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利用され、利用する
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「上条、あいつら出て行ったけど放っておいていいのか?」
「別に構わない。この空間にいるのに耐えきれなかったんだろ」
もし俺があいつらの立場だったらこの店に入るなんてできない。完全に場違いだからな。それでも店に入り食事をして出て行った。それは思わぬ仕返しに腹を立てたから、悔しかったからだろう。まぁ後は普段こんな豪華な食事なんてできないから、せっかくなら食べたいと食べ物に釣られちゃったのかな? そう思うとおかしくて笑いが止まらない。
「この店に入れるような奴らじゃないもんなー」
「ほんとだよな! あの貧乏どもが」
「俺たちとは住む世界が違うんだよ」
あいつらが出て行った今、ここぞとばかりに好き勝手言うクラスメイト。しかし俺はこれで終わりだとは思っていない。おそらく仕返ししようと考えているだろう。
「多分店の外にまだいるぞ? これから仕返しされるはずだ」
「「え……」」
クラスメイトはみな同じ反応だった。こいつらはどれだけアホなんだ。
「考えれば分かるだろ。こんなことされて黙ってると思うのか?」
「それは……」
「そうだけど、そもそも悪いのは上条だろ? どーにかしろよ!」
「そうだ! 直也のせいじゃねーか」
俺のせいなのは分かってるが、正直ここまでひどいと呆れるな。
「分かってるよ。だからお前らはこの店出たら好きにしろよ。俺はあいつらのところに行くから」
「は? 行ってどうするんだよ」
「行ったところで直也に何ができるんだよ」
「俺にどうにかしろって言ったのはお前らだろ? じゃあなんだ? お前らが何かしてくれんのか?」
「………」
そうだよな。結局友達なんてこんなもんだ。俺を助けようとはしてくれない。俺といるのだって金があるからってだけ。
俺は15万円をテーブルの上に置いて席を立つ。
「何だよこれ。明らかに多いだろ」
「余りはお前らにやるよ」
「まじかよ!」
「やりぃ!」
ほらな。やっぱり金にしか目がないんだよ。
「なぁ」
「んー?」
「なんだよ」
こいつらの親は俺のおかげで現在まで父の会社で働くことができている。
『こんなことを直也君に頼むなんてどうかしていると思っている。けれどこのままだと今の会社をクビになり家族を養うことができなくなってしまう。だから雇ってもらえないかお父さんに頼んでくれないか? この通りだ! お願いします!』
中学生になったばかりの俺にすがりつき、地に頭をつけて頼んできた。他の二人の親も似たようなことを言って同じように頼んできた。本当に情けない大人だと思ったよ。まぁたまたまこいつらとは仲が良かったから父に口を利いてやったが、それ以降こいつらは親子共々調子に乗るようになった。まるで自分の力で成り上がったかのように。今まで別に気にしてなかったが今回のことでこいつらとはもう終わりだ。
「お前らの親、次の仕事が見つかるといいな」
俺は最後の言葉を残して店を出て行った。
「なんだ? お前一人で出てきたのか?」
店の外に出ると予想通り、奴らは俺たちを待っていた。あちらは俺が一人で出てくるとは思ってなかったようだが。
「そうだよ。君たちが待っているのは分かっていた。そして俺のせいでこんなことになっている。だから一人で出てきた。何かおかしいかい?」
「テメェ舐めてんのか?」
鬼のような形相で距離を詰めてきたことに俺はビビりながらも表面上は平然を保っていた。
「別に舐めてる訳じゃないよ。たださっきは気分を悪くしただろうから改めて謝罪しようと思っているだけだよ」
すると表情が一変して再び何かを企むようなにやけ顔になった。
「そうだな。今度は俺だけでなく俺の連れにまで嫌な思いをさせたんだからなぁ? まぁとりあえず今日一日金出せよ」
こんな要求は誰もが拒否するだろうが俺にとっては好都合だった。
「分かったよ」
そう一言返すと目の前にいた四人は再びファンタジーランド内で行動し始めた。俺はというと金魚の糞のようにただ後ろをついていくだけだった。
歩き始めた時、四人は俺をチラチラと見ながら何か話し合っていた。少し揉めているようにも見えたがすぐに話し合いが終わったので気のせいかもしれない。
そうして様子を伺っていると四人の足が止まった。どうやら目的地に着いたらしい。
