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2巻
2-1
しおりを挟む第1話 街中探索
「さて、と。これからどうすっかな……」
与えられた課題を見事にクリアして冒険者登録を果たし、晴れやかな表情でリアベルの街のギルドから出てきたのは、まだ幼さの残る男の子――ツグナ=サエキだった。先輩冒険者からふっかけられた因縁にもキッチリ決着をつけてスッキリした彼は、預けていた刀を受け取って再び腰に差し、一度ぐっと背を伸ばして頭の中をクリアにさせる。
予期せぬ事態があったためにすっかり昼飯を食いっぱぐれてしまったツグナだったが、まだ日は高く、暖かな陽光が頭上から降り注いでいる。
(だいぶ遅くなったけど、まだ日も出てるし、店に入ったら何かありつけるよな)
目の前の大通りをぼんやり眺めながら、ツグナはそんなことを考え、今後の行動方針を立てていった。
「う~ん。まずは宿の確保か……?」
師匠であるリリアから、一か月間一人で生活するように言われ、この「リアベル」と呼ばれる街に来たのは、つい先日のことだ。到着後すぐにギルドの登録試験を受けたため、この街のことはほとんど知らないと言ってもいい状態である。
(あの門番の人に聞けばいろいろ教えてくれるかな?)
ツグナの頭にまず浮かんだのは、門番としてこの街に雇われているロビウェルの顔だった。ツグナはこの街にやって来たときに、彼から「冒険者の証であるギルドカードを見せれば、通行税の半銀貨が返却される」と言われたことを思い出す。彼ならば、宿や武器、食事処といった主要なポイントも教えてくれるだろう……そんなことを考えつつ、今後の方針を練った。
(まずはロビウェルさんに会って、半銀貨を返却してもらう。次に、街の主要スポットについて話を聞く……と)
大まかな方針を立てたツグナが、まずは門へ向かおうと歩き出した瞬間――
「ねぇ、どこにいくの?」
後ろから、聞き慣れた女の子の声がかけられた。
「どこに行くって……普通に街の中を歩くんだけど? 昼飯もまだだし」
「私を置いて?」
ギギギ……と錆ついた音が聞こえてきそうなほどぎこちなく振り向いた先には、ぷくっと頬を膨らませて睨むソアラの姿があった。
その特徴的な狐耳を忙しなく動かすソアラは、「私怒ってマス!」という空気をモロに向けてくる。
「いや、パーティは解散だろ? 登録試験は終了しただろうに」
彼女とは、ギルドの課題をクリアするために一時的な協力関係をとっただけのはず。ツグナがすげなくそう告げた瞬間、ソアラは「う~!」と唸りながら両手を伸ばし――ツグナの頬を引っ張った。
「ふえっ! ひょっ、待っ……!」
突然の事態に、ツグナは咄嗟に反応ができなかった。放って置いたら泣き出しそうな表情のソアラに、どうしたらいいのか対処法がさっぱり思い浮かばない。
「私はツグナとパーティを組むって決めた。ツグナもそれを認めてくれた」
「うぁ? うん……まぁひょうだな」
考えあぐねているツグナの耳に、なおも執拗に頬を引っ張り続けるソアラの言葉が届く。否定は許さないよ、と言いたげな空気を纏うソアラを前にして、ツグナには大人しく頷くという選択肢しか残されていなかった。
「メンバーはいつも、どこでも一緒。だから、私とツグナも一緒」
「えっ? あのぅ……ソアラ、さん?」
頬を引っ張っていた手が離れるのを見届けたツグナは、おずおずと相手の顔を窺う。その視線の先には何故か、背後に炎を纏う修羅が見えた。
「逃がさないから覚悟してね☆」
慈愛の籠る優しげな表情で微笑む狐耳少女に、ツグナは額に噴き出る汗を拭うこともせず、ただひと言――
「ハィ……ヨロシクオネガイシマス」
と簡潔に応えたのだった。
その言葉に喜ぶソアラの姿を見たツグナが、「後で師匠になんて言おうか……」とそっと心の中でため息を吐いたのは、ここだけの話である。
そんなやり取りを終えた二人は、とりあえずツグナの考えた方針に沿って動くことにした。最初に向かったのは、門番のロビウェルのところである。だが着いてみると、生憎本人は非番だと告げられてしまい、とりあえずギルドカードを見せて半銀貨の返却手続きをしてもらう。手続きが完了して半銀貨が戻ってくるまで、大して時間はかからなかった。
