137 / 161
おばちゃん学園に通っちゃいます!【1年生】
閑話
しおりを挟む
くだらない小話をいくつか。
―――――――
アオイの若返り
風呂上り、姿見で全身を隈なくチェックする。
お腹の手術痕以外は、シミもなくキレイな肌をしている。高校のあの頃に戻れたと実感する。日焼けもしていないから、雪国育ちの白い肌だ。
若返って良かったことは、食べても太らないということだ。その分身体を動かせばいいだけ。
35過ぎてから体の代謝が格段に落ち、少し油断しただけですぐに太る。そして元に戻りにくい。若い頃からの継続的な運動って大事だと思うよ。うんうん。
寝る前のストレッチは必ずやるように身につけておかないと、前の世界の時のように、休日はトレーナーかジャージ生活を送っていたら、絶対に間違いなく……。
絵日記のように3日坊主にならないように頑張る!
マリアさんも巻き込もう!
一人だから、止めちゃうんだよな。
と、学園の寮では、マリアさんと夜ストレッチをするようになりました。
日中のお仕事後に申し訳ない気持ちでいっぱいだったけど、マリアさんも楽しそうに一緒にしてくれるから、長続きでそうです。
とにかく、20年後の体型維持を目標に頑張ります!
ダンさんとアオイ
「ダンさんの恋愛対象って、男性なんですよね?」
「?そうですね?」
「ダンさんは、タチですか?ネコですか?」
「タチ?ネコ?」
「男性役?女性役?という意味です。」
「アオイ様、普通聞きませんよ?」
「いやぁ、聞きたいお年頃なんで。」
「あけすけに聞いてくるあたり、アオイ様はやっぱりおばちゃんなんですねぇ。」
「はい、そこ!しみじみ言わない!で、どっちですか?」
「どっちと言われても、私、男性経験はないので、わからないのです。」
「そうなんですか?!」
「ロイ様が主なだけに、そういう事を控えていたら、いつの間にか欲がなくなってしまったようで。素敵な方を見つけても、恋愛までは発展しないんですよ。」
「なるほど。でも、ロイさん、今大爆発してますよ?」
「それは本当に驚きましたよ。」
「毎回半日はベッドの住人になってしまうから、手加減を覚えて欲しいんですが、何か策はありませんか?」
「あったとしても私がロイ様を裏切る行為はできませんよ?」
「ですよねぇ。」
「反対に聞きますが、なぜ毎回半日は寝込むんですか?」
「体格差?体力差?…体格の違いが一番の原因ではないでしょうか?」
「そうなんですか?」
「この世界の人と比べたら、私は小さいじゃないですか?ロイさんは、反対に大きい部類だし。受け入れるのだけでも、結構な体力を使いますよ?」
「ロイ様は、大きいんですか?」
「ええ、膨張率がすごくって……何を言わせるんですか!!」
「体格の話なのに、アオイ様が勝手に勘違いをしたんではないですか?」
ニマニマ笑いながら、ダンさんはそう言う。
「出ていけぇ!!」
とアオイは叫んで、布団に引き籠った。
ダンさんは、笑いながら部屋を出ていった。
前夜、ロイさんのあまりの執拗な攻めに、朝アオイがブチギレして、ダンがアオイの様子を伺いに来たのだ。
でも、翌日にはしょんぼりした子犬なロイさんに絆され、結局すぐに許してしまうアオイであった。
オムライスとダグラス
「ルカ。またあの玉子に包んだご飯が食べたい。」
「オムライス?」
「それ!」
「俺、あんまり上手じゃないよ?」
「失敗してもいい。」
「アオイさんから教えてもらってから、まだ片手しか作ったことないから、崩れちゃうよ?」
「ルカが俺のために作ってくれることが嬉しい。」
「……バカ。」
ご飯を炊いて、タマネギ・ピーマン・ベーコンを刻んで炒める。トマトケチャップと塩、コショウを入れ少し煮詰めておく。ご飯が炊けたら、炒めた材料を混ぜ合わせる。お皿に綺麗な山盛りによそっておく。作っておいた卵液をフライパンに流し込み、とろとろオムレツを作る。弱火で優しくまとめていく。何とか、形になったら、山盛りご飯の上にそっと乗せる。
「できたよ!」
「おお!ありがとう!……これ包まれていない。」
「うん、ナイフとスプーンでオムレツの真ん中に切れ目を入れて広げると。」
「これは、キレイだな!ルカ、ありがとう!」
「ケチャップは、お好みで。さ、食べよう。」
お祈りが済めば、ダグラスは勢いよく食べていく。こうやっておいしそうに食べている姿をみれば、本当に作り甲斐あるというものだ。
