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慣れましょうね?(///Д///)

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「…………ん、」

目を覚ますとそこは……本当に知らない部屋でした。

「目が覚めましたか?」

うひゃ!ベッド横に旦那様再び!?

「騎士団の医務室です。気持ち悪いとか無いですか?」

言われて見渡せば、病室っぽいです。
身体を起こし、ベッドの横に座ります。

「なんとも無いです。えっと…………ああ!私、団長に!」

「気絶させられた様ですね。」

「うう、ご免なさい……。簡単に負けてしまいました。」

情けないです。
ちょっと動揺し過ぎだったと思います。
…………反省。

「今、アレフ達が団長への罰を決めてるんじゃないですかね?」

旦那様……じゃなくて副団長がニコニコです。

「えっ、とぉ……なんで罰?」

「初撃の酷さと、魔法師団も騎士ですからね。団長がミントに言った事が騎士道に反する……ところ?ですかね。」

……言った事って……。

うひゃう!知られたって事~!?
恥ずかしい~!
カアアアアと赤くなる頬を両手で隠します。

「……私とプリシア嬢だけですよ。聞いたのは。」

聞いたのが2人だけと言われて、ホッとした直後……。
ポンッと肩を押されて、ベッドに逆戻りです。

「へっ?」

気付けば副団長の腕が私の顔の両側にあって、顔が目の前に!!

「…………慣れれば……動揺もしなくなりますよ、ね?」

副団長がめちゃくちゃ至近距離で微笑み、私の心臓がバクバク鳴ります。

「……慣れ?えっ?慣れる?」

「ええ、慣れましょう。」

そう言っておでこにチュッとされ、反射的に閉じた目を開ければ、

「目は閉じてて」

と言われギュッと閉じると、唇に唇が重ねられ1度目、2度目は軽く3度目に強く押し当てられ、苦しくなる前に離れたので、息をしようと軽く開いたら口に舌が!!

「ん!」

副団長の舌が私の舌を押さえ、舐め上げてきて……どうすれば良いのか分からなくて、副団長の胸元の服をギュッと握れば、更に深く唇が重ねられて、角度を変える時に隙間が作られて空気は吸えるけれど、息は出来るけど……苦しい……かも。

と思った時に唇が離れて、ハァ~ハァ~と呼吸します。

苦しさで目尻に涙が溜まってるのが分かります。
その涙を舌で掬われ、チュッとされて、

「…………少しは、慣れそうですか?」

「はぁ、はぁ…………こんな、の……無」

言い切る前にまた深く口付けられます。

何、正直に答えてるの私!!
副団長の舌が柔らかくて、あったかくて、でも苦しい……けど嫌じゃない。
嫌じゃないから困るぅ。

「…………んぅぅ。」

チュッと音をさせて離れます。

もう無理……もう無理……。

「はぁ……」

副団長が息を吐き、軽くキスをしてきます。
おでこに、瞼に、頬に、口に……。

金の髪がさらりと流れ、ボソッと呟きます。

「…………医務室で無ければ……。」

無ければ何ですのん!?
聞こえてる!聞こえてるからぁ!!

その時、医務室のドアがコンコンコンとノックされ、

「あ~。俺だ。邪魔するぞ~。」

と、団長の声が!!

「…………本当に邪魔ですね。」

副団長が呟き立ち上がります。
ガチャリと団長が入ってくるのに合わせ、副団長がマントを羽織らせてくれたので、慌ててフードを被ります。
団長が1人とは限らないですからね。

でも、入ってきたのは団長1人で珍しくフードを被ってます。
然も、凄く不機嫌そうです。

「後始末と罰は終わったんですか?」

「ああ、お陰様でな。」

チラリと団長が私を見て、眉間に深い縦皺を作って目を閉じると深く息を吐きました。

「……お前達にも見せて来いってよ。」

そう言って、徐にフードを外し……。

「「プッ!!」」

副団長と共に口を手で押さえ、笑いを堪えます。
窓から差し込む日差しを受け、見事に団長の頭が光ってます。

ピッカピカですね。

「ちっ……誰かが「禿げろ、禿げろ」言ってくれるから…………くそ!ちゃんと見せたからな!!じゃあな!」

顔を真っ赤にしてフードを被り直すと、団長はさっさと医務室から出て行きました。

真っ赤な団長…………珍しいの見れた!











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