ただ、好きなことをしたいだけ

ゆい

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おばちゃん学園に通っちゃいます!【1年生】

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他にも、転移者の話があったが、今の地球より文明が進んでいる世界はなかった。私もネコ型ロボットのアニメでしか、未来の世界というものを知らないけど。反対に、文明が進んでいるから、落とし穴を回避できたのかな?

そして、神様の言葉通り、みんな落とし穴に落ちたら異世界だった、ということだ。運が良かったのか、悪かったのかわからないが、書き残されたものを読む限りは、その後の人生は悪くはなかったようだ。


私も日記のようなものを残した方がいいんだろうか?と悩む。なんせ、三日坊主だからだ。小学生の絵日記なんて初日のみしか書いてなくて、8/31は、いつも夜中まで日記に追われていた。宿題はしても、日記だけはつけなかった。今更『なんで書かなかったんだろう?』と思う。



転移者は、故郷に帰りたかったんだろうか?

『天の原 ふりさけ見れば 春日なる  三笠の山に  でし月かも』

故郷に帰りたかったけど、帰れなくて、詠んだ詩。百人一首の一つだ。最初の頃は帰りたいと願っていたが、今はもうその気持ちがない。中々にして薄情だと、苦笑してしまう。


ごちゃごちゃ考え出したら、止まらない。机に伏せて考え込んでしまう。
多分、教会に行き、神様に子供たちのその後のことを聞きに行けば、教えてくれるのだろう。私は、多分怖いんだろう。私がいなくても、平穏な日常を過ごす様子を聞くのが怖い。旦那が再婚しようが、野垂れ死んでいようが、知ったことではない。ただ、幸せに過ごしていると聞くことが嫌なんだと思う。

醜い感情だ。驕った考えだ。

『私がいなければ世界が回らない』なんてことはない。世界は、いなければいないで歯車はまた噛み合うようにできている。

負の感情に飲まれそうになる。 今はダメだ。

身体を起こして、深呼吸をする。吐いて、吸って、吐いて、吸って。3秒・7秒と時間をかけて繰り返し深呼吸をしていけば、気持ちも落ち着いてくる。

落ち着いたところで、本を戻して、部屋に戻ろうとした。いつまでも一人でいるとネガティブ思考が発動してしまう。席を立ったところで、後ろから抱きしめられて、抱えられる。

「ただいま、アオイ。」

「…ロイ、義兄様?」

突然のことで、言葉が出なかった。

「アオイが心配で心配で迎えに来たよ。」

「ありがとうございます?」

「ただ、約束を守ってくれないのは良くないよね?」

「約束?」

「そう、約束。ちょっと話し合おうか?」

と、縦抱きに抱えられたまま、ロイ義兄様の執務室に連れて行かれた。

本は、ダンさんが戻してくれたらしい。


『約束』は守っていますよぉ!……多分。

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