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第三章『焔魔仙教編』
第二百三話 胡蝶之夢【中】
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「絶景だなぁ!」
棍をかついだ六夜のすがたは、離宮の南西の方角、居住区画を取り囲む堅牢な塀の上にあった。
塀自体が夜空に向かって高くそびえる造りであるため、この上に立つだけで、離宮の全体を見渡すことができる。
もし落ちたらおしまい、ともいう。
「どこもかしこも、水路が複雑に張りめぐらされてら。さっすが、水の都燈角一のお屋敷だね。てか、ほぼ水路」
六夜は青玉の瞳でもって把握した離宮の俯瞰図を、素早く頭に叩き込む。
三千階段を登りきった目前に構えられた内門周辺はまだ陸路の比率が高いが、最奥部の本殿へ向かうにつれ、葉脈のごとく張りめぐらされた水路が、広大な蓮池に合流するさまがうかがえる。
一般に開放された露店区画にも観光名所だとかいう蓮池があったが、あんなのはおままごとだった。
「水面に浮かぶ楼閣、ねぇ……五音が好きそうな風情じゃねぇの」
本殿を囲む蓮池に、橋など洒落たものは架けられていない。
つまり、舟を使わねば、まともに寄りつくことさえできないということだ。
そしてそれは、本殿から北東の方角に見える建物の周辺も、同様に。
「いたぞ!」
とはいえ、いつまでも悠長にながめる暇を、敵が与えてくれるわけもなく。
「頭でも足でもなんでもいい、とにかく中てろ! あの高さから落ちたなら、ひとたまりもあるまい!」
六夜がつと視線を戻せば、追手の弓兵たちがそろって弦を引きしぼっている最中だった。
目下には、塀に沿うように深い堀があり、これもまたご丁寧に豊富な水源によって満たされている。その水深は、長身の六夜をゆうに飲み込んでしまえるほどだろう。
「おーこわっ! 逃げろ逃げろー!」
六夜はからからと笑い声を上げながら、颯爽と駆け出す。
「なーんてなっ!」
そして追い風をまとうと、足底に力を込め、跳躍。宙へ身を躍らせ。
「どっせぇいッ!」
落下の勢いもそのままに、振り上げた棍を、地面に叩きつけた。
──ドォオンッ!
腹の底に響くような地鳴りが、夜を揺るがす。
「なんて力だ……ぬわぁあっ!」
まっぷたつに割られた、石造りの道。
重い打撃の直後、ブォウッと巻き返した風が、石の礫を四方八方へ飛ばす。
これに、弓兵たちは怯む。運悪く石の礫がこめかみに命中し、卒倒してしまった者もいる。
「はーっはっはっは! よォ腰抜けども! この俺サマを前に恐れおののいたか! チンタラしてねぇでさっさと金目のモノを出しやがりなァ!」
「おのれ、賊めが……!」
立ち込める土埃に、響き渡る六夜の高笑い。
反撃の機会を見いだせず、じりじりと、弓兵たちは後ずさる。
「待て六夜、私たちはいつから強盗になったんだ。心外にも程があるぞ」
追い込まれた弓兵たちに、さらなる追い討ちが。
眉間にしわを寄せた五音が、背後にたたずんでいたのだ。
「いつの間にっ……!?」
「ばかやろ、そこは話合わせとけって。頭の硬いやつだなぁ」
「断る。そんな野蛮な真似は死んでもごめんだ」
「だーもうっ! グチグチうるせぇな! そもそもおまえがチマチマ眠らせてっから、俺が一肌脱いでやってんだろが!」
「はいはーい、喧嘩しないで、父さんたちー」
敵そっちのけで口論をはじめた六夜と五音を、見かねた八藍が仲裁する。いつものことなので、呆れ半分で。
「隊長、棍を持った男ではなく、あちらの男です。あの男が厄介な術を使います」
「あぁ。奴の眼を見なければいいんだ。ならば、背後から……!」
目配せをし合った弓兵たちが、五音へ狙いをさだめる。
「無駄です」
「なっ……」
が、五音の背後を取る作戦は、いとも容易く失敗に終わる。
