57 / 244
【黒の創造召喚師 ―Closs over the world―】
第052話 水火の相克③
しおりを挟む
オーガとの戦闘より数日後。一日病院にて経過観察のために入院した千陽は、さらに自宅にて療養後、無事に学院への復帰を果たした。
数日休んだことに「心配したよ」「大丈夫?」などと声をかけてくれるクラスメイトたちに対し、千陽は「もう大丈夫だから」と笑顔を添えて対応する。
そして復帰後初日の昼休み。教室を出た千陽は、パンを買いに購買へと向かうその道すがら、「因縁の」相手と出会ってしまう。
「――火之輪尊琉」
歩みを止めた彼女の視線の先には、細く柔らかな栗色の髪を肩口で切り揃えた男子生徒の姿があった。
彼こそが五家門が一つ、「火之輪」家の現当主の息子である火之輪尊琉であった。彼はゆっくりと千陽に歩み寄り、すれ違うほどの距離にまで近づくとポツリと呟く。
「魔物を倒したようだが、あまり図に乗るなよ? 他の連中は褒めてくれるだろうが、俺は違う。お前が取り逃したもう一体の魔物……ソイツは絶対に俺が仕留めてやる」
「っ――!? 待って! それは……」
彼の口から紡がれた言葉に、思わず目を見開きながら振り向き、慌てて事の詳細を告げようと試みる。
しかし、彼女の願いとは裏腹に、尊琉の口から出てきたのは、
「フン、たかが『水』如きが魔物を一体仕留めて偉そうに……今器用貧乏な『水』のお前にできて、五家門随一の攻撃性能を誇る俺たち『火』の使い手にできない謂れはない。せいぜい上から褒められる今を楽しんでいればいいさ。覚悟しとけよ……」
そうした強烈な宣戦布告の言葉であった。ギロリと鋭い目で睨む尊琉の気迫に呑まれた千陽は、それ以上何も言うこはできず、ただ黙って去っていく彼の後ろ姿を見つめることしかできなかった。
(どうしよう……どうしたらいいの……?)
千陽は内に湧くモヤモヤした思いを吐き出すように、深く息を吐いた。
彼女は父である健介から「一体誰が仕留めたのか」と問われた際、「分からない」と回答している。おそらく、尊琉に伝わる過程で内容が変節し、「千陽が激闘の末に倒した」となってしまったのだろうと彼女は自分なりに分析した。
しかしながら、そんな分析をしたところで事態は変わらない。今回は尊琉の完全な誤解なのだが、あのように取りつく島もない以上、いくら千陽が言っても聞く耳すら持たないのは容易に想像ができた。
その時――
「うん? 千陽……どったの、そんな元気のない顔して。まさか、まだ何か無理してるの?」
ふと後ろから声がかけられる。その声に千陽が振り向くと、
「あ、亞里亞……」
長い黒髪を後ろで一つに結わえたアリアが小首を傾げながら立っていた。
「う、ううん……何でもないの。まだ病み上がりだからなのかな? 身体はもう大丈夫なんだけど、気分がちょっとね……」
「そう? 気分が良くないなら、今日の部活はどうする? 剣術部、いつもの練習メニューみたいだけれど」
「あぁ、そっか。もしかして、連絡してくれたの? わざわざありがとう」
千陽はわずかに笑みを取り戻した表情でアリアに言葉を返した。アリアと千陽は同じ部活のつながりで仲良くなった間柄だ。クラスは別々なのだが、先に入部していた千陽がその生来の面倒見の良さからアリアに部活での規則やその他細々とした世話をしたのをきっかけに話すようになり、今では時折一緒に下校することもあるほどだ。
「いや、気にしなくていいよ……うあっ! もうこんな時間! 早くツグ兄のトコに行かなきゃ」
「ツグ兄って、この前話してくれたお兄さんのこと?」
「そうそう。いつもお昼はツグ兄のトコで食べてるんだよ。みんな一緒にね。ツグ兄のクラスって普通科だからさ、ちょっと距離があって急がないとお昼食べ損ねちゃうんだよね~」
アリアの話を聞きながら、千陽はふと最近耳にした噂を思い出す。
――いわく、普通科のある生徒が美少女軍団を侍らせ、同性・異性から羨望と嫉妬の視線を集めているらしい。
――また、かの生徒は昼休みになると特化クラスに散った美少女たちを集めて賑やかな食事をしているらしい。
――さらに、そうしたハーレムを築くその男子生徒に嫉妬した男共が戦いを挑むも、何故か悉く返り討ちにあうらしい。
「……もし良かったら、みんなと一緒に食べる?」
そのアリアの申し出にハッと我を取り戻した千陽は、「いいの?」と恐る恐る訊ねる。
「別に大丈夫だと思うよ? ウチら以外にもやって来てる子がいるしね」
アリアは最近輪の中に入った茜の顔を脳裏に描きながら答える。
「それなら……お邪魔しちゃおうかな」
チラリと窺うような目線で申し出を受ける千陽に、アリアはパッと笑顔を咲かせて「うん!」と彼女の手を取る。
「それじゃ、行こっか。あっ、ツグ兄の作ったお弁当、摘み食いするくらいなら大丈夫だから」
「うえっ!? そ、それはさすがにマズいんじゃあ……」
「へーきへーき。ツグ兄の作るお弁当は、摘み食い程度じゃあ大して減らないくらい多いから。それに、一度食べると病みつきになるんだよ。こう言っちゃあ何だけど、ツグ兄の料理は一種の魔法だね!」
パタパタと走りながらツグナの作る料理が如何に美味いかを力説するアリアに、思わず千陽の頬が緩まる。
「あはは。そんなに?」
既に先ほどまで千陽が抱えていた重苦しい空気は吹き飛び、目的地である教室が視界に入った頃には、彼女の顔にはいつもの笑顔が戻っていた。
しかし、アリアがその教室の扉を開け、千陽が既に集まっていた輪の中にいる生徒――ツグナの顔を見た瞬間、
「えっ……?」
その顔は驚愕の表情に塗り潰された。
数日休んだことに「心配したよ」「大丈夫?」などと声をかけてくれるクラスメイトたちに対し、千陽は「もう大丈夫だから」と笑顔を添えて対応する。
そして復帰後初日の昼休み。教室を出た千陽は、パンを買いに購買へと向かうその道すがら、「因縁の」相手と出会ってしまう。
「――火之輪尊琉」
歩みを止めた彼女の視線の先には、細く柔らかな栗色の髪を肩口で切り揃えた男子生徒の姿があった。
彼こそが五家門が一つ、「火之輪」家の現当主の息子である火之輪尊琉であった。彼はゆっくりと千陽に歩み寄り、すれ違うほどの距離にまで近づくとポツリと呟く。
「魔物を倒したようだが、あまり図に乗るなよ? 他の連中は褒めてくれるだろうが、俺は違う。お前が取り逃したもう一体の魔物……ソイツは絶対に俺が仕留めてやる」
「っ――!? 待って! それは……」
彼の口から紡がれた言葉に、思わず目を見開きながら振り向き、慌てて事の詳細を告げようと試みる。
しかし、彼女の願いとは裏腹に、尊琉の口から出てきたのは、
「フン、たかが『水』如きが魔物を一体仕留めて偉そうに……今器用貧乏な『水』のお前にできて、五家門随一の攻撃性能を誇る俺たち『火』の使い手にできない謂れはない。せいぜい上から褒められる今を楽しんでいればいいさ。覚悟しとけよ……」
そうした強烈な宣戦布告の言葉であった。ギロリと鋭い目で睨む尊琉の気迫に呑まれた千陽は、それ以上何も言うこはできず、ただ黙って去っていく彼の後ろ姿を見つめることしかできなかった。
(どうしよう……どうしたらいいの……?)
