないから、迷子になる確率は非常に低いだろうけど。
祖父に抱かれて、前皇帝陛下が休まれている宮へと案内をされる。
馬車から降りて大分歩いている。祖父の息は、少し上がってきている。
「お祖父様、疲れませんか?僕歩きますよ?」
「あら、じゃあ私が抱っこするわ。」
と、祖父は『頼む』と抱っこをしてくれる人が祖母に代わった。
「お祖母様、僕歩きますよ?」
「あら、大丈夫よ。私だって鍛えているもの。」
と、祖母は言う。祖父もがっしりしているが、祖母も見た目以上に筋肉は付いている。
祖母は『この顔で筋肉隆々は似合わないから、必要以上には付けないようにしているの。』と言っていた。
たしかにたおやかなイメージの祖母は、脱いだらすごいんですってことは、家族しか知らないことだし。
長兄は未だに祖母に腕相撲で勝てたことがないって言っていたし。
それに僕も筋肉をつけたいです。歩かせて欲しいです。
祖母に抱かれてまた少し歩いたら、無事に到着したみたいだ。
皇宮の人が、中にいる人に来客の知らせを告げて、扉が開きそのまま部屋に入っていく。
室内の内容はわからないけど、とても落ち着くにおいがする。
「来たか。」
と、初めての声を聴く。高くもなく、かといって低すぎずで、耳に残る声だった。
「ええ、兄上、お久しぶりです。」
「ああ。久しいのう。其方も元気だったか?」
「はい、おかげさまで。」
祖母が、兄上というこの方が前皇帝陛下のようだ。
「ところでお前が抱いているのは、もしや2人目か?」
「御冗談を。孫です。息子の末っ子になります。リアム、ご挨拶を。」
祖母は僕を降ろして、前皇帝陛下の前に立たせてくれる。
「サファイア公爵が三男リアムと申します。」
緊張しながらもボウ・アンド・スクレープをした。完璧とまではいかなくても、宿屋で何回も祖母に見てもらって、練習をしたかいはあると思う。
「そうか、リアムか。私はアムールの兄のレザムだ。近う寄れ。もうあまり目が見えなくて、顔がよくわからないのだ。」
「アムール?」
「リアムは祖母の名前を知らないのか?」
と、祖父が呆れた声で言う。
「お祖父さまは、いつも『アル』って呼んでいらっしゃるから、お祖母様は『アル』だと思っていました。」
と伝えたら、前皇帝陛下と祖母の笑い声が聞こえた。祖父は苦虫を潰した顔をしているだろう。祖父が祖母をいつも愛称呼びをするから、それで覚えたんだから、祖父が悪いよね。
祖母に脇を抱えられて、陛下が横になっている寝台に座らされた。
「リアムも目が見えていないので、是非、お顔を触らせてやってください。」
と祖母が言う。前皇帝陛下の顔を触っていいの?!不敬にならない?!
大きなしわしわの手が僕の手を取り、温かい肌を触らせる。場所からいって頬のようだ。
僕は頬をすりすりすると、口近くでチクチクしたものに当たった。
「おひげ?」
「ああ、髭だ。」
今度は髭をすりすり。髭は顎髭だった。
「あっ、顎の角度がお祖母様と一緒だ。」
「そうか、私は父似で、アムールは母似で、似ていると言われたことはなかった。」
「顎の形は一緒です。シュッとしていて、カッコイイです。お祖父様はちょっと太いけど、力強い顎なんです。」
「………確かにな。」
その間は、祖父の顎を確認していたのだろうか?それとも思い出していたのだろうか?僕にはわからなかった。
ただ、前皇帝陛下の言葉の後にみんなが笑いだした。なんでだろう?
祖父の豪快にお肉を食べる姿は、昔は憧れていたんだよ。
硬いお肉を噛むのは、本当に大変なんだから。
名前はシリル・ペリドット。代々サファイア公爵家に仕える執事の次男だった。
歳は21歳で、学園卒業後は別邸に住んでいる祖父母に仕えていた。
長男も長兄の侍従をしており、後々の公爵家の執事になるようにと、祖父母に仕えながらも、色々と学んでいたらしい。でも、そんな優秀な人が僕なんかの侍従で本当にいいのかな?
