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5捕獲された聖女
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「ぐえ!」
あまりの力に変な声が出た。
シャーリーを拘束できるものなど、この世にはほとんどいない。それほどの力をシャーリーは有しているのに、暴れても身体にまとわりつく腕は全く揺らがない。
「だ、誰!?」
暗がりの上、背後から抱きしめるように拘束されているので、顔が見えない。
シャーリーの問いかけに、ますます身体を拘束された。
しかし、そろそろシャーリーは限界だった。
苦しい程の拘束は、次第にシャーリーの意識を刈り取っていく。
こ、こんな事――……
意識は暗転し、シャーリーはぐったりと身体から力が抜けた。
「知らない天井だ……」
などとお決まりのセリフを口にして、シャーリーは飛び起きた。
「こ、ここどこよ!? お、思い出せ、自分! わたしは聖女。そしてここはどこ?」
おかしなことを繰り返しているシャーリーは混乱していた。
しかし、ゆっくりと深呼吸をして気持ちを落ち着かせた。
「た、確か、昨日神殿を抜け出そうとして、その瞬間、拘束されたんだよね?」
神殿付きの神官ではない。それは絶対に言える。
それなら、シャーリーは簡単に拘束を解けたはずだ。
「それなら――……」
聖女の中でも力があるシャーリー。
それを簡単に拘束できる相手……。
考えても一人しか思い浮かばなかった。
「ルイ……」
「呼んだ、シャーリー?」
ひょっこり現れたルイが、悪びれもなく笑っていた。しかし、目は笑っていない。
シャーリーはベッドの上で座り込んで、ルイを睨んだ。
「これ、どういうつもり?」
首からじゃらりと繋がれているのは鎖。
しかもただの鎖じゃない。
魔の力が込められていて、シャーリーの聖の力を吸い取っていた。
身体は動くが、上手く聖の力が扱えない。
「うん、ごめん。でも、こうでもしないとシャーリーは逃げそうな気がして」
「はぁ?」
さっぱり理解できないシャーリーは訝し気な声を上げる。
「俺、すごい頑張ったんだ。シャーリーに褒めてほしくて、すごいって言ってほしくてさ」
ギシリとベッドに座ってシャーリーの方に身を乗り出す。
そっとシャーリーの頬に触れるルイは、まるで知らない男性のようだった。
「うん、それはわたしも分かってる。あんたはすごい頑張ったよ、世界を救った勇者だし。わたしだってちゃんと顔見て偉い、わたしが育てた勇者だぞって言いふらしたかった」
それは本当だ。
魔王を倒しに行くときも、声をかけたかった。
帰ってきたときは一番初めに会いに行きたかった。どんな旅をしたのか、怪我はしなかったのか。
無能な聖女との結婚は本当か、とか――……。
色々聞きたいことはあった。
「じゃあ、どうして来てくれなかったの? 俺、期待して着飾って勲章も受け取ったのに、シャーリーは来たくないって言われたんだよ」
「……あ、理解した」
ルイの言葉で、シャーリーは事態を把握した。
シャーリーもいじけていた。育てた勇者が帰ってきたのに、夜会にさえ呼ばれなかったことを。
だから抜け出そうとしたわけだが、ルイの意思じゃなかったのを確認できて、シャーリーが邪魔だと思った聖女か、上層部のしわざだと気づいた。
腹の底から怒りが湧いてきた。
そんなシャーリーの怒り心頭な顔を見ていたルイも、誤解していたことを理解したようだ。
「そっか……ごめん、シャーリー。俺がちゃんと言わなかったから。自分で言えばよかった」
「そうね、どうして言ってくれなかったの」
「いや……だってさ、恥ずかしくて」
そういえば、目の前の青年ルイはまだ二十。
育てた母親のような存在に、自分が勲章を受け取る瞬間とか見に来て、というのは言いにくいかもしれない。
マザコンみたいに見えちゃうし。
「分かった、なんとなくね。ごめん、わたしも直接言えばよかった」
ルイのいる場所は知っていた。
会いに行こうと思えば、会いに行けたが、シャーリーもルイの迷惑になるんじゃないと思って会いに行けなかった。
忙しいというのは、ある意味口実だった。
シャーリーはにっこり笑って腕を広げた。
「ルイ、あんたはすごいよ。よく頑張った! 抱きしめてあげよう!」
子供にどう接するのがいいか、シャーリーは育児書を読んだ。
その中に親子としての触れ合いがいいとあった。
そのため、教えたことを上手くできれば抱きしめて褒めて、怒るときも拘束して叱ってやった。
後者はちょっと違うか。
はじめは暴れていたルイも、そのうち諦めて大人しくなった。
慣れてきたのか、次第に受け入れるようになって、自分からもシャーリーを抱きしめるようになったのはいい思い出だ。
ルイの身体が成長するにしたがって、さすがに止めたが、ちょっとだけ寂しそうな顔をしていたのは覚えている。
だから、今の言葉は何の他意もない。
ただ母親としての言葉だった。
ルイが嬉しそうにシャーリーを抱きしめてきて、シャーリーも力の限り抱きしめてやった。
「シャーリー」
「ルイ……本当に大きくなったね。よく頑張った……、怪我はなかった? 危ないと思ったらちゃんと逃げた?」
「心配しすぎ」
抱きしめると分かる。
身体に腕を回しても、余らせていたのが懐かしい。
温かい体温と、静かな鼓動を感じていると、しだいにルイの重みが増し、ん? と思う間もなく柔らかいベッドの上に倒されていた。
ルイの顔が前面に来て、天井がその後ろに少しだけ見えた。
「…………何? この態勢」
「ん? このままシャーリー食べておこうかなって」
食べるとは?