「今宵この場で、私と相まみえたこと。それが、あなた方の敗因です」
ゆるりと、口もとで弧を描く五音。
そのしなやかな指先が、袂から、一本の筆をさぐり当てた。
「書功」
五音が右の袖を振るとともに、白い穂先が、虚空にぽうと淡い光の稜線を描く。
水の流れを描くような筆の動きに呼応し、至るところに張りめぐらされた水路から巻き上がった水が、渦を巻いた。
それは意思を持ったように一か所へあつまり、五音の目前で、くるくると水の球体を形成。
「『胡蝶之夢』──」
やがて、五音の持つ筆の穂先が、宙に浮く水の球体にふれた刹那。
「『水鏡・百眼』」
泡が割れるように、弾けた。
「な、ん……だと……」
弓兵たちは、信じられない光景を目の当たりにする。
弾けた細かな泡のひとつぶひとつぶが、紫色の蝶に変化するさま。
その蝶の翅に、ことごとく、目玉の紋様が刻まれているさまを。
「私の『眼』からは、決して逃れられない」
おびただしい蝶の群れが、呆然と立ちすくむ弓兵たちの視界を埋め尽くす。
どさり、どさりと、相次いで意識を失う弓兵たち。
五音のいざなう夢に抗うことのできる者は、だれひとりとして、いなかった。
「えげつねぇな」
「えげつない……」
「すこしは本音を飲み込む努力をしなさい、そこの父子。まったく……」
五音は肩をすくめ、筆を袂へ仕舞うのみにとどまる。
これ以上追及すると収拾がつかないことを、理解していたので。
「一気に静かになったな。このあたりの警備兵は粗方片付けたか?」
「それでも、四十五だよ。まだ半分にも行ってない」
「六夜があれだけ好き放題に大暴れしたんだ、もっと警備兵たちが駆けつけてもいいはずだが……」
地面に転がる弓兵たちを一瞥し、妙な静けさだ、と五音は違和感をおぼえる。
六夜や八藍も同じようで、警戒するように周囲へ視線を走らせている。
「……うぐぁあああっ!」
異様な絶叫が突如として響きわたったのは、そのときだ。
「六夜」
「わかってる」
言葉少なに返した六夜が先導し、五音、八藍が続く。
絶叫が聞こえた場所は、現在地からさほど離れてはいなかった。
にわかな緊張感につつまれ、夜闇の中を駆ける六夜たちが、間もなく目にした光景は。
「よ、よせ……来るな、来るんじゃな……ぎゃあああッ!!」
ガタガタと震える手で、剣を持つのもやっとなほど恐怖をにじませた警備兵が、断末魔を響かせる。
その身から、ぷしゃあっと鮮血をふき上げながら。
「おや……腹部大動脈を遣ってしまいましたか。その鎧は飾りかなにかですかね? 紙のように簡単に斬れてしまいましたよ」
この場には不釣り合いな、のんびりとした男の声が響く。
「おいおい、こりゃあ……」
六夜は顔をしかめ、無意識のうちに息子を背にかばう。
「……なんて血のにおいだ」
充満する濃密な死のにおいに、五音も一切の笑みをひそめ、袖で顔を覆った。
「うん? あぁ、猫族のみなさま、遅いお越しで」
ふと気がついたように、血の海の中にたたずむ月白の髪の男──憂炎が、六夜たちをふり返った。
にこやかに柘榴の瞳を細めるさまは、はっきり言って、正気の沙汰ではない。
「待ちくたびれて、わたしのほうで好きにさせていただきましたよ」
憂炎の右手には、長い柄の先に半月型の刃が光る武器、偃月刀がにぎられている。
だが、なによりも異様なことは、その偃月刀が、ゆらゆらと燃える蒼い炎によって、かたちづくられていることだ。
「剣罡……内功を練った剣気で短刀をつくることすら至難の業だってのに、化け物かよ」
「ふふ、あまり褒められると、照れますねぇ」
むろん、六夜は褒めてなどいないし、憂炎もそれを理解している。
「……失礼ですが、憂炎さま。目についた警備兵を、皆殺しに?」
たっぷりと沈黙をへて、低い声で、憂炎へ問う五音。
すると憂炎は、きょとんと首をかしげてみせる。
「ちょろちょろと目障りでしたので。いけませんか?」
「っ……」
