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第222話
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◆神坂冬樹 視点◆
松本さんと津島さんが人に聞かれたくない話をするために美晴さんを訪ねて来るということで、僕は昨日から東京へ来ている幸博君に会うために実家へ顔を出すことにした。
実家のマンションのドアの前まで着いてインターホンを押す前にちょっとだけ前のことが頭をよぎったものの、隣の岸元の家には何度も来ているしハルや姉さんとも普通に接することができているので大丈夫だろうと意を決してインターホンを鳴らし、ハルに迎い入れてもらった。
救急車で運ばれた時以来の実家訪問で、僕よりも家族の方が緊張している様だった。
病院の医師からは気の持ち様の部分が大きいから、ハルと毎日のように教室で顔を合わせて、姉さんとも学校では繰り返し会っているので大丈夫だろうとは言われていたけど、実際にその通りで大丈夫だった。
事情をちゃんと知らないと思われる幸博君だけが不思議がっていたけど、感極まったハルが『良かった』と泣きながら抱き着いてきてムッとした視線を向けてきた。幸博君は相変わらずハルの事が好きなようだ。
ハルが落ち着き、姉さん達も気持ちの整理ができたと思われるところでリビングで幸博君が来た理由や僕がどうして実家を出ているのかなどを中心に情報を共有した。
「あの・・・冬兄は来年お父さんになるってことですよね?」
「そうなるね」
「その、・・・大丈夫なんですか?」
「大丈夫だよ。少なくとも美晴さんやこどもを守れるだけのお金はあるから」
「そんなにあるんですか?」
「聞いてないかな?
僕ら姉弟妹は父さんの教育方針で小学生の頃から投資について実践してて結構な金額を保有してるんだよ。
正確なところは知らないけど、姉さんもハルもそれなりには増やせていると思うよ」
「そうだな、冬樹ほどではないが、私もそれなりには増やせているな」
「そうだね。あたしもフユやお姉には及ばないけど普通の高校生に不釣り合いなくらいには持ってるよ」
「そうなんですね・・・」
幸博君はわかりやすく、僕や姉さんの話は半分別次元のことと言う感じで聞き流していたのに、ハルが話すと顔が強張った。きっと差を広げられてる様な感覚になって焦燥感が涌いたのだろう。
実家で話を終え明日から住む新居を軽く確認してから帰宅した。
一学期は家族とはどうなっても良いと思っていたけど、終わってみればやっぱり大事なのだなと思った・・・これからは美晴さんやこどものためにも協力をお願いすることになるだろうし前のように良好な関係に戻したいと思う。
◆春日悠一 視点◆
「姉貴、話したいことがある」
クリスマスだと言うのに今日も遊びに来ている姉貴。聞けば、家族でのパーティーは昨日やっていて、今日は子供達が友達の家で遊んでいるから空いていてうちに来たらしい。
いつもならウンザリする相手ではあるのだが、今日は違う。
悦子が昼飯の買い出しへ行っている間に姉貴に話をすることにした。
「なに?」
「まずはこれを見てくれ」
姉貴に俺が生殖能力が弱いという検査の結果報告書を見せた。
「どういう事?