「今回はちょっとしたすれ違いというか、勘違いなだけだったけど、シャーリーが俺の事知ったら本格的に逃げ出しそう――いや、敵対しそう? な気がして」
色々と不穏な言葉が飛び出してきた。
「俺さ、シャーリーの事が好きなんだ。結婚したいと考えるくらいに……でもさ、今のままだったら、絶対シャーリーは俺を受け入れないって分かってた。年の差百って字面的にもやばいし。それに、シャーリーは俺を男として見てないって知ってた」
「ちょっと、ルイ? 何言って――……」
突然の告白に混乱するシャーリーを置いてけぼりにし、ルイはさらに言った。
「シャーリー。勇者ってさ、魔王倒したら力がなくなって、普通の人間に戻るよな」
こくりと頷くシャーリー。
その通り。
余計な破壊の力はいらないとでも言うように、魔王の存在が消えたら、力が次第に消えていき、人の理の中に戻る。
つまり、勇者でいる間は聖女と同じように人の理から離れるが、勇者でなくなった瞬間に人に戻るのだ。
「だから、シャーリーとずっと一緒に生きていく術を探していた。年の差百歳なんて関係が無くなるくらい長く生きられる方法を。そんな時、魔王の本体である核を見てひらめいた。コレを食べたら、自分の力にできるんじゃないかって。人の理から外れた存在になれるんじゃないかって」
うん? 食べた? 魔王の核を……?
いや、そもそもなぜそんな発想に?
「どんな食べ物にも、人の身体に影響を与える。だから、魔王の核を食べたら、その力を取り込むことができるんじゃないかって思って」
「魔王の核は食べ物じゃ、ないんじゃないかな……」
あまりにも突飛な説明に、どうでもいい事をシャーリーは呟く。
完全に呆然としていた。
ルイはそんなシャーリーを眺めながら続けた。
あまりの力に変な声が出た。
シャーリーを拘束できるものなど、この世にはほとんどいない。それほどの力をシャーリーは有しているのに、暴れても身体にまとわりつく腕は全く揺らがない。
「だ、誰!?」
暗がりの上、背後から抱きしめるように拘束されているので、顔が見えない。
シャーリーの問いかけに、ますます身体を拘束された。
しかし、そろそろシャーリーは限界だった。
苦しい程の拘束は、次第にシャーリーの意識を刈り取っていく。
こ、こんな事――……
意識は暗転し、シャーリーはぐったりと身体から力が抜けた。
「知らない天井だ……」
などとお決まりのセリフを口にして、シャーリーは飛び起きた。
「こ、ここどこよ!? お、思い出せ、自分! わたしは聖女。そしてここはどこ?」
おかしなことを繰り返しているシャーリーは混乱していた。
しかし、ゆっくりと深呼吸をして気持ちを落ち着かせた。
「た、確か、昨日神殿を抜け出そうとして、その瞬間、拘束されたんだよね?」
神殿付きの神官ではない。それは絶対に言える。
それなら、シャーリーは簡単に拘束を解けたはずだ。
「それなら――……」
聖女の中でも力があるシャーリー。
それを簡単に拘束できる相手……。
考えても一人しか思い浮かばなかった。
「ルイ……」
「呼んだ、シャーリー?」
ひょっこり現れたルイが、悪びれもなく笑っていた。しかし、目は笑っていない。
シャーリーはベッドの上で座り込んで、ルイを睨んだ。
「これ、どういうつもり?」
首からじゃらりと繋がれているのは鎖。
しかもただの鎖じゃない。
魔の力が込められていて、シャーリーの聖の力を吸い取っていた。
身体は動くが、上手く聖の力が扱えない。
「うん、ごめん。でも、こうでもしないとシャーリーは逃げそうな気がして」
「はぁ?」
さっぱり理解できないシャーリーは訝し気な声を上げる。
「俺、すごい頑張ったんだ。シャーリーに褒めてほしくて、すごいって言ってほしくてさ」
ギシリとベッドに座ってシャーリーの方に身を乗り出す。
そっとシャーリーの頬に触れるルイは、まるで知らない男性のようだった。
「うん、それはわたしも分かってる。あんたはすごい頑張ったよ、世界を救った勇者だし。わたしだってちゃんと顔見て偉い、わたしが育てた勇者だぞって言いふらしたかった」
それは本当だ。
魔王を倒しに行くときも、声をかけたかった。
帰ってきたときは一番初めに会いに行きたかった。どんな旅をしたのか、怪我はしなかったのか。
無能な聖女との結婚は本当か、とか――……。
色々聞きたいことはあった。
「じゃあ、どうして来てくれなかったの? 俺、期待して着飾って勲章も受け取ったのに、シャーリーは来たくないって言われたんだよ」
