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2章 屋敷での生活
二回目のステータス確認
しおりを挟むロセのから秘密を打ち明けられてから、ロセとの仲は今まで以上に良くなった。
ただ、あれからのロセはティナの信者のようになってしまった。
「ティナ様に害虫、、んんっ野蛮な者は一切近づけません!」
と意気込んでいた・・・。ちなみに、兄のリュオはティナ達の成り行きを見守っていたが、ロセが信者化してから二人で話す機会があったようだ。そして、その後の二人はなかなかいい関係にあるようだ。
(ロセ、ティナのことを探っているやつのリストはどうかな?)
(はいっ!こちらです。)
(う~ん、父さんが一切ティナのことを周りに話していないからな。勘ぐりたくなるのもわかるけど・・・。多いな。)
(はい。まぁ、大方は娘がいるのなら自分の息子の婚約者に!と思っている輩でしょう。)
(そうだね。引き続き調査を頼むよ。)
(お任せください!)
という会話が聞こえてきたが、ティナは全力でスルーすることにした。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
話がかわるが、今日は家族に自分のステータスカードを見せることになっている。今は朝食を食べ終え、皆で集まっている所だ。
「ティナ、ではステータスカードを見せてくれるかい?」
「はい。」
(大丈夫かな?私のステータスの魔力かなり少ないらしいけど。貴族ならなおさら駄目なんじゃ・・・?)
ティナはそんなことを考えながら、おずおずとカードを渡した。
││││││││││││││││││││
ティアーナ・シウス・ルクシール:人間
レベル/1
体力:100/100
魔力:100/100(+0000まだ解放できません)
筋力:30/30
敏捷:40/40
運 :100
属性:火、水、風、地、光、闇、無
称号:転生者、精霊の愛し子
│││││││││││││││││││││
(あ!体力とか上がってる!・・・魔力は上がってないけど。いっぱい魔力を使えば増えるんだっけ?)
「精霊の・・・愛し子?」
「ティナちゃん、凄い称号もってるのね!」
「え、全属性!?」
ティナのステータスカードを見た家族は、魔力ではなく他の所に注目していた。
「そうみたいなんだけどね、魔力が・・・凄く少ないの。」
「「「え?・・・本当だ(わ)」」」
ティナは改めて魔力量が少ないことを自覚し、俯いてしまう。
「ティナ、ティナのことは僕が守るから大丈夫だよ!」
「そうだぞ、ティナ。魔力量が少なくても、お前が大事な娘ということは変わらない。」
「そーよティナちゃん!それに、魔力量はこれから伸ばしていけばいいのよ。」
ティナは家族からの言葉に、嬉しくて思わず泣いてしまった・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「とーさま!私、自分が何の武器が得意か知りたいです!!」
「えっ!?ティナが武器を持つ?怪我をしたらどうする。駄目だ。」
「お願いします!私は魔力量が少ないので、いざというときの自分の身を守る手段が欲しいのです!!」
「!(そこまで考えていたとは。もしかしてうちの子は天才なのでは??)・・・わかった。武器を用意させる。」
「ありがとうございます!!」
ティナは笑顔で父のフェルナンドに抱きついた。そして、イケメンの顔がデレデレの笑顔になった・・・。
「旦那様、武器の用意が済みました。」
「あぁ、今行く。」
あれから一時間がたち、執事が呼びにやって来た。そして、ティナ達は今訓練所に来ている。
「おぉ~!武器が一杯!!」
訓練所の端には色々な種類の武器が所狭しと並んでいる。一時間でここまでの武器を集めるとは、さすが公爵家の使用人といったところか。
「さぁ、焦らなくていい。自分に合った武器を見つけてごらん?」
「はい!」
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