ただ、好きなことをしたいだけ

ゆい

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おばちゃん学園に通っちゃいます!【1年生】

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最近の昼休みは、昼食を終えるとすぐにクラスに戻る。いつもなら、授業が始まる前まで、4人でおしゃべりをしていたが、リバーシをする為に戻るようになった。コンラッド殿下が急かすせいもあるが。

試作品でコンラッド殿下とモリー様がするのをみて、クラスのみんなは興味を持ち、順番に遊んだみた。チェスをやらない女子生徒もただひっくり返すだけならできそうとも言っていた。

私は、遊んだ人の感想をレポートにまとめて、商会に渡した。概ね好評なこともあり、商会からは、販売台数を増やすと回答がきて、更に貴族用試作品も届けてくれた。

クラスに2台しかないので、本当に取り合いだ。



「アオイ様のおかげで、私達、穏やかにクラスで過ごせております。」

と、平民の女子生徒、ジェシカさんに言われた。他クラスでは、平民は貴族の言うことは絶対!と、雑用を押し付けられるのは、当たり前らしい。嫌がらせもあったりするそうで。

「コンラッド殿下がそういうのがお嫌いだから、このクラスのみんなはしないのではないでしょうか?」

「そればかりではないです。こうやってリバーシをしている時は、貴族・平民は関係なく遊んでおります。」

確かに片方の台で対戦しているのは、平民の男子生徒と伯爵令息であった。

「他クラスの子や先輩達にこの話をすると驚かれました。」

「そうなんですね。…私の国に『因果応報』という言葉があります。良い行い、悪い行いは、自分に返ってくるという教訓です。平民だからとバカにした方はそのうち、バカにされると思います。そう思えば、少し気が晴れるでしょう?」

「そんな教訓があるんですね。私、このクラスに入れて本当に良かったです。」

「はい、私もです。」

私達は、微笑み合った。



「アオイ様は色んなことを知っていらっしゃいますね。」

授業が終わり、寮に戻る。今日はコンラッド殿下とモリー様は生徒会があり、そちらに行っていて、マクスウェル様が護衛として送ってくれる。今日は、ミリアンナ様とオリヴィア様は、親類のお茶会に出席の為、午後から不在だった。

「ジェシカさんとの話を聞いてらしたんですか?」

「すみません。殿下のお名前が出ていらしたので。」

「聞かれて困る内容ではなかったので、謝らないでください。」

「ありがとうございます。」

「私の国には、先人達の言葉が多く残されています。先人達の経験からできた言葉だから、後世を生きる教訓になります。それをまとめた本がありましたので、熟読しました。読書が好きなので。」

「そんな本があるんですね。素晴らしいです。」

「はい。この国でも、そんな本ができればいいです。多分街ごとに教訓があるかもしれませんし。」

「そうですね。家ごとに家訓もありますし。」

「家訓も入れれば、1冊は作れそうですね。」


胸に残る言葉は後世に残してもらいたいものだ。





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