「……あ、理解した」
ルイの言葉で、シャーリーは事態を把握した。
シャーリーもいじけていた。育てた勇者が帰ってきたのに、夜会にさえ呼ばれなかったことを。
だから抜け出そうとしたわけだが、ルイの意思じゃなかったのを確認できて、シャーリーが邪魔だと思った聖女か、上層部のしわざだと気づいた。
腹の底から怒りが湧いてきた。
そんなシャーリーの怒り心頭な顔を見ていたルイも、誤解していたことを理解したようだ。
「そっか……ごめん、シャーリー。俺がちゃんと言わなかったから。自分で言えばよかった」
「そうね、どうして言ってくれなかったの」
「いや……だってさ、恥ずかしくて」
そういえば、目の前の青年ルイはまだ二十。
育てた母親のような存在に、自分が勲章を受け取る瞬間とか見に来て、というのは言いにくいかもしれない。
マザコンみたいに見えちゃうし。
「分かった、なんとなくね。ごめん、わたしも直接言えばよかった」
ルイのいる場所は知っていた。
会いに行こうと思えば、会いに行けたが、シャーリーもルイの迷惑になるんじゃないと思って会いに行けなかった。
忙しいというのは、ある意味口実だった。
シャーリーはにっこり笑って腕を広げた。
「ルイ、あんたはすごいよ。よく頑張った! 抱きしめてあげよう!」
子供にどう接するのがいいか、シャーリーは育児書を読んだ。
その中に親子としての触れ合いがいいとあった。
そのため、教えたことを上手くできれば抱きしめて褒めて、怒るときも拘束して叱ってやった。
後者はちょっと違うか。
はじめは暴れていたルイも、そのうち諦めて大人しくなった。
慣れてきたのか、次第に受け入れるようになって、自分からもシャーリーを抱きしめるようになったのはいい思い出だ。
ルイの身体が成長するにしたがって、さすがに止めたが、ちょっとだけ寂しそうな顔をしていたのは覚えている。
だから、今の言葉は何の他意もない。
ただ母親としての言葉だった。
ルイが嬉しそうにシャーリーを抱きしめてきて、シャーリーも力の限り抱きしめてやった。
「シャーリー」
「ルイ……本当に大きくなったね。よく頑張った……、怪我はなかった? 危ないと思ったらちゃんと逃げた?」
「心配しすぎ」
抱きしめると分かる。
身体に腕を回しても、余らせていたのが懐かしい。
温かい体温と、静かな鼓動を感じていると、しだいにルイの重みが増し、ん? と思う間もなく柔らかいベッドの上に倒されていた。
ルイの顔が前面に来て、天井がその後ろに少しだけ見えた。
「…………何? この態勢」
「ん? このままシャーリー食べておこうかなって」
食べるとは?
「今回はちょっとしたすれ違いというか、勘違いなだけだったけど、シャーリーが俺の事知ったら本格的に逃げ出しそう――いや、敵対しそう? な気がして」
色々と不穏な言葉が飛び出してきた。
「俺さ、シャーリーの事が好きなんだ。結婚したいと考えるくらいに……でもさ、今のままだったら、絶対シャーリーは俺を受け入れないって分かってた。年の差百って字面的にもやばいし。それに、シャーリーは俺を男として見てないって知ってた」
「ちょっと、ルイ? 何言って――……」
突然の告白に混乱するシャーリーを置いてけぼりにし、ルイはさらに言った。
「シャーリー。勇者ってさ、魔王倒したら力がなくなって、普通の人間に戻るよな」
こくりと頷くシャーリー。
その通り。
余計な破壊の力はいらないとでも言うように、魔王の存在が消えたら、力が次第に消えていき、人の理の中に戻る。
つまり、勇者でいる間は聖女と同じように人の理から離れるが、勇者でなくなった瞬間に人に戻るのだ。
「だから、シャーリーとずっと一緒に生きていく術を探していた。年の差百歳なんて関係が無くなるくらい長く生きられる方法を。そんな時、魔王の本体である核を見てひらめいた。コレを食べたら、自分の力にできるんじゃないかって。人の理から外れた存在になれるんじゃないかって」
うん? 食べた? 魔王の核を……?
いや、そもそもなぜそんな発想に?
「どんな食べ物にも、人の身体に影響を与える。だから、魔王の核を食べたら、その力を取り込むことができるんじゃないかって思って」
「魔王の核は食べ物じゃ、ないんじゃないかな……」
あまりにも突飛な説明に、どうでもいい事をシャーリーは呟く。
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