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合流~の噂(°Д°)!?
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ギルテに乗る私達を先頭に、付いてくる6人はアンダルシアさんを囲む様に馬を走らせます。
近くの森や山から出てくる魔物……ゴブリン、オーク、ウルフと言った雑魚……は魔法で一撃です。
単発なら「火矢」、集団なら「風刄」で事足ります。
昼食休憩の時に盗賊が現れましたけど、私の「土槍」からの礫攻撃でKO……弱!
ソレを旦那様が植物でグルグル巻きにしている間に、森に入ったヤマダさんが即席の筏を作ってきて、その筏に盗賊を固定。
街までギルテに引っ張ってって貰います。
普通の馬の速度なので、街に着くのは日が暮れるらしいです。
途中の村等を素通りして駆け抜ける事数時間、やっと目的の街の灯りが見えました。
門番の兵士にギルドカードを提示します。
「…………はい。確認致しました。長旅御疲れ様です。」
「ああ、後ろの冒険者は途中で雇った護衛です。それと、木に乗ってるのが私達を襲って来た盗賊ですので、引き取って貰いたい。」
「はっ!お任せ下さい。」
筏に乗せられている盗賊達は気絶したままです。
特に筏にタイヤ等は付いていないので、揺れによる衝撃が直に来たり、揺れた頭を仲間の頭にぶつけたり……散々ですね。
盗賊達を引き渡し、そのまま街の道路をパカパカと進んで、アレフ様達が泊まっている筈の宿屋へ向かいます。
この街1番の宿を貸し切りです。
宿の人に馬を預け中に入ります。
宿……と言うよりホテルですね。
警備に立っているムーベラス王国の騎士が私達に気付き、順に敬礼していきます。
アレフ様は食堂……ではなくレストランの奥のテーブルに居る様なので、そちらに向かいます。
私に気付いたお姉様(メイド姿)が走って来てハグされます。
「ミント!心配したのよ!もぅ、無事で良かったですわ!」
「ご心配をお掛けしました。プ……」
今、お姉様はメイドだからプリシアの名で呼ぶのは駄目ですよね?ハシュア様がプリシアですもんね。
後でなんと呼んだら良いのか聞いとかないと……。
「ギュアァ……。」
ハグで潰されてしまったヤマダさんが悲鳴?を上げました。
驚いてお姉様が身体を離し、
「この子熊……は?」
「来る途中で使い魔になったヤマダ……さんです。」
「ヤマダ?変わった名前ですわね?でも……可愛いですわ~。私も抱っこしても?」
「ええ、どうぞ!」
お姉様にヤマダさんを渡します。
「うふふふ……フカフカですわ~。」
私とお姉様を残して、旦那様……もとい、副団長達はアレフ様達の方へ行きます。
「…………待ちくたびれたよ~?ジーク。」
「……只今戻りました。」
「うん。無事で良かった……とは思うけどねぇ、団を率いてる人間が離れるってどうよ?」
「…………申し訳無いと思ってますよ?罰は帰ってからでお願いします。」
「はぁぁぁぁ、まぁ良いさ。で~、後ろの冒険者はなんなの?」
アレフ様が冒険者6人を見て言います。
副団長が位置を擦れると、アンダルシアさんが淑女の礼を、それに合わせて後ろの5人が敬礼します。
「御初に御目に掛かります。私はアンダルシア・ゲムノス・スティルリアですわ。ハシュア殿下に合流する為、ギルベルト伯爵に同行させて頂きました。」
「アレフレッド・ディル・ネイツェスト・ムーベラスです。ハシュア殿は上の部屋ですよ。後で案内させましょう。」
「有り難う御座います。」
「……それはそうと、ジーク。」
アレフ様がアンダルシアさんから視線を外し、副団長を見る……と言うよりちょっと睨んでます。
「……なんです?」
「今、騎士団内である噂が流れててねぇ、至急確認したいんだよ……ね?」
「はぁ?」
「ミントォ?君もこっちへお出で~。」
……私?
なんでしょうか?特に身に覚えは無いんですけど?
「未来の義妹の幸せが掛かってるからね!正直に答えて貰いたいんだよ!」
珍しくアレフ様が真面目な顔をしています。
チラリとお姉様を見れば、困った様に微笑まれました。
…………なんなの?
「噂と言うのはねぇ…………」
「「…………。」」
「ミントが……ミントがジークの……」
…………えっ?えっ?えっ?バレた?バレちゃった?
「愛人じゃないかって言うモノだ!!ミリアちゃんと言う可愛い嫁が居ながらおまえはあぁぁぁ!!」
「「…………はああああ!?」」
わわわわ私が「愛人」ですかああああ!?