こどもができたのよね?」
「それと、これも見てくれ」
興信所の調査結果で、悦子の実態を記した書類一式を見せた。
「え?なにこれ?」
内容は悦子が不倫をしていること。元々10歳年下のインディーズでも全然集客できていないバンドのギタリストでろくに働いていない男に入れ込んでいて、長いことその男に小遣いを与えては情交する関係だったのを継続したまま俺との愛のない結婚をしたのが実情だ。
キャリアウーマンを装っていたけど、実際には都内の繁華街の性風俗店でお茶を引きつつも店からクビを切られない程度に客を取っていて、普通の会社勤めよりは良いくらいの収入を得ていたらしいが、そのギタリストの男に切り捨てられないために貢ぎ続けていて貯金はないらしい。
その様な状況で姉貴から俺という高収入で婚姻関係が破綻しそうな相手を知り、姉貴を上手く利用して俺との結婚を成立させたという流れだ。
更に俺に対してぞんざいな態度のやり取りを録音したICレコーダーを聞かせたら姉貴の表情が珍しく鋭く顰めたものになった。いつもは笑っているお節介オバさんな印象を与えるものなだけに迫力がある・・・もっともその怒りは俺へ向いていないので怖くはない。
俺にとって大きなお世話以外の何物でもなかったけれど、姉貴なりに良かれと思って悦子との縁を結んだわけだし、裏切られた気持ちになっているだろう。
その後、悦子が戻ってきてから姉貴は本気で怒り捲し立てた。悦子は聞き苦しい言い訳を連ねたけど、俺の用意した証拠を次々と突き付けていき、俺の意向もあって離婚を認めさせ、お腹の子供については俺の子供でも認知はしないので堕胎でも出産でも悦子の責任で好きにしろということにした。
離婚を認めさせてもなお姉貴の怒りは収まらず、悦子と共通の知り合い全員に悦子の事を知らせると言い、手始めにすぐにスマホメッセージアプリで連絡が取れる人へ次から次へと連絡を行い始めた。
◆藤川悦子 視点◆
不味いことになった。悠一君にショータとの関係を続けてていたことがバレていた。しかも、悠一君はこどもができない体質だということで、お腹の中のこどもはショータが父親の可能性が高いし、そうでなくてもお客の誰かとなるだろう。
悠一君に対してはたしかに調子乗って高圧的に振る舞っていたところはあって、何かあっても悠子先輩を味方に付けて良いようにできると高を括っていたところもあったからだ。やりすぎていたのだろう・・・そのために悠一君が別れたがり、その理由を探し当てられてしまった。
しかし、悠子先輩は前妻の方が原因でできないみたいな事を言っていたのに実際には悠一君が原因だったのは誤算もいいところだ。
結局、弁護士を介して示談金を要求してくるという・・・不貞行為だから当然なのだろうけど、今の私には支払う事ができない。
とは言え、起きてしまったことは仕方ないのでショータのアパートへ行って今まであげたお小遣いを返すつもりで少しは用立ててもらう様に話をしようと思う。
ショータのアパートへ着くと中からショータと女が話している声が聞こえてくる。
何を話しているかまではわからないけど、間違いなく女がいる・・・インターホンを鳴らさず合鍵で解錠して中へ入る。
「ショータ!その女は誰!」
「なんだエツコか?
誰も何もねーよ。俺のカノジョ」
「私がいるでしょ!?」
「誰が10歳年上のアラフォーのオバサンなんかをカノジョにするかよ」
「でも・・・」
「ああ、お小遣いもらってたからご機嫌取らないとって相手してやってただけだよ」
「お金目当てだったの?」
「金以外にオバサン相手にするメリットなんかあるかよ」
「ひどいじゃない!」
「ひどいのはどっちだよ。オ、ク、サ、マ」
「でも、ショータのために・・・」
「知らねーよ。亭主のところへ帰れよ」
「帰れないわ・・・ショータとのことを知られて離婚されたもの・・・」
「あっそ、でもそれはエツコの自業自得だろ?
結婚しているのに不倫なんかしてるからさ」
「ふざけないで!
それにお腹にショータのこどもがいるのよ!」
「知らねーよ。亭主のこどもじゃねーの?」
「旦那は種無しだって・・・」
「じゃあ、客じゃね?」
「ちゃんと避妊してるわよ!」
「ゴム付けてたってダメな時はダメだろ?」
「そんな・・・これまでずっとショータを支えてきたのは誰だと思ってるの!」
「リカだよ」
そう言いながら隣りにいた女の肩を抱いて見せ付けてきた。そのリカと呼ばれた女は見下すように私を見て笑っている。
「そんな・・・私が今までやってきたことって・・・」
「オレの音楽活動を支えてくれてたファンのひとりだろ?」
「何が音楽活動よ!
