107 / 161
おばちゃん学園に通っちゃいます!【1年生】
57
しおりを挟む
途中から視点がロイに変わります。
目が覚めたら、知らない天井だった。寮でも、屋敷でも、お城でも、見たことない天井だった。
ベッドで寝ていた。隣から寝息が聞こえてきたので見たら、ロイさんが寝ていた。
学園に迎えにきたのが夢ではなかったようだ。
多分、仕事を急いで片付けて来てくれたんだろう。
お疲れ様とありがとうを込めて、おでこにキスをする。
「…アオイ?」
おでこのキスで起きたようだ。
「ロイさん、ありがとう。」
「遅くなって、すまない。」
「っ、遅くないよ、来てくれただけでも、嬉しい。」
布団の中で、もぞもぞ動いて、ロイさんにくっつく。
「ロイさんの心臓の音、落ち着く。」
ロイさんがぎゅうっと抱きしめてくれる。
「もう少し、寝ようか?まだ、顔色が悪い。」
「…私が寝ても、離れないでね?」
「ああ、今日はずっと抱きしめている。」
ロイさんの言葉に安心した私は、またすぐに眠ってしまった。
ーーーーーー
ロイは、アオイがまた完全に寝たのを確認してから、ベッドを降りて、寝室から出る。
「ダン。」
「資料はこちらに。」
机に、調査報告書が積まれていた。ロバートは、見計らったように、お茶を出す。
「兄上からは?」
「ほぼ上位貴族なので、取り潰しは勘弁してもらいたいと。」
「ふーん?なら、1番マナーがなっていない家門を見せしめ、ということかな?」
「まぁ、招待状と声掛けだけであれば、妥当かと。」
「アオイは、身分的には王族扱いと、通達は出されたよね?」
「学園入学前には、上位貴族には通達されました。」
「後見人の俺が舐められているのか?」
「いえ、ロイ様ごと取り込みたい考えでしょう。あなたが誰かと婚約、ましては結婚なんてするはずがないと思われていましたので。」
「ああ、そうだったな。…シュトローム公爵かな?」
報告書には、シュトローム公爵家家門がひっきりなしに、突撃していると書かれてあった。
「…懲りませんねぇ。」
ダンが言う。学園時代、ダンを女性嫌いにさせた家だ。当時、この家の姉妹2人がダンを取り合いにしたが、巻き込まれたダンは、それ以降女性嫌いとなった。今度はアオイを次期当主の息子の嫁にと。
「…ダン、ロバート。」
「陛下に、報告書をあげておきます。」
「婚約式の準備を急がせます。」
「頼んだ。今日はもうアオイといるから、軽食だけ頼む。」
「アオイ様のお身体は?」
「心労であまり寝ていなかったようだ。食も細くなったとマリアから聞いていたし。今は寝て、食べさせてやることしかできない。」
「かしこまりました。アオイ様の好きなものを用意しておきます。」
「アオイ様が好きなお菓子は、買っておいたから、起きたら食べさせてください。」
「渡しておく。しかし、お前らもアオイが好きなんだなぁ。」
ロイは呆れたように言う。
「いや、だって、面白いじゃないですか?ロイ様に蹴りを入れる女性なんて、他にいないですし。」
「そうですね。ロイ様が困った顔をされるのは、初めて拝見できましたし。」
「~~~。」
まるでアオイに遊ばれているロイの姿をみるのが楽しいみたいな言い方で、ロイは頭を抱えた。
「では、早速動かさせていただきます。」
と、2人は礼をして退室した。
ロイも、あらかた報告書に目を通してから、寝室に戻った。
目が覚めたら、知らない天井だった。寮でも、屋敷でも、お城でも、見たことない天井だった。
ベッドで寝ていた。隣から寝息が聞こえてきたので見たら、ロイさんが寝ていた。
学園に迎えにきたのが夢ではなかったようだ。
多分、仕事を急いで片付けて来てくれたんだろう。
お疲れ様とありがとうを込めて、おでこにキスをする。
「…アオイ?」
おでこのキスで起きたようだ。
「ロイさん、ありがとう。」
「遅くなって、すまない。」
「っ、遅くないよ、来てくれただけでも、嬉しい。」
布団の中で、もぞもぞ動いて、ロイさんにくっつく。
「ロイさんの心臓の音、落ち着く。」
ロイさんがぎゅうっと抱きしめてくれる。
「もう少し、寝ようか?まだ、顔色が悪い。」
「…私が寝ても、離れないでね?」
「ああ、今日はずっと抱きしめている。」
ロイさんの言葉に安心した私は、またすぐに眠ってしまった。
ーーーーーー
ロイは、アオイがまた完全に寝たのを確認してから、ベッドを降りて、寝室から出る。
「ダン。」
「資料はこちらに。」
机に、調査報告書が積まれていた。ロバートは、見計らったように、お茶を出す。
「兄上からは?」
「ほぼ上位貴族なので、取り潰しは勘弁してもらいたいと。」