こともなげに、憂炎は言ってのけた。
──異常だ。
美青年のほほ笑みの奥でくすぶる狂気に、六夜、八藍、そして五音は、戦慄した。
棍をかついだ六夜のすがたは、離宮の南西の方角、居住区画を取り囲む堅牢な塀の上にあった。
塀自体が夜空に向かって高くそびえる造りであるため、この上に立つだけで、離宮の全体を見渡すことができる。
もし落ちたらおしまい、ともいう。
「どこもかしこも、水路が複雑に張りめぐらされてら。さっすが、水の都燈角一のお屋敷だね。てか、ほぼ水路」
六夜は青玉の瞳でもって把握した離宮の俯瞰図を、素早く頭に叩き込む。
三千階段を登りきった目前に構えられた内門周辺はまだ陸路の比率が高いが、最奥部の本殿へ向かうにつれ、葉脈のごとく張りめぐらされた水路が、広大な蓮池に合流するさまがうかがえる。
一般に開放された露店区画にも観光名所だとかいう蓮池があったが、あんなのはおままごとだった。
「水面に浮かぶ楼閣、ねぇ……五音が好きそうな風情じゃねぇの」
本殿を囲む蓮池に、橋など洒落たものは架けられていない。
つまり、舟を使わねば、まともに寄りつくことさえできないということだ。
そしてそれは、本殿から北東の方角に見える建物の周辺も、同様に。
「いたぞ!」
とはいえ、いつまでも悠長にながめる暇を、敵が与えてくれるわけもなく。
「頭でも足でもなんでもいい、とにかく中てろ! あの高さから落ちたなら、ひとたまりもあるまい!」
六夜がつと視線を戻せば、追手の弓兵たちがそろって弦を引きしぼっている最中だった。
目下には、塀に沿うように深い堀があり、これもまたご丁寧に豊富な水源によって満たされている。その水深は、長身の六夜をゆうに飲み込んでしまえるほどだろう。
「おーこわっ! 逃げろ逃げろー!」
六夜はからからと笑い声を上げながら、颯爽と駆け出す。
「なーんてなっ!」
そして追い風をまとうと、足底に力を込め、跳躍。宙へ身を躍らせ。
「どっせぇいッ!」
落下の勢いもそのままに、振り上げた棍を、地面に叩きつけた。
──ドォオンッ!
腹の底に響くような地鳴りが、夜を揺るがす。
「なんて力だ……ぬわぁあっ!」
まっぷたつに割られた、石造りの道。
重い打撃の直後、ブォウッと巻き返した風が、石の礫を四方八方へ飛ばす。
これに、弓兵たちは怯む。運悪く石の礫がこめかみに命中し、卒倒してしまった者もいる。
「はーっはっはっは! よォ腰抜けども! この俺サマを前に恐れおののいたか! チンタラしてねぇでさっさと金目のモノを出しやがりなァ!」
「おのれ、賊めが……!」
立ち込める土埃に、響き渡る六夜の高笑い。
反撃の機会を見いだせず、じりじりと、弓兵たちは後ずさる。
「待て六夜、私たちはいつから強盗になったんだ。心外にも程があるぞ」
追い込まれた弓兵たちに、さらなる追い討ちが。
眉間にしわを寄せた五音が、背後にたたずんでいたのだ。
「いつの間にっ……!?」
「ばかやろ、そこは話合わせとけって。頭の硬いやつだなぁ」
「断る。そんな野蛮な真似は死んでもごめんだ」
「だーもうっ! グチグチうるせぇな! そもそもおまえがチマチマ眠らせてっから、俺が一肌脱いでやってんだろが!」
「はいはーい、喧嘩しないで、父さんたちー」
敵そっちのけで口論をはじめた六夜と五音を、見かねた八藍が仲裁する。いつものことなので、呆れ半分で。
「隊長、棍を持った男ではなく、あちらの男です。あの男が厄介な術を使います」
「あぁ。奴の眼を見なければいいんだ。ならば、背後から……!」
目配せをし合った弓兵たちが、五音へ狙いをさだめる。
「無駄です」
「なっ……」
が、五音の背後を取る作戦は、いとも容易く失敗に終わる。
「今宵この場で、私と相まみえたこと。それが、あなた方の敗因です」
ゆるりと、口もとで弧を描く五音。
そのしなやかな指先が、袂から、一本の筆をさぐり当てた。
「書功」
