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第75話
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◆塚田智 視点◆
岸元さんや二之宮さんのフォローについて、少しでも協力をお願いできる先生がいないかと思い所属している委員会や部活を調べたら、ふたりとも高梨先生が顧問の法律研究部に所属していることがわかった。
正直なところ面倒な事になったと思っていたが、高梨先生に声を掛ける理由ができたのでその事については良かったと思いさっそく声を掛けてみることにした。
「高梨先生、少しよろしいですか?」
「えっと、大丈夫ですけど、なんでしょうか?」
「僕のクラスの岸元さんと二之宮さんについてで、ふたりとも例の事件の影響でしばらく休学することが決まっているのはご存知だと思いますが、状況が状況ですので学校として卒業までフォローする方針を言い渡されまして、彼女たちの所属する部の顧問の高梨先生にもご協力いただきたいなと思っている次第なのです」
「そういうことだったのですね。たしかに、彼女たちのフォローは必要ですよね。
わかりました、そういうことでしたら何でも協力しますので、その時は言ってくださいね」
「ええ、ぜひともお願いします。
差し当たってですが、彼女たちから何らかの相談を受けていたりしていますか?」
「今のところはないですけど、心配なのでわたしから聞いてみます。
彼女たちが他の人には言わないで欲しいと言ってきたことはお伝えできませんけど、わかったことは共有しますね」
「ご迷惑おかけしますけど、よろしくお願いします」
僕と話しているあいだ高梨先生からはずっと険しい表情で見られていて、生徒想いだからだと思うには険しすぎて、何か気に触ることを言ってしまったのか不安になる。
◆赤堀みゆき 視点◆
既に実家よりも寛げる場所と化している冬樹の家のリビングで何となくテレビを眺めていたら見慣れない電話番号からの着信があった。
『あの、突然のお電話もうしわけありません。赤堀先生の携帯電話でよろしいでしょうか?』
「はい、私が赤堀です。」
『すみません、娘がお世話になっております渡辺です。
先生が突然教室をお辞めになってしまった経緯を耳にして、三上さんに無理を言って番号を教えてもらいました』
「そうでしたか。私としても不本意ではあったのですが、娘さんにはご迷惑をおかけすることになってしまって申し訳ございませんでした」
『いえ、先生こそ急に辞めさせられて大変だったと思います。
実はお電話させていただいたのは、娘が赤堀先生からじゃないとピアノを教わりたくないと申しておりまして、先生がどこか別の教室で教えるようでしたらその教室まで通わせたく、図々しいことは承知で先生の再就職先を教えていただければと思ったからなのです』
「そんな、私なんかが良いなんて仰っていただけて光栄です。
今のところは再就職の活動をしていなくてどうしようか悩んでいたところなんです」
『うちの我儘になりますけど、うちだけでなく鎌田さんや吉田さんも先生が教えてくれるならそちらへ乗り換えたいと言っていますし、先生にはピアノの指導をするお仕事をして欲しいです』
「わかりました。ご期待に応えられるかわかりませんが、できるだけ近いところでピアノ教室ができる様に頑張ります」
『先生ならきっとすぐ採用されると思いますから楽しみにして待っていますね。
突然不躾な電話をしてしまってすみませんでした。また決まったら連絡をいただければと思います』
「ええ、もちろん決まったらちゃんと連絡させてもらいます。
今日はわざわざお電話をいただいてありがとうございました。また、よろしくお願いいたします」
渡辺さんからの電話を終えてスマホをテーブルへ置くと、冬樹がティッシュ箱を差し出してきた。
「みゆきさん、涙を拭いてください」
言われて気が付いた。いつの間にか涙が流れていた。
「あのね、今の電話は辞めさせられた教室の教え子のお母さんで、私にピアノを教えてほしいって言ってくれてるんだって。
受付事務の人に無理言って私の連絡先を聞き出してわざわざ電話をしてくれたんだって」
「良かったですね。みゆきさんを求めてくれる人がいて。
こんなところでいじけている暇なんかないですよ」
「そうね。私が良いって言ってくれる生徒がいるんだから休んでいる場合じゃないわね」
「実際のところ再就職ってすぐできるものなんですか?」
「正直なところ難しいわね。業界が狭いし意外と横の繋がりもあるから噂とか流されるのよね」
「なら、みゆきさんが教室を開けば良いのではないですか?」
「う~ん、たしかにその方が早いかもしれないけどそんなお金はないわね」
「俺が出してもいいんですけど、みゆきさんはそれじゃ嫌ですよね?」
