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ふりちんで花見したらヤベェ男でした
受け:春日 空(かすが そら)
大学受験に失敗してニートになった。
ストレス解消のため、近所の公園で露出するようになってしまった。
攻め:鷹見 征臣(たかみ まさおみ)
謎の金持ち男。
――――――――――――――――――
やさしく吹く風に揺れる桜の花びら。
つい先々週くらいに開花したばかりの桜なのに、この暖かい気候の県じゃ、花見の時期もすぐ終わってしまう。
春日 空。二十二歳、ニートで―――社会の底辺。
現在ぼっちで夜の花見を堪能中……です。
(ここ、ほんっと夜は誰もこないよなぁ)
近所の小さな公園だ。
名前は看板がないから分かんないけど、毎年桜が綺麗で、昼間はよく花見をする家族や会社員……それとカップルで賑わっている。
まぁ、外灯がほとんどないから夜は本当に薄暗くて、公衆トイレもコンビニも近くにないような不便さだ。
だいたい此処から十分も歩けば桜の名所があるんだ。夜桜向けではないんだろう。
そんなことを思いながら、俺は「アルコール度数9パーセント」と書かれた缶を傾けた。
まだ半分も飲みきってないのに、頭がぼんやりする。
(……だれか、一人でもきてくれれば……)
そしたら、このコートの下を晒して……と、考えただけで顔が熱くなる。
見られたいのか、見つかりたくないのか、自分でも分からない。
俺の着ている厚いコートの下は―――何も着てない。ズボンも、下着も。
―――【露出魔】。
まさか、自分がそんなふうに呼ばれる側になるとは思ってなかった。(まだ誰にも遭遇してないけど)
きっかけは大学受験に落ちて、その後も就職先が見つからず……ニートになったことだ。
「チッ」
腹立たしさにペキッと、手に持っていた缶が音を立てた。
「……るさい…っ、うるさいんだよっ」
―――ネット民の反応に、ぐわっと怒りが沸いてきた。
『若ければやり直しはいくらでもできるよ』とか、『理想を求めすぎてるんじゃないのか?』とか…。
(どいつもこいつも、いらない説教ばっかりしやがって…っ!)
手に持っていた缶を地面に叩きつけるように置くと八つ当たりだと分かっていながら、それを思いっきり蹴飛ばした。
カン、カンッと跳ねて転がっていく空き缶。
――その缶を、俺よりも先に拾い上げる人影があった。
「こんばんは、お兄さん。うちで何しているのかな?」
「………あ」
「こんな夜更けに缶蹴りだなんて」
外灯の下、現れたのはスーツ姿の男だ。
すらっと背が高くて、姿勢がやけにいい。
顔なんて芸能人みたいに整ってて……ニートでダメな俺とは住んでる世界が違うと、すぐ分かった。
「ええっと、その……」
「もしかして酔ってる? 大丈夫?」
「……っ!!!」
ぐっと拳を握った。
俺は――――!!お前みたいなっ、いかにも「成功者です」って顔をした、余裕のあるイケメンが大嫌いだ。
そうだよ。なんのために、コートの下は裸だったのか。
コイツみたいな優男の、困った顔とか引いた声とか――そういうのを嘲笑ってやりたくて……っ!!
「そうなんだ、俺……ちょっと酔ったみたいで…あっ」
「え。ちょ、大丈夫?」
よろっと体を傾ければ、心配そうに男が近寄ってきた。
そして――――あと三歩くらいのところで、俺は勢いよくコートの前をはだけた。
「――――なっ!?」
空気が、ぴんと張りつめた。
男の動きが止まる。
突然現れた俺の裸体に、言葉を失ったのか―――余裕はない。
……ほら。いまの顔だ。
その動揺した反応が、見たかったんだよ。
「な? 引いたでしょ?」
俺は、ぐちゃぐちゃに笑いたくなるのを必死で堪えながら、わざと軽い調子で言った。
―――――――――――――――
「~~~~んっ、あ、あ、あう♡♡」
あれ?? なんで???
きもちいい、ちが……!? なんで、男のちんこが、俺のアナルに…入って!?
「うぁ、!?あ、あっ、…!?」
「ほら、飛ぶなよ。その反応、萎えるんだって」
「んぎゃ!? ♡」
ばちゅんと、はしたない音に、悲鳴に似た俺の嬌声――。
パニックを起こしている俺に、優男は笑みをかべる。
「忘れちゃった? 人の私有地で露出するような変態くんは」
「あ、ぎゃっ、…や、やだ…! 抜いでぇっ!やめて…!」
「それもゴミを増やそうとするなんて…。悪い子は、こうされてもしょうがないよね?」
「んんっ、あっあ、……あっ♡」
――――言葉が出てこない。
喉がひくっと鳴るのが、自分でも分かった。
「ごめんなさ、っ、 知らない、知らなかったんですッ!!!」
「そっかあ、かわいいねぇ」
男は、ほんの少しだけ口の端を上げた。
笑った――というより、“獲物を捕まえた”って顔。
「あんなに誘っておいて、いやだってなんだろうねぇ?」
「や、あ…っ、あ、♡♡」
きもち、いい‥‥♡ 気持ちいい♡♡
誘った??
誰が? 俺が??