その帰り際、詰め所にいた兵の一人が肩を落として絶望の表情を浮かべているのにツグナは気付いたが、「きっと自分には関係ないだろう」と思い直し、その場を後にした。
それからしばらく大通りを歩きながら、目につく店の軒先に並べられた商品を二人で見て回る。すぐに食事をしても良かったのだが、ツグナはあえてそうしなかった。彼にとっては初めての街であり、目につくもの、聞こえてくるもの全てが新鮮だった。暖かな日差しを浴び、街に響く喧騒を耳にしつつ、ツグナはソアラを連れ歩いた。
やがて二人は軽食店に入った。そこの店員にダメもとで宿を探していると伝えたところ、「それなら、この通りの先にある宿屋に行ってみたら?」と勧められた。ツグナのような「初めて街に来た客」の扱いには慣れているのか、店員の口調は滑らかである。
「どうする?」
「う~ん。ロビウェルさんのお薦めは聞けなかったし、行くだけ行ってみるか。早くしないと空いてる部屋もなくなるだろうし」
思わぬ情報提供に、ツグナは礼を告げて店を出た。そして教わった道を歩いた先には、確かに一軒の宿屋がひっそりと立っていた。
古びた木製の扉を開けて中に入ると、早速小さな女の子が声をかけてくる。
「ようこそ木の葉月亭へ! 二人とも泊まり?」
「俺はそうだが、コイツは――」
「私も泊まりで!」
勢いよく手を挙げてそう宣言するソアラに、「はぁ!?」とツグナは呆けた顔を向ける。そんな彼の気持ちを汲み取ってか、ソアラは申し訳なさそうに内情を告白した。
「うぅ~。『冒険者になったら生活費は自分で稼げ』って家から半ば強制的に叩き出されちゃったんだよ……」
長い耳を頭の上に倒して両手の人差し指を突っつくソアラの様子を見たツグナは、思わず頭を掻いた。
「やれやれ。随分と厳しい家だな……それじゃ、泊まり二名で頼むよ」
「ほいほい。部屋は一人部屋二つでいいの?」
疑問形で訊ねる宿の少女に、ツグナは「何を当たり前のことを」と突っ込もうと口を開きかけたとき――
「二人部屋一つでいいよぉ~」
そんな言葉が横合いから飛び出した。ツグナが振り向けば、「でへへ☆」とにやける狐耳少女の姿がある。
「オィ、俺は別に――」
「い・い・よ・ね★」
すっとわずかに目を細めたソアラの態度に、いつぞやのドS女王様を相手にしたときと同じ感覚がしたツグナはそれ以上何も言えずに黙ってしまう。
「ちなみに、一人部屋二つよりも二人部屋一つの方が値段は安いよ。一泊半銀貨四枚で、食事込みなら半銀貨五枚だね。一人部屋を二つなら、これに銅貨が足される感じだけど、どうする?」
こんな援護射撃を受けては、ツグナの答えは一つしかないようなものだった。
「じゃ、ソレで……」
本意ではない返答をせねばならないことに、ツグナはがっくりと膝から崩れ落ちたい気分ではあった。けれどもこの街で生活する以上、余計な出費を抑えたいのは彼も同じである。隣で「よしっ!」と小さくガッツポーズをとるソアラとは対照的に、ツグナはどこか腑に落ちない思いを抱えながらも、粛々と現実を受け止めるのだった。
ツグナが「とりあえず十日分」と代金を渡すと、レリリルと名乗った宿の少女は「はい、確かに」と慣れた様子で手続きを終えた。
「あ、ちょっと聞きたいんだが」
部屋の鍵を渡そうと手を伸ばしてきた彼女の手を制し、ツグナは声をかけた。
「ふぇ? なに?」
「この街に鍛冶屋とか武器屋はあるかな? 装備を整えたいんだけど、この街に来たばかりでさ」
ツグナの質問に、レリリルは顎に手を当てながら話し始めた。
「うーん……それなら、目の前の通りの先に数軒あるよ。私はよく分からないけど、冒険者の人たちはそこらで揃えてるみたい」
「目の前の通りの先、ね。ありがとう」
「すぐに出るの?」
「あぁ。戻ったら飯と鍵を頼むよ」
「分かった。けれど、次の鐘が鳴ったら夕食の時間なんで、できればそれまでには帰って来てね」
「鐘?」
ツグナが反射的に訊き返すと、「あぁ、この街に来たのは初めてなのね」と納得したのか、レリリルは説明を始めた。彼女によると、この街の時間概念は、地球と比べると非常にざっくりとした区分になっていた。
具体的には、三時、六時、九時、十二時の三時間ごとに「時告げの鐘」が鳴る。この時告げの鐘は、リズムよく三回鳴り響くものだ。それとは別に「刻みの半鐘」が一時間ごとに二回鳴らされるという仕組みである。