「そうね。さすがにそこまで冬樹に甘える訳にはいかないわよ。
とりあえず、私の先生に相談してみるわ。
もしかしたら働き口の紹介をしてくれたり、良いアイディアをもらえるかもしれないから」
「わかりました。でも、協力できることはさせてもらうので相談してくださいね」
「私も協力しますからね」
「冬樹も美晴ちゃんもありがとう。その時はよろしくね」
気持ちが萎えていたけど、渡辺さんからの電話で元気をもらえた。私が良いとお母さんに言ってくれた陽茉梨ちゃんには感謝しなきゃ。
◆二之宮凪沙 視点◆
学校は一学期のことがあるのでしばらく登校しないでも進級できるように出席日数については配慮してくれるということで、当分の間は登校しないことにしていた。
でも、監禁された件で家族にオジサン達とエッチをした見返りでお金をもらっていた事を知られたのもあり、家族と顔を合わせるのも気不味いので家にも居たくなかった。
何よりも冬樹に会いたい気持ちが募っているので、学校へ行っていた方がまだ良いのかもしれないと考えていたら、高梨先生から電話がかかってきた。
『こんばんは、高梨です。今お話して大丈夫でしょうか?』
「はい、大丈夫です。何の御用でしょうか?」
『二之宮さんが気に掛かっただけで特に何があるということはないのだけれど、困り事などないですか?』
「・・・そうですね、学校の様子が気になっています。特に神坂君の様子は気になります」
『冬・・・神坂君ですね』
今『冬樹』と言い掛けた!どういうこと!やっぱり関係がある!?
『知っていることと思いますが、神坂君は退学する意向ではあったのですが、学校の方で引き止めて籍だけはまだ残っている状態で、今後どうなるかわからないと言った感じです』
「そうなんですね。ありがとうございます。
先生は神坂君と連絡を取っていたりしますか?」
『神坂君とは、二之宮さんの行方がわからなくなってた時に何か知らないかと聞いた時に連絡したきりで、それ以降は取っていないですよ』
「今後連絡をする予定はありますか?」
『予定はないですけど、何かあれば取るかもしれないですね』
「わかりました。何かわかったら私も知りたいですので、教えてもらえませんか?」
『プライベートなことはお話できないですけど、話せる範囲で良ければいいですよ』
「それで構いませんのでお願いします」
やはり引っかかりを覚えた。
通話を終えて、高梨先生とのやり取りを反芻して何かを隠しているような違和感があったので、直接会って確認しようと思った・・・やはり登校するしかないかもしれない?
岸元さんや二之宮さんのフォローについて、少しでも協力をお願いできる先生がいないかと思い所属している委員会や部活を調べたら、ふたりとも高梨先生が顧問の法律研究部に所属していることがわかった。
正直なところ面倒な事になったと思っていたが、高梨先生に声を掛ける理由ができたのでその事については良かったと思いさっそく声を掛けてみることにした。
「高梨先生、少しよろしいですか?」
「えっと、大丈夫ですけど、なんでしょうか?」
「僕のクラスの岸元さんと二之宮さんについてで、ふたりとも例の事件の影響でしばらく休学することが決まっているのはご存知だと思いますが、状況が状況ですので学校として卒業までフォローする方針を言い渡されまして、彼女たちの所属する部の顧問の高梨先生にもご協力いただきたいなと思っている次第なのです」
「そういうことだったのですね。たしかに、彼女たちのフォローは必要ですよね。
わかりました、そういうことでしたら何でも協力しますので、その時は言ってくださいね」
「ええ、ぜひともお願いします。
差し当たってですが、彼女たちから何らかの相談を受けていたりしていますか?」
「今のところはないですけど、心配なのでわたしから聞いてみます。
彼女たちが他の人には言わないで欲しいと言ってきたことはお伝えできませんけど、わかったことは共有しますね」
「ご迷惑おかけしますけど、よろしくお願いします」
僕と話しているあいだ高梨先生からはずっと険しい表情で見られていて、生徒想いだからだと思うには険しすぎて、何か気に触ることを言ってしまったのか不安になる。
◆赤堀みゆき 視点◆
既に実家よりも寛げる場所と化している冬樹の家のリビングで何となくテレビを眺めていたら見慣れない電話番号からの着信があった。
『あの、突然のお電話もうしわけありません。赤堀先生の携帯電話でよろしいでしょうか?』
「はい、私が赤堀です。」
『すみません、娘がお世話になっております渡辺です。
先生が突然教室をお辞めになってしまった経緯を耳にして、三上さんに無理を言って番号を教えてもらいました』
「そうでしたか。私としても不本意ではあったのですが、娘さんにはご迷惑をおかけすることになってしまって申し訳ございませんでした」