「シリルは僕でいいの?エド兄様の方が仕えがいがあるんじゃない?」
「そんなことはございません。リアム様に仕えられることができ、光栄にございます。」
「……シリルがいいって言うなら、僕はいいけど。」
シリルは淡々とした話し方で、感情が全く読めなかったから、少ししょぼんと気持ちが萎む。だって本当は嫌かもしれない。目が見えないから、僕の侍従になったら大変だと思う。
父はそんな僕の様子に頭を撫でながら、
「シリルは、無口無表情が常だけど、本当にリアムの侍従になりたがって、侍従選抜戦で頑張って優勝したんだよ。」
「だ、旦那様!」
シリルは恥ずかしいことを言われたみたいで、声が少し上擦っていた。それより、
「侍従選抜戦?」
「リアムの侍従になりたいって使用人が多くてね。選抜戦をしたんだけど、あれは壮絶な試験の数々だった。ルーフェスもエドワードも『リアムの為にこれくらいなら出来て当たり前』と言って、厳しい試験を受験者に課したんだ。」
「兄様達が、僕のために?」
「そう、2人がその中で認めたのがシリルで、本当にリアムの侍従になりたがっているシリルの気持ちは汲んで欲しいな。」
「わかりました。シリルは声に感情が出にくいので、きちんと自分の気持ちを言って欲しいです。物事の良いこと、悪いことが僕はわからないことが多いので、きちんと教えて欲しいです。」
「シリル、主のお願いだ。ちゃんと言葉にして伝えなさい。」
「はい、かしこまりました。リアム様、口下手な私ですが、よろしくお願い致します。」
と、柔らかい声音で言ってくれた。やっとシリルの本当の気持ちが伝わってきた。
しかし、選抜戦って。僕の侍従なのに、僕抜きで楽しいことをしていた兄達には、後で文句を言っておこうと思う。なんで僕も呼んでくれなかったの?!
帝国の皇都は、『杜の都』と言われるほど、花や木に溢れている。
街路樹が並び立ち、舗道には花壇があり、色とりどりの花が植えられていると、祖母が教えてくれた。
道も綺麗な石畳で舗装されて、皇都に入ってから馬車の酷い揺れがおさまった。
開いている窓から、花の香りがふんわりと鼻をくすぐる。
馬車移動で疲れていた僕には、とても癒された。
馬車はこのまま皇宮へと向かわれた。
年に一回馬車に乗るか乗らないかくらいの僕は、いきなり1ヶ月近い馬車の旅はキツかった。
とにかく腰とお尻が痛かった。座りっぱなしって体に良くないと実感した。しかも踏ん張っていないと、座席から投げ出されそうになる。思わぬところで足腰を鍛えることになり、筋肉痛と戦うことになった。
馬車から降りるとプルプルと動けない僕を、祖父か祖母、もしくはシリルが抱っこをして移動をする。
もう10歳なのですけど!
でも僕は10歳の子に見えないくらい小さいらしい。好き嫌いなく食べているんだけど、運動が足りないのか、一見、学園入学前の子に見られがちだった。流行り病から、病気らしい病気にはかかっていないが、動かなくなった分だけ食べれなくなったから、同年代の子より食は細いらしい。
『お祖父様、お祖母様、大変です。あまりの痛さにお尻が更に割れそうです!』
と、馬車の旅の3日目辺りに祖父母にそう訴えれば、大笑いされ、クッションを追加してもらった。
お尻の肉が薄いから、ダイレクトに振動が響いて、本当に痛いんだよ。
座席にもっとクッション性を持たせるためにスプリング入りにしてもらうか、馬車の車輪の軸部分にサスペンションを入れるとか、誰か考えてくれないかなぁ。
絵に描けないから、スプリングの説明の仕方がわからないし。
自動車の解体図を絵の勉強で見たから、サスペンションの役割を覚えているだけで、どう取り付けていいのかわからないし。まず、車の免許を取ってなかったから、本当に詳しいことはわからない。
…お尻の痛さで、前世にそんなものがあったなと思い出した。痛みが伴わないと前世を思い出さない仕様なのかな?それはそれで、物凄くイヤなんだけど。ラノベのチート主人公が普通に羨ましすぎるよ。
約1ヶ月に渡る過酷な旅(リアムの感想)の目的地、帝国の皇都に無事に着いた。
皇都の入り口の門から約1時間ほどで皇宮の門に到着する。
「リアム、探査魔法は使えないからな。」
と、祖父は僕の足首に魔力封鎖のアンクレットを取り付ける。
多分父から預かったものだろう。
万が一、迷子になって探査魔法を使っても、捕まってしまうのだから仕方がないことだ。