「なるほどな。分かったよ。そんなに遅くはならないようにするよ」
説明してくれたことに礼を告げたツグナとソアラは、レリリルに見送られながら再び通りへと繰り出したのだった。
「とにかく、まずは装備を揃えないとな」
「刀が傷んだんだっけ? それは早く何とかしておきたいよね~」
「それもそうだし、服も見ておかないと。いくつかストックしておきたいな。でもまずは刀からか」
ツグナの呟きに、ソアラは耳をぴょこぴょこ動かしつつ返答する。一緒に出歩くのが楽しいのか、ふさふさの尻尾がゆらゆらと揺れていた。
黒髪黒眼の少年に、狐耳とふさふさの尻尾をもつ少女。そんな取り合わせは道行く人の耳目を集めた。ただでさえ珍しい外見のツグナが、これまた特徴的な外見を持つ女の子と一緒では、嫌でも目立つというものだ。
「それじゃあ、あまり時間もないようだし――とりあえず見ていきますか」
「そうだね!」
そういった視線に構うことなく、どこか嬉しそうに同意するソアラに、ツグナはカリカリと頭を掻きながら歩を進めたのだった。
第2話 新しい刀
「……なっかなか難しいな」
「うぅ~。歩き疲れたよぉ~」
町の中央に位置する広場で、ツグナとソアラはベンチに座り休息をとっていた。頬を撫でる冷たい風が心地よい反面、刻一刻と迫る期限を知らせてくるようでもあった。
木の葉月亭を出てから早二時間あまりが経過しようとしている。だが、状況は一向に改善していなかった。
「剣が主流だからって、これはナシだろ……」
隣でぐったりと背もたれに寄りかかるソアラの様子を見ながら、ツグナがため息を吐く。
「コイツは……刀か。悪いな。ウチでは取り扱ってないんだ」
「刀を直せるかって? 俺は剣しか扱ったことがないんだ」
「というより、なんでお前さんは剣にしないんだ? 刀は流通量が少ないだろうに。そんなんじゃあ、この先も困ることになるぞ?」
レリリルの情報を基に訪れた鍛冶屋や武器屋からは、どこからも同じような言葉をもらうだけであった。芳しくない成果につい愚痴りたくなるツグナだったが、せり上がる焦燥感を無理矢理に呑み込むと、一度頭を切り替えるべく、ほんのりと茜色に染まり始めた空をぼんやりと見つめる。
「これほど歩き回ることになるなんてねえ……だいたい、なんでツグナは刀にしようと思ったの?」
いくらか回復したのか、ソアラからそんな疑問の声が上がる。ツグナとしては「そっちも特殊な武器を使うのに何言ってんだ?」と返してやりたかったが、そんな気力もないため素直に答えた。
「なんで、って……こっちの方が使い慣れてるからかな」
「でもさ、剣にしようとは思わないの? 刀は少ないのに」
行った先々で言われたことにも一理あると思っているのか、ソアラから重ねて質問が飛ぶ。彼女の率直な疑問に、ツグナは眉根を寄せて「どう言えば分かりやすいかなぁ……」と思案しながらも口を開いた。
「いや、身体に染み付いたものを今さら変えろと言われても難しいさ。似たような武器だから誤解されがちだけど、剣と刀じゃあ、その性質も動作も全く異なるんだよ」
「動作も異なる?」
同じ「斬る」性能を持つ道具であるのに、それを使う際の動作が違うとは一体どういうことなのか……そんな態度を見せるソアラに対し、ツグナはおもむろに腰に吊った刀に手を伸ばす。
「あぁ。剣は重さで『叩き斬る』という動作に適った武器だから、刀身も厚く、真っ直ぐなものになる。逆に刀は『引き斬る』動作を主眼に置いた武器だ。鋭い切れ味を追求したために、刀身は薄くて反りがあっただろ?」
「確かにそうだったね。あの薄さだと、すぐに折れちゃうんじゃ……とも思ったけど」
ツグナの説明を聞きつつ、試験の際に見たことを思い出して、ソアラは軽く頷く。
「そこらへんは扱う人の技量次第だな。どんな優れた武器であれ、きちんとした知識と技術を持った人間に使われなければ、すぐにガラクタ行きだろうさ。俺は長い間刀を振ってきたから、そっちの動作が染みついてるんだよ。そんなワケで、今から剣を調達しても、扱いを習得するには時間がかかる。なら、今ある武器を使った方がよほどいいってこと」
肩を竦めてそう話すツグナに、ソアラは感心したように頷く。そんなソアラをよそに、ベンチから立ち上がったツグナは「ほら、休憩は終わり!」と告げ、再び歩き出した。