アオイさんにまた新しいレシピを教えてもらおう。と思ったルカでした。
エリーとアルフレッド
アオイとロイの婚約式前のお話です。
「あら、お兄様。おかえりなさい。」
「エリー、ただいま。これから学園?」
「ええ、そうですわ。お兄様は?」
「俺は夜勤明け。これから寝る。…そうそう、アオイ様の好きなものっ何?」
「アオイですか?あまり好き嫌いはありませんよ?」
「いや、食べ物でなくて。」
「……アオイを口説くんですか?」
「あの子可愛いよね?」
「お兄様になんて靡きませんよ?」
「わからないだろ?」
「わかるから言っているんです。」
「大丈夫、俺にかかれば、すぐに落ちるはず。」
「……アオイが好きなものは、シュバルツバルト公爵ですわ。」
「……うそ。」
「本当です。では、私は行きますわ。」
と、朝から自宅玄関ホールにて、失恋が決定したアルフレッドでした。使用人の生温かい目が更に辛かった。
―――――――
アオイの若返り
風呂上り、姿見で全身を隈なくチェックする。
お腹の手術痕以外は、シミもなくキレイな肌をしている。高校のあの頃に戻れたと実感する。日焼けもしていないから、雪国育ちの白い肌だ。
若返って良かったことは、食べても太らないということだ。その分身体を動かせばいいだけ。
35過ぎてから体の代謝が格段に落ち、少し油断しただけですぐに太る。そして元に戻りにくい。若い頃からの継続的な運動って大事だと思うよ。うんうん。
寝る前のストレッチは必ずやるように身につけておかないと、前の世界の時のように、休日はトレーナーかジャージ生活を送っていたら、絶対に間違いなく……。
絵日記のように3日坊主にならないように頑張る!
マリアさんも巻き込もう!
一人だから、止めちゃうんだよな。
と、学園の寮では、マリアさんと夜ストレッチをするようになりました。
日中のお仕事後に申し訳ない気持ちでいっぱいだったけど、マリアさんも楽しそうに一緒にしてくれるから、長続きでそうです。
とにかく、20年後の体型維持を目標に頑張ります!
ダンさんとアオイ
「ダンさんの恋愛対象って、男性なんですよね?」
「?そうですね?」
「ダンさんは、タチですか?ネコですか?」
「タチ?ネコ?」
「男性役?女性役?という意味です。」
「アオイ様、普通聞きませんよ?」
「いやぁ、聞きたいお年頃なんで。」
「あけすけに聞いてくるあたり、アオイ様はやっぱりおばちゃんなんですねぇ。」
「はい、そこ!しみじみ言わない!で、どっちですか?」
「どっちと言われても、私、男性経験はないので、わからないのです。」
「そうなんですか?!」
「ロイ様が主なだけに、そういう事を控えていたら、いつの間にか欲がなくなってしまったようで。素敵な方を見つけても、恋愛までは発展しないんですよ。」
「なるほど。でも、ロイさん、今大爆発してますよ?」
「それは本当に驚きましたよ。」
「毎回半日はベッドの住人になってしまうから、手加減を覚えて欲しいんですが、何か策はありませんか?」
「あったとしても私がロイ様を裏切る行為はできませんよ?」
「ですよねぇ。」
「反対に聞きますが、なぜ毎回半日は寝込むんですか?」
「体格差?体力差?…体格の違いが一番の原因ではないでしょうか?」
「そうなんですか?」
「この世界の人と比べたら、私は小さいじゃないですか?ロイさんは、反対に大きい部類だし。受け入れるのだけでも、結構な体力を使いますよ?」
「ロイ様は、大きいんですか?」
「ええ、膨張率がすごくって……何を言わせるんですか!!」
「体格の話なのに、アオイ様が勝手に勘違いをしたんではないですか?」
ニマニマ笑いながら、ダンさんはそう言う。
「出ていけぇ!!」
とアオイは叫んで、布団に引き籠った。
ダンさんは、笑いながら部屋を出ていった。
前夜、ロイさんのあまりの執拗な攻めに、朝アオイがブチギレして、ダンがアオイの様子を伺いに来たのだ。
でも、翌日にはしょんぼりした子犬なロイさんに絆され、結局すぐに許してしまうアオイであった。
オムライスとダグラス
「ルカ。またあの玉子に包んだご飯が食べたい。」
「オムライス?」
「それ!」
「俺、あんまり上手じゃないよ?」
「失敗してもいい。」
「アオイさんから教えてもらってから、まだ片手しか作ったことないから、崩れちゃうよ?」
「ルカが俺のために作ってくれることが嬉しい。」
