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無理ですわ!!((Ο(///◇///)Ο))

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朝食も1人で食べてます。
なんか、旦那様はもう仕事に行ってしまったそうです。
良かった様な、残念の様な……。

何なの……旦那様の事が好…………すすすすすす好き……だと自覚した途端、会いたくなるとか……やっぱ、会えなくて良かったとか……。

朝起きて、ベッドの中で旦那様に告白された時の事が思い出されて、悶えるとか……。

りょ、両思い~とか思ってテンション上がって、昨日の旦那様の「しませんから」が出て来てテンション下がって……。

あれは、呆れられたかな……。

呆れられ続けたら…………嫌われる?

うぐっ!!

本当に何なの?思っただけで泣けてくる~。
泣かないけど!!

目を閉じてギュ~としてたら、チェリエが

「さっきから百面相やってて見てる分には面白いんだけど、出勤時間よ?」

百面相って、酷くない!?

「ほら、早く準備しなきゃ!」

「う~、行きたい様な~行きたく無い様な~。」

私の言葉を聞いたマリエが、

「では、報告を……?」

くそ~、マリエが鬼に見えてきた~!

「……行きますよ~。ハァ~。」





はい。魔法師団の団長の執務室前です。
取り敢えず、周囲の確認をしておきましょう。
この前の様に、いきなり声を掛けられたら困りますからね。

右良し!左良し!後ろ良し!

ガチャッ

へっ?

慌てて振り返れば、ドアノブを握って立つ副団長が……!!
何て事!また後ろを取られた!!

どどどどどどうしよう!
まだ、深呼吸してない!
心の準備が出来て無いです!

心臓がドキドキ通り越してバクバク言ってますよ!?

「おはようございます、ミント。」

「お……おは……。」

挨拶をされて、反射の様に顔を上げ旦那様の顔を直視します。
見た瞬間にカアアアッと熱が上がってきて……。

「くく訓練所に行ってますぅぅぅぅ!!」

「えっ!?」

うひゃゃゃゃゃゃと、奇声を上げながら猛ダッシュで逃げてしまいました。

ご免なさい、旦那様!
心の準備が出来て無いと無理です~!!





■■■残されたジークフリード■■■
他の部署に持って行く書類を纏め、執務室のドアを開けると後ろを向いているミントが居た。

慌てて振り返るミント。

俺は副団長、俺は副団長、俺は副団長………良し!

「おはようございます、ミント。」

いつも通りに声を出せたと思う。
だが、「お……おは」まで言って硬直するミント。
何か駄目だったか?
驚かせ過ぎた?
でも、今日のはたまたま、偶然だ。

「くく訓練所に行ってますぅぅぅぅ!!」

「えっ?」

いきなり、脱兎の如くミントは走り去って行った。

…………逃げられた。
逃げたんだよな……コレは、俺から……。

駄目だ……ショックがデカい。

そんなに嫌だったのか……。
やっぱり、おでこで我慢しとくべきだったんだ。
だがあの瞬間、ギルドマスターの顔がちらついて抑え切れなかった。

嫌われて無い……寧ろ、脈有りだと思っていたんだがなぁ。

ああああ、くそっ!!

ゴンッ!と、頭を壁に打ち付ける。
ゴンッ、ゴンッ、ゴンッ、ゴンッ、ゴンッ、ドゴッ。

パラパラと壁の砕けた欠片が落ちていく。

昨日の晩餐も今朝も、一緒に取るべきだったか?
いや、凹んでて食欲無かったし……。

ハァ~、暫くはおでこも禁止だな。
頭を撫でるのは……良いよな?
ソレすら拒否られたら、どうしようか……立ち直れる気がしない。






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