毎回チケットが全然売れなくて私に買い取らせてたくせに!」
「それで毎回素晴らしいオレの演奏を聴けただろ?」
それからも暖簾に腕押しで何を言っても意に介さないショータとの問答を繰り返し、結局は追い返された。
仕方がないので実家の母親に電話した。
『バカ娘!悠子さんから話は聞いたよ!うちもアンタとは縁を切るからもう連絡してこないで!』
言いたいことだけ言われてすぐに切られてしまい、もう一度掛けても出てもくれず、少し時間を置いて掛け直したら着信拒否のガイダンスが流れた・・・父親にかけても同じく着信拒否のガイダンス・・・
その後、色々な伝手に電話をしてみたものの着信拒否か、出てくれても悠子先輩から話を聞いたからと拒絶されてすぐに切られてしまってどうにもならない。
辛うじて悠子先輩とは繋がりのない相手と連絡が取れても一様に泊められないと断られ、せめてもとお金を貸してくれないかお願いしたけどそれも断られた。
ネットカフェへ行き今夜の寒さをしのぐことだけはできそう・・・世間のクリスマスの喧騒が恨めしく思える。
松本さんと津島さんが人に聞かれたくない話をするために美晴さんを訪ねて来るということで、僕は昨日から東京へ来ている幸博君に会うために実家へ顔を出すことにした。
実家のマンションのドアの前まで着いてインターホンを押す前にちょっとだけ前のことが頭をよぎったものの、隣の岸元の家には何度も来ているしハルや姉さんとも普通に接することができているので大丈夫だろうと意を決してインターホンを鳴らし、ハルに迎い入れてもらった。
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病院の医師からは気の持ち様の部分が大きいから、ハルと毎日のように教室で顔を合わせて、姉さんとも学校では繰り返し会っているので大丈夫だろうとは言われていたけど、実際にその通りで大丈夫だった。
事情をちゃんと知らないと思われる幸博君だけが不思議がっていたけど、感極まったハルが『良かった』と泣きながら抱き着いてきてムッとした視線を向けてきた。幸博君は相変わらずハルの事が好きなようだ。
ハルが落ち着き、姉さん達も気持ちの整理ができたと思われるところでリビングで幸博君が来た理由や僕がどうして実家を出ているのかなどを中心に情報を共有した。
「あの・・・冬兄は来年お父さんになるってことですよね?」
「そうなるね」
「その、・・・大丈夫なんですか?」
「大丈夫だよ。少なくとも美晴さんやこどもを守れるだけのお金はあるから」
「そんなにあるんですか?」
「聞いてないかな?
僕ら姉弟妹は父さんの教育方針で小学生の頃から投資について実践してて結構な金額を保有してるんだよ。
正確なところは知らないけど、姉さんもハルもそれなりには増やせていると思うよ」
「そうだな、冬樹ほどではないが、私もそれなりには増やせているな」
「そうだね。あたしもフユやお姉には及ばないけど普通の高校生に不釣り合いなくらいには持ってるよ」
「そうなんですね・・・」
幸博君はわかりやすく、僕や姉さんの話は半分別次元のことと言う感じで聞き流していたのに、ハルが話すと顔が強張った。きっと差を広げられてる様な感覚になって焦燥感が涌いたのだろう。
実家で話を終え明日から住む新居を軽く確認してから帰宅した。
一学期は家族とはどうなっても良いと思っていたけど、終わってみればやっぱり大事なのだなと思った・・・これからは美晴さんやこどものためにも協力をお願いすることになるだろうし前のように良好な関係に戻したいと思う。
◆春日悠一 視点◆
「姉貴、話したいことがある」
クリスマスだと言うのに今日も遊びに来ている姉貴。聞けば、家族でのパーティーは昨日やっていて、今日は子供達が友達の家で遊んでいるから空いていてうちに来たらしい。
いつもならウンザリする相手ではあるのだが、今日は違う。
悦子が昼飯の買い出しへ行っている間に姉貴に話をすることにした。
「なに?」
「まずはこれを見てくれ」
姉貴に俺が生殖能力が弱いという検査の結果報告書を見せた。
「どういう事?
