ただ、好きなことをしたいだけ

ゆい

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おばちゃん学園に通っちゃいます!【1年生】

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彼が微笑みながら、赤い薔薇を一輪差し出しながら、

「君はしっかりしているから、私では頼りないと感じる時があるかもしれない。でも、私が君の隣にいたいんだ。卒業したら、私と結婚してくれないか?」

と、プロポーズしてくれた。

政略結婚であるから、いずれ彼と結婚する予定ではあった。
でも、私を想ってきちんとプロポーズしてくれた。
薔薇を受け取り、

「はい。よろしくお願いします。」

目に涙を浮かべながら、笑顔で応えた。






「先代の隠し子が名乗り出てきて、自分も家を継ぐ権利があると主張してきました。先代は既に他界しておりますが、お顔は先代そっくりなので、間違いなく先代の子のようです。ジェームス様とはあまり歳も離れておらず、平民出ではありますが、平民の学校では優秀な成績をおさめられており、周りの評判もよろしいようです。親戚の中で彼を推す声もあるようです。」

ロイさんに頼んで調査をしてもらった。
案の定お家騒動だった。




アオイとオリヴィアは、休日前日になる放課後、ミリアンナを授業が終わったらすぐに学校から城の離宮へと拉致してきたのである。
もちろんミリアンナのご両親や寮には、連絡はしてある。


「女子会を開催します!」

と、侍女たちの手によって、制服からゆったりめのワンピースに着替えさせられた。

「女子会とは、日頃の不平不満・鬱憤などのストレスを解消する会でございます。そして男性がおりません。気を遣う必要はございません。さあ、美味しいお菓子とお茶を楽しみましょう!」

と、3人で女子会を開始した。

ミリアンナ様は、状況についていけていないのか呆然とするばかりだ。アオイとオリヴィアは、にこにこしながら、お茶を飲み、お菓子を食べ始めた。
「そういえば、アオイ様は殿下と何をお約束されたのですか?」

「学園卒業したら、公爵領を継いでくれるじゃない?だから『お義母さん』って呼んで欲しいって言ったら、断固拒否られて。」

「それでリバーシで賭けをされていたのですか?」

「継いでくれる日が楽しみだなぁ。」

「殿下もお可哀想に。」

よよよっと、オリヴィアは泣いたふりをする。
そこでようやく覚醒したミリアンナが、

「あの、私はどうしてここに?」

「ミリアンナ様はアオイ様の手によって誘拐されましたわ。」

「オリヴィア様だって、共犯ですよ?」

「「ふふふっ。」」

「ちょ、ちょ、ちょっと待ってください。わ、私を誘拐しても、私にはそんな価値はないです。」

ミリアンナ様は話しているうちに、だんだん俯いて声も小さくなっていく。
相当婚約解消が堪えているようだ。

「ねえ、ミリアンナ様。ミリアンナ様の価値って何でしょうか?私は、人を思いやり、救いの手を差し伸べてくれる。そんなミリアンナ様を知っていますが、価値がありませんか?」

「本当に刺繍が上手で、人に教えるのも上手です。今では、簡単なお花ぐらいは刺繍ができるようになりました。私をここまで教えてくれたミリアンナ様が価値がないわけないじゃないですか!」

「あ、でも、・・・私は・・・・・・。」

「ミリアンナ様、自分を卑下しないでください。」

「そうだよ。私が男だったら、ミリアンナ様に求婚していたもん。絶対毎日怒られる予感しかしないけど。」

「アオイ様とは、毎日が疲れそうなので、遠慮しますわ。」

クスクス笑いながら答えてくれた。やっと、ミリアンナが笑ってくれたのだ。

「フラれてしまったけど、友達としてはよろしくお願いします。」

「はい、こちらこそよろしくお願いします。」

「私も仲に入れてください!」

「「もちろん!」」

サプライズの女子会の経緯を話し、まずはお茶会を楽しんだ。












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