ただ、好きなことをしたいだけ

ゆい

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おばちゃん学園に通っちゃいます!【1年生】

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翌日から授業が始まりました。高校を卒業してからは、机を並べて授業をうけるなんていうことはなかったので、とても新鮮でした。

わからない言い回しや初めて聞く単語には、チェックをいれて、休み時間にコンラッド殿下やモリー様に聞きまくっています。この世界、鉛筆や蛍光ペンなんてなく、万年筆や羽ペンを使います。付箋もないので教科書のページの端っこを折って印をつけています。不便極まりないです。

私は、まだクラスに馴染めず、女子生徒からは遠巻きにされています。朝の挨拶をしても、返してくださいますが、そそくさと逃げられてしまいます。平凡顔なのに、殿下に纏わりつく厚かましい女扱いなのでしょうか?

昼食は、生徒専用のカフェテリアで取りますが、王族専用室があり、ジークハルト王太子殿下、コンラッド殿下、ジークハルト王太子殿下の婚約者 エリザベス=ガーウェイン様、私が主なメンバーです。補佐候補の従者の方たちは、別室にていただくそうです。この部屋に誰かを招く場合は、前日までに連絡を入れなければいけないらしいです。

私はそんなところで食べれないと辞退をしたのだが、「「叔父上に殺される!」」と、殿下2人に懇願されたので、渋々了承した。殿下達がロイ義兄様に殺されたら、大変ですから。

エリザベス=ガーウェイン様は、家の都合で1週間ほどお休みなので、3人の昼食会となった。

給仕係が待機していたが、給仕が終わるとすぐ退室してくれて、3人だけとなる。

「王族は、他の貴族の模範となる行動をとらなくてはいけないが、休まる時間がないから、昼食だけは学園側も気を使ってくれて楽にできるんだよ。」

と、教えてくれた。

「私、本当にお二人と昼食を食べていいんでしょうか?」

心配事を口にする。コンラッド殿下は、

「今更何を言っているだか。俺たちが叔父上に殺されてもいいのか?」

ちなみにコンラッド殿下は、私相手にはすぐに口調が崩れてしまいます。

「それはダメですけど、女子生徒のやっかみとかで私が先に死ぬ場合がありそうですよ?」

「「なにそれ?」」

「前の世界では、『異世界に行く』という物語がいっぱいあったんですが、その中でも女性向け恋愛ものがありまして、主人公に当たる女の子が、王子様や騎士様に異世界に来てすぐに助けてもらうんですが、治癒魔法や聖魔法が使える主人公に王子様や騎士様は、だんだんと傾倒していき、王子様や騎士様の婚約者がそれに怒り、ヒロインをいじめるんです。大抵、教科書を破く、噴水に落とす、階段から突き落とすが定番のいじめの行為です。それに怒った王子様や騎士様が、婚約破棄を言い渡して、ヒロインと結ばれるという異世界あるあるのお話です。」

「…婚約破棄。」
「…異世界あるある。」

「で、この場合、私の立ち位置的にはヒロインですが、階段から突き落とされたら、小さい私は確実に死にますよ?!だから、そんなことにならないように、お二人と距離を取った方がよろしいかと思いまして。」

「そんな面白い物語があるんだね?では、私は婚約破棄されないようにエリーを大事にしよう。」
「大丈夫だ!教科書を破かれた時点で、犯人は叔父上から鉄槌が下されるから!」


なんか、思っていたのと違う!!



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