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本編
閑話 世界警察
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大きな広間に沢山の人が、周りにある様々な大きさの球体を覗きながら、問題が無いか監視しながら行き交っていた。
一人の男性がある監視球を覗いて、ホッとため息をついた。
それは、竜帝に付けられた監視球で、外(外国)に出る際に必ず付けられている物だった。
「ん、大丈夫そうだ…笑ってるし、何より嬉しそうだ」
そこには、少女が映し出されていた。竜人に囲まれていると、とても小さく見える。
その子は、セスティア王国にて、奴隷として物のように扱われ、感情も表情も意思も……何もかもを無くしていた。
俺たちは、監視球を通して、ずっと見ていた…
まぁ、見ている事しか出来なかったわけだが……
公正を期すために、国家間で揉め事が起きた時しか、介入出来ない決まりがあるんだ。
しかも、ただの揉め事じゃダメだ。
戦争となり、多くの人の命が脅かされた時にしか介入出来ない。
そして、監視球からの情報、自分達の手で集めた証拠を元に、判決を下すのが俺たち「世界警察」の役割。
今回、竜帝が動くと言うから、監視球を付け監視していたら、あの少女を見つけた。
痛々しく痩せ細り、言葉を発しない少女の姿に、俺だけじゃなく、世界警察のメンバー全員が涙したものだ。
うちの鬼の団長の目を潤ませるほどだ。
竜帝ライオネルの番という真実には驚いた……そして、戦慄した。
だって、竜帝だぞ?!
世界最強の黒曜竜の力を受け継ぐ竜人だぞ?!
俺たちが束になっても勝てる気がしねぇ……
そんな奴の番だぞ?!
少女に何かあれば、ライオネルが表に出てくるんだぞ?!
ヤバイだろ……死ぬだろ……確実に…
ライオネルがセスティアにいる間、セスティア国王や貴族に睨みをきかせていたし、殺気も込めていた。そばに居た竜人も、めちゃくちゃ殺気を飛ばしていたし。
まぁ、アイツらは気付きもしなかったけどな。
もう一度、監視球から送られてくる映像を見やる。
少女が、竜人の女兵士から、花冠の作り方を教わり作っていた。
出来上がった花冠を持ち、ライオネルの元に行き頭に乗せる。
ライオネルは、胡座をかいて座っており少女にせがまれ、頭を低くして花冠を受け取っていた。微妙な顔をしながらも、少女の頭を優しく撫でて、ライオネルは少女を膝の上に座らせた。
男は、映像を見ながら笑いを堪えていたが、堪えきれずに大声で笑い始めた。
「ぷっ……ふ、あっはっは!なんだアレ、大人しく乗せてるライオネルも、おっかしいのっ!あっはは」
俺の笑い声に、周りに居たヤツらがチラチラ見てくるが無視する。
厳つい顔に花冠……ぷふ…
ライオネルの膝の上で、新しい花冠を2つ作り、一緒にいた竜人に渡した。
2人も微妙な顔つきになったが、顔を見合わせ笑うと少女も嬉しそうに笑っていた。
「ぶふ……でも、ま、笑えるようになって、良かったな名無しのお嬢ちゃん」
監視球をひと撫でし目を離すと、男の人は別の場所に向かって歩き出した。
そして次の部屋で、たくさんの小さな監視球を作り出した。
「数は……59個ぉ~っ!!?」
「文句言わずに作りなよ。仕方ないだろ?セスティアが、ドラグニアスに手を出すかも知れないんだから……」
「嬢ちゃんが居なくなったことで、セスティアは実り豊かではなくなる……その原因に思い当たれば、あの子に手を出そうとするだろうな……そしたら……確実に、ライオネルを含めた竜人共を怒らせる事になる。俺たちは、アイツらが手を出しても問題ないように、証拠を集めねぇとな」
本来なら、手を出させないように証拠を集めて、回避する手段を講じるのだが……セスティア王国については、周りに敵を作り過ぎている。周辺国との関係も悪い……。
嬢ちゃんに関係なく、いずれ攻め込まれていただろう。たとえ、俺たちに罰を与えられても……それでも…
だから……
「ええ、そうね!私、あの子が受けた痛みを倍返しにしないと気が済まないわ!」
同僚の女が、握り拳を作り天に突き出した。
