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酔っぱらいはうざいよね?
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開いた扉から姿を見せたのは……お父様ですね。
体長2メートル超えの筋肉マッチョ。
薄い金髪の空色の眼。
すかさず魔力でパンダをお父様にぶつけます!
「ミリア~!会いたかったぞ~!!」
と、パンダを抱き締めるお父様。
私、そんなにもふもふしてませんよ?
ふふ、気付かない「脳筋」……可愛いですヨ
お父様の後に入ってきたのが、お父様の秘書官のえ~と、ジェルリットさん。
濃い茶髪を後ろで1つに結んでるメガネ。
その後に、赤い髪のお父様と同い年位の男性が……どこかで会ってる?
…………え~、思い出せないです。
取り敢えず、挨拶でしょう。
淑女の礼~笑顔を添えて(笑)~です。
「お久し振りです。ジェルリットさん。何時もお父様が迷惑をお掛けして申し訳ありませんわ。」
「いやぁ、何時も振り回されていると慣れるものだよ。それより、2年ぶりかな?綺麗になったね!見惚れてしまうよ!(改めて殺意が沸くぞ、ジークフリード!!)」
「(何時も褒め言葉がオーバーなのよね?)有り難うございます。照れてしまいますわ。……ジェルリットさん、そちらの方は?」
「あ~、覚えてる訳ないか。赤子の時に会ってるぜ!俺はバルガス・ネーゼ・ヤーディング。一応、嬢ちゃんの旦那の上司やってる。宜しくな!」
赤子……バルガス……思い出しました!
初めて「死」を意識させてくれた方です!
お父様の同類です!
と言う事は旦那様も振り回される側ですか、どんまい!
「まぁ、そうでしたの?何時も主人がお世話になっております。ミリア・ネスト・ギルベルトですわ。」
「ミリアちゃん、この人の扱いはデイル様と同じで良いからね?それより、直接女性の部屋へ来てしまって申し訳ない。デイル様を止められなくてね。」
「……いや、お前、嬉々として追従してたよな?」
「何時もデイル様を止められない、不甲斐ない自分に腹が立つよ。ごめんね、ミリアちゃん。」
そっと私の手を掬い指先にチュッとしてくるジェルリットさん。
まぁ、抱き締められるよりはマシです。
しかし、どうしましょうね。
「脳筋」だけならどうとでもなるんですが、「脳筋Ⅱ」と「メガネ」がセットです。
困りました。
「……ここでは何ですから、食堂に移動しませんか?丁度、晩餐の時間ですし、」
「晩餐食べたら帰れ」で行きましょう!
な~の~に~
バルガスさんがソファーに座って、
「よぉ、メイドの姉ちゃん!晩餐は適当にここに運んでくれ。後、酒。頼むぜ!」
手をヒラヒラ振ってチェリエに命じてます。
困った視線を向けられましたが、どうしようもありません。
こっちは伯爵、バルガスさんは侯爵ですからね……。
ジェルリットさんがバルガスさんの正面に座りましたが、パンダを離したお父様に投げられて……はい、私がお父様の隣に座る様です。
ジェルリットさんが渋々バルガスさんの隣に座りました。
お料理はバンズさんが気を利かせてくれたのか、一口サイズに盛られたバイキング方式。
そして、私の前にだけ用意される一人前のお食事。
「奥様はこちらを、の、こ、さ、ず、御召し上がり下さい。」
全て柔らかく調理された物です。
一応、病み上がりですからね。
お料理の減りは普通なんですけど、お酒の減りが半端ないです。
追加のお酒を取りにテスタが嬉しそうに指示を出してます。
こっそりチェリエに聞いたところ
「……ほら、旦那様は別館にずっと居るでしょ?こう言う御客様をもてなす事がほぼ無かったんじゃないかな?ちょっと、御客様が特殊だけど……。」
なるほろです。
私も貴族の友達、作った方が喜ばれるのかな?
でもねぇ、御茶会の招待すら無いんだよねぇ。
「病弱」で断り続けたから(笑)
私の食事が終わった辺りから、お父様が私を膝だっこしてこようとするのが「うざい」です。
間にパンダを置いてみた。
さめざめと泣き始めて、やっぱり「うざい」です。
バルガスさんとジェルリットさんは、始めは王城での面白エピソードを話してくれてたけど、だんだんと仕事の愚痴になって……。
あ~、「脳筋Ⅱ」と「メガネ」も「うざい」です。
ニコニコ笑顔でいるのも疲れます。
「ジークの野郎もさぁ、団に入ってきた頃はまだ10代でさぁ……なぁなぁ、ミリア嬢ちゃん、ちゃんと聞いてっか~。旦那の話しだぜぇ。それが今では、」
「騎士団の奴等は基本的に「脳筋」ばっかりでね?その代表が、デイル様だけど!この前もいきなり愛馬に乗ってぇ、追いかけるこっちの身にも」
「うふふ、そうなんですかぁ」
やっぱり疲れます。
愚痴ばっかりになると、ねぇ?
喉が渇いたので、手近なグラスを取ります。
確かバルガスさんが
「デイルの活躍を祝して造られた酒なんだぜ!娘なんだから、一口ぐらい飲んどけ!」
って言ってたやつかな?
ぐいっ……と
使用人達とジェルリットさんが口を開けて固まってます。
何なんでしょうね、只のお酒……てぇぇ!?
あつ!!
喉が焼ける~!!
胃が!胃がやけっ……ああああ頭がぐるぐるぐるぐるぐるぐる
「チュンチュン」
良い朝です。
頭、ガンガンしてますけどって…………あれ?記憶が……無い!?
体長2メートル超えの筋肉マッチョ。
薄い金髪の空色の眼。
すかさず魔力でパンダをお父様にぶつけます!
「ミリア~!会いたかったぞ~!!」
と、パンダを抱き締めるお父様。
私、そんなにもふもふしてませんよ?
ふふ、気付かない「脳筋」……可愛いですヨ
お父様の後に入ってきたのが、お父様の秘書官のえ~と、ジェルリットさん。
濃い茶髪を後ろで1つに結んでるメガネ。
その後に、赤い髪のお父様と同い年位の男性が……どこかで会ってる?
…………え~、思い出せないです。
取り敢えず、挨拶でしょう。
淑女の礼~笑顔を添えて(笑)~です。
「お久し振りです。ジェルリットさん。何時もお父様が迷惑をお掛けして申し訳ありませんわ。」
「いやぁ、何時も振り回されていると慣れるものだよ。それより、2年ぶりかな?綺麗になったね!見惚れてしまうよ!(改めて殺意が沸くぞ、ジークフリード!!)」
「(何時も褒め言葉がオーバーなのよね?)有り難うございます。照れてしまいますわ。……ジェルリットさん、そちらの方は?」
「あ~、覚えてる訳ないか。赤子の時に会ってるぜ!俺はバルガス・ネーゼ・ヤーディング。一応、嬢ちゃんの旦那の上司やってる。宜しくな!」
赤子……バルガス……思い出しました!
初めて「死」を意識させてくれた方です!
お父様の同類です!
と言う事は旦那様も振り回される側ですか、どんまい!
「まぁ、そうでしたの?何時も主人がお世話になっております。ミリア・ネスト・ギルベルトですわ。」
「ミリアちゃん、この人の扱いはデイル様と同じで良いからね?それより、直接女性の部屋へ来てしまって申し訳ない。デイル様を止められなくてね。」
「……いや、お前、嬉々として追従してたよな?」
「何時もデイル様を止められない、不甲斐ない自分に腹が立つよ。ごめんね、ミリアちゃん。」
そっと私の手を掬い指先にチュッとしてくるジェルリットさん。
まぁ、抱き締められるよりはマシです。
しかし、どうしましょうね。
「脳筋」だけならどうとでもなるんですが、「脳筋Ⅱ」と「メガネ」がセットです。
困りました。
「……ここでは何ですから、食堂に移動しませんか?丁度、晩餐の時間ですし、」
「晩餐食べたら帰れ」で行きましょう!
な~の~に~
バルガスさんがソファーに座って、
「よぉ、メイドの姉ちゃん!晩餐は適当にここに運んでくれ。後、酒。頼むぜ!」
手をヒラヒラ振ってチェリエに命じてます。
困った視線を向けられましたが、どうしようもありません。
こっちは伯爵、バルガスさんは侯爵ですからね……。
ジェルリットさんがバルガスさんの正面に座りましたが、パンダを離したお父様に投げられて……はい、私がお父様の隣に座る様です。
ジェルリットさんが渋々バルガスさんの隣に座りました。
お料理はバンズさんが気を利かせてくれたのか、一口サイズに盛られたバイキング方式。
そして、私の前にだけ用意される一人前のお食事。
「奥様はこちらを、の、こ、さ、ず、御召し上がり下さい。」
全て柔らかく調理された物です。
一応、病み上がりですからね。
お料理の減りは普通なんですけど、お酒の減りが半端ないです。
追加のお酒を取りにテスタが嬉しそうに指示を出してます。
こっそりチェリエに聞いたところ
「……ほら、旦那様は別館にずっと居るでしょ?こう言う御客様をもてなす事がほぼ無かったんじゃないかな?ちょっと、御客様が特殊だけど……。」
なるほろです。
私も貴族の友達、作った方が喜ばれるのかな?
でもねぇ、御茶会の招待すら無いんだよねぇ。
「病弱」で断り続けたから(笑)
私の食事が終わった辺りから、お父様が私を膝だっこしてこようとするのが「うざい」です。
間にパンダを置いてみた。
さめざめと泣き始めて、やっぱり「うざい」です。
バルガスさんとジェルリットさんは、始めは王城での面白エピソードを話してくれてたけど、だんだんと仕事の愚痴になって……。
あ~、「脳筋Ⅱ」と「メガネ」も「うざい」です。
ニコニコ笑顔でいるのも疲れます。
「ジークの野郎もさぁ、団に入ってきた頃はまだ10代でさぁ……なぁなぁ、ミリア嬢ちゃん、ちゃんと聞いてっか~。旦那の話しだぜぇ。それが今では、」
「騎士団の奴等は基本的に「脳筋」ばっかりでね?その代表が、デイル様だけど!この前もいきなり愛馬に乗ってぇ、追いかけるこっちの身にも」
「うふふ、そうなんですかぁ」
やっぱり疲れます。
愚痴ばっかりになると、ねぇ?
喉が渇いたので、手近なグラスを取ります。
確かバルガスさんが
「デイルの活躍を祝して造られた酒なんだぜ!娘なんだから、一口ぐらい飲んどけ!」
って言ってたやつかな?
ぐいっ……と
使用人達とジェルリットさんが口を開けて固まってます。
何なんでしょうね、只のお酒……てぇぇ!?
あつ!!
喉が焼ける~!!
胃が!胃がやけっ……ああああ頭がぐるぐるぐるぐるぐるぐる
「チュンチュン」
良い朝です。
頭、ガンガンしてますけどって…………あれ?記憶が……無い!?
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