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学院編
80 報告
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夕食の席で義両親はさっそく今日の魔力検査について尋ねてきた。
「エドアルド、今日の魔力検査はどうだった? 魔力はあったのか?」
そう聞きながら、義父様も義母様も何処か気遣わしげな顔をしている。
おそらく、僕の本当の両親が平民だったら魔力があるとは限らないので、僕にも魔力がないかもしれないと思われていたのだろう。
本当にどこまでも優しい義両親だ。
僕は二人を安心させるようにニコッと微笑んでみせる。
「はい、ありました。ほんの少しでしたけれど、赤い魔石が光ったんです」
僕の報告に二人ともホッと安堵したような笑みを見せる。
「そうか。赤い魔石と言うと火魔法だな」
「エドアルドにも魔力があるとわかって安心したわ。でも、これから魔法を使えるようになるまで、かなり練習しないといけないわね」
義母様の言い方を聞いていると、魔法を使えるようになるまでには相当な努力が必要なようだけれど、そんなに難しいものなのだろうか?
以前、エミーに回復魔法を使った時は、それほど苦労はしなかったのだけれどな。
「義母様、そんなに魔法を使うのは大変なのですか?」
「ええ、そうよ。エドアルド、今、『魔法を使え』と言われてすぐ出来るかしら?」
義母様に言われて僕は「うっ」と言葉に詰まる。
本当はこの場で『魔法を使え』と言われだら出来ると思う。
だけど、使える魔法は火魔法だと告げた以上、この場所で火魔法を出すのは躊躇われた。
だから僕は出来ないフリを装うしかない。
「…いえ、どうやっていいのかわかりません」
「そうでしょう? それを学院で教わるのよ」
義母様に優しく諭され、僕は黙って頷いた。
「それで、これからどんな授業を受けるのか、なるべくご両親と相談して決めるように言われたのですが…」
二人にプリントを差し出しながら、ディクソン先生に言われた事を告げると、二人は顔を寄せ合うようにしてプリントを覗き込んだ。
「火魔法だからな。どちらかと言うと、攻撃に適した魔法だから、魔導師か魔法剣士を志した方がいいんじゃないか?」
「あら? でも、ほんの少ししか魔石が光らなかったのでしょう? 攻撃出来るほどの火力があるかどうかわからないわ」
「いや、それを鍛えるために授業を受けるんだからね。それに、一番はエドアルドがやりたい事を優先させるべきだよ」
二人の会話を聞きながら、僕は義父様が言った『魔導師』と『魔法剣士』という言葉に心惹かれた。
前世でやっていたゲームに出て来る存在そのものだ。
もしかしたら魔獣とか魔物とかもいるのだろうか?
「あの、義父様。魔導師とか魔法剣士になったら、何と戦うのですか?」
僕が尋ねると義父様は「ああ」と小さく声を漏らした。
「この辺りでは出て来ないが、魔物や魔獣といった物が存在するんだ。それを倒すために魔導師や魔法剣士がいるんだよ。勿論、魔法が使えなくても剣士として魔物や魔獣を倒す人もいるけれどね」
魔物や魔獣を倒すという事は、冒険者ギルドがあると言うことだろうか?
「もしかして、冒険者ギルドがあったりするんですか?」
「よく知ってるね。もしかして学院で耳にしたのかな? 貴族でも跡を継がない人達はほとんどが冒険者になったりしているね。それで手柄を立てて爵位を賜ったりするのを目指す人もいるよ」
「そうは言っても、冒険者なんて危険な仕事には就いて欲しくはないわ」
義母様はそう言うけれど、エルガー家を継がない僕がこのままこの家に居座るわけには行かないのは義母様だってわかっているはずだ。
「それも結局はエドアルドが決める事だよ。エドアルド、自分がやりたい事をやりなさい。私達は全力でそれをサポートしてあげるからね」
「はい、義父様」
優しく僕を見つめる義両親に僕は力強く頷いた。
この二人に養子にしてもらえて、僕は本当に幸せ者だな。
「エドアルド、今日の魔力検査はどうだった? 魔力はあったのか?」
そう聞きながら、義父様も義母様も何処か気遣わしげな顔をしている。
おそらく、僕の本当の両親が平民だったら魔力があるとは限らないので、僕にも魔力がないかもしれないと思われていたのだろう。
本当にどこまでも優しい義両親だ。
僕は二人を安心させるようにニコッと微笑んでみせる。
「はい、ありました。ほんの少しでしたけれど、赤い魔石が光ったんです」
僕の報告に二人ともホッと安堵したような笑みを見せる。
「そうか。赤い魔石と言うと火魔法だな」
「エドアルドにも魔力があるとわかって安心したわ。でも、これから魔法を使えるようになるまで、かなり練習しないといけないわね」
義母様の言い方を聞いていると、魔法を使えるようになるまでには相当な努力が必要なようだけれど、そんなに難しいものなのだろうか?
以前、エミーに回復魔法を使った時は、それほど苦労はしなかったのだけれどな。
「義母様、そんなに魔法を使うのは大変なのですか?」
「ええ、そうよ。エドアルド、今、『魔法を使え』と言われてすぐ出来るかしら?」
義母様に言われて僕は「うっ」と言葉に詰まる。
本当はこの場で『魔法を使え』と言われだら出来ると思う。
だけど、使える魔法は火魔法だと告げた以上、この場所で火魔法を出すのは躊躇われた。
だから僕は出来ないフリを装うしかない。
「…いえ、どうやっていいのかわかりません」
「そうでしょう? それを学院で教わるのよ」
義母様に優しく諭され、僕は黙って頷いた。
「それで、これからどんな授業を受けるのか、なるべくご両親と相談して決めるように言われたのですが…」
二人にプリントを差し出しながら、ディクソン先生に言われた事を告げると、二人は顔を寄せ合うようにしてプリントを覗き込んだ。
「火魔法だからな。どちらかと言うと、攻撃に適した魔法だから、魔導師か魔法剣士を志した方がいいんじゃないか?」
「あら? でも、ほんの少ししか魔石が光らなかったのでしょう? 攻撃出来るほどの火力があるかどうかわからないわ」
「いや、それを鍛えるために授業を受けるんだからね。それに、一番はエドアルドがやりたい事を優先させるべきだよ」
二人の会話を聞きながら、僕は義父様が言った『魔導師』と『魔法剣士』という言葉に心惹かれた。
前世でやっていたゲームに出て来る存在そのものだ。
もしかしたら魔獣とか魔物とかもいるのだろうか?
「あの、義父様。魔導師とか魔法剣士になったら、何と戦うのですか?」
僕が尋ねると義父様は「ああ」と小さく声を漏らした。
「この辺りでは出て来ないが、魔物や魔獣といった物が存在するんだ。それを倒すために魔導師や魔法剣士がいるんだよ。勿論、魔法が使えなくても剣士として魔物や魔獣を倒す人もいるけれどね」
魔物や魔獣を倒すという事は、冒険者ギルドがあると言うことだろうか?
「もしかして、冒険者ギルドがあったりするんですか?」
「よく知ってるね。もしかして学院で耳にしたのかな? 貴族でも跡を継がない人達はほとんどが冒険者になったりしているね。それで手柄を立てて爵位を賜ったりするのを目指す人もいるよ」
「そうは言っても、冒険者なんて危険な仕事には就いて欲しくはないわ」
義母様はそう言うけれど、エルガー家を継がない僕がこのままこの家に居座るわけには行かないのは義母様だってわかっているはずだ。
「それも結局はエドアルドが決める事だよ。エドアルド、自分がやりたい事をやりなさい。私達は全力でそれをサポートしてあげるからね」
「はい、義父様」
優しく僕を見つめる義両親に僕は力強く頷いた。
この二人に養子にしてもらえて、僕は本当に幸せ者だな。
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