「おっ、あったあった。ここだな」
裏通りの奥にひっそりと立つ一軒の店。その前まで来たツグナとソアラは、店名を確認すると躊躇なく扉を開けた。二人が入ったのは、先ほど別の武器屋から教わった店だ。いわく、「あそこの店主は相当な偏屈だけどな」とのことだったが、これまで成果のないツグナには背に腹はかえられないと足を運んだのである。
「はいよ~。この店は……って、何だガキじゃねぇか」
カウンターから気だるそうに声をかけてきたのは、初老のドワーフの男性だった。毛むくじゃらの顔に、がっしりとした体格。身長はさほど高くないものの、鋭く射抜くような目が二人の様子を窺うように動いていた。
「ガキで悪かったな。これでも冒険者の端くれなんだけど」
「はっ! お前みたいなのが冒険者だと? 冒険者なら――」
男が言い切る前に、ツグナは懐から正真正銘本物のギルドカードを取り出してカウンターの上に置いた。
この金属プレートに使用されている「リタリア鉱石」は、「魔力を記録する」という稀有な特徴を有しており、血を媒介にして特定の魔力の痕跡を刻むことが可能な代物である。指紋や声紋のように、一つとして同じパターンが存在しない魔力の痕跡――いわば魔力紋とも呼べるものは、偽造防止や個人の特定などに最適とされていた。
「おいおい、本物かよ……」
差し出されたギルドカードを確認したドワーフの店主は、幾度か交互にツグナとギルドカードを見る。ツグナの容姿が意外過ぎたのか、彼は少しばかり目を丸くして、静かにカードを返した。
「まぁいい、それで? お前さんは何をお望みだ? 言っておくが、よその店で直せるようなモンだったら、こっちから願い下げだからな。そんなモンはここより腕のいいヤツがあちこちに店を構えているぜ」
「これを直せるかを聞きたいんだよ」
ツグナは「よそで直せないからここに来たんだけどな」という返しを胸の内に呟きつつも、腰から鞘ごと刀を抜き取り、カウンターの上に置いた。その瞬間、ドワーフの店主は訝しげな表情を浮かべる。
「コイツは……」
「あぁ。戦闘で罅が入っちまってな。直せるかどうか聞いて回ってるんだ。けど、どこからも匙を投げられたんだよ」
「……抜いてみてもいいか?」
店主からの質問に、ツグナは何も言わず身振りで促した。鞘から引き抜かれた刀身に光が当たると、鮮やかな刃紋が照らし出される。
「ふむ……なるほど。こりゃあもうダメだな」
つぶさに刀身の状態を確認したドワーフの男は、パチンと鞘に戻して淡々と結論だけを告げた。
「『ダメ』って……直らないのか?」
困惑するツグナの様子を見た店主は、その顔を渋くさせつつも諭すように呟いた。
「直らないこともないが、状態が悪すぎる。ところどころ小さな刃毀れが起きてるし、なにより罅がデカ過ぎて、修理に時間がかかる。これなら新調した方が早いぞ」
専門家による診断結果に、ツグナは頭をガリガリと悔しそうに掻く。
「そっかぁ~。何げにその刀は気に入ってたんだけどなぁ~」
未練がましいツグナの呟きに、店主の耳がピクリと反応した。
「そんなに気に入ってたのか?」
「そりゃ、今までずっと俺の身を護ってくれた相棒だしな。これまで危ない場面を何度も救ってくれたんでね」
この感想は、ツグナの紛れもない本心だった。この刀は、この世界での親(今では縁を切ったようなものだが)の屋敷で出合って以来、ずっと傍にいた相棒である。長い時間が経てば、身の回りの道具に愛着が湧いても不思議ではない。ましてや自分の命を預ける武器ともなれば、そんな気持ちになるのも当然だろう。
「そうか、そうか……相棒か……」
それを聞いてどこか感慨深げに何度も頷く初老のドワーフの顔には、どこか気恥ずかしさが見て取れた。
「うん? どうしたの、このオジサンは」
「さぁ? 俺の方こそ聞きたいんだけど」
置いていかれたように感じているツグナとソアラの視線に気付いたのか、ドワーフの店主は「悪い悪い」と苦笑を浮かべると――
「この刀はな……俺が打ったものなんだよ」
ポカンとする二人にそう言って、「まぁ若い頃に打ったものなんだがな」と付け加えるのだった。
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