「ふーん?なら、1番マナーがなっていない家門を見せしめ、ということかな?」
「まぁ、招待状と声掛けだけであれば、妥当かと。」
「アオイは、身分的には王族扱いと、通達は出されたよね?」
「学園入学前には、上位貴族には通達されました。」
「後見人の俺が舐められているのか?」
「いえ、ロイ様ごと取り込みたい考えでしょう。あなたが誰かと婚約、ましては結婚なんてするはずがないと思われていましたので。」
「ああ、そうだったな。…シュトローム公爵かな?」
報告書には、シュトローム公爵家家門がひっきりなしに、突撃していると書かれてあった。
「…懲りませんねぇ。」
ダンが言う。学園時代、ダンを女性嫌いにさせた家だ。当時、この家の姉妹2人がダンを取り合いにしたが、巻き込まれたダンは、それ以降女性嫌いとなった。今度はアオイを次期当主の息子の嫁にと。
「…ダン、ロバート。」
「陛下に、報告書をあげておきます。」
「婚約式の準備を急がせます。」
「頼んだ。今日はもうアオイといるから、軽食だけ頼む。」
「アオイ様のお身体は?」
「心労であまり寝ていなかったようだ。食も細くなったとマリアから聞いていたし。今は寝て、食べさせてやることしかできない。」
「かしこまりました。アオイ様の好きなものを用意しておきます。」
「アオイ様が好きなお菓子は、買っておいたから、起きたら食べさせてください。」
「渡しておく。しかし、お前らもアオイが好きなんだなぁ。」
ロイは呆れたように言う。
「いや、だって、面白いじゃないですか?ロイ様に蹴りを入れる女性なんて、他にいないですし。」
「そうですね。ロイ様が困った顔をされるのは、初めて拝見できましたし。」
「~~~。」
まるでアオイに遊ばれているロイの姿をみるのが楽しいみたいな言い方で、ロイは頭を抱えた。
「では、早速動かさせていただきます。」
と、2人は礼をして退室した。
ロイも、あらかた報告書に目を通してから、寝室に戻った。
83
あなたにおすすめの小説
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
みんながみんな「あの子の方がお似合いだ」というので、婚約の白紙化を提案してみようと思います
下菊みこと
恋愛
ちょっとどころかだいぶ天然の入ったお嬢さんが、なんとか頑張って婚約の白紙化を狙った結果のお話。
御都合主義のハッピーエンドです。
元鞘に戻ります。
ざまぁはうるさい外野に添えるだけ。
小説家になろう様でも投稿しています。
女騎士と文官男子は婚約して10年の月日が流れた
宮野 楓
恋愛
幼馴染のエリック・リウェンとの婚約が家同士に整えられて早10年。 リサは25の誕生日である日に誕生日プレゼントも届かず、婚約に終わりを告げる事決める。 だがエリックはリサの事を……
【完結】僻地の修道院に入りたいので、断罪の場にしれーっと混ざってみました。
櫻野くるみ
恋愛
王太子による独裁で、貴族が息を潜めながら生きているある日。
夜会で王太子が勝手な言いがかりだけで3人の令嬢達に断罪を始めた。
ひっそりと空気になっていたテレサだったが、ふと気付く。
あれ?これって修道院に入れるチャンスなんじゃ?
子爵令嬢のテレサは、神父をしている初恋の相手の元へ行ける絶好の機会だととっさに考え、しれーっと断罪の列に加わり叫んだ。
「わたくしが代表して修道院へ参ります!」
野次馬から急に現れたテレサに、その場の全員が思った。
この娘、誰!?
王太子による恐怖政治の中、地味に生きてきた子爵令嬢のテレサが、初恋の元伯爵令息に会いたい一心で断罪劇に飛び込むお話。
主人公は猫を被っているだけでお転婆です。
完結しました。
小説家になろう様にも投稿しています。
夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。
Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。
そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。
そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。
これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。
(1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる