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尾行
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小学校をあとにしたその足で、菜摘は公園に立ち寄った。
約束通り公園を訪れた三橋さんに、すぐさま濱田結衣の顔写真を見せる。
「これが菜摘ちゃんの担任の先生か。美人だねぇ」
三橋さんは、写真の人物を辱める役目を任されたのが自分ではないかのような、能天気な声で感想を述べた。
「三橋さん、どう? 濱田のこと、気に入った?」
「気に入ったっていうか、こんな先生が担任だったら毎日学校に行くのが楽しいだろうな、って思ったかな」
「じゃあ、やってくれる? 濱田の強姦」
「え? 菜摘ちゃん、昨日の話、まさか本気にしてたの?」
とぼけた顔に緊張が走った。スマートフォンを返却しようとしてきたが、菜摘はそれを拒んだ。スマートフォンと一緒に計画まで返される気がしたからだ。
「当たり前でしょ。本気じゃなかったら、わざわざ嫌いなやつの写真なんて撮らないよ」
「……困ったな。僕はただ、濱田先生の顔が見たかっただけなんだけど」
「写真を撮るの、物凄く大変だったんだよ。ボクがあれだけ苦労したんだから、三橋さんにも汗を流してもらわないと割に合わない」
拗ねたように言い、上目遣いに睨みつける。三橋さんは困ったように微笑むばかりで、なにも答えない。またしてもスマートフォンを返却しようとしてきたので、苛立たしげに奪い取り、すぐさま押しつけ返した。三橋さんの顔から笑みが消えた。
「……菜摘ちゃん。菜摘ちゃんは本気で僕にそうしてほしいと思っているの?」
勿論、とばかりに言下に頷く。三橋さんは眉をひそめ、深々と息を吐いた。再び喋り出すまでには少し間があった。
「僕は菜摘ちゃんのことが好きだから、できる限り菜摘ちゃんの力になってあげたいと思ってる。でも、顔写真だけだと足りないんじゃないかな。菜摘ちゃんがやってほしいと思っていることを僕がやり遂げるためには、必要なものがまだたくさんあるんじゃないかな。準備が整っていなければ、力になってあげたくてもあげられないよ」
微笑みを復活させ、両手で覆うようにして菜摘の右手にスマートフォンを握らせる。初めて触れた三橋さんの手は、想像していたよりも柔らかく、温かかった。
「具体的にいつ、どこで、どういうふうにしてほしいのか。計画書って言ったら大げさだけど、紙かなにかにまとめて、僕に提出してよ。それを読んで、僕にでもできそうだったら、菜摘ちゃんのためだ、喜んで協力するよ」
名残を惜しむかのようにゆっくりと両手が離れる。手の温もりが残るスマートフォンを無言でジーパンのポケットに仕舞う。
「菜摘ちゃん、もしよかったら、久しぶりにラーメンを食べに行かない? 勿論、僕の奢りで」
爽やかな笑顔を見せる三橋さんに、菜摘は硬い表情で頷いた。
*
『大人の男でないとできない復讐、か。例えば、そうだなぁ。先生が夜道を歩いているところを襲う、とか?』
昨日のあの発言は一から十まで冗談だったのだ。三橋さんは最初から、濱田結衣を強姦する気など微塵もなかったのだ。
菜摘は『ラーメン近代』からの帰り道、濱田結衣の顔写真を見て「美人だね」と評したにもかかわらず、三橋さんが計画への協力に難色を示した理由について考えた。達した結論がそれだった。
久々に夕食を奢ってくれたのは、九百円するラーメンと半ギョーザと半チャーハンのセットと引き替えに、計画への参加を免除してもらいたい思惑があったからだろう。計画書の提出を求めたのは、少なくともそれが完成するまでは計画に協力せずに済む、という打算があったからに違いない。
三橋さんの思惑を想像すれば想像するほど、落胆と失望は大きくなる。溜息ばかりが唇からこぼれる。
『困ったな。僕はただ、濱田先生の顔が見たかっただけなんだけど』
なんて白々しい台詞だろう。計画に協力する意思がないなら、昨日、菜摘が濱田結衣の顔写真を撮ってくると宣言した時点で、写真があろうとなかろうと濱田結衣を強姦するつもりはない、と明言してくれればよかったのに。気を持たせるようなことを言って、なんて残酷で、なんて狡いのだろう。
三橋さんは信頼できる大人だ、という認識を覆されたショックは小さくなかった。それでも菜摘は、彼のことが嫌いになれなかった。というより、嫌いになりたくなかった。非協力的な態度を取ったのは、なにかの間違い。本来の三橋さんは、誰よりも菜摘のことを思ってくれる優しい人。そう信じたかった。
計画書を提出するよう、三橋さんは菜摘に求めた。
三橋さんの心を変えるには、その要求に従うしかない。非の打ちどころのない、完全無欠な計画を立ててやろうではないか。
*
帰宅後、すぐさま計画を練り始めた。
菜摘は濱田結衣に反感を抱いている。その事実は、濱田結衣は勿論、菜摘のクラスメイトなら誰でも知っている。
とはいえ、仮に担任教師が強姦の被害に遭った事実を知ったとしても、クラスメイトは誰も、菜摘が何者かに依頼して濱田結衣を襲わせたのではないか、とは疑わないだろう。強姦された当人だって、菜摘が陰で糸を引いていたとは考えもしないはずだ。濱田結衣が警察に被害を訴えたとしても、菜摘が嫌疑をかけられる可能性は限りなく低いはずだ。
三橋さんは大人の男だ。濱田結衣を襲ったが逆に取り押さえられた、などということは起こらないはずだ。顔を隠して犯行に及び、現場に証拠を残さなければ、警察には捕まらずに済む。
問題は、いつ、どこで襲うか。
シチュエーションとして理想的なのは、言うまでもなく、ターゲットが一人きりのときだ。学校からの帰宅途中、人気のない道を一人で歩いているところを物陰から襲うのが一番いい。
そこまで考えて、はたと気がつく。濱田結衣が普段、何時何分に仕事を終え、どのようなルートを、どういった移動手段で帰宅するのかを、全く知らないことに。
分からないなら、調べればいい。
あとをつけよう。濱田結衣を尾行して、必要な情報を集めよう。
*
翌日の放課後、菜摘は一旦帰宅して荷物を自室に置き、一時間ほど時間を潰してから小学校に引き返した。
校庭の片隅、職員玄関がよく見える植え込みを選び、内側に身を潜める。職員玄関のドアを注視し、ターゲットが現れるのを待とうという計画だ。
半時間が経った。何人かの教員が出入りしたが、その中に濱田結衣の姿はない。荷物を置きに自宅まで帰っていた間に、学校を出たのだろうか。焦りと苛立ちが胸に滲み、広がっていく。
職員玄関から濱田結衣が現れたのは、それから十分ほどが経ったときのことだった。黒色のショルダーバッグを肩にかけ、少し疲れた顔をしている。菜摘が隠れている植え込みに向かって真っ直ぐに歩いてくる。
思わず身を硬くしたが、濱田結衣は脇目も振らずに正門を抜け、道を西へと進んでいった。
胸を撫で下ろしたが、安堵感に浸っている場合ではない。服に付着した落ち葉を払い、すぐさま追跡を開始した。
ターゲットはひたすら道を進む。早足気味に歩くため、歩幅の狭い菜摘はついていくだけでも一苦労で、ときには小走りを強いられることもあった。ただ、唐突に立ち止まったり振り返ったりといった、尾行者を慌てさせる行動は一切取らないので、その点では楽だった。
二十分ほど歩いて、濱田結衣はとある民家の門を潜った。少し離れた電柱の陰に隠れ、気配を窺う。ドアが開かれ、閉まる音がした。
民家の前まで行ってみると、門札には「濱田」の二字が刻まれていた。住宅は、これといった特色のない二階建てで、玄関前のスペースに白い軽自動車が一台停めてある。
菜摘は小さく頷き、その場をあとにした。
尾行は二日連続で実施した。初日はついていくだけで精いっぱいで、ターゲットを待ち伏せし、襲うのに適当な場所を選定する作業が全くできなかった。帰宅時間は、帰宅ルートは、移動手段は、毎日同じなのか。その三つを確認するのと併せて、それを忘れずにやっておきたかった。
濱田結衣は二日目の夕方も、初日とほぼ同じ時刻に学校をあとにし、初日と同じルートを、初日と同じく徒歩で帰った。待ち伏せし、襲うのに相応しいと思われる場所は三箇所見つかった。それらは空き地で、雑草が伸び放題に伸びていて、建物が隣接していないという共通点を持っていた。
翌日からの三日間、菜摘は目星をつけた空き地の草陰に身を潜め、濱田結衣が通過するのを見届けた。どの空き地が最も安全に隠れられ、最も襲いやすいかを検証するためだ。その結果、濱田結衣の自宅に最も近い空き地が、隠れるにも襲うにも最適なことが分かった。
調べるべきことは調べ尽くした。菜摘は計画書の執筆に取りかかった。
約束通り公園を訪れた三橋さんに、すぐさま濱田結衣の顔写真を見せる。
「これが菜摘ちゃんの担任の先生か。美人だねぇ」
三橋さんは、写真の人物を辱める役目を任されたのが自分ではないかのような、能天気な声で感想を述べた。
「三橋さん、どう? 濱田のこと、気に入った?」
「気に入ったっていうか、こんな先生が担任だったら毎日学校に行くのが楽しいだろうな、って思ったかな」
「じゃあ、やってくれる? 濱田の強姦」
「え? 菜摘ちゃん、昨日の話、まさか本気にしてたの?」
とぼけた顔に緊張が走った。スマートフォンを返却しようとしてきたが、菜摘はそれを拒んだ。スマートフォンと一緒に計画まで返される気がしたからだ。
「当たり前でしょ。本気じゃなかったら、わざわざ嫌いなやつの写真なんて撮らないよ」
「……困ったな。僕はただ、濱田先生の顔が見たかっただけなんだけど」
「写真を撮るの、物凄く大変だったんだよ。ボクがあれだけ苦労したんだから、三橋さんにも汗を流してもらわないと割に合わない」
拗ねたように言い、上目遣いに睨みつける。三橋さんは困ったように微笑むばかりで、なにも答えない。またしてもスマートフォンを返却しようとしてきたので、苛立たしげに奪い取り、すぐさま押しつけ返した。三橋さんの顔から笑みが消えた。
「……菜摘ちゃん。菜摘ちゃんは本気で僕にそうしてほしいと思っているの?」
勿論、とばかりに言下に頷く。三橋さんは眉をひそめ、深々と息を吐いた。再び喋り出すまでには少し間があった。
「僕は菜摘ちゃんのことが好きだから、できる限り菜摘ちゃんの力になってあげたいと思ってる。でも、顔写真だけだと足りないんじゃないかな。菜摘ちゃんがやってほしいと思っていることを僕がやり遂げるためには、必要なものがまだたくさんあるんじゃないかな。準備が整っていなければ、力になってあげたくてもあげられないよ」
微笑みを復活させ、両手で覆うようにして菜摘の右手にスマートフォンを握らせる。初めて触れた三橋さんの手は、想像していたよりも柔らかく、温かかった。
「具体的にいつ、どこで、どういうふうにしてほしいのか。計画書って言ったら大げさだけど、紙かなにかにまとめて、僕に提出してよ。それを読んで、僕にでもできそうだったら、菜摘ちゃんのためだ、喜んで協力するよ」
名残を惜しむかのようにゆっくりと両手が離れる。手の温もりが残るスマートフォンを無言でジーパンのポケットに仕舞う。
「菜摘ちゃん、もしよかったら、久しぶりにラーメンを食べに行かない? 勿論、僕の奢りで」
爽やかな笑顔を見せる三橋さんに、菜摘は硬い表情で頷いた。
*
『大人の男でないとできない復讐、か。例えば、そうだなぁ。先生が夜道を歩いているところを襲う、とか?』
昨日のあの発言は一から十まで冗談だったのだ。三橋さんは最初から、濱田結衣を強姦する気など微塵もなかったのだ。
菜摘は『ラーメン近代』からの帰り道、濱田結衣の顔写真を見て「美人だね」と評したにもかかわらず、三橋さんが計画への協力に難色を示した理由について考えた。達した結論がそれだった。
久々に夕食を奢ってくれたのは、九百円するラーメンと半ギョーザと半チャーハンのセットと引き替えに、計画への参加を免除してもらいたい思惑があったからだろう。計画書の提出を求めたのは、少なくともそれが完成するまでは計画に協力せずに済む、という打算があったからに違いない。
三橋さんの思惑を想像すれば想像するほど、落胆と失望は大きくなる。溜息ばかりが唇からこぼれる。
『困ったな。僕はただ、濱田先生の顔が見たかっただけなんだけど』
なんて白々しい台詞だろう。計画に協力する意思がないなら、昨日、菜摘が濱田結衣の顔写真を撮ってくると宣言した時点で、写真があろうとなかろうと濱田結衣を強姦するつもりはない、と明言してくれればよかったのに。気を持たせるようなことを言って、なんて残酷で、なんて狡いのだろう。
三橋さんは信頼できる大人だ、という認識を覆されたショックは小さくなかった。それでも菜摘は、彼のことが嫌いになれなかった。というより、嫌いになりたくなかった。非協力的な態度を取ったのは、なにかの間違い。本来の三橋さんは、誰よりも菜摘のことを思ってくれる優しい人。そう信じたかった。
計画書を提出するよう、三橋さんは菜摘に求めた。
三橋さんの心を変えるには、その要求に従うしかない。非の打ちどころのない、完全無欠な計画を立ててやろうではないか。
*
帰宅後、すぐさま計画を練り始めた。
菜摘は濱田結衣に反感を抱いている。その事実は、濱田結衣は勿論、菜摘のクラスメイトなら誰でも知っている。
とはいえ、仮に担任教師が強姦の被害に遭った事実を知ったとしても、クラスメイトは誰も、菜摘が何者かに依頼して濱田結衣を襲わせたのではないか、とは疑わないだろう。強姦された当人だって、菜摘が陰で糸を引いていたとは考えもしないはずだ。濱田結衣が警察に被害を訴えたとしても、菜摘が嫌疑をかけられる可能性は限りなく低いはずだ。
三橋さんは大人の男だ。濱田結衣を襲ったが逆に取り押さえられた、などということは起こらないはずだ。顔を隠して犯行に及び、現場に証拠を残さなければ、警察には捕まらずに済む。
問題は、いつ、どこで襲うか。
シチュエーションとして理想的なのは、言うまでもなく、ターゲットが一人きりのときだ。学校からの帰宅途中、人気のない道を一人で歩いているところを物陰から襲うのが一番いい。
そこまで考えて、はたと気がつく。濱田結衣が普段、何時何分に仕事を終え、どのようなルートを、どういった移動手段で帰宅するのかを、全く知らないことに。
分からないなら、調べればいい。
あとをつけよう。濱田結衣を尾行して、必要な情報を集めよう。
*
翌日の放課後、菜摘は一旦帰宅して荷物を自室に置き、一時間ほど時間を潰してから小学校に引き返した。
校庭の片隅、職員玄関がよく見える植え込みを選び、内側に身を潜める。職員玄関のドアを注視し、ターゲットが現れるのを待とうという計画だ。
半時間が経った。何人かの教員が出入りしたが、その中に濱田結衣の姿はない。荷物を置きに自宅まで帰っていた間に、学校を出たのだろうか。焦りと苛立ちが胸に滲み、広がっていく。
職員玄関から濱田結衣が現れたのは、それから十分ほどが経ったときのことだった。黒色のショルダーバッグを肩にかけ、少し疲れた顔をしている。菜摘が隠れている植え込みに向かって真っ直ぐに歩いてくる。
思わず身を硬くしたが、濱田結衣は脇目も振らずに正門を抜け、道を西へと進んでいった。
胸を撫で下ろしたが、安堵感に浸っている場合ではない。服に付着した落ち葉を払い、すぐさま追跡を開始した。
ターゲットはひたすら道を進む。早足気味に歩くため、歩幅の狭い菜摘はついていくだけでも一苦労で、ときには小走りを強いられることもあった。ただ、唐突に立ち止まったり振り返ったりといった、尾行者を慌てさせる行動は一切取らないので、その点では楽だった。
二十分ほど歩いて、濱田結衣はとある民家の門を潜った。少し離れた電柱の陰に隠れ、気配を窺う。ドアが開かれ、閉まる音がした。
民家の前まで行ってみると、門札には「濱田」の二字が刻まれていた。住宅は、これといった特色のない二階建てで、玄関前のスペースに白い軽自動車が一台停めてある。
菜摘は小さく頷き、その場をあとにした。
尾行は二日連続で実施した。初日はついていくだけで精いっぱいで、ターゲットを待ち伏せし、襲うのに適当な場所を選定する作業が全くできなかった。帰宅時間は、帰宅ルートは、移動手段は、毎日同じなのか。その三つを確認するのと併せて、それを忘れずにやっておきたかった。
濱田結衣は二日目の夕方も、初日とほぼ同じ時刻に学校をあとにし、初日と同じルートを、初日と同じく徒歩で帰った。待ち伏せし、襲うのに相応しいと思われる場所は三箇所見つかった。それらは空き地で、雑草が伸び放題に伸びていて、建物が隣接していないという共通点を持っていた。
翌日からの三日間、菜摘は目星をつけた空き地の草陰に身を潜め、濱田結衣が通過するのを見届けた。どの空き地が最も安全に隠れられ、最も襲いやすいかを検証するためだ。その結果、濱田結衣の自宅に最も近い空き地が、隠れるにも襲うにも最適なことが分かった。
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