近い未来、必ずセスティアは行動を起こす。だから、そのための準備を……小さな監視球を沢山作りセスティアの至る所に設置する。
一人の男性がある監視球を覗いて、ホッとため息をついた。
それは、竜帝に付けられた監視球で、外(外国)に出る際に必ず付けられている物だった。
「ん、大丈夫そうだ…笑ってるし、何より嬉しそうだ」
そこには、少女が映し出されていた。竜人に囲まれていると、とても小さく見える。
その子は、セスティア王国にて、奴隷として物のように扱われ、感情も表情も意思も……何もかもを無くしていた。
俺たちは、監視球を通して、ずっと見ていた…
まぁ、見ている事しか出来なかったわけだが……
公正を期すために、国家間で揉め事が起きた時しか、介入出来ない決まりがあるんだ。
しかも、ただの揉め事じゃダメだ。
戦争となり、多くの人の命が脅かされた時にしか介入出来ない。
そして、監視球からの情報、自分達の手で集めた証拠を元に、判決を下すのが俺たち「世界警察」の役割。
今回、竜帝が動くと言うから、監視球を付け監視していたら、あの少女を見つけた。
痛々しく痩せ細り、言葉を発しない少女の姿に、俺だけじゃなく、世界警察のメンバー全員が涙したものだ。
うちの鬼の団長の目を潤ませるほどだ。
竜帝ライオネルの番という真実には驚いた……そして、戦慄した。
だって、竜帝だぞ?!
世界最強の黒曜竜の力を受け継ぐ竜人だぞ?!
俺たちが束になっても勝てる気がしねぇ……
そんな奴の番だぞ?!
少女に何かあれば、ライオネルが表に出てくるんだぞ?!
ヤバイだろ……死ぬだろ……確実に…
ライオネルがセスティアにいる間、セスティア国王や貴族に睨みをきかせていたし、殺気も込めていた。そばに居た竜人も、めちゃくちゃ殺気を飛ばしていたし。
まぁ、アイツらは気付きもしなかったけどな。
もう一度、監視球から送られてくる映像を見やる。
少女が、竜人の女兵士から、花冠の作り方を教わり作っていた。
出来上がった花冠を持ち、ライオネルの元に行き頭に乗せる。
ライオネルは、胡座をかいて座っており少女にせがまれ、頭を低くして花冠を受け取っていた。微妙な顔をしながらも、少女の頭を優しく撫でて、ライオネルは少女を膝の上に座らせた。
男は、映像を見ながら笑いを堪えていたが、堪えきれずに大声で笑い始めた。
「ぷっ……ふ、あっはっは!なんだアレ、大人しく乗せてるライオネルも、おっかしいのっ!あっはは」
俺の笑い声に、周りに居たヤツらがチラチラ見てくるが無視する。
厳つい顔に花冠……ぷふ…
ライオネルの膝の上で、新しい花冠を2つ作り、一緒にいた竜人に渡した。
2人も微妙な顔つきになったが、顔を見合わせ笑うと少女も嬉しそうに笑っていた。
「ぶふ……でも、ま、笑えるようになって、良かったな名無しのお嬢ちゃん」
監視球をひと撫でし目を離すと、男の人は別の場所に向かって歩き出した。
そして次の部屋で、たくさんの小さな監視球を作り出した。
「数は……59個ぉ~っ!!?」
「文句言わずに作りなよ。仕方ないだろ?セスティアが、ドラグニアスに手を出すかも知れないんだから……」
「嬢ちゃんが居なくなったことで、セスティアは実り豊かではなくなる……その原因に思い当たれば、あの子に手を出そうとするだろうな……そしたら……確実に、ライオネルを含めた竜人共を怒らせる事になる。俺たちは、アイツらが手を出しても問題ないように、証拠を集めねぇとな」
本来なら、手を出させないように証拠を集めて、回避する手段を講じるのだが……セスティア王国については、周りに敵を作り過ぎている。周辺国との関係も悪い……。
嬢ちゃんに関係なく、いずれ攻め込まれていただろう。たとえ、俺たちに罰を与えられても……それでも…
だから……
「ええ、そうね!私、あの子が受けた痛みを倍返しにしないと気が済まないわ!」
同僚の女が、握り拳を作り天に突き出した。
近い未来、必ずセスティアは行動を起こす。だから、そのための準備を……小さな監視球を沢山作りセスティアの至る所に設置する。
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