「おい、行くぞ」
中に入るとそこはハンバーガーやポテト、ピザなどのファーストフードが食べれる店だった。さっきの店では満足に食べることができなかったからだろう。今は先程とは違い、楽しそうにメニューを見て注文をしていた。
「早く払えよ」
俺は何も注文せずに金を払った後、座るための席を取りに行った。それからすぐに四人が来て各々が注文した物を勢いよく食べ始めた。
そして全員が食べ終わった後、再びパーク内を歩くがアトラクションに乗るよりも何かを食べることの方が多かった。歩きながら飲み食いを繰り返し、日が暮れてライトアップし始めた頃にはお土産を買うためにそういった店を散策しまくっていた。
そうしているうちにあっという間に閉園時間となりパークから出た。俺がこの日使った金額は約30万円だった。四人の両手には山程のお土産の入った袋が握られていた。山程というのは決して過剰表現ではない。支払いは全て俺なわけで、四人は容赦なく欲しいものを買い物カゴに入れていった。
「いやー途中最悪だったけど何だかんだいい一日になったな」
「これで今日のことは許してくれるよね?」
「そうだなー…… いや、だめだ」
「今日一日金を出したら許すはずじゃないか!」
「何言ってんだ? 忘れたか? 俺はとりあえずって言ったんだよ」
あの時企んでいたのはこれだったんだな。今日だけでなくこれから可能な限り俺から金を取ろうということか。思い通りになったのだろう、俺が動揺しているのを見てニヤニヤが止まらないようだ。
「とりあえず携帯出してLINK開け」
俺は言われるがまま携帯を出しLINKのアプリを開くと、無理やり携帯を取られた。しかし携帯はすぐに返ってきた。
『西島修也』
新しく追加された連絡先のところにそう表示されていた。
「上条直也か。おい、夏休み中呼び出すからその時は絶対に来いよ? 来なかった時はどうなるか分かってるよな?」
「分かったよ」
そうして西島は満足そうな顔をして連れと一緒に電車に乗って帰っていった。
一方俺はというと駐車場へ行き、迎えの車が止まっているところへ向かう。昼のうちにすでに迎えを呼んでおいたのだ。近づくと運転手がドアを開けて待ってくれているのが見えた。
「迎えご苦労」
「お連れの方はどうされましたか?」
「ああ、いないよ。それと今後あいつらに会ってもこの車には乗せたりするなよ?」
「かしこまりました」
運転手と少し会話をして俺は車に乗り込む。この黒のロールス・ロイスは俺専用車である。あいつらにも度々家まで送ったりしていたが縁を切ったので二度と乗せない。
帰りの道中、俺は今日のことを振り返り上手く事が運んだことに満足していた。最後までビクビクと怯え、動揺しているように演技していたが見事騙すことができた。
とはいえ西島との出来事が起こった時は本気で焦った。人生終わったなと思ったが、それも思いついた計画によってそんな思いはすっかり消えた。
俺は今日の目的であった連絡先を交換することに成功した。正直ここまで上手くいくとは思っていなかった。無理やりにでも連絡先を交換しようと思っていたくらいだからな。そしてこうして一日を過ごして西島がどういう人間かは分かったつもりだ。あくまでつもりなのでこれからもっと知る必要はあるが、今日だけでもはっきりと分かったことがある。それはとても扱いやすい人間ということだ。だってこんなに思い通りになったのだから。
帰りの道中、俺は連れとダチのカップルに責められていた。
「やっぱりやりすぎだったって! あいつにいくら使わせたのよ」
「俺たちまだ高一だぜ? こんなの通報されたら終わりじゃね?」
「そうよ! お土産だって修也ができる限り高いものを買いまくれっていうからその通りにしたけどこれはまずいよ」
ビビるのも無理はない。俺だってあんなに現金持ってるなんて思ってなかったしな。でももう関係ない。俺はすでに決めたんだからな。
「気にすんなよ。言ったろ? あいつにとってはなんてことないんだよ。それに連絡先だって持ってる。すぐに呼び出してちゃんと躾けるから心配ねぇよ」
あのバカ高い店に入った時はビビったが、店を出てから上条は大人しく俺の言うことを聞いていた。所詮やはりビビリの英才科だったってことだ。途中調子に乗ってあんなことしていたが結局一人になった途端にまだビクビクしてたしな。
あんなに金持ちであれほど扱いやすい人間はなかなかいない。
この時、偶然にも上条も西島も同じ言葉を口にした。