「……バカ。」
ご飯を炊いて、タマネギ・ピーマン・ベーコンを刻んで炒める。トマトケチャップと塩、コショウを入れ少し煮詰めておく。ご飯が炊けたら、炒めた材料を混ぜ合わせる。お皿に綺麗な山盛りによそっておく。作っておいた卵液をフライパンに流し込み、とろとろオムレツを作る。弱火で優しくまとめていく。何とか、形になったら、山盛りご飯の上にそっと乗せる。
「できたよ!」
「おお!ありがとう!……これ包まれていない。」
「うん、ナイフとスプーンでオムレツの真ん中に切れ目を入れて広げると。」
「これは、キレイだな!ルカ、ありがとう!」
「ケチャップは、お好みで。さ、食べよう。」
お祈りが済めば、ダグラスは勢いよく食べていく。こうやっておいしそうに食べている姿をみれば、本当に作り甲斐あるというものだ。
アオイさんにまた新しいレシピを教えてもらおう。と思ったルカでした。
エリーとアルフレッド
アオイとロイの婚約式前のお話です。
「あら、お兄様。おかえりなさい。」
「エリー、ただいま。これから学園?」
「ええ、そうですわ。お兄様は?」
「俺は夜勤明け。これから寝る。…そうそう、アオイ様の好きなものっ何?」
「アオイですか?あまり好き嫌いはありませんよ?」
「いや、食べ物でなくて。」
「……アオイを口説くんですか?」
「あの子可愛いよね?」
「お兄様になんて靡きませんよ?」
「わからないだろ?」
「わかるから言っているんです。」
「大丈夫、俺にかかれば、すぐに落ちるはず。」
「……アオイが好きなものは、シュバルツバルト公爵ですわ。」
「……うそ。」
「本当です。では、私は行きますわ。」
と、朝から自宅玄関ホールにて、失恋が決定したアルフレッドでした。使用人の生温かい目が更に辛かった。
102
あなたにおすすめの小説
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
みんながみんな「あの子の方がお似合いだ」というので、婚約の白紙化を提案してみようと思います
下菊みこと
恋愛
ちょっとどころかだいぶ天然の入ったお嬢さんが、なんとか頑張って婚約の白紙化を狙った結果のお話。
御都合主義のハッピーエンドです。
元鞘に戻ります。
ざまぁはうるさい外野に添えるだけ。
小説家になろう様でも投稿しています。
女騎士と文官男子は婚約して10年の月日が流れた
宮野 楓
恋愛
幼馴染のエリック・リウェンとの婚約が家同士に整えられて早10年。 リサは25の誕生日である日に誕生日プレゼントも届かず、婚約に終わりを告げる事決める。 だがエリックはリサの事を……
【完結】僻地の修道院に入りたいので、断罪の場にしれーっと混ざってみました。
櫻野くるみ
恋愛
王太子による独裁で、貴族が息を潜めながら生きているある日。
夜会で王太子が勝手な言いがかりだけで3人の令嬢達に断罪を始めた。
ひっそりと空気になっていたテレサだったが、ふと気付く。
あれ?これって修道院に入れるチャンスなんじゃ?
子爵令嬢のテレサは、神父をしている初恋の相手の元へ行ける絶好の機会だととっさに考え、しれーっと断罪の列に加わり叫んだ。
「わたくしが代表して修道院へ参ります!」
野次馬から急に現れたテレサに、その場の全員が思った。
この娘、誰!?
王太子による恐怖政治の中、地味に生きてきた子爵令嬢のテレサが、初恋の元伯爵令息に会いたい一心で断罪劇に飛び込むお話。
主人公は猫を被っているだけでお転婆です。
完結しました。
小説家になろう様にも投稿しています。
夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。
Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。
そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。
そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。
これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。
(1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる