そのダンジョンの冒険者はダイバーと呼ばれている。

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ダイバー編

四話 昼食の中の世界

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 昼間から酒を飲みながら、腕を振るった飯を自ら食べるベルギット。

 そして、笑い上戸の彼女の右腕は常にカイネルの首に絡みついていて、その顔は胸に半分沈んでいる。

「ベルギットさん!兄さんが苦しんでます!」
「え?兄さん?あ~カイネルね!カイネルカイネル!カイネル食べてるか~」

 ただただ、常に顔が半分胸に埋まっている状態のカイネルが食事ができるはずもなく。

「おいしいねお姉ちゃん」
「そうだね、これも食べよっと」

 兄より食事のメイネとネテルとは違い、食い気よりもカイネルのアリアは、ずっと頬を膨らませている。

 カイネルはこの時、少しだけ戸惑いがあり、それは、やたらベルギットが飲み過ぎていることを気にしていた。

「……緊張してるんですね、ベルギットさん」

 その呟きに、ベルベットはカイネルの耳元に口を近付けて言う。

「どうしようカイネル……全然酔えないし!話せないぞ~」

 酔っているふり、緊張から全く会話ができない動揺したベルギットのその声に、カイネルはクスっと笑ってしまう。

 そして、彼は基本的に何とかなると考えを持っていて、急に席を立つと言う。

「ちょっと用事を思い出したから数十分出かけてくるね」
「え?兄さん?」

 そんなカイネルにしがみ付くベルギットは、目を見開いて『行かないで』と懇願する。

「そうだ、ベルギットさん、ボクたちが初めて出会った時の話を聞かせてあげて下さいよ」
「……初めて?あ!そうだな!しかたね~な!いいぜ!アリアにメイネにネテル!聞いておくれよ!」

 そうして出て行くカイネルに視線を向けるアリアは、ベルギットの話に彼女へと視線を戻した。

「あれは、そうだね……あたしがまだ酒場を経営している時さ、と言っても数か月前だけどね」

 あの頃はまだ、チカミチは酒場で、冒険者で死んじまった旦那の借金を返していたのさ。

 酒場ってのは酒が売れるだけで大した稼ぎにもならない、あたしが作る飯は評判よかったんだけどね、あまり夜の営業時間には売れなかったのさ。

『あんたら!酒飲んでばっかりいないで、ちっと飯もくいな!』
『俺たちゃ酒さえ飲めればいいんさ!酒だ~酒!』

 飲んだくればかり、借金を返すこともできないまま、そんな時さね、借金してた金貸しが事業に失敗してね、うちの借金を別の金貸し屋に売っちまってね。

『あんた、ベルギット・ベルベットさん?悪いが借金を取り立てに来たぜ』

 男五人で店に来てね、あたしが出てけって言うと、男たちは暴力を振るってきてね……最低な奴らだったよ。

『この店出てくか、それともこのデカい胸やエロイ体で借金返すか……どっちにするよ』

 無理矢理に胸を揉んでくる男たちに、正直あの時はビビっちまってね……少しだけね、漏らしちまったのさ。

『どうするんだ?ベルギット』

 そん時さ、いつものように昼飯時に店に顔を出す客が現れたのは。

『なんだ~今立て込んでてな~帰れやボウズ』
『……いつものお願いします』

 その時はまだカイネルの名前さえ知らなくてね、毎日昼飯食いにくる若い小僧で、ギルドで肉体労働してるんだと思ってたんだ。

『あんた……すまないけど、見ての通りでね……今日は』
『百万ギリー出しますよ』

 ドサッと袋を机に置いたカイネルは、次になんて言ったと思う?

『足りませんか?ならもう百万出しますよ?』
『え?いや、そんなに払わなくても』

『借金はいくらです?ボクが代わりに払いますよ』

 いや~あの時の男たちの顔ったらないね~、て言うか、あたしの顔も大分間抜けだったとおもうけどね。ま、そこで男たちも意地があってね。

『部外者は黙ってろ!』

 って手を出したのが間違いだったね、カイネルが一瞬でのして言ったのさ。

『女に手を出したのは許せないですね……人間のクズですよ、あなたたちは』

 男たちは金持って逃げて行くわけさ、借金は二十万だったんだけど、カイネルは何も言わなかったよ。

「に、兄さんの強いところ、私も見てみたいです」
「男五人を一瞬で追い返した時には、あたしは惚れたね!」

「……兄さんのこと好きなんですか……」

 ジッと見つめるアリアに、ベルギットは「ヤバ」と口を押える。

「これ美味しいよネテル」
「あ~ん、ん、んん!美味しい!」

 メイネとネテルにはベルギットの話は聞こえてないようで、アリアだけがジッとベルギットに睨みを向ける。

 この年頃の女の子に言っちゃだめだよな~、とベルギットは困り顔になる。

「ただいま、どう、少しは仲良くなった?」

 カイネルがそう言って状況を見ると、アリアがベルギットを睨んでいて、ベルギットがやらかした表情をしていた。

「あ~なるほどね……うまくいかなかったと」

 苦笑いのカイネルは、ベルギットの手を握って、「大丈夫ですよ」と言うとアリアはさらに敵視してしまう。

「……カイネルぅ空気読めよ~な~」

 そうして一応の会食を終えると、午後からは服やお菓子を買って、両手いっぱいに荷物を持ったカイネルが、ネテルを肩車しながら帰る。

 そんな光景にアリアもメイネも、後ろから笑みを溢しながら後をついて行った。


「申し訳ありませんレイナルド様、お二人は寮へ入ることができないようです」

 そんな知らせが届いたのは二日後くらいで、カイネルのいない時にアリアたちが知らせを受けて、ただただそれを受け入れるしかなかった。

 寮内は満員で、過ごせる部屋が無いことから自宅から通うことになった。

「馬車はこちらで毎日手配できますので、そこだけはお任せください」

 それを聞いたメイネとネテルは、逆に良かったと言う。

「だってこれで毎日アリアお姉ちゃんと一緒にいれるもん」
「そうですね、姉さんと兄さんとネテルと一緒にいられるだけこの方がいいかもですね」

 ただ、カイネルは少し不満そうに思っているようで。

「……兄さん?」
「少し、気になるね……どうしてメイネとネテルが寮に入れないのか……あの学校は、今は生徒数が少ないはずなのに」

 その時はまだ、原因が分からないままメイネとネテルが家から通うことを受け入れたため、カイネルは学校に文句を言う事もなく、そのままメイネの編入の日がくる。

 そして、編入から数日後、編入祝いにとカイネルが真新しい靴を買ってくると、メイネは興奮してしまう。

「本当に!いいの!兄さん」
「メイネに似合うと思ってね、この白い靴が買って欲しそうだったんだ」

 今までのプレゼントの比ではない程に喜ぶメイネは、その靴をさっそく履いて見せる。

「どう?似合ってる?」
「お姉ちゃんいいな~私も欲しい!」

「ネテルにはまた今度だね」
「似合ってるよメイネ」

「ありがとう、アリア姉さん」

 そうして幸せな出来事が終わった後、すぐ後に起きる悲しい出来事。

 白い新品の靴を履いて学校へ出かけたメイネが、泣きながら裸足で帰ってきた。

「どうしたの!メイネ!」
「うっうぅ、アリア姉さぁん」

 メイネがいじめを受けていると知ったのはその時でした。

 兄さんに心配させまいと、メイネは誰にもそれを打ち明けずに学校に通っていて、これまではなんでもないようにできた。でも兄さんに買って貰った真新しい靴を学校に履いていったのに、それが無くなってしまってメイネは耐えられなくなってしまった。

「明日、私が学校に話に行くわ!任せて!メイネ!」
「アリア姉さん」

 翌日には私が学校に出向き、その事実を追求したけど、学校は知らぬ存ぜぬを貫き通した。

 結局メイネのために何もできなかった私は、二日後に帰ってきた兄さんにそれを相談した。

「兄さん少しいいですか?」
「なんだい?」

 そうして話を聞いた兄さんは、少し溜息を吐くとボソッと、「どうしてもっと早く……」と言いました。

「後はボクに任せて、もう二度とこんなことが起こらないようにしてみせるから」

 そう言った兄さんは、メイネの頭を撫でながら優しく抱き絞めた。

 数日がたった頃、学校の授業参観という形で親たちが学校に呼ばれ、学校の理事長が全体集会を急遽開いた。

 私も忙しい兄さんの代わりにその場にいて、理事長は壇上に上がると言う。

「学生並びに保護者の皆さまに今日、この学校に集まっていただいたのは、この学校の経営難を救ってくれた寄付者を紹介しようとの考えであります」

 それを聞いた生徒たちも親も、その瞬間までこの学校が経営難とは知らずにいたため、ざわついていた。そう言う私も驚きは隠せず、いったいどこのどんな人が貴族のメイド学校の経営難を解決するほどの援助をしたのかと、ただそれだけの思いで壇上へ視線を向けていた。

「では紹介します、どうぞ、レイナルド様」
「に、兄さん!?」

 壇上に立っていたのは間違いなくカイネル兄さんだった。

 タワーに出かけているとばかり思っていた兄さんが、壇上に上がると笑顔で口を開いた。

「やぁ、皆さん。ボクはカイネル・レイナルドといいます。この学校へ少し前から援助させていただいています」

 兄さんはその朱色の瞳を生徒たちに向ける。

 そんな中で理事長は言う。

「このメイドの学校へ通えるのは、貴族や資産家の家柄の者だけです。それは、昔はメイドという仕事が王宮での仕事に限られていて、ある程度品格というものが必要な職種だったからなのですが、その習慣は今も学校への入学条件に残っていて、貴族または数百万ギリーの寄付ができる資産家に限られるというものです。そんな条件を満たせるのは、一部の有名ギルドに所属するダイバーか貴族ぐらいです」

 兄の登場にメイネは隣の学生に、「あれはあなたのお兄様?」と聞かれえると視線をそのままに頷く。

「しかし、近年メイド学校も一つではなくて、有名な学校ほど王宮で仕える可能性が高くなるため、この学校には寄付してまで入学させたがるダイバーも貴族も減少しています。そうしているうちにこの学校は経営難になり、土地の維持や校舎の維持が難しくなってきました。そんな時です、学校に妹たちを入学させたいというダイバーが現れました。普通は数百万の寄付金を数千万あればと縋る想いで話を持ちかけたのです。普通ならそんな話を呑まず他の学校へ入れることを考えるのでしょう、ですが、レイナルド氏は条件を即断で呑み、その代わりとして逆に条件を出しました。この学校は明日から、貴族だけじゃない開かれた学校に変わります」

 毎年数千万ギリーを寄付する代わりに、入学する際の条件の撤廃を兄さんは理事長に要求して、結果このメイド学校は家柄関係なくある程度の学費を払うだけで誰でも入学できる学校へと変わった。

「これからは身分の違う者同士が通える学校として世間でも話題になり、おそらく王宮からの召抱えもあると思います。その時はこの学校のメイドとして恥じない仕事ができるよう身分に関わらずこれからも精進して下さい」

 理事長が話しを終えると、カイネルは壇上で頭を下げて言う。

「生徒の皆さん、一つだけ話をさせて下さい、ボクの妹の靴が無くなってしまいました、誰がどこに隠しているのか、ボクはもう知っているのですが、靴を持っていった人に忠告します」

 兄さんはその瞬間だけ純粋な殺気をその場に放つと、私も肌がピリピリとして、兄さんはある一点を見ながら言いました。

「早めに返した方が身のためだ……でないと、後悔することになる」

 朱色の瞳が大きくて、笑顔意外の兄の顔は初めて見る表情で、私も感じたその殺気は、身に受けるのは生まれて初めてで、恐怖と言うよりも畏怖といった感覚だったのを今でも覚えている。

 その直後すぐにメイネの靴は返って来ました。靴箱の中には靴と手紙が置いてあり丁寧に御詫びの言葉が書かれていて、やっとメイネは辛い時期を抜け出せたのだと安堵していました。

 これは余談なのですが、あの兄さんの壇上からの殺気を受けた生徒の一部が、兄さんに恋をしてしまったらしく、メイネは数名のクラスメイトや上級生から紹介してほしいとねだられたそうです。

 私もあの瞬間に惚れ直したということも余談です。

 その後、数名の貴族の生徒が学校を去ってしまったらしいのですが、その他はそれまで通り学校へ通っているようです。

 次の月からは数百の貴族ではない生徒が入学して、理事長の言った通りに学校は変わっていくんだなと思いました。


「兄さん、寄付のお金って……」
「うん、チカミチが出してくれてるよ、ベルギットさんの援助だよ」

 その言葉にアリアはカイネルに抱き付くと言う。

「私も働きます、働いてお金返しますから……だから」

 ベルギットにカイネル取られたくない、その想いからそう言うアリアだった。が、カイネルは、「それはいいかもね」と笑みを浮かべる。

「アリアの将来のためにも、チカミチでアルバイトはかなり大切なことかもしれない、うん、よし!ベルギットさんに相談してみよう!」

 その笑顔に対して、少し呆れた表情で笑みを浮かべたアリアは、「よ、よろしくお願いしますね、兄さん」と言った。

 そんなカイネルに、最近メイネがいつにも増してべったりで。

「メイネ、そんなに抱き付かれたら食事しづらいよ」
「えへへ、えへへへ」

 いつも何しているのか分からない、ただ優しいだけの兄が、本当はダイバーで自分を助けるために駆けつけて、全ての悪い状況を変えたとなれば、妹として兄をもっと好きになるのは必然で、甘えたい盛りと重なってしまった結果のデレ様である。

「……」
「ネテルが寝てる、まだ学校になれないからかな?」

 カイネルのシャレは華麗にスルーされるのがレイナルド家の日常で、ネテルはたしかに匙を握りしめたままウトウトとしていた。

「ネテルは学校が楽しいから疲れてるんだよ、でも、よかった……私みたいにならなくて」

 そのメイネの言葉にはカイネルも思わず抱き締めて、「ごめん」と囁いてしまう。

「もっと早く気付けてたら」
「ううん、いいよ兄さん」

 アリアは二人様子に笑みを浮かべながら、椅子から倒れそうなネテルを支え続けていた。
 

「笛吹き男?そんなギルドあったかしら?」
「最近結成されたギルドらしくてな、新人・初心者大歓迎の優良ギルドで色々とお得だそうだぜ、初期アイテムや初期装備をタダで配ってくれるって噂だしさ」

「へーそれはいいこと聞いた~、行ってみる」

 そんな会話が酒場でされているなどとは、カイネル・レイナルドは思いもしない。

 朝、眼が覚めると長らく聞こえなかった生活音が響き、それは野菜を刻む包丁の音やお湯を沸かす音、それに加えて香ばしい香りは食欲をそそる。

 体を起こしてあくびをし、目を擦りながら部屋を出ると、小さな女の子が台所に立って慌しく働いていた。

「あ、おはよう御座います!兄さん!すぐに朝食ができますから」
「おはようアリア」

 カイネルはこうして朝を向かえることが週に一度あり、その日は決まって朝から沢山の料理がテーブルに並ぶ。

 真夜中に帰って次の日の昼には再びタワーへ上るカイネルには、朝しかちゃんと料理を振舞えないために、アリアが考えたのが『朝食はご馳走』というものだった。ただ、アリアの料理の腕はまだまだ発展途上、失敗をすることもある。

 表の井戸から水を汲み上げてオケに水を入れ顔を洗う。コトーデの気候は1年通して熱すぎず寒すぎずだが、年末から年始にかけての早朝はさすがに肌寒くカイネルはくしゃみをする。

 朝食を食べる前に、カイネルはまだ眠りの中にある二人の妹を起こすために部屋へ行く。

 メイネとネテルは、メイド学校へ通い将来王宮で働くことを目標に日々精進していて、カイネルのたまの休みも今は学校と重なってあまり同じ時間を過ごせていない。

 起こしに来たカイネルに気がつかないほど深い眠りについているのは、二人がカイネルを深夜に出迎えようと頑張って起きていたためで。

「二人とも、もう起きないといけないよ」
「ん~ふぁ~、おはよう兄さん」

「ん……まてぇぇぇぇ……もうすこしぃぃぃ」

 どうやらまだネテルは寝ぼけている様子で、布団の中でミノムシのように蹲っている。

 カイネルは、無理やりにその布団を取りネテルの体を抱き上げると朝の挨拶をした。

「おはよう、お寝坊さん」

 そうして、二人と朝食をとりながらカイネルは話をし、勿論アリアもその輪に入っている。

 もう両親のいない三人をカイネルは兄として父として接している。

 早朝だというのに笑い声の絶えない家は、カイネルにとっても心休まる場所だ。

「でねでねお兄ちゃん」
「うんうんそうなんだよ兄さん」

「もう兄さんたら」

 三人と楽しく騒がしく朝食を終えたカイネルは、アリアと一緒に食器を片して、アリアの入れたお茶を飲みながら一心地つく。すると、アリアが不意にある話題を話し出した。

「兄さん、笛吹き男って言うギルドを知ってますか?」
「笛吹き男?ん~聞いたことないな、有名なのかい?」

「最近よくない噂を耳にするので、気になっていたんです」

 よくない噂?とカイネルは小首を傾げた。

「なんでもギルドに入った人が、数日経つと行方不明になっているんだそうです」
「行方不明……」

「はい、私が聞いたところでは、すでに30人以上がギルドに加入後行方不明になっているようなんです」

 コトーデでは、ダイバーが帰ってこないことは珍しくもない。

 ギルド全員が次の日には帰ってこないことも稀にあることだ。しかし、加入して直後のダイバーがというのは確かにおかしい事だった。

「兄さんはソロだから大丈夫だと思いますけど、その、気をつけてくださいね」
「うん、胆に命じておくよ……ところで、そろそろ手を離してもらえないかな」

「え!……」

 アリアは、顔を真っ赤にして掴んでいたカイネルの手を離した。

 この時のカイネルは、この話題のことを軽く考えていた。

 しかし、この話は彼にとって人生を大きく左右する出来事であったことをすぐに知ることとなる。
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