『万が一なんてことはないよ』と笑い飛ばしたら、『万が二があるかもしれない!』と、みんなに真剣に言われたら、大人しく従うしかなかった。
言葉の使い方がおかしいというツッコミもできなかった。
その代わりに、アンクレットにはもう一つの機能を付けた。位置情報、所謂GPSだ。祖父のブレスレットと連動して、一定の距離が離れた場合だけ位置を教えてくれるらしい。どうやって位置がわかるのか聞いてみたけど、詳しくは教えてくれなかった。実際に迷子になったらわかるって言うから、迷子になってやると意気込む。
顔に出ていたのか、迷子計画はすぐにバレてしまった。
まぁ、シリルが僕の傍を絶対に離れないから、迷子になる確率は非常に低いだろうけど。
祖父に抱かれて、前皇帝陛下が休まれている宮へと案内をされる。
馬車から降りて大分歩いている。祖父の息は、少し上がってきている。
「お祖父様、疲れませんか?僕歩きますよ?」
「あら、じゃあ私が抱っこするわ。」
と、祖父は『頼む』と抱っこをしてくれる人が祖母に代わった。
「お祖母様、僕歩きますよ?」
「あら、大丈夫よ。私だって鍛えているもの。」
と、祖母は言う。祖父もがっしりしているが、祖母も見た目以上に筋肉は付いている。
祖母は『この顔で筋肉隆々は似合わないから、必要以上には付けないようにしているの。』と言っていた。
たしかにたおやかなイメージの祖母は、脱いだらすごいんですってことは、家族しか知らないことだし。
長兄は未だに祖母に腕相撲で勝てたことがないって言っていたし。
それに僕も筋肉をつけたいです。歩かせて欲しいです。
祖母に抱かれてまた少し歩いたら、無事に到着したみたいだ。
皇宮の人が、中にいる人に来客の知らせを告げて、扉が開きそのまま部屋に入っていく。
室内の内容はわからないけど、とても落ち着くにおいがする。
「来たか。」
と、初めての声を聴く。高くもなく、かといって低すぎずで、耳に残る声だった。
「ええ、兄上、お久しぶりです。」
「ああ。久しいのう。其方も元気だったか?」
「はい、おかげさまで。」
祖母が、兄上というこの方が前皇帝陛下のようだ。
「ところでお前が抱いているのは、もしや2人目か?」
「御冗談を。孫です。息子の末っ子になります。リアム、ご挨拶を。」
祖母は僕を降ろして、前皇帝陛下の前に立たせてくれる。
「サファイア公爵が三男リアムと申します。」
緊張しながらもボウ・アンド・スクレープをした。完璧とまではいかなくても、宿屋で何回も祖母に見てもらって、練習をしたかいはあると思う。
「そうか、リアムか。私はアムールの兄のレザムだ。近う寄れ。もうあまり目が見えなくて、顔がよくわからないのだ。」
「アムール?」
「リアムは祖母の名前を知らないのか?」
と、祖父が呆れた声で言う。
「お祖父さまは、いつも『アル』って呼んでいらっしゃるから、お祖母様は『アル』だと思っていました。」
と伝えたら、前皇帝陛下と祖母の笑い声が聞こえた。祖父は苦虫を潰した顔をしているだろう。祖父が祖母をいつも愛称呼びをするから、それで覚えたんだから、祖父が悪いよね。
祖母に脇を抱えられて、陛下が横になっている寝台に座らされた。
「リアムも目が見えていないので、是非、お顔を触らせてやってください。」
と祖母が言う。前皇帝陛下の顔を触っていいの?!不敬にならない?!
大きなしわしわの手が僕の手を取り、温かい肌を触らせる。場所からいって頬のようだ。
僕は頬をすりすりすると、口近くでチクチクしたものに当たった。
「おひげ?」
「ああ、髭だ。」
今度は髭をすりすり。髭は顎髭だった。
「あっ、顎の角度がお祖母様と一緒だ。」
「そうか、私は父似で、アムールは母似で、似ていると言われたことはなかった。」
「顎の形は一緒です。シュッとしていて、カッコイイです。お祖父様はちょっと太いけど、力強い顎なんです。」
「………確かにな。」
その間は、祖父の顎を確認していたのだろうか?それとも思い出していたのだろうか?僕にはわからなかった。
ただ、前皇帝陛下の言葉の後にみんなが笑いだした。なんでだろう?
祖父の豪快にお肉を食べる姿は、昔は憧れていたんだよ。
硬いお肉を噛むのは、本当に大変なんだから。
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