ただ、好きなことをしたいだけ

ゆい

文字の大きさ
50 / 161
おばちゃん学園に通っちゃいます!【1年生】

6

しおりを挟む
入学式からの授業は座学だけだった。5日間授業、2日間休みで、前の世界と変わらない。ただ、体育がない。体が鈍る。

と、いうことでコンラッド殿下に走れる場所がないか聞いたら、騎士科の練武場の周辺が、体力作りの為、走れる仕様になっているらしい。

休日1日目は、ちょっと走り込もう。マリアさんにお願いして、騎士科の運動着と靴を用意してもらった。髪は邪魔にならないように、ポニーテールにした。

着替えて寮から出ると、コンラッド殿下とマクスウェル様が運動着姿でいた。
殿下とマクスウェル様は、来年は騎士科に入る予定だから、休日の鍛練は欠かせないらしい。

練武場に着き、場所を教えてもらった。軽く柔軟運動をする。柔軟運動をしていると、マクスウェル様に声をかけられる。

「アオイ様はなにをしているんですか?」

「柔軟運動です。激しい動きをする前に、軽く体をほぐして、関節を柔らかくします。怪我などの軽減に繋がるのです。」

「どのようにするのですか?」

「末端の関節からやります。一緒にしてみましょう。まず足首を回します。10回回したら、反対方向に10回。反対の足も同じようにします。」

と、殿下と3人で一緒に柔軟運動をした。

「走る前に体が温まっていいですね。」

「すぐに走るよりは、体にも負担は少なくなるはずです。」

練武場周辺約1.5kmくらいを1周走る。2人に難なく付いて走る。

「アオイ様は付いてこられるんですね?」

「前は、長距離の選手だったんです。大体この周辺の10倍くらいの距離を、速さを競って走る競技の選手だったんです。」

中学、高校と陸上部で長距離の選手だった。大会で優勝とかは、したことがなかったけど。子供ができるまでは毎朝走っていた。

「久しぶりに走ってみましたが、結構走れそうですね。マクスウェル様、競争してみますか?」

「やりましょう。」

「俺もやるぞ!」

と、3人で競争することにした。勝負は3周。

何周か走って休んでいる生徒に、スタートの合図をお願いした。

「用意、スタート!」

久しぶりに本気で走る。風を切る瞬間、瞬間が気持ちいい。

1周目は、ほぼ横並びだった。2週目途中から、殿下のスピードが落ち、3周目は接戦だった。同時のゴールであった。

「はぁ、はぁ、勝てると思ったのにぃ。」

「はぁ、体格差では負けられませんよ、はぁ。」

「はぁ、はぁ、はぁ、2人速すぎだろ。」

この競争を見ていた騎士科の先輩達には、『小さいのに速かったな。』『次は勝てよ』と温かい言葉をいただいた。

2人は、それから練武場で鍛練をすると言って、私はもう少し走り込んでから、寮に戻ると別れた。

ゆっくりめのペースで走る。5周を廻ったところで、1周歩いて、練習を終わりにした。

久しぶりに汗をかいて気持ちがいい。明日も走ろうと思った。




しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

【完結】妻の日記を読んでしまった結果

たちばな立花
恋愛
政略結婚で美しい妻を貰って一年。二人の距離は縮まらない。 そんなとき、アレクトは妻の日記を読んでしまう。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話

よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。 「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。

みんながみんな「あの子の方がお似合いだ」というので、婚約の白紙化を提案してみようと思います

下菊みこと
恋愛
ちょっとどころかだいぶ天然の入ったお嬢さんが、なんとか頑張って婚約の白紙化を狙った結果のお話。 御都合主義のハッピーエンドです。 元鞘に戻ります。 ざまぁはうるさい外野に添えるだけ。 小説家になろう様でも投稿しています。

女騎士と文官男子は婚約して10年の月日が流れた

宮野 楓
恋愛
幼馴染のエリック・リウェンとの婚約が家同士に整えられて早10年。 リサは25の誕生日である日に誕生日プレゼントも届かず、婚約に終わりを告げる事決める。 だがエリックはリサの事を……

【完結】僻地の修道院に入りたいので、断罪の場にしれーっと混ざってみました。

櫻野くるみ
恋愛
王太子による独裁で、貴族が息を潜めながら生きているある日。 夜会で王太子が勝手な言いがかりだけで3人の令嬢達に断罪を始めた。 ひっそりと空気になっていたテレサだったが、ふと気付く。 あれ?これって修道院に入れるチャンスなんじゃ? 子爵令嬢のテレサは、神父をしている初恋の相手の元へ行ける絶好の機会だととっさに考え、しれーっと断罪の列に加わり叫んだ。 「わたくしが代表して修道院へ参ります!」 野次馬から急に現れたテレサに、その場の全員が思った。 この娘、誰!? 王太子による恐怖政治の中、地味に生きてきた子爵令嬢のテレサが、初恋の元伯爵令息に会いたい一心で断罪劇に飛び込むお話。 主人公は猫を被っているだけでお転婆です。 完結しました。 小説家になろう様にも投稿しています。

夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。

Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。 そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。 そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。 これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。 (1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)

処理中です...