「「これからあいつを存分に利用してやる」」
計画のために二人は相手を利用しようと考えた。
上条は西島を、西島は上条を。二人は知らずのうちに互いに利用され、互いを利用するのだった。
「別に構わない。この空間にいるのに耐えきれなかったんだろ」
もし俺があいつらの立場だったらこの店に入るなんてできない。完全に場違いだからな。それでも店に入り食事をして出て行った。それは思わぬ仕返しに腹を立てたから、悔しかったからだろう。まぁ後は普段こんな豪華な食事なんてできないから、せっかくなら食べたいと食べ物に釣られちゃったのかな? そう思うとおかしくて笑いが止まらない。
「この店に入れるような奴らじゃないもんなー」
「ほんとだよな! あの貧乏どもが」
「俺たちとは住む世界が違うんだよ」
あいつらが出て行った今、ここぞとばかりに好き勝手言うクラスメイト。しかし俺はこれで終わりだとは思っていない。おそらく仕返ししようと考えているだろう。
「多分店の外にまだいるぞ? これから仕返しされるはずだ」
「「え……」」
クラスメイトはみな同じ反応だった。こいつらはどれだけアホなんだ。
「考えれば分かるだろ。こんなことされて黙ってると思うのか?」
「それは……」
「そうだけど、そもそも悪いのは上条だろ? どーにかしろよ!」
「そうだ! 直也のせいじゃねーか」
俺のせいなのは分かってるが、正直ここまでひどいと呆れるな。
「分かってるよ。だからお前らはこの店出たら好きにしろよ。俺はあいつらのところに行くから」
「は? 行ってどうするんだよ」
「行ったところで直也に何ができるんだよ」
「俺にどうにかしろって言ったのはお前らだろ? じゃあなんだ? お前らが何かしてくれんのか?」
「………」
そうだよな。結局友達なんてこんなもんだ。俺を助けようとはしてくれない。俺といるのだって金があるからってだけ。
俺は15万円をテーブルの上に置いて席を立つ。
「何だよこれ。明らかに多いだろ」
「余りはお前らにやるよ」
「まじかよ!」
「やりぃ!」
ほらな。やっぱり金にしか目がないんだよ。
「なぁ」
「んー?」
「なんだよ」
こいつらの親は俺のおかげで現在まで父の会社で働くことができている。
『こんなことを直也君に頼むなんてどうかしていると思っている。けれどこのままだと今の会社をクビになり家族を養うことができなくなってしまう。だから雇ってもらえないかお父さんに頼んでくれないか? この通りだ! お願いします!』
中学生になったばかりの俺にすがりつき、地に頭をつけて頼んできた。他の二人の親も似たようなことを言って同じように頼んできた。本当に情けない大人だと思ったよ。まぁたまたまこいつらとは仲が良かったから父に口を利いてやったが、それ以降こいつらは親子共々調子に乗るようになった。まるで自分の力で成り上がったかのように。今まで別に気にしてなかったが今回のことでこいつらとはもう終わりだ。
「お前らの親、次の仕事が見つかるといいな」
俺は最後の言葉を残して店を出て行った。
「なんだ? お前一人で出てきたのか?」
店の外に出ると予想通り、奴らは俺たちを待っていた。あちらは俺が一人で出てくるとは思ってなかったようだが。
「そうだよ。君たちが待っているのは分かっていた。そして俺のせいでこんなことになっている。だから一人で出てきた。何かおかしいかい?」
「テメェ舐めてんのか?」
鬼のような形相で距離を詰めてきたことに俺はビビりながらも表面上は平然を保っていた。
「別に舐めてる訳じゃないよ。たださっきは気分を悪くしただろうから改めて謝罪しようと思っているだけだよ」
すると表情が一変して再び何かを企むようなにやけ顔になった。
「そうだな。今度は俺だけでなく俺の連れにまで嫌な思いをさせたんだからなぁ? まぁとりあえず今日一日金出せよ」
こんな要求は誰もが拒否するだろうが俺にとっては好都合だった。
「分かったよ」
そう一言返すと目の前にいた四人は再びファンタジーランド内で行動し始めた。俺はというと金魚の糞のようにただ後ろをついていくだけだった。
歩き始めた時、四人は俺をチラチラと見ながら何か話し合っていた。少し揉めているようにも見えたがすぐに話し合いが終わったので気のせいかもしれない。
そうして様子を伺っていると四人の足が止まった。どうやら目的地に着いたらしい。
「おい、行くぞ」
中に入るとそこはハンバーガーやポテト、ピザなどのファーストフードが食べれる店だった。さっきの店では満足に食べることができなかったからだろう。今は先程とは違い、楽しそうにメニューを見て注文をしていた。
