ただ、好きなことをしたいだけ

ゆい

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おばちゃん異世界に来ました!

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朝食は、パンと焼いたウインナーとスープ。この世界にパンはありました!スープは昨日の残りに少し具材を足しているようだった。昨日よりもしっかりした味付けで美味しかった。ウインナーは皮がパリっとして、中はジューシー。前の世界と同じ。パンは…固かった。手で千切るのに、力がいる。

「ふぬぅっ。」

千切る度に漏れ出る声で、2人に笑われる。

「アオイ、代わりに千切ろうか?」

笑いながら言うロイさん。

「ナイフで切りましょうか?」

笑いを噛み締めながら言うダンさん。

完全なる子供扱いだ。

「頑張って千切るので大丈夫です。」

意地になる私。こんなに筋力なかったのかな?それとも、この世界のパンが固すぎるのか?噛んでも噛んでも、いつまでも口の中で存在する。食べるにも一苦労だ。サクサクのクロワッサン、ふわふわの食パンはもう食べられないのかなぁ。

「パンはスープに浸せば、少しは柔らかくなりますよ。」

と、ダンさんが教えてくれたので、早速試してみる。スープに入れて、浸してスプーンで掬って口に運ぶ。これ、オニオンスープグラタンみたいだ。蕩けたチーズが欲しい。千切ってスープにいれていく。

「アオイは昨日より食欲があるな。」

「…そうですね。」

スープの味が薄くて、なんて言えない。

「ロイ様の料理が口に合わなかったんではないですか?」

「んぐふっっ。」

ダンさんの的確な指摘に吹きそうになる。

「……。」
「……合わなかったようですよ。」

「……ごめんなさい。」

「俺のほうこそ、マズイ料理を出して悪かった。」

マズかった訳ではないけど。この世界の料理は、昨日みたいなのが基準でないらしい。少し気まずい空気になる。



「食べたら、出立するぞ。」
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