ただ、好きなことをしたいだけ

ゆい

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おばちゃん学園に通っちゃいます!【1年生】

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婚約式当日。朝から、マリアさん他数名の侍女に磨かれていた。肌ツヤツヤプルプル!髪もツヤツヤサラサラ!白いドレスに着替えて、お化粧されている。



昨日の朝、ロイさんにきちんと『愛している』と伝えた。夢の内容を伝えた。私の気持ちもしっかり理解したし、してもらいたい、と。
ロイさんは不意に涙を流した。

「嬉しい。」

って、私をキツく抱きしめてきた。
私もその言葉が嬉しくて泣いてしまった。

「2人泣き虫だったね。」

って笑い合った。



気持ちが通じ合ったロイさんにエスコートされ、離宮から王宮の教会に向かう。



婚約式には、陛下、王妃、殿下3人、エリー様、ダンさんと大神官、神官、立会人として3公爵家が集まる。3公爵家からは、ガーウェイン、モリー、シュトロームの当主夫妻が出席する。

婚約式は、誓約書を大神官が読み上げ、同意の確認を取る。参列者、立会人に異議がなければ、お互いに誓約書に署名して終わる。誓約書は教会で保管される。

婚約式前の公爵夫妻たちと顔合わせを行う。
ガーウェイン公爵夫妻は、温和そうで、奥様はエリー様に似ていた。いや、エリー様が奥様似なのである。
モリー公爵夫妻は、明るい方達だった。宰相と公爵はあまり似てないようだった。末娘の件を謝られたが、リー様が治めたことだったので、私に謝られても困ると伝えた。
シュトローム公爵夫妻は、ロイさんにずっと嫌み?を言っていた。私がお茶会や夜会の招待を全て断ったことは不名誉であること、我が家門が婚約を申し込んだら受けるべきなのに、横から掻っ攫うとは!と、よくわからないことを言っている。
私は、ぽかんとして聞いていた。元王族のロイさんにここまで言えるなんてすごいなあと思った。

「アオイ?」

と私の呆けた顔を見たロイさんが心配して声を掛けてきた。

「わぁ、すごいですね!元王族のロイさんにここまで言えるって、王族より上の身分の方なんですか?それとも、この国の為に、何かものすごい偉業を成し遂げたんですか?それとも毎年国民の為に大金を寄付しているとか?やっぱりそこまで国のためを思ってやっていないと、元とは言え、王族の方の私生活まで口出しできませんものねぇ。」

と、にっこり微笑みながら言った。後ろでダンさんとジークハルト王太子殿下がブホォッと吹いたのが聞こえた。あの二人、笑いのツボが一緒かよ、と心でツッコミを入れる。

シュトローム公爵夫妻は、顔を真っ赤にして、ワナワナ震えだした。
ロイさんが何も言い返さないからって、見た目お子様な私に言われて悔しいのだろう。

「ふっ、はは、あははっ。」

ロイさんが笑い出した。

「もうアオイ最高!」

と、私を抱き上げて、頬にキスをしてくる。

「だあー!化粧崩れるからダメだって、マリアさんに言われたでしょ?!」

「だって、アオイが俺の為に怒ったんだよ?」

「いや、怒ってないよ?面白いのが見れたなぁと思っただけで。何もしないけど、手柄は横取りするような人に限って『してやった』とか『お前の為』とかよく言うから。そういう人達には、大体こういう返しが効果的なんですよ。」

「なるほど。」

「ロイさんの聞き流す方法は、増長する時もあるので、使い分けを覚えましょう。」

「わかった。アオイが言うなら。」

うんうんと、ロイさんが真面目に聞いてくれる中、ガーウェイン・モリー公爵夫妻は、呆気に取られているし、陛下以下王族の方々は笑っている。一番笑っているのは、ダンさんですが。

「し、失礼な娘だ。陛下、私達は、帰らさせていただく!」

陛下は笑っていた顔をキリッとして、

「王族・公爵家の婚約は、各当主の同意必須。今回出席しないのであれば、降爵を検討する。先程の王族に対しての無礼な振舞いは、不敬罪にもあたる。」

『降爵』と聞いて顔が青くなって、『不敬罪』で顔が白くなった。
陛下は、弟大好きなんだから、目の前で嫌み言っちゃえば、こうなるよ。

「へ、陛下、お、お待ち、ください。」

「不愉快だ!兵よ、こ奴らを牢に入れておけ!」

とシュトローム公爵夫妻は、兵に取り押さえられて連れて行かれた。

婚約式前の捕り物とは幸先悪い。と思ったけど、ダンさんが悪い顔をしていた。陛下を見るとニヤニヤしている。
この茶番は、陛下の案か。と溜め息が出る。

「アオイ、大丈夫か?」

ロイさんが心配してくれる。今回のことは聞かされていないようだ。

私は、大神官が来るまで、陛下とダンさんに説教した。


大事な婚約式に何しとるんじゃ!


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