「早く払えよ」
俺は何も注文せずに金を払った後、座るための席を取りに行った。それからすぐに四人が来て各々が注文した物を勢いよく食べ始めた。
そして全員が食べ終わった後、再びパーク内を歩くがアトラクションに乗るよりも何かを食べることの方が多かった。歩きながら飲み食いを繰り返し、日が暮れてライトアップし始めた頃にはお土産を買うためにそういった店を散策しまくっていた。
そうしているうちにあっという間に閉園時間となりパークから出た。俺がこの日使った金額は約30万円だった。四人の両手には山程のお土産の入った袋が握られていた。山程というのは決して過剰表現ではない。支払いは全て俺なわけで、四人は容赦なく欲しいものを買い物カゴに入れていった。
「いやー途中最悪だったけど何だかんだいい一日になったな」
「これで今日のことは許してくれるよね?」
「そうだなー…… いや、だめだ」
「今日一日金を出したら許すはずじゃないか!」
「何言ってんだ? 忘れたか? 俺はとりあえずって言ったんだよ」
あの時企んでいたのはこれだったんだな。今日だけでなくこれから可能な限り俺から金を取ろうということか。思い通りになったのだろう、俺が動揺しているのを見てニヤニヤが止まらないようだ。
「とりあえず携帯出してLINK開け」
俺は言われるがまま携帯を出しLINKのアプリを開くと、無理やり携帯を取られた。しかし携帯はすぐに返ってきた。
『西島修也』
新しく追加された連絡先のところにそう表示されていた。
「上条直也か。おい、夏休み中呼び出すからその時は絶対に来いよ? 来なかった時はどうなるか分かってるよな?」
「分かったよ」
そうして西島は満足そうな顔をして連れと一緒に電車に乗って帰っていった。
一方俺はというと駐車場へ行き、迎えの車が止まっているところへ向かう。昼のうちにすでに迎えを呼んでおいたのだ。近づくと運転手がドアを開けて待ってくれているのが見えた。
「迎えご苦労」
「お連れの方はどうされましたか?」
「ああ、いないよ。それと今後あいつらに会ってもこの車には乗せたりするなよ?」
「かしこまりました」
運転手と少し会話をして俺は車に乗り込む。この黒のロールス・ロイスは俺専用車である。あいつらにも度々家まで送ったりしていたが縁を切ったので二度と乗せない。
帰りの道中、俺は今日のことを振り返り上手く事が運んだことに満足していた。最後までビクビクと怯え、動揺しているように演技していたが見事騙すことができた。
とはいえ西島との出来事が起こった時は本気で焦った。人生終わったなと思ったが、それも思いついた計画によってそんな思いはすっかり消えた。
俺は今日の目的であった連絡先を交換することに成功した。正直ここまで上手くいくとは思っていなかった。無理やりにでも連絡先を交換しようと思っていたくらいだからな。そしてこうして一日を過ごして西島がどういう人間かは分かったつもりだ。あくまでつもりなのでこれからもっと知る必要はあるが、今日だけでもはっきりと分かったことがある。それはとても扱いやすい人間ということだ。だってこんなに思い通りになったのだから。
帰りの道中、俺は連れとダチのカップルに責められていた。
「やっぱりやりすぎだったって! あいつにいくら使わせたのよ」
「俺たちまだ高一だぜ? こんなの通報されたら終わりじゃね?」
「そうよ! お土産だって修也ができる限り高いものを買いまくれっていうからその通りにしたけどこれはまずいよ」
ビビるのも無理はない。俺だってあんなに現金持ってるなんて思ってなかったしな。でももう関係ない。俺はすでに決めたんだからな。
「気にすんなよ。言ったろ? あいつにとってはなんてことないんだよ。それに連絡先だって持ってる。すぐに呼び出してちゃんと躾けるから心配ねぇよ」
あのバカ高い店に入った時はビビったが、店を出てから上条は大人しく俺の言うことを聞いていた。所詮やはりビビリの英才科だったってことだ。途中調子に乗ってあんなことしていたが結局一人になった途端にまだビクビクしてたしな。
あんなに金持ちであれほど扱いやすい人間はなかなかいない。
この時、偶然にも上条も西島も同じ言葉を口にした。
「「これからあいつを存分に利用してやる」」
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