『いえ、先生こそ急に辞めさせられて大変だったと思います。
実はお電話させていただいたのは、娘が赤堀先生からじゃないとピアノを教わりたくないと申しておりまして、先生がどこか別の教室で教えるようでしたらその教室まで通わせたく、図々しいことは承知で先生の再就職先を教えていただければと思ったからなのです』
「そんな、私なんかが良いなんて仰っていただけて光栄です。
今のところは再就職の活動をしていなくてどうしようか悩んでいたところなんです」
『うちの我儘になりますけど、うちだけでなく鎌田さんや吉田さんも先生が教えてくれるならそちらへ乗り換えたいと言っていますし、先生にはピアノの指導をするお仕事をして欲しいです』
「わかりました。ご期待に応えられるかわかりませんが、できるだけ近いところでピアノ教室ができる様に頑張ります」
『先生ならきっとすぐ採用されると思いますから楽しみにして待っていますね。
突然不躾な電話をしてしまってすみませんでした。また決まったら連絡をいただければと思います』
「ええ、もちろん決まったらちゃんと連絡させてもらいます。
今日はわざわざお電話をいただいてありがとうございました。また、よろしくお願いいたします」
渡辺さんからの電話を終えてスマホをテーブルへ置くと、冬樹がティッシュ箱を差し出してきた。
「みゆきさん、涙を拭いてください」
言われて気が付いた。いつの間にか涙が流れていた。
「あのね、今の電話は辞めさせられた教室の教え子のお母さんで、私にピアノを教えてほしいって言ってくれてるんだって。
受付事務の人に無理言って私の連絡先を聞き出してわざわざ電話をしてくれたんだって」
「良かったですね。みゆきさんを求めてくれる人がいて。
こんなところでいじけている暇なんかないですよ」
「そうね。私が良いって言ってくれる生徒がいるんだから休んでいる場合じゃないわね」
「実際のところ再就職ってすぐできるものなんですか?」
「正直なところ難しいわね。業界が狭いし意外と横の繋がりもあるから噂とか流されるのよね」
「なら、みゆきさんが教室を開けば良いのではないですか?」
「う~ん、たしかにその方が早いかもしれないけどそんなお金はないわね」
「俺が出してもいいんですけど、みゆきさんはそれじゃ嫌ですよね?」
「そうね。さすがにそこまで冬樹に甘える訳にはいかないわよ。
とりあえず、私の先生に相談してみるわ。
もしかしたら働き口の紹介をしてくれたり、良いアイディアをもらえるかもしれないから」
「わかりました。でも、協力できることはさせてもらうので相談してくださいね」
「私も協力しますからね」
「冬樹も美晴ちゃんもありがとう。その時はよろしくね」
気持ちが萎えていたけど、渡辺さんからの電話で元気をもらえた。私が良いとお母さんに言ってくれた陽茉梨ちゃんには感謝しなきゃ。
◆二之宮凪沙 視点◆
学校は一学期のことがあるのでしばらく登校しないでも進級できるように出席日数については配慮してくれるということで、当分の間は登校しないことにしていた。
でも、監禁された件で家族にオジサン達とエッチをした見返りでお金をもらっていた事を知られたのもあり、家族と顔を合わせるのも気不味いので家にも居たくなかった。
何よりも冬樹に会いたい気持ちが募っているので、学校へ行っていた方がまだ良いのかもしれないと考えていたら、高梨先生から電話がかかってきた。
『こんばんは、高梨です。今お話して大丈夫でしょうか?』
「はい、大丈夫です。何の御用でしょうか?」
『二之宮さんが気に掛かっただけで特に何があるということはないのだけれど、困り事などないですか?』
「・・・そうですね、学校の様子が気になっています。特に神坂君の様子は気になります」
『冬・・・神坂君ですね』
今『冬樹』と言い掛けた!どういうこと!やっぱり関係がある!?
『知っていることと思いますが、神坂君は退学する意向ではあったのですが、学校の方で引き止めて籍だけはまだ残っている状態で、今後どうなるかわからないと言った感じです』
「そうなんですね。ありがとうございます。
先生は神坂君と連絡を取っていたりしますか?」
『神坂君とは、二之宮さんの行方がわからなくなってた時に何か知らないかと聞いた時に連絡したきりで、それ以降は取っていないですよ』
「今後連絡をする予定はありますか?」
『予定はないですけど、何かあれば取るかもしれないですね』
「わかりました。何かわかったら私も知りたいですので、教えてもらえませんか?」
『プライベートなことはお話できないですけど、話せる範囲で良ければいいですよ』
「それで構いませんのでお願いします」
やはり引っかかりを覚えた。
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