千陽は内に湧くモヤモヤした思いを吐き出すように、深く息を吐いた。
彼女は父である健介から「一体誰が仕留めたのか」と問われた際、「分からない」と回答している。おそらく、尊琉に伝わる過程で内容が変節し、「千陽が激闘の末に倒した」となってしまったのだろうと彼女は自分なりに分析した。
しかしながら、そんな分析をしたところで事態は変わらない。今回は尊琉の完全な誤解なのだが、あのように取りつく島もない以上、いくら千陽が言っても聞く耳すら持たないのは容易に想像ができた。
その時――
「うん? 千陽……どったの、そんな元気のない顔して。まさか、まだ何か無理してるの?」
ふと後ろから声がかけられる。その声に千陽が振り向くと、
「あ、亞里亞……」
長い黒髪を後ろで一つに結わえたアリアが小首を傾げながら立っていた。
「う、ううん……何でもないの。まだ病み上がりだからなのかな? 身体はもう大丈夫なんだけど、気分がちょっとね……」
「そう? 気分が良くないなら、今日の部活はどうする? 剣術部、いつもの練習メニューみたいだけれど」
「あぁ、そっか。もしかして、連絡してくれたの? わざわざありがとう」
千陽はわずかに笑みを取り戻した表情でアリアに言葉を返した。アリアと千陽は同じ部活のつながりで仲良くなった間柄だ。クラスは別々なのだが、先に入部していた千陽がその生来の面倒見の良さからアリアに部活での規則やその他細々とした世話をしたのをきっかけに話すようになり、今では時折一緒に下校することもあるほどだ。
「いや、気にしなくていいよ……うあっ! もうこんな時間! 早くツグ兄のトコに行かなきゃ」
「ツグ兄って、この前話してくれたお兄さんのこと?」
「そうそう。いつもお昼はツグ兄のトコで食べてるんだよ。みんな一緒にね。ツグ兄のクラスって普通科だからさ、ちょっと距離があって急がないとお昼食べ損ねちゃうんだよね~」
アリアの話を聞きながら、千陽はふと最近耳にした噂を思い出す。
――いわく、普通科のある生徒が美少女軍団を侍らせ、同性・異性から羨望と嫉妬の視線を集めているらしい。
――また、かの生徒は昼休みになると特化クラスに散った美少女たちを集めて賑やかな食事をしているらしい。
――さらに、そうしたハーレムを築くその男子生徒に嫉妬した男共が戦いを挑むも、何故か悉く返り討ちにあうらしい。
「……もし良かったら、みんなと一緒に食べる?」
そのアリアの申し出にハッと我を取り戻した千陽は、「いいの?」と恐る恐る訊ねる。
「別に大丈夫だと思うよ? ウチら以外にもやって来てる子がいるしね」
アリアは最近輪の中に入った茜の顔を脳裏に描きながら答える。
「それなら……お邪魔しちゃおうかな」
チラリと窺うような目線で申し出を受ける千陽に、アリアはパッと笑顔を咲かせて「うん!」と彼女の手を取る。
「それじゃ、行こっか。あっ、ツグ兄の作ったお弁当、摘み食いするくらいなら大丈夫だから」
「うえっ!? そ、それはさすがにマズいんじゃあ……」
「へーきへーき。ツグ兄の作るお弁当は、摘み食い程度じゃあ大して減らないくらい多いから。それに、一度食べると病みつきになるんだよ。こう言っちゃあ何だけど、ツグ兄の料理は一種の魔法だね!」
パタパタと走りながらツグナの作る料理が如何に美味いかを力説するアリアに、思わず千陽の頬が緩まる。
「あはは。そんなに?」
既に先ほどまで千陽が抱えていた重苦しい空気は吹き飛び、目的地である教室が視界に入った頃には、彼女の顔にはいつもの笑顔が戻っていた。
しかし、アリアがその教室の扉を開け、千陽が既に集まっていた輪の中にいる生徒――ツグナの顔を見た瞬間、
「えっ……?」
その顔は驚愕の表情に塗り潰された。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~
鈴木竜一
ファンタジー
※本作の書籍化が決定いたしました!
詳細は近況ボードに載せていきます!
「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」
特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。
しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。
バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて――
こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。