今の状況も、優男にされていることも、ぜんぶ
意味不明すぎて… 頭がバカになったのかもしれない。
「大丈夫、怒ってないよ」
怒ってもいない。
驚いてもいない。
ただ、と付け加える。
「君の裸体は防犯カメラに残ってるからさ、逃げられると思うなよ??」
大学受験に失敗してニートになった。
ストレス解消のため、近所の公園で露出するようになってしまった。
攻め:鷹見 征臣(たかみ まさおみ)
謎の金持ち男。
――――――――――――――――――
やさしく吹く風に揺れる桜の花びら。
つい先々週くらいに開花したばかりの桜なのに、この暖かい気候の県じゃ、花見の時期もすぐ終わってしまう。
春日 空。二十二歳、ニートで―――社会の底辺。
現在ぼっちで夜の花見を堪能中……です。
(ここ、ほんっと夜は誰もこないよなぁ)
近所の小さな公園だ。
名前は看板がないから分かんないけど、毎年桜が綺麗で、昼間はよく花見をする家族や会社員……それとカップルで賑わっている。
まぁ、外灯がほとんどないから夜は本当に薄暗くて、公衆トイレもコンビニも近くにないような不便さだ。
だいたい此処から十分も歩けば桜の名所があるんだ。夜桜向けではないんだろう。
そんなことを思いながら、俺は「アルコール度数9パーセント」と書かれた缶を傾けた。
まだ半分も飲みきってないのに、頭がぼんやりする。
(……だれか、一人でもきてくれれば……)
そしたら、このコートの下を晒して……と、考えただけで顔が熱くなる。
見られたいのか、見つかりたくないのか、自分でも分からない。
俺の着ている厚いコートの下は―――何も着てない。ズボンも、下着も。
―――【露出魔】。
まさか、自分がそんなふうに呼ばれる側になるとは思ってなかった。(まだ誰にも遭遇してないけど)
きっかけは大学受験に落ちて、その後も就職先が見つからず……ニートになったことだ。
「チッ」
腹立たしさにペキッと、手に持っていた缶が音を立てた。
「……るさい…っ、うるさいんだよっ」
―――ネット民の反応に、ぐわっと怒りが沸いてきた。
『若ければやり直しはいくらでもできるよ』とか、『理想を求めすぎてるんじゃないのか?』とか…。
(どいつもこいつも、いらない説教ばっかりしやがって…っ!)
手に持っていた缶を地面に叩きつけるように置くと八つ当たりだと分かっていながら、それを思いっきり蹴飛ばした。
カン、カンッと跳ねて転がっていく空き缶。
――その缶を、俺よりも先に拾い上げる人影があった。
「こんばんは、お兄さん。うちで何しているのかな?」
「………あ」
「こんな夜更けに缶蹴りだなんて」
外灯の下、現れたのはスーツ姿の男だ。
すらっと背が高くて、姿勢がやけにいい。
顔なんて芸能人みたいに整ってて……ニートでダメな俺とは住んでる世界が違うと、すぐ分かった。
「ええっと、その……」
「もしかして酔ってる? 大丈夫?」
「……っ!!!」
ぐっと拳を握った。
俺は――――!!お前みたいなっ、いかにも「成功者です」って顔をした、余裕のあるイケメンが大嫌いだ。
そうだよ。なんのために、コートの下は裸だったのか。
コイツみたいな優男の、困った顔とか引いた声とか――そういうのを嘲笑ってやりたくて……っ!!
「そうなんだ、俺……ちょっと酔ったみたいで…あっ」
「え。ちょ、大丈夫?」
よろっと体を傾ければ、心配そうに男が近寄ってきた。
そして――――あと三歩くらいのところで、俺は勢いよくコートの前をはだけた。
「――――なっ!?」
空気が、ぴんと張りつめた。
男の動きが止まる。
突然現れた俺の裸体に、言葉を失ったのか―――余裕はない。
……ほら。いまの顔だ。
その動揺した反応が、見たかったんだよ。
「な? 引いたでしょ?」
俺は、ぐちゃぐちゃに笑いたくなるのを必死で堪えながら、わざと軽い調子で言った。
―――――――――――――――
「~~~~んっ、あ、あ、あう♡♡」
あれ?? なんで???
きもちいい、ちが……!? なんで、男のちんこが、俺のアナルに…入って!?
「うぁ、!?あ、あっ、…!?」
「ほら、飛ぶなよ。その反応、萎えるんだって」
「んぎゃ!? ♡」
ばちゅんと、はしたない音に、悲鳴に似た俺の嬌声――。
パニックを起こしている俺に、優男は笑みをかべる。
「忘れちゃった? 人の私有地で露出するような変態くんは」
「あ、ぎゃっ、…や、やだ…! 抜いでぇっ!やめて…!」
「それもゴミを増やそうとするなんて…。悪い子は、こうされてもしょうがないよね?」
「んんっ、あっあ、……あっ♡」
――――言葉が出てこない。
喉がひくっと鳴るのが、自分でも分かった。
「ごめんなさ、っ、 知らない、知らなかったんですッ!!!」
「そっかあ、かわいいねぇ」
男は、ほんの少しだけ口の端を上げた。
笑った――というより、“獲物を捕まえた”って顔。
「あんなに誘っておいて、いやだってなんだろうねぇ?」
「や、あ…っ、あ、♡♡」
きもち、いい‥‥♡ 気持ちいい♡♡
誘った??
誰が? 俺が??
今の状況も、優男にされていることも、ぜんぶ
意味不明すぎて… 頭がバカになったのかもしれない。
「大丈夫、怒ってないよ」
怒ってもいない。
驚いてもいない。
ただ、と付け加える。
「君の裸体は防犯カメラに残ってるからさ、逃げられると思うなよ??」
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