五音が右の袖を振るとともに、白い穂先が、虚空にぽうと淡い光の稜線を描く。
水の流れを描くような筆の動きに呼応し、至るところに張りめぐらされた水路から巻き上がった水が、渦を巻いた。
それは意思を持ったように一か所へあつまり、五音の目前で、くるくると水の球体を形成。
「『胡蝶之夢』──」
やがて、五音の持つ筆の穂先が、宙に浮く水の球体にふれた刹那。
「『水鏡・百眼』」
泡が割れるように、弾けた。
「な、ん……だと……」
弓兵たちは、信じられない光景を目の当たりにする。
弾けた細かな泡のひとつぶひとつぶが、紫色の蝶に変化するさま。
その蝶の翅に、ことごとく、目玉の紋様が刻まれているさまを。
「私の『眼』からは、決して逃れられない」
おびただしい蝶の群れが、呆然と立ちすくむ弓兵たちの視界を埋め尽くす。
どさり、どさりと、相次いで意識を失う弓兵たち。
五音のいざなう夢に抗うことのできる者は、だれひとりとして、いなかった。
「えげつねぇな」
「えげつない……」
「すこしは本音を飲み込む努力をしなさい、そこの父子。まったく……」
五音は肩をすくめ、筆を袂へ仕舞うのみにとどまる。
これ以上追及すると収拾がつかないことを、理解していたので。
「一気に静かになったな。このあたりの警備兵は粗方片付けたか?」
「それでも、四十五だよ。まだ半分にも行ってない」
「六夜があれだけ好き放題に大暴れしたんだ、もっと警備兵たちが駆けつけてもいいはずだが……」
地面に転がる弓兵たちを一瞥し、妙な静けさだ、と五音は違和感をおぼえる。
六夜や八藍も同じようで、警戒するように周囲へ視線を走らせている。
「……うぐぁあああっ!」
異様な絶叫が突如として響きわたったのは、そのときだ。
「六夜」
「わかってる」
言葉少なに返した六夜が先導し、五音、八藍が続く。
絶叫が聞こえた場所は、現在地からさほど離れてはいなかった。
にわかな緊張感につつまれ、夜闇の中を駆ける六夜たちが、間もなく目にした光景は。
「よ、よせ……来るな、来るんじゃな……ぎゃあああッ!!」
ガタガタと震える手で、剣を持つのもやっとなほど恐怖をにじませた警備兵が、断末魔を響かせる。
その身から、ぷしゃあっと鮮血をふき上げながら。
「おや……腹部大動脈を遣ってしまいましたか。その鎧は飾りかなにかですかね? 紙のように簡単に斬れてしまいましたよ」
この場には不釣り合いな、のんびりとした男の声が響く。
「おいおい、こりゃあ……」
六夜は顔をしかめ、無意識のうちに息子を背にかばう。
「……なんて血のにおいだ」
充満する濃密な死のにおいに、五音も一切の笑みをひそめ、袖で顔を覆った。
「うん? あぁ、猫族のみなさま、遅いお越しで」
ふと気がついたように、血の海の中にたたずむ月白の髪の男──憂炎が、六夜たちをふり返った。
にこやかに柘榴の瞳を細めるさまは、はっきり言って、正気の沙汰ではない。
「待ちくたびれて、わたしのほうで好きにさせていただきましたよ」
憂炎の右手には、長い柄の先に半月型の刃が光る武器、偃月刀がにぎられている。
だが、なによりも異様なことは、その偃月刀が、ゆらゆらと燃える蒼い炎によって、かたちづくられていることだ。
「剣罡……内功を練った剣気で短刀をつくることすら至難の業だってのに、化け物かよ」
「ふふ、あまり褒められると、照れますねぇ」
むろん、六夜は褒めてなどいないし、憂炎もそれを理解している。
「……失礼ですが、憂炎さま。目についた警備兵を、皆殺しに?」
たっぷりと沈黙をへて、低い声で、憂炎へ問う五音。
すると憂炎は、きょとんと首をかしげてみせる。
「ちょろちょろと目障りでしたので。いけませんか?」
「っ……」
こともなげに、憂炎は言ってのけた。
──異常だ。
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