こどもができたのよね?」
「それと、これも見てくれ」
興信所の調査結果で、悦子の実態を記した書類一式を見せた。
「え?なにこれ?」
内容は悦子が不倫をしていること。元々10歳年下のインディーズでも全然集客できていないバンドのギタリストでろくに働いていない男に入れ込んでいて、長いことその男に小遣いを与えては情交する関係だったのを継続したまま俺との愛のない結婚をしたのが実情だ。
キャリアウーマンを装っていたけど、実際には都内の繁華街の性風俗店でお茶を引きつつも店からクビを切られない程度に客を取っていて、普通の会社勤めよりは良いくらいの収入を得ていたらしいが、そのギタリストの男に切り捨てられないために貢ぎ続けていて貯金はないらしい。
その様な状況で姉貴から俺という高収入で婚姻関係が破綻しそうな相手を知り、姉貴を上手く利用して俺との結婚を成立させたという流れだ。
更に俺に対してぞんざいな態度のやり取りを録音したICレコーダーを聞かせたら姉貴の表情が珍しく鋭く顰めたものになった。いつもは笑っているお節介オバさんな印象を与えるものなだけに迫力がある・・・もっともその怒りは俺へ向いていないので怖くはない。
俺にとって大きなお世話以外の何物でもなかったけれど、姉貴なりに良かれと思って悦子との縁を結んだわけだし、裏切られた気持ちになっているだろう。
その後、悦子が戻ってきてから姉貴は本気で怒り捲し立てた。悦子は聞き苦しい言い訳を連ねたけど、俺の用意した証拠を次々と突き付けていき、俺の意向もあって離婚を認めさせ、お腹の子供については俺の子供でも認知はしないので堕胎でも出産でも悦子の責任で好きにしろということにした。
離婚を認めさせてもなお姉貴の怒りは収まらず、悦子と共通の知り合い全員に悦子の事を知らせると言い、手始めにすぐにスマホメッセージアプリで連絡が取れる人へ次から次へと連絡を行い始めた。
◆藤川悦子 視点◆
不味いことになった。悠一君にショータとの関係を続けてていたことがバレていた。しかも、悠一君はこどもができない体質だということで、お腹の中のこどもはショータが父親の可能性が高いし、そうでなくてもお客の誰かとなるだろう。
悠一君に対してはたしかに調子乗って高圧的に振る舞っていたところはあって、何かあっても悠子先輩を味方に付けて良いようにできると高を括っていたところもあったからだ。やりすぎていたのだろう・・・そのために悠一君が別れたがり、その理由を探し当てられてしまった。
しかし、悠子先輩は前妻の方が原因でできないみたいな事を言っていたのに実際には悠一君が原因だったのは誤算もいいところだ。
結局、弁護士を介して示談金を要求してくるという・・・不貞行為だから当然なのだろうけど、今の私には支払う事ができない。
とは言え、起きてしまったことは仕方ないのでショータのアパートへ行って今まであげたお小遣いを返すつもりで少しは用立ててもらう様に話をしようと思う。
ショータのアパートへ着くと中からショータと女が話している声が聞こえてくる。
何を話しているかまではわからないけど、間違いなく女がいる・・・インターホンを鳴らさず合鍵で解錠して中へ入る。
「ショータ!その女は誰!」
「なんだエツコか?
誰も何もねーよ。俺のカノジョ」
「私がいるでしょ!?」
「誰が10歳年上のアラフォーのオバサンなんかをカノジョにするかよ」
「でも・・・」
「ああ、お小遣いもらってたからご機嫌取らないとって相手してやってただけだよ」
「お金目当てだったの?」
「金以外にオバサン相手にするメリットなんかあるかよ」
「ひどいじゃない!」
「ひどいのはどっちだよ。オ、ク、サ、マ」
「でも、ショータのために・・・」
「知らねーよ。亭主のところへ帰れよ」
「帰れないわ・・・ショータとのことを知られて離婚されたもの・・・」
「あっそ、でもそれはエツコの自業自得だろ?
結婚しているのに不倫なんかしてるからさ」
「ふざけないで!
それにお腹にショータのこどもがいるのよ!」
「知らねーよ。亭主のこどもじゃねーの?」
「旦那は種無しだって・・・」
「じゃあ、客じゃね?」
「ちゃんと避妊してるわよ!」
「ゴム付けてたってダメな時はダメだろ?」
「そんな・・・これまでずっとショータを支えてきたのは誰だと思ってるの!」
「リカだよ」
そう言いながら隣りにいた女の肩を抱いて見せ付けてきた。そのリカと呼ばれた女は見下すように私を見て笑っている。
「そんな・・・私が今までやってきたことって・・・」
「オレの音楽活動を支えてくれてたファンのひとりだろ?」
「何が音楽活動よ!
毎回チケットが全然売れなくて私に買い取らせてたくせに!」
「それで毎回素晴らしいオレの演奏を聴けただろ?」
それからも暖簾に腕押しで何を言っても意に介さないショータとの問答を繰り返し、結局は追い返された。
仕方がないので実家の母親に電話した。
『バカ娘!悠子さんから話は聞いたよ!うちもアンタとは縁を切るからもう連絡してこないで!』
言いたいことだけ言われてすぐに切られてしまい、もう一度掛けても出てもくれず、少し時間を置いて掛け直したら着信拒否のガイダンスが流れた・・・父親にかけても同じく着信拒否のガイダンス・・・
その後、色々な伝手に電話をしてみたものの着信拒否か、出てくれても悠子先輩から話を聞いたからと拒絶されてすぐに切られてしまってどうにもならない。
辛うじて悠子先輩とは繋がりのない相手と連絡が取れても一様に泊められないと断られ、せめてもとお金を貸してくれないかお願いしたけどそれも断られた。
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