ただ、好きなことをしたいだけ

ゆい

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おばちゃん学園に通っちゃいます!【1年生】

閑話

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くだらない小話をいくつか。

―――――――

アオイの若返り


風呂上り、姿見で全身を隈なくチェックする。
お腹の手術痕以外は、シミもなくキレイな肌をしている。高校のあの頃に戻れたと実感する。日焼けもしていないから、雪国育ちの白い肌だ。

若返って良かったことは、食べても太らないということだ。その分身体を動かせばいいだけ。
35過ぎてから体の代謝が格段に落ち、少し油断しただけですぐに太る。そして元に戻りにくい。若い頃からの継続的な運動って大事だと思うよ。うんうん。
寝る前のストレッチは必ずやるように身につけておかないと、前の世界の時のように、休日はトレーナーかジャージ生活を送っていたら、絶対に間違いなく……。
絵日記のように3日坊主にならないように頑張る!
マリアさんも巻き込もう!
一人だから、止めちゃうんだよな。

と、学園の寮では、マリアさんと夜ストレッチをするようになりました。
日中のお仕事後に申し訳ない気持ちでいっぱいだったけど、マリアさんも楽しそうに一緒にしてくれるから、長続きでそうです。
とにかく、20年後の体型維持を目標に頑張ります!





ダンさんとアオイ


「ダンさんの恋愛対象って、男性なんですよね?」

「?そうですね?」

「ダンさんは、タチですか?ネコですか?」

「タチ?ネコ?」

「男性役?女性役?という意味です。」

「アオイ様、普通聞きませんよ?」

「いやぁ、聞きたいお年頃なんで。」

「あけすけに聞いてくるあたり、アオイ様はやっぱりおばちゃんなんですねぇ。」

「はい、そこ!しみじみ言わない!で、どっちですか?」

「どっちと言われても、私、男性経験はないので、わからないのです。」

「そうなんですか?!」

「ロイ様が主なだけに、そういう事を控えていたら、いつの間にか欲がなくなってしまったようで。素敵な方を見つけても、恋愛までは発展しないんですよ。」

「なるほど。でも、ロイさん、今大爆発してますよ?」

「それは本当に驚きましたよ。」

「毎回半日はベッドの住人になってしまうから、手加減を覚えて欲しいんですが、何か策はありませんか?」

「あったとしても私がロイ様を裏切る行為はできませんよ?」

「ですよねぇ。」

「反対に聞きますが、なぜ毎回半日は寝込むんですか?」

「体格差?体力差?…体格の違いが一番の原因ではないでしょうか?」

「そうなんですか?」

「この世界の人と比べたら、私は小さいじゃないですか?ロイさんは、反対に大きい部類だし。受け入れるのだけでも、結構な体力を使いますよ?」

「ロイ様は、大きいんですか?」

「ええ、膨張率がすごくって……何を言わせるんですか!!」

「体格の話なのに、アオイ様が勝手に勘違いをしたんではないですか?」

ニマニマ笑いながら、ダンさんはそう言う。

「出ていけぇ!!」

とアオイは叫んで、布団に引き籠った。

ダンさんは、笑いながら部屋を出ていった。

前夜、ロイさんのあまりの執拗な攻めに、朝アオイがブチギレして、ダンがアオイの様子を伺いに来たのだ。
でも、翌日にはしょんぼりした子犬なロイさんに絆され、結局すぐに許してしまうアオイであった。





オムライスとダグラス


「ルカ。またあの玉子に包んだご飯が食べたい。」

「オムライス?」

「それ!」

「俺、あんまり上手じゃないよ?」

「失敗してもいい。」

「アオイさんから教えてもらってから、まだ片手しか作ったことないから、崩れちゃうよ?」

「ルカが俺のために作ってくれることが嬉しい。」

「……バカ。」

ご飯を炊いて、タマネギ・ピーマン・ベーコンを刻んで炒める。トマトケチャップと塩、コショウを入れ少し煮詰めておく。ご飯が炊けたら、炒めた材料を混ぜ合わせる。お皿に綺麗な山盛りによそっておく。作っておいた卵液をフライパンに流し込み、とろとろオムレツを作る。弱火で優しくまとめていく。何とか、形になったら、山盛りご飯の上にそっと乗せる。

「できたよ!」

「おお!ありがとう!……これ包まれていない。」

「うん、ナイフとスプーンでオムレツの真ん中に切れ目を入れて広げると。」

「これは、キレイだな!ルカ、ありがとう!」

「ケチャップは、お好みで。さ、食べよう。」

お祈りが済めば、ダグラスは勢いよく食べていく。こうやっておいしそうに食べている姿をみれば、本当に作り甲斐あるというものだ。

アオイさんにまた新しいレシピを教えてもらおう。と思ったルカでした。







エリーとアルフレッド 

アオイとロイの婚約式前のお話です。


「あら、お兄様。おかえりなさい。」

「エリー、ただいま。これから学園?」

「ええ、そうですわ。お兄様は?」

「俺は夜勤明け。これから寝る。…そうそう、アオイ様の好きなものっ何?」

「アオイですか?あまり好き嫌いはありませんよ?」

「いや、食べ物でなくて。」

「……アオイを口説くんですか?」

「あの子可愛いよね?」

「お兄様になんて靡きませんよ?」

「わからないだろ?」

「わかるから言っているんです。」

「大丈夫、俺にかかれば、すぐに落ちるはず。」

「……アオイが好きなものは、シュバルツバルト公爵ですわ。」

「……うそ。」

「本当です。では、私は行きますわ。」

と、朝から自宅玄関ホールにて、失恋が決定したアルフレッドでした。使用人の生温かい目が更に辛かった。
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