近くの森や山から出てくる魔物……ゴブリン、オーク、ウルフと言った雑魚……は魔法で一撃です。
単発なら「火矢」、集団なら「風刄」で事足ります。
昼食休憩の時に盗賊が現れましたけど、私の「土槍」からの礫攻撃でKO……弱!
ソレを旦那様が植物でグルグル巻きにしている間に、森に入ったヤマダさんが即席の筏を作ってきて、その筏に盗賊を固定。
街までギルテに引っ張ってって貰います。
普通の馬の速度なので、街に着くのは日が暮れるらしいです。
途中の村等を素通りして駆け抜ける事数時間、やっと目的の街の灯りが見えました。
門番の兵士にギルドカードを提示します。
「…………はい。確認致しました。長旅御疲れ様です。」
「ああ、後ろの冒険者は途中で雇った護衛です。それと、木に乗ってるのが私達を襲って来た盗賊ですので、引き取って貰いたい。」
「はっ!お任せ下さい。」
筏に乗せられている盗賊達は気絶したままです。
特に筏にタイヤ等は付いていないので、揺れによる衝撃が直に来たり、揺れた頭を仲間の頭にぶつけたり……散々ですね。
盗賊達を引き渡し、そのまま街の道路をパカパカと進んで、アレフ様達が泊まっている筈の宿屋へ向かいます。
この街1番の宿を貸し切りです。
宿の人に馬を預け中に入ります。
宿……と言うよりホテルですね。
警備に立っているムーベラス王国の騎士が私達に気付き、順に敬礼していきます。
アレフ様は食堂……ではなくレストランの奥のテーブルに居る様なので、そちらに向かいます。
私に気付いたお姉様(メイド姿)が走って来てハグされます。
「ミント!心配したのよ!もぅ、無事で良かったですわ!」
「ご心配をお掛けしました。プ……」
今、お姉様はメイドだからプリシアの名で呼ぶのは駄目ですよね?ハシュア様がプリシアですもんね。
後でなんと呼んだら良いのか聞いとかないと……。
「ギュアァ……。」
ハグで潰されてしまったヤマダさんが悲鳴?を上げました。
驚いてお姉様が身体を離し、
「この子熊……は?」
「来る途中で使い魔になったヤマダ……さんです。」
「ヤマダ?変わった名前ですわね?でも……可愛いですわ~。私も抱っこしても?」
「ええ、どうぞ!」
お姉様にヤマダさんを渡します。
「うふふふ……フカフカですわ~。」
私とお姉様を残して、旦那様……もとい、副団長達はアレフ様達の方へ行きます。
「…………待ちくたびれたよ~?ジーク。」
「……只今戻りました。」
「うん。無事で良かった……とは思うけどねぇ、団を率いてる人間が離れるってどうよ?」
「…………申し訳無いと思ってますよ?罰は帰ってからでお願いします。」
「はぁぁぁぁ、まぁ良いさ。で~、後ろの冒険者はなんなの?」
アレフ様が冒険者6人を見て言います。
副団長が位置を擦れると、アンダルシアさんが淑女の礼を、それに合わせて後ろの5人が敬礼します。
「御初に御目に掛かります。私はアンダルシア・ゲムノス・スティルリアですわ。ハシュア殿下に合流する為、ギルベルト伯爵に同行させて頂きました。」
「アレフレッド・ディル・ネイツェスト・ムーベラスです。ハシュア殿は上の部屋ですよ。後で案内させましょう。」
「有り難う御座います。」
「……それはそうと、ジーク。」
アレフ様がアンダルシアさんから視線を外し、副団長を見る……と言うよりちょっと睨んでます。
「……なんです?」
「今、騎士団内である噂が流れててねぇ、至急確認したいんだよ……ね?」
「はぁ?」
「ミントォ?君もこっちへお出で~。」
……私?
なんでしょうか?特に身に覚えは無いんですけど?
「未来の義妹の幸せが掛かってるからね!正直に答えて貰いたいんだよ!」
珍しくアレフ様が真面目な顔をしています。
チラリとお姉様を見れば、困った様に微笑まれました。
…………なんなの?
「噂と言うのはねぇ…………」
「「…………。」」
「ミントが……ミントがジークの……」
…………えっ?えっ?えっ?バレた?バレちゃった?
「愛人じゃないかって言うモノだ!!ミリアちゃんと言う可愛い嫁が居ながらおまえはあぁぁぁ!!」
「「…………はああああ!?」」
わわわわ私が「愛人」ですかああああ